シャープは人型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」の新モデルを2月27日に発売すると発表した。ロボホンとしては第2世代となり、2016年5月に発売した第1世代と姿形を変えず、「お留守番」アプリや家電連携など新機能やサービスを追加。歩行機能を省き、価格を抑えた“着座タイプ”の「RoBoHoN lite」も新たにラインアップする。本体の市場想定価格は、歩行機能を備えるLTEモデルが18万円前後、Wi-Fiモデルが12万円前後(税別、以下同)。着座タイプ(Wi-Fiモデル)は、LTEモデルの半額以下の79,000円前後に価格を抑えた。
ロボホンはシャープがロボットクリエイターの高橋智隆氏と共同で開発した小型の人型ロボット。2016年5月に発売された第1世代モデルは、スマートフォンとしても使えるロボットで、どちらかというと1人で使うものだったが、今回の第2世代モデルは子育て中の家族をターゲットとした新アプリや機能が追加され、家族で使うロボットへと少しコンセプトが変わっている。
新しいアプリのひとつが「お留守番」。留守番中のロボホンが人物を検知すると、写真を撮影してメールで知らせてくれる。月額300円の有料オプションだが、ロボホンが撮影しているリアルタイムの映像をスマホで確認したり、スマホで入力した文字をロボホンから子どもに伝えたりすることも可能。
有料オプションとなるが、外出先からロボホンの向きをコントロールし、言葉を入力して発話させることも可能
また、ブロックを組み合わせて、ロボホンの会話や動きを制御できるプログラミングツール「ロボリック」(別売、市場想定価格は税別8,900円)も合わせて発売する予定だ。5月には体重や歩数などを伝えると、ロボホンが運動や食事メニューをアドバイスしてくれる「ヘルスケアサービス」(月額300円)を、6月にはロボホンが童謡やヒット曲を伴奏つきで歌ってくれる「僕と歌お」(月額300円)を提供する。
家電連携では、別売のIoTリモコン「eRemote mini」との連携により、テレビや照明器具などを音声で操作可能。Wi-Fi経由でシャープ製の家電と連携できるWi-Fi連携機能も3月以降に順次配信する予定だ。
このほか、ロボホンで撮影した写真や動画を対応のテレビで楽しめるワイヤレス出力、ロボホンに話しかけたことを記録する「会話ノート」など新機能、新アプリを搭載する。
第2世代ロボホンでは46のアプリが利用できるようになるという。なお、新アプリは第1世代ロボホンでも利用できるという。
eRemote mini(別売)と連携し、家電のコントロールが可能
基本性能は第1世代モデルから向上している。CPUはクアッドコアからオクタコアに強化され、LTEの対応バンドはバンド8/26/41が新たに加わった。背中のディスプレイは2.0型から2.6型(QVGA)に大きくなっている。基本ソフトにはAndroid 8.1を搭載している。
本体は第1世代モデルと互換性を保つために、一部カラーの変更など、最小限の変更にとどめられている。
なお、歩行機能のない着座タイプは、二足歩行など脚を使った機能がないだけで、それ以外の機能やアプリはそのまま使える。第1世代モデルと同様、利用には別途「ココロプラン」(月額980円〜)が必要となる。
耳や足の裏のカラーがオレンジ色に変更されている
着座タイプ。二足歩行はできないが立つことはできる。脚を使った踊りなどはできない
別売のキャリングケース
背面のディスプレイは2.6型