“すちーむ☆まにあ”辻村美奈のゲーミングPCパワーアップ大作戦

Steamコアゲーマーが選ぶ、薄型ゲーミングノートPC「The New Razer Blade」

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PCゲームの配信プラットフォームとして、すっかり定着した「Steam(スチーム)」。本連載では、Steamのコアゲーマーである“すちーむ☆まにあ”こと、辻村美奈が、ゲームを快適に楽しむためのデバイスや周辺機器を基礎から紹介していく。第1回は、どこでも手軽にPCゲームを楽しめる、スタイリッシュなゲーミングノートPC「The New Razer Blade」(Razer)をレビュー。

今回、“すちーむ☆まにあ”が選んだのは、RazerのスタイリッシュなゲーミングノートPC「The New Razer Blade」

Steamゲームは、手持ちのPCでも十分楽しめる!

昨今、世界中のゲーマーから注目を集めている「Steam(スチーム)」。

Steamとは、PCでプレイできるゲームの配信プラットフォームのこと。会員登録すれば、誰でもすぐにゲームを始められる手軽さが人気だ。さらに、低価格でゲームを入手でき、正式リリース前の開発段階から参加できる「アーリーアクセス」や、格安でゲームを購入できる「Steamセール」など、ユーザーにとって、お得な取り組みが用意されているのも魅力と言える。

ただ、そんなSteamゲームをプレイするために、「ハイスペックなPCを購入する必要があるのでは?」と、二の足を踏んでいる方も少なくないはず。

しかし実は、Steamに用意されているタイトルの中には、それほど高いスペックを必要としないゲームもある。たとえば、アクション満載のアドベンチャーゲーム「Terraria」(Re-Logic)や、敵から防衛しつつ、巨大な工場を建設していく「factorio」(Wube Software LTD.)は、普段ビジネス用に使っているようなPCでも、十分に要求スペックを満たせる。Steam初心者の方はまず、これらのゲームから始めるのも手だ。

敵と戦ったり、アイテムを作成したりと、さまざまな楽しみ方ができる「Terraria」

敵と戦ったり、アイテムを作成したりと、さまざまな楽しみ方ができる「Terraria」

工場を設置して開拓していく箱庭ゲーム「factorio」。Steamでも人気の高いゲームだ

工場を設置して開拓していく箱庭ゲーム「factorio」。Steamでも人気の高いゲームだ

“かつてのイメージ”を払拭したゲーミングノートPC

もし、オンライン型のFPS(First Person Shooter:一人称のシューティングゲーム)や、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game:多人数参加型のオンラインロールプレイングゲーム)を快適にプレイしようと思うなら、よりハイスペックなゲーミングPCが必要だ。

さらに、場所を問わずゲームを楽しみたい場合は、ノート型が適している。かつてのゲーミングノートPCと言えば、パフォーマンスを優先させ、デザインや重量などを犠牲にしてきた結果、「分厚い」「重い」「ダサい」というイメージが根強かった。実は筆者も、ゲーミングノートPCを持っているが、一応ノートPCだからと思い、仕事で打ち合わせに持って行った時、その重かったこと! 「二度と持ち歩くものか!」と心に誓ったほどだ。

しかし、世の中には、スタイリッシュなデザインでありながら、高いパフォーマンスを誇るゲーミングノートPCもある。

その一例としてご紹介したいのが、ゲーミングマウス/ヘッドセットなどを展開するゲーミングデバイスメーカーのRazerが2017年3月に発売した「The New Razer Blade」。14型液晶ディスプレイを搭載しつつも、厚さがわずか17.9mmの超薄型ボディを実現。CPUにインテル「Core i7-7700HQ」、GPUにNVIDIA「GeForce GTX 1060」を豪快に積み、見た目はスリムだが、とんでもないパワーを秘めている。

今回、このThe New Razer Bladeを借りる機会を得たので、さっそく試用してみることにした。

RazerのゲーミングノートPC「The New Razer Blade」。ゲーミングノートPCとして、かなりの薄型ボディを採用しており、これならビジネスシーンでの打ち合わせでも持っていけそうだ

3Dベンチマークソフト「3DMARK 11 Performance 1.0」の数値は「11494」と、かなりの高スコア

3Dベンチマークソフト「3DMARK 11 Performance 1.0」の数値は「11494」と、かなりの高スコア

なんじゃこりゃ! サイズはスリムだが、中身はゴージャス!

The New Razer Bladeの本体サイズは345(幅)×17.9(高さ)×235(奥行)mmで、重量は1.86kg。重さはそこそこあるが、薄くてコンパクトな筐体のため、普段使いのリュックにもすっぽり収まるサイズなのがうれしい。

仕様面では、CPUに第7世代のインテルCoreプロセッサーの中でも上位モデルのクアッドコアCPUである「Core i7-7700HQ」を、GPUにNVIDIAのハイエンド系GPU「GeForce GTX 1060」を採用したうえ、メモリーは16GBを装備し、高い処理性能を必要とするゲームも快適にこなせる。VRにも対応するスペックで、将来登場するVRゲームでも十分に性能を発揮できるだろう。

ディスプレイは、解像度1920×1080ドットの14型フルHD液晶を装備。反射を抑えたノングレア加工を施し、カフェや出張先のホテルなどでも背景が映りこまず、好印象だ。

14型のフルHD液晶ディスプレイは、反射を抑えたノングレア加工が施されている。室内でも液晶パネルの反射が気にならず、ゲームのプレイをさまたげることがない

このほか、接続インターフェイスには、最大40GbpsでThunderboltデバイスに接続できるThunderbolt 3(USB Type-C)ポートや、USB 3.0ポート(SuperSpeed)×3、HDMI 2.0オーディオ/ビデオ出力などを備える。拡張性も十分だ。

まるで現実世界のような画面と、ぬるぬる動く描画に感動!

