直近2週間に発表された、スマートフォンなどをはじめとするモバイル業界に関わるニュースや、各社のスマートフォンのアップデート情報をまとめて紹介する連載「隔週スマホニュース」。NTTドコモのAndroid 10バージョンアップに関する情報など、4つの話題をお届けする。
NTTドコモは、2019年10月18日、Android10 へバージョンアップを行う製品の一覧を公開した。おおむね、2018年夏モデルまでがその対象だが、このリストに、ファーウェイ製の製品は入っていない。2018年夏モデルの「P20 Pro HW-01K」や「dtab compact d-02K」はおろか、この9月に発売されたばかりの「P30 Pro HW-02L」も対象外となっているが、その理由は改めて言うまでもなく、アメリカ政府によるファーウェイへの制裁のためだ。
なお、NTTドコモ、au、ソフトバンク(ワイモバイルを含む)および、楽天モバイルの通信キャリア4社の秋・冬モデルを見ると、スマートフォンに限らず、キッズモデルからもファーウェイ製品が消えている。ファーウェイと言えばモバイルWi-Fiルーターに強い印象があるが、NTTドコモが発表した5G対応の試作モバイルWi-Fiルーターもシャープ製だった。国内でも、通信キャリアのファーウェイ離れは、急速に進んでいると思われる。
価格.comのユーザーレビューでは評価の高い最新モデル「P30 Pro HW-02L」も、Android 10のアップデート対象から外れている
格安SIMの「mineo」を運営するオプテージは、2019年10月17日、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」の販売を11月1日より開始すると発表した。なお「iPhone XS」と「iPhone XS Max」については、アップルの認定整備済製品となる。いっぽう「iPhone XR」は新品だ。また、「iPhone 8」に128GBモデルが追加されたほか、SIMフリー「iPhone SE(128GB)」の価格を改定する。
MVNO各社の2018年型iPhoneの取り扱いは今後増えることが予想される、それにともなって旧モデルの価格下落も進むだろう。安価なiPhoneを購入したいなら、しばらくの間はMVNO各社の動向には注目しておきたい。
mineoの今回発表した各端末の価格は以下となる(いずれも税別)。
「iPhone XS Max(64GB)」108,000円
「iPhone XS Max(256GB)」121,200円
「iPhone XS(64GB)」97,200円
「iPhone XS(256GB)」111,120円
「iPhone XR(64GB)」64,800円
「iPhone XR(128GB)」69,840円
「iPhone 8(64GB)」52,800円(旧価格67,680円)
「iPhone 8(128GB)」57,840円
「iPhone SE(128GB)」39,600円(旧価格43,200円)
mineoが2018年型iPhoneの取り扱いを開始する
NTTドコモは、2019年10月12日、他キャリアからの乗り換え(MNP)による契約を対象にした新たな端末割引サービス「端末購入割引」を開始した。対象となるのは、「スマホおかえしプログラム」の対象にはならないエントリーモデルからミドルレンジモデルがメインで、旧「docomo with」対象機も含まれている。割引額は11,000円(税込)だ。
ドコモオンラインショップで発売中の対象端末は以下の通り。掲載価格は端末購入割引を適用した後の一括払いの際の税別価格だ。
「iPhone 7(32GB)」29,600円
「iPhone 8(64GB)」43,200円
「AQUOS sense2 SH-01L」17,360円
「Galaxy Feel2 SC-02L」26,000円
「LG STYLE2 L-01L」24,560円
「arrows Be3 F-02L」20,960円
「LG STYLE L-03K」15,200円
「Xperia Ace SO-02L」35,360円
「arrows Be F-04K」18,800円
「arrows ケータイ F-03L」18,800円
「AQUOS ケータイ SH-02L」18,800円
「P-smart ケータイ P-01J」18,800円
「らくらくスマートフォン me F-01L」27,440円
「Google Pixel 3a」32,480円
ソニーの「Xperia」シリーズといえば、一部の例外を除いて通信キャリアから発売されてきた。しかし、この秋に発売される「Xperia 8」は、SIMフリーとして一部のMVNOでも取り扱われることが発表されている。さらに、2019年10月23日には、SIMフリーの「Xperia 1 Professional Edition」も発表された。これは「Xperia 1」ベースに、より厳密なディスプレイの画質チューニング、ストレージの増量などを施したプロ向けモデルだが、2基のSIMカードスロットを備えDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応している点も見逃すことができない。販路はまだメーカー直販のみであるが、本格的なハイエンドのSIMフリースマートフォンの登場と言っていいだろう。
なお、シャープも、近々発表されると見られる「AQUOS sense3」のSIMフリー版には、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)対応モデルが用意されるという。今まで、通信キャリア頼みだった日本のスマートフォンメーカーだったが、ここにきてSIMフリースマートフォンに対する取り組みが広がってきたようだ。
「Xperia 1 Professional Edition」は「Xperia 1」ベースに、より厳密なディスプレイの画質チューニング、ストレージの増量などを施したプロ向けモデル。DSDS対応の本格的なSIMフリースマホだ
2019年10月10日から10月23日の間に公開された、スマートフォンやタブレット、携帯電話のソフトウェアアップデート情報をまとめた。定期的なアップデートが行われている端末については、除外している。
iOS13.1.3およびiPadOS 13.1.3の配布
・「iPhone」(アップル)
・「iPad」(アップル)
Android 9 Pieへのバージョンアップ
・V30+ L-01K(LG)
・HUAWEI P20 Pro HW-01K(ファーウェイ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・arrows Be3 F-02L(富士通)
・arrows Be F-05J(富士通)
・Xperia XZ2 Compact SO-05K(ソニーモバイル)
・AQUOS R SH-03J(シャープ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・AQUOS sense2 SHV43(シャープ)
・AQUOS R compact SHV41(シャープ)
・HUAWEI P20 lite HWV32(ファーウェイ)
・TORQUE G04(京セラ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・DIGNO G(京セラ)
・arrows U(富士通)
・AQUOS sense basic(シャープ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
HUAWEI nova lite 3
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・R15 Pro(OPPO)
・R11s(OPPO)
・Find X(OPPO)
・AX7(OPPO)
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。