「パソコンとスマホの基本ワザ」は、パソコンやスマートフォンに関する基本ワザや知っておくと便利な機能をていねいに紹介する連載です。“超”が付くほど簡単な使い方から、中上級者でも知っておくと役に立つ情報をお届けしていきます。第63回は、「Google ドキュメント」を使った、画像の文字をテキストデータ化する方法を紹介します。
紙の書類を渡されたけど、それをパソコンのデータとして扱いたい。そんなときに便利なのが、画像の中の文字を認識してテキストデータにする、いわゆる文字認識機能だ。この機能をもつアプリはいろいろあるが、アプリをインストールすることなく、「Google Drive」の機能で行う方法もある。
その方法とは、Google Driveに画像をアップロードし、その画像を「Google ドキュメント」で開くだけ。そうすると、画像の中の文字をテキストデータ化してくれるのだ。たとえば、紙の書類を渡されたら、それをスマホのカメラで撮影してGoogle Driveにアップロードする。あとはパソコンからGoogle Driveにアクセスしてその画像ファイルを右クリックし、表示されるメニューの中から「アプリで開く」→「Google ドキュメント」を選択する。するとGoogle ドキュメントが起動して、その画像の中の文字をテキストデータ化して表示してくれる。
精度も高いので、紙の書類のデジタル化で苦慮している人は試してみてほしい。
紙の書類をスマホのカメラで撮影する。なるべくまっすぐ、適度な明るさで、ブレずに撮りたい。今回はAndroidスマホを利用している
画像を「フォト」アプリで開いて、向きが違う場合は回転させて正しい向きにしたり、余分な部分をトリミングでカットするなどして整える。整えたら「共有」(<の形をしたアイコン)をタップ
共有先に「ドライブへの保存」を選ぶ
「保存」をタップする。これでGoogle Driveに選択した画像がアップロードされる
パソコンで同じアカウントのGoogle Driveを開く。Googleにアクセスしてサインインしたら、右上の四角いアイコンをクリックし、表示されるメニューで「ドライブ」をクリックする
Google Driveが開いたら、先ほどアップロードした画像を探そう
画像を右クリックして、「アプリで開く」→「Googleドキュメント」の順にたどってクリックする
Googleドキュメントが起動してファイルが開く。先頭には読み込んだ画像が表示される。このまま下にスクロールすると……
画像の中の文字がテキストデータとして表示される。認識精度はかなりのもの
あとはそのテキストデータをコピーして別のアプリにペーストしたり、ファイルメニューから「形式を指定してダウンロード」を選択してテキストファイルとして保存したりできる