モノ系ライターのナックル末吉です。ワタシはフリーランスのライターなので、毎年この時期は確定申告を行います。税務処理は税理士にお願いすれば手間はかからないのですが、アシスタントを雇ったり、節税が必要なほど売り上げていたりするワケでもないので、毎年自分で処理しております。
というわけで、本稿では、確定申告を自分で行うためのグッズをご紹介したいと思います。とりあえずこれさえあれば自分で申告することができるハズ!
確定申告の作業は、売上や経費など数字の入力が多くなりますが、ワタシが普段使用しているデスクトップ用のキーボードもノートPCもテンキーは非搭載。キーボード上段にある数字キーで入力するのはとても面倒なので、1年に一度だけ外付けテンキーを引っ張り出してきて確定申告に臨んでいます。
普段筆者が使っているキーボードがこちら。テンキーがないと数字をたくさん入力するのは大変です
さて、昨年まではUSB接続のテンキーを使用しておりましたが、今年はBluetoothテンキーを導入して確定申告に臨もうと思い立ちました。意外にもBluetooth接続のテンキーは、ラインアップが豊富とはいえず、「価格.com売れ筋ランキング」の中でも上位に位置するエレコムの「TK-TBM016BK」を購入してみました。
Bluetooth接続には、もちろんメリットもデメリットもあります。必ずしもすべての人におすすめできるものではないのが、ラインアップが少ない理由の1つといえます。
メリット
・ケーブルの煩わしさがない
・PCがBluetooth対応であれば専用レシーバー不要
・電源を入れるだけで接続できる
・USBコネクタを占有しない
デメリット
・バッテリーが必要
・USBに比べて高額
・最初に一度だけペアリングする必要がある
専用レシーバーというのは、2.4GHzというワイヤレス接続方式を採用しているモデルの場合は、パソコンのUSBコネクタに専用の受信機を接続しなくてはいけないため、結局USBコネクタを1つ消費してしまうことになります。その点、最近のノートPCではBluetooth受信機が内蔵されていることが多いため、専用レシーバーが不要。結果的にUSBコネクタを消費しなくて済みます。売れ筋ランキング1位の製品TK-TDM017BKは、価格は安いのですが受信機が別になっているため、筆者はBluetoothのモデルを選択。
さっそく製品を見ていきましょう。
パッケージです
内包物は、本体と単3形アルカリ乾電池、取扱説明書です
本体です
配列はフルキーボードに搭載されているテンキーとは多少異なります。下の画像は左が本モデル、右の画像がフルキーボードのテンキーです。
通常のテンキーと大きく違うキーが3つほどあります。まず、本モデルには右上にBSキーが搭載されています。BSキーはバックスペースキーのことで、入力した数字を1文字消す機能があります。金額を間違ったときに使用します。
次に、電卓によくある「00」キーが搭載されています。00キーは一度押すだけでゼロが2つ入力されるため、端数が少ない数値を入力する際に便利です。
最後に、左上に搭載されているTabキー。「なぜTabキーがテンキーにあるの?」という疑問があると思いますが、表計算ソフト「Excel」には、Tabキーを押すと今カーソルのあるセルから1つ右のセルにカーソルが移動するという機能があるからです。データを集計したり、経費を計算したりする際に、連続で金額を入力する際に、Tabキーを押してカーソルを移動することで、いちいちマウスを操作する必要がなくなり、かなり便利です。ちなみに、Enterキーを押すと、1つ下のセルにカーソルが移動します。
「NumLock」キーは、別枠に配置されており押すことで数字入力とカーソルキー入力を切り替えることができます。カーソルキー入力というのは、キートップの下段に印字されているキーを入力することです。たとえば、「4」のキーを押すとカーソルが左に移動し、「6」なら右に。「7」なら「Home」が入力されるといった具合です。
続いて本モデルのディテールを見ていきましょう。
バッテリーは単3形乾電池1本。背面のフタを外して電池を入れます
キートップは約19mm。一般的に「フルピッチ」と呼ばれるサイズです
キーストローク。深くもなく浅くもなくで、エントリークラスのキーボードと同等
側面には電源スイッチ
NumLockボタン。LEDはペアリング時やバッテリー残量がなくなりそうなときなどに点滅します
