「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
アップルとスタンフォード大学が共同で進めていた、「Apple Watch」を使った医療調査の研究結果が公開されました。
アップルとスタンフォード大学の調査により、「Apple Watch」の医療分野での有用性が明らかに
「Apple Watch」は心拍数をトラッキングし、心房細動の可能性がある異常を検知した場合は、ユーザーに通知を送る機能を搭載しています。この機能の有用性を調査すべく、Appleとスタンフォードは調査向けの専用アプリ「Apple Heart Study」を公開し、参加したユーザーデータを収集、分析を進めていました。
「Apple Heart Study」には、アメリカの全50州から約40万人のユーザーが参加。調査に当たって、心拍数の異常が検知されたユーザーには、通知を送るだけでなく、ビデオ通話による医師との無料相談を提供。また、ビデオ相談に参加したユーザーには、今後の症状を検査するための心電図パッチも提供されたとのことです。
8か月に及んだ調査では、40万人のユーザーのうち、0.5%が異常検知の通知を受け取ったとのこと。その後の心電図パッチによる診察データを調査したところ、Apple Watchによる検知アルゴリズムは、陽性反応適中度が74%という高い精度を有していることがわかったということです。
異常検知の通知を受け取ったユーザーの34%は、その後の心電図パッチによる調査で心房細動を発症していたことが判明。また、54%のユーザーが通知後に医師の診察を受けており、Apple Watchはユーザーがプライベートで活用できる医療デバイスとしての役割を持っていることがわかったとしています。
なお、Apple Watch Series 4は心電図測定機能(日本モデルは未対応)を搭載していますが、今回の調査は、その発売前に行われたため、調査には含まれていません。
日本の無印良品が車体デザインを提供するフィンランドの自動運転バス「Gacha」(ガチャ)が、フィンランドのエスポーでサービスを開始しました。
無印良品がデザイン提供する自動運転バス「Gacha」
無印良品がデザイン提供し、デジタルマッピングやセンシングなど技術的な部分はフィンランドの自動運転技術研究企業「Sensible 4」が手がける自動運転バスの「Gacha」。大雨や雪といった厳しい気象条件下でも走行を行える世界初の自動運転バスになります。
「Gacha」は決められたルートを走行するだけではなく、乗客のリクエストに応じて最適なルートを走行したり、乗りたい人が近くを走行している「Gacha」の走行ルートをアプリで変更して近くまで来てもらう、といったフレキシブルな乗車方法に対応しています。
「Gacha」は16人乗り(座席10席、立ち乗り6名)で、最大速度は40km/h。電動で駆動し、満充電時の走行可能距離は100km以上。フィンランドでは、公道を走る乗り物に運転手の乗車が必ずしも必要ではなく、自動運転技術を導入しやすい国です。今後は、ヴァンターやハメーンリンナといった都市でも展開予定とのことで、フィンランドを旅行する人は、試乗してみてもいいかもしれませんね。
ソース:FastCompany、無印良品
大人気のバトルロイヤルゲームの走りになった「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUND」(PUBG)ですが、インドの一部州では「PUBG」をプレイすることが、同国の刑法に基づき禁止されています。これにより、スマホ向けの「PUBG MOBILE」のプレイヤーが逮捕されるという事案が発生しました。
インドのグジャラート州は、子どもを持つ家庭や教育機関から「PUBGは非常に暴力的で、学生を勉強から遠ざける恐れがある」という指摘を多数受け、「PUBGは行動や言動に悪影響を与える」という理由から、2019年3月6日に「PUBG」の禁止令を州全土に通達しました。
3月13日には、「PUBG MOBILE」をプレイしていた10名を逮捕したと地元警察から発表。逮捕同日に全員保釈されましたが、このニュースはゲームメディアを通して世界中で報じられました。
世界中でプレイされている人気ゲームをプレイしていただけで逮捕されるというのは、日本ではなかなか信じられないこと。文化や司法が異なる国とはいえ、ショッキングなニュースです。
ソース:hindustantimes