ゲーミングPCパワーアップ大作戦

秀逸な”多ボタン”ワイヤレスマウス「G502 LIGHTSPEED」はバトロワとの相性抜群!

Steamのコアゲーマーこと“すちーむまにあ”辻村美奈が、ゲーミング周辺機器をご紹介!

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PCゲーム初心者の疑問。「何を買えばいい?」

Nintendo Switchソフトの新作カレンダーを見て、とても驚きました。2019年9月26日、なんと、あのサバイバルホラーゲーム「Dead by Daylight」がNintendo Switch向けに発売されるというでは、ありませんか! 大人から子どもまで楽しめるNintendo Switchソフトのラインアップに“殺人鬼から追われる、おどろおどろしいゲーム”が混じっても、いいものなのでしょうか!?

確かに、最近のゲーム業界を見ると、コンシューマーゲーム機でも、「Apex Legends」や「FORTNITE」などの海外タイトルが着実に、人気を集めているようです。なので、今回のDead by Daylightも、意外とすんなり、Nintendo Switchユーザーに受け入れられるかもしれませんね。

さて、コンシューマーゲーム機で話題になれば、PCゲームに移行する人たちが一定数、増えることが予想されます。わたしの周りでも最近、PC版のほうがマッチングの時間が早く、オンラインの月額料金もかからないという理由から、PCゲームに移行してくる人が多くなりました。

そんな時に聞かれるのが「(PCゲームを楽しむために)まず、何を買えばいいの?」という質問。その時、わたしは「ゲーミングマウスを買うべき」と答えています(もちろん、ゲーミングPCを持っていることが前提ですが)。

サバイバルホラーゲームのDead by Daylightは、Nintendo Switchユーザーにうまく受け入れられるのでしょうか?

PCゲーム初心者の場合、最初の壁になるのが「キーボード操作」です。PCゲームでは、「W」「A」「S」「D」キーで移動し、同時に「Shift」キーを押して走るということは、この連載の読者であれば、すでにご存じですね。これに加えて、走りながらグレネード(擲弾:てきだん)を投げる場合は「G」キー、ジャンプは「スペース」キー、しゃがむ場合は「Ctrl」キーと、さまざまなキー操作を覚える必要があります。

慣れてしまえば何てことない操作ですが、初心者のうちは指が届きにくく、小指がプルプル震えたり、つりそうになったりと、たいへん苦労します。そこで、初心者のうちは、キーボードではなく、複数ボタン付きのゲーミングマウスを選んだほうが、より簡単に、楽しくゲームをプレイできるはずです。

「W」「A」「S」「D」キーに手を添えているところ(画像は、ロジクールのゲーミングキーボード「G910r」)

「W」「A」「S」「D」キーに手を添えているところ(画像は、ロジクールのゲーミングキーボード「G910r」)

ゲーミングマウスの選び方

一般的なゲーミングマウスは、マクロ機能(複数の操作をひとつのボタンにまとめる機能)や、感度調節機能(カーソルの速さを調節する機能)を標準搭載しています。そのため、苦手な操作を、マウスのサイドボタンにまとめられるのがメリットです。

さらに、ゲーム内の感度調節では足りない場合(上限が設けられている場合)、マウス側のソフトウェアで調整する方法もあります。ソフトウェアに関しては、特に大手メーカーの製品であれば、完成度が高く、サポートなども充実しているので、初心者ユーザーも安心です。このほか、マウスを握った際のフィーリングも重要ですが、これについては、家電量販店やゲーミングデバイス専門店などで、実際に試用してみるといいかもしれません。

大人気の多ボタンマウスシリーズ「G502」の最新モデル!