では、実際に使用してみます。最初に一度だけパソコンとペアリングする必要があります。ペアリングはWindowsの設定やコントロールパネルから「Bluetooth」を選択して行います。
本モデルの電源をオンにして、背面の「Pairing」ボタンを長押しするとペアリングが可能な状態になるので、パソコンで接続操作をすればOKです。一度ペアリングをすれば、以降は電源を入れるだけで自動的に接続されます。
本体背面にある「Pairing」ボタン
これが表示されたら接続完了。(Windows10の場合)
準備完了です
Excelにて入力してみます
打鍵感は同じエレコムのUSB接続モデルと大差ありませんが、パソコンの数字キーで入力するよりはだいぶマシ。特に、連続で数字を入力するような作業は、効率がよくなること間違いなしです。
経理担当のようにテンキーを毎日使用する場合は、USB接続かフルキーボードのほうが向いていますが、ワタシのようにたまにしか使用しない場合は、ケーブル不要のBluetooth接続はアリです。ワタシは右利きなので、パソコンの右側にテンキーを置いていますが、ワイヤレスであれば自由な場所に置くことも可能なので、左利きの人や帳簿をパソコンの前に置いて作業する人などは、入力しやすい位置に置けるのもワイヤレスならではでしょう。
さて、e-Tax(国税電子申告・納税システム)といえば必須アイテムとなるのがICカードリーダーです。確定申告をする際に、本人であることを証明するためにICカードリーダーでマイナンバーカードを読み込み、認証する必要があります。
パソコンに接続できるUSBタイプのICカードリーダーは、各メーカーがラインアップしていますが、最低限「e-Tax対応」を明記している製品を購入する必要があります。今回は、その中でも非接触型のNFC対応モデルを紹介します。
ソニーの「PaSoRi RC-S380」です。特にこれじゃないとe-Taxで確定申告できないというワケではないのですが、NFC対応であれば、スマホのおサイフケータイを利用して、ネットショッピングも可能なので、ほかのモデルとはひと味違うというワケです。
パッケージです。「e-Tax」に対応していることが明記されています
内包物は、本体、クリップ、スタンド、USBケーブル
本体です。NFCのマークがデカデカと。ちなみにNFC専用なのでカードの挿し込み口はありません
USBコネクタは…なんと、スマホでおなじみのmicro-Aではなく、mini-Bです。付属のケーブルで接続できるとはいえ、なんでだよ…
クリップはこう使います。ただし使用しなくても問題ナシ
スタンドはこのように使います。クリップ同様、これも必須ではありません
NFCなのでスマホのおサイフケータイもタッチでOK
Suicaなどは専用ソフトを使用すれば、チャージ残高や履歴も閲覧可能です(スマホのモバイルSuicaはアプリを使うほうがラク)
e-Taxといえば、交通費や病院の診療など、1年分の領収書を計算する必要があります。必要経費を申告することで、源泉徴収されていた税金が戻ってくる可能性があるので、領収書はなくさないようにしないといけません。
そこで、1年分の領収書を1冊のファイルにまとめておくと便利。定番アイテムとなりますが、コクヨの領収書&明細ファイルは、12枚つづりのポケットタイプ。1か月につき1枚という使い方ができるだけでなく、A4サイズなので、ネット通販などの領収書を自宅でプリントした場合も二つ折りでピッタリ収納できるのがポイントです。
カラバリは3色展開なので、個人用と仕事用で分けるといいかも
1ページにつきポケットが上下に。自宅のプリンターで印刷したA4サイズのネット通販の領収書も二つ折りでこのとおり
さて、これで準備完了!
さっそく、e-Taxで確定申告をば…。その前に、マイナンバーカードが読み込めるかをテスト
無事に読み込めました!
今回、ご紹介したe-Tax向け便利アイテムは、すでに持っている人にとっては不要なものですが、これからe-Taxで確定申告しようと思っている人にとっては、あると便利なものばかり。
筆者は、e-Tax歴6年なので、外付けテンキーやICカードリーダーは持っていましたが、今年はこれらで確定申告したいと思います。なお、2018年の確定申告期間は2月16日〜3月15日です。必須アイテムの準備がまだの人はお急ぎください!