さっそく、The New Razer Bladeを使って、人気急上昇中のゲーム「PUBG(プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ)」をプレイしてみた。PUBGは、孤島で100名ものプレイヤーがさまざまな武器と知恵を使って、最後の1人として生き残る瞬間まで戦うというバトルロイヤルゲームだ。

描画速度を測定してみると、最高FPS値が「85」! 筆者がメインで使っている2年前のゲーミングPCの最高FPS値は「54」なので、その差は歴然だ。

描画速度が圧倒的に速くなった影響で、プレイ感も良好! グラフィック設定を最も高い「ウルトラ」にしてもキャラクターがスムーズに動くため、まるで自分とキャラクターが一体化したような感覚に陥る。また、GeForce GTX 1060によるグラフィック処理能力によって、ゲーム画面が細部まで描画され、繊細な変化も確認できる。たとえば、見慣れているはずの焚火や水といった風景も、そのテクスチャーがリアルに再現されているので、ついつい見入ってしまう。

正直、ゲームへの没頭感がハンパない。ちょっと現実世界に帰ってこられなくなりそうなほど。PCを変えるだけで、ここまでゲームの印象が変わるとは思ってもみなかった。

The New Razer Bladeを使って、今話題のバトルロイヤルゲーム「PUBG」をプレイ。グラフィック設定を高くしても、ゲームはスムーズに動作した

ゲーミングPCのキーボードが光るのは、ダテじゃない!

キーボードには、ゲーミングデバイスメーカーとしてのノウハウが詰まっている。そのひとつが、1680万色以上から選んで点灯パターンをカスタマイズできるイルミネーション機能「Razer Chroma」だ。自分好みのカラーできれいにライトアップできるだけでなく、“ゲームで使うキーのみを光らせる”といったこともできる。上手にセッティングすれば、スコアアップにも貢献できるはずだ。

The New Razer Bladeは、1680万色からカスタマイズできるカラーオプションを備えた「Razer Chroma」に対応する

キーボード全体をライトアップできるほか、“必要なキーのみ光らせる”といったカスタマイズも可能だ

キーボード全体をライトアップできるほか、“必要なキーのみ光らせる”といったカスタマイズも可能だ

もうひとつ、排熱をキーボード面から行う点も大きな特徴。実際に、The New Razer Bladeでゲームをプレイすると、2基のファンが回り出して左右の手のひらに風が当たった。このファンは、底面から吸い込んだ空気を、キーボード面と側面の排気孔へ排気する仕組みになっている。一見すると不快なようにも見えるが、実は手のひらが常に乾燥することで、汗でキーボードがすべる心配がなくなるので、ゲーマー的には快適なのだ。ミスタッチを減らす効果も期待できる。

キーボード面からも排気されるため、手のひらがベタつかず、常にカラカラに。ミスタッチを減らす効果もありそうだ

機能面では、あらかじめ操作した内容を記録し、特定のキーに割り当てる「マクロ」機能に対応している。この機能をうまく使えば、ゲーム内での単純作業や、複数キー連打などのアクションを簡潔化できるため、ゲームを効率よくプレイできる。

実際に、高速なグラフィックやこれらの機能を使うことで操作しやすくなり、ゲームのスコアも倍近く伸びた。この効果を見る限り、The New Razer Bladeは“チート級のアイテム”と言っても、よいのかもしれない。

操作内容を記録するマクロに対応する

操作内容を記録するマクロに対応する

ゲーミングPCだけど、仕事にも使えそう!

The New Razer Bladeは、スタイリッシュデザインでありながら、グラフィック、パフォーマンス、機能いずれも完成度の高いゲーミングPCだ。リビングや自室でゲームをプレイし、使わない時にはコンパクトに収納できるなど、使い勝手のよさも光る。

もちろん、ゲーミングPCの命ともいうべきパフォーマンスが高いため、ゲームのみならず、動画編集やCG作成など、仕事用マシンとしても使える。これ1台でさまざまな用途に使用できるので、出張の多いビジネスマンユーザーはもちろん、移動の多い動画配信ユーザーも満足できるマシンと言えるだろう。

ただし、気になる点もある。それはファンの音だ。ゲーム中に処理が重くなると、途端にファンが激しく回り始める。この音がうるさく、静かなカフェや深夜などの使用は気後れしてしまう。ファンが回るのは仕方ないが、もう少し静音をになってくれると“最強”なのだが……と感じた。

次回は、ゲームユーザーの意思を素早くゲームに伝えるためのデバイス、「ゲーミングマウス」について紹介する。

The New Razer Bladeを試用している間は、自分のノートPCでゲームをプレイする気がなくなるくらい、快適だった。できればこのまま使い続けたいが、借り物なのでそうもいかず……。「いつか必ず手に入れよう」と心に誓うほど、魅力的なゲーミングPCだった

ライター:辻村美奈(オフィスマイカ)

オフィスマイカ

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編集プロダクション。「美味しいもの」と「小さいもの」が大好物。 好奇心の赴くまま、良いモノを求めてどこまでも!(ただし、国内限定)

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2018.1.15 更新
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