そこで今回は、複数ボタン付きのゲーミングマウスの中から、有線マウス「G502」(ロジクール)の無線モデルとして人気の「G502 LIGHTSPEED」をレビューします。本体に計11個のボタンを搭載し、解像度100〜16000dpiのHERO 16Kセンサーを装備するなど、本格派ゲーマーも納得の機能を備えたモデルです。

G502 LIGHTSPEEDの外観。有線モデルのG502と同様に、黒を基調とした複数のパネルが結合しているような、独特なデザインを採用しています

実際に握ってみると、普通のマウスよりもフィット感がありました。親指が直接テーブルに触れないので、すべりやすく、操作しやすいです

筆者が普段使っているゲーミングマウスは「Razer DeathAdder Chroma」(Razer)ですが、両モデルを比べると、本体の大きさは変わらないものの、G502 LIGHTSPEEDの左右クリック部が少しだけ、スリムだと感じました。さらに、G502 LIGHTSPEEDの側面は、ゆるやかなカーブとなっており、親指がうまくフィットします。スクロールホイールは、“カチカチ感”がなく、すべるように動くのが気に入りました。

Razer DeathAdder Chroma(画像左)と、G502 LIGHTSPEED(画像右)との比較。G502のほうが、手にフィットしやすい形状になっています

G502 LIGHTSPEEDのバッテリー駆動時間は、LEDのライティングあり(デフォルトの場合)で最大48時間、LEDのライティングなしで最大55時間です。バッテリーの充電レベルは、スクロールホイール下にある「G9」ボタン(デフォルト設定の場合)を押して、マウス左側面にあるLEDの点灯を確認。フル充電の場合は緑のライトが3つ点灯し、バッテリー残量が15%未満になると、一番下のライトが赤で点滅します。

ちなみに、別売りになりますが、マウスを使用しながら充電できる、ワイヤレス充電対応マウスパッド「POWERPLAY」(ロジクール)も発売されています。

スクロールホイール下にある「G9」ボタン。これを押すと、左側面にあるLEDが点灯し、バッテリーの充電レベルが確認できます

マウスを自分の好みの重さに調節できる! 絶妙なボタン配置

G502 LIGHTSPEEDのセット内容。アクセサリーケースと重さ調節用のウェイト(いずれも画像左上)、レシーバー延長アダプターとUSBレシーバー(いずれも画像左下)、充電/データケーブル(画像右上)

重さ調節用のウェイトが用意されているのも、ゲーミングマウスならでは。ウェイトの増減によって、カーソルがブレないように重く調節したり、手首の負担を減らすように軽く調節したりできます。

G502 LIGHTSPEEDには、計16gのウェイトが用意されており、マウス底面のフタを開けて、好みの重さのウェイトを装着できます。最大で、底面の上部に2g×4、下部に4g×2のウェイトが入ります。

たとえば、FPS(First Person Shooter:1人称視点のシューティングゲーム)の場合、マウスが軽すぎるとAIM(スコープをのぞいて狙いを定めること)がブレることもあるので、「軽すぎず、重すぎず」が理想。理想の重さには個人差があるので、自分で試しながら、一番しっくりくる重さに調整するといいかも。

マウス底面のカバーを外すと、ウェイトを格納できるスペースがあらわれます。ウェイトは「カチッ」と磁石でくっつくので、取り外しがとても簡単です

【おまけ】すべてのウェイトを入れると、こ、こ、こ、こ、こんなにも重い!(※オーバーな表現です。実際は、ここまで重くはありません)

【おまけ】ウェイトをすべて外すと、こ、こ、こ、こ、こんなにも軽い! 例の同居人は「楽勝〜」。重さの感じ方は、人それぞれです(※こちらも、オーバーな表現です)

さらに、G502 LIGHTSPEEDの最大の特徴とも言えるのが、11個のボタン! それぞれのボタンが密接せず、マウス全体にまんべんなく配置され、各ボタンの位置が覚えやすくなっています。ボタン数が多いということは、設定できるマクロの数も増えるということ。まさに、「マクロ使い」にとって、心強いゲーミングマウスと言えるでしょう。

