レビュー
ケーブル1本で接続できる手軽さがいい!

ノートPCでもマルチディスプレイ! ASUSのモバイルディスプレイが快適すぎる

ノートパソコンでマルチディスプレイ環境を構築したい――。そんな人に注目してほしいのがASUS JAPANのモバイルディスプレイ「ZenScreen MB16AC」(以下、MB16AC)だ。今年2017年7月下旬に発売され、一時入手困難になるほど人気になったが、現在は品不足が解消され、比較的入手しやすくなっている。発表時は45,000円前後だった価格も値下がりしており、2017年11月6日時点の価格.com最安価格は約38,000円と、7,000円ほど下がっている。実際に試してみると、想像していた以上に快適だったので、遅ればせながら詳しく紹介したい。

MB16ACは15.6型液晶を搭載するモバイルディスプレイ。ノートパソコンとUSB Type-Cケーブルで接続すれば、簡単にマルチディスプレイ環境を構築できる。価格.com最安価格は37,980円(2017年11月6日時点)

スペースの制約から解放されるモバイルディスプレイ

マルチディスプレイは、複数台のディスプレイを組み合わせて、作業スペースを広げられるのが魅力だ。たとえば、2つのディスプレイを使って、片方にWebページを開きつつ、もう片方にPowerPointを開いて、Webページの情報を参照しながらプレゼン資料を作成するといったことができる。「Windows 10」はマルチディスプレイを標準でサポートしており、2つのディスプレイに同じ画面を表示する「複製」や、デスクトップを広げる「拡張」などが可能だ。

このマルチディスプレイは、デスクトップパソコンで構築することが多い。複数台のディスプレイを使うことから、ある程度のスペースが必要なためだ。デスクトップパソコン用のディスプレイとノートパソコンを組み合わせてマルチディスプレイ環境を構築する手もあるが、使う場所がディスプレイのある場所に限られてしまい、ノートパソコンならではの可搬性が損なわれてしまう。

そこで登場するのが、ノートパソコンとUSB Type-Cケーブルで接続し、どこでもマルチディスプレイ環境を構築できるMB16ACだ。画面サイズは15.6型で、解像度は1920×1080のフルHD。パネルには視野角の広いIPS方式を採用している。価格.com最安価格は37,980円(2017年11月6日時点)。見た目はノートパソコンのディスプレイ部分だけ、もしくは巨大なタブレットを想像してもらえればいい。

デルの「XPS 13 2-in-1」(画面サイズは13.3型)とUSB Type-Cケーブルで接続すると、すぐにマルチディスプレイ環境ができあがった! この手軽さがMB16ACの最大の魅力

主な付属品はスタンド機能付きのスリーブケース、USB Type-Cケーブル、USB Type-C→USB Type-A変換アダプター、ZenScreenペン(ただのボールペン)

ケーブル1本の手軽さ

パソコンとの接続には、付属のUSB Type-Cケーブルを利用する。映像出力と電力供給の2つの役割を持っており、電源ケーブルを接続する必要がないのがありがたい。ケーブル1本で済むのは、片付けるときも楽チンだ。

USB Type-Cポートを備えた、比較的新しいノートパソコンであれば、ケーブルをつなぐだけで使える。今回使ったデルの「XPS 13 2-in-1」でも問題なく利用できた。XPS 13 2-in-1のUSB Type-CポートはThunderboltに対応し、出力機能のDisplayPortという機能を兼ねているからだ。

USB Type-Cポートのないノートパソコンでも利用できる。付属する、USB Type-CからUSB Type-Aへと変換するアダプターを利用し、ドライバーをインストールすればいい。

表示モードや輝度の調整、ブルーライト軽減機能など各種設定は本体のボタンから行えるが、ボタンが2つしかないため正直設定しにくい。専用ユーティリティ「Display Widget」をインストールし、パソコンから設定するのがおすすめだ。

USB Type-Cケーブル1本で接続が済むのは大きな魅力だ

USB Type-Cケーブル1本で接続が済むのは大きな魅力だ

表示モードや輝度は本体のボタンで設定できるが、ボタンが2つしかなく使いにくい

表示モードや輝度は本体のボタンで設定できるが、ボタンが2つしかなく使いにくい

専用ユーティリティのDisplay Widgetをインストールすれば、各種設定をパソコン上で行える。ブルーライト軽減は5段階で設定できるなど、設定項目は豊富に用意されている

薄型・軽量ボディは持ち運ぶときもしまうときも◎

MB16ACは薄型・軽量なので、持ち運ぶのも楽だ。重量は約780gで、厚さは8mmしかない。付属するZenScreenペンの太さとほとんど変わらない厚さだ。大きさはスタンダードノートのディスプレイ部分とほぼ同じで、ノートパソコンと重ねれば、かばんにすっきりと収まる。さすがに毎日持ち歩くという人は少ないかもしれないが、出張などには気軽に持ち出せるサイズだ。

個人的には、リビングのテーブルで作業をしているのだが、その都度本棚からノートパソコンを出して仕事をしている(狭い我が家に仕事用の机はないない)。そんなときに、MB16ACはすごく便利だ。ケーブル一本で接続できて、片付けも楽。マルチディスプレイ環境が必要なときだけ出せるのも、モバイルディスプレイのいいところ。もっとはやくこの製品のことを知っておきたかった、と思うほど快適だ。

重量は実測で775gだった

重量は実測で775gだった

厚さは8mmで、付属のボールペン、ZenScreenペンの太さとほとんど変わらない

厚さは8mmで、付属のボールペン、ZenScreenペンの太さとほとんど変わらない

タブレットケースのような見た目のスタンド機能付きのスリーブケース

タブレットケースのような見た目のスタンド機能付きのスリーブケース

縦置きも可能なので、狭いスペースでも使える。縦置きしたときは自動で向きが切り替わるのもいい。磁石で本体に固定できる、付属のスリーブケースはスタンドの役割も果たしてくれる。角度は3つから選べるほか、付属のZenScreenペンもスタンドになる。付属のペンはただのボールペンなので、スタイラスとして使えないのでご注意を。

縦置きも可能。向きを自動で判別し、縦向きようの表示に変わる。長いWebページを一覧するときに重宝する

縦置きも可能。向きを自動で判別し、縦向きようの表示に変わる。長いWebページを一覧するときに重宝する

ノートパソコンと並べて利用する際に使いやすい角度

ノートパソコンと並べて利用する際に使いやすい角度

ビジネスシーンなどで、先方に画面を見てもらうときに便利な角度

ビジネスシーンなどで、先方に画面を見てもらうときに便利な角度

縦向きはほかの角度よりバランスが悪いので、倒れないように注意したい

縦向きはほかの角度よりバランスが悪いので、倒れないように注意したい

ZenScreenペンを本体の右下にある穴に挿してスタンド代わりに使える。ペン先が前にくるので実用度は低め。ちょっと立てたい場合に活用したい

まとめ

ノートパソコンでもマルチディスプレイ環境を構築したい人にとってMB16ACは、間違いなく有力な選択肢になるはずだ。マルチディスプレイは、環境の構築が面倒と思っている人もいるかもしれないが、MB16ACはケーブル1本で接続できるので、面倒な作業は不要。薄型なので引き出しや本棚にしまいやすく、使うときだけさっと取り出せるのも便利だった。

ビジネスシーンでも、営業先で先方にMB16ACを渡し、プレゼンテーションするといったことに利用できそうだ。フルHDの24型が1万円台で買える据え置きのディスプレイと比べると割高だが、省スペース性とケーブル1本で使える手軽さを考えると、いい買い物になるのではないだろうか。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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