順番に、(1)左クリック、(2)右クリック、(3)「G8」ボタン、(4)左スクロール、(5)右スクロール、(6)「G7」ボタン、(7)ホイールクリック、(8)「G6」ボタン、(9)ホイールモード切替(※プログラム不可)、(10)「G5」ボタン、(11)「G9」ボタン、(12)「G4」ボタン

文字に従って操作するだけ! 簡単にマクロを作れる親切なソフトウェア

専用のソフトウェア「Logicool G HUB」では、マウス感度やボタン配置、マクロ作成、ライトアップを設定できます。特に、マクロの作成では、ゲームのチュートリアル画面のように、文字にそって進めるだけで、簡単に完了できました。これなら、初心者ユーザーも安心。もしかすると、小さなお子さんでも、簡単に使いこなせるかもしれません。わたしがこれまで使ったソフトウェアの中で、最もわかりやすい印象でした。

Logicool G HUBでマクロを作成してみました。(1)マクロに名前を付ける→(2)マクロの再生方法を選択→(3)「今すぐ起動」を押して記録したい操作を行う→(4)記録したマクロが出るので保存する、という流れです

実際にG502を使ってゲームで遊んでみた

G502 LIGHTSPEEDを使って今回は、わたしが普段最も遊んでいるDead by Daylightをプレイしてみました。

まず、ワイヤレスでありながら、反応速度や挙動に違和感がなく、とても使いやすかった点が気に入りました。さらに、最初のうちはボタンが多く、各ボタンにマクロを設定しており、どの操作がどのボタンに割り振られているのか、どれがどれだか思い出すのに精一杯でおぼつかない操作でしたが、1日ほど使うと慣れてきました。

2〜3個のボタンならスコアに大きく影響するとは言えませんが、11個ともなれば、操作の効率化が行き届き、より複雑な立ち回りが可能になります。マウスに慣れれば慣れるほど、ゲームを有利に進められるかもしれません。

G502 LIGHTSPEEDを使って、Dead by Daylightをプレイしているところ。手のひらの中で、きれいにLEDライトが光っています

さらに、バトルロイヤルゲームのApex Legendsもプレイしてみました。プリセットではキー配置されていない、予備で用意されている操作の「シグナル(敵発見)」や「シグナル(何者かの痕跡)」などをマウスに配置したり、武器変更ボタン(メインウェポンからサブウェポンなど、武器を切り替える際は、マウススクロールで切り替えるか、キーボードの「1」「2」「3」キーで切り替える)をすべて、マウスのサイドボタンに配置したりすることで、かなり操作しやすくなりました。

また、キーボードを使わずに、走る操作(「W」+「Shift」)ボタンをマウスに配置して、キャラクターを走らせたり、「死体ボックス」を漁っている時に使える「サイドステップボタン」(後ろから撃たれないように左右に揺れて動く動作)をマクロで作ってみたりなど、工夫すればするほど、G502 LIGHTSPEEDの本領を発揮。剣術アクションゲームやFPSなど、基本操作数が多いゲームとの相性が抜群という印象です。

ほかのマウスには戻れない!? 使った人を虜(とりこ)にするマウス!

G502 LIGHTSPEEDは、デザインや使い勝手など、総合的に見て、現在発売されているゲーミングマウスの中でも、個人的には、最高なんじゃないかと思えるほど、魅力的な製品でした。11個のボタン+マクロ対応という、おそろしいほどの拡張性に加えて、マウス本体の重量もウェイトで調節できるとあれば、もう、怖いものはありません。

価格.com上での価格は17,865円(2019年8月27日現在)。これだけの機能を兼ね備えて、さらにワイヤレスモデルとくれば、この価格も納得なのではないでしょうか。このマウスに慣れたら、ほかのマウスで遊べなくなるのでは……と思ってしまうほど、快適なゲーミングマウスかも。ガチでイイ!

ライター:辻村美奈(オフィスマイカ)

オフィスマイカ

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編集プロダクション。「美味しいもの」と「小さいもの」が大好物。 好奇心の赴くまま、よいモノを求めてどこまでも!(ただし、国内限定)

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