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全機種が5G対応。NTTドコモの2021年秋・冬スマートフォン8機種レポ

NTTドコモは、2021年10月6日、スマートフォンの秋・冬モデル8機種を発表した。すでに発表されている5製品に加え、スタンダードモデル「Galaxy A22 5G」と、シニア向けスマートフォン2機種が発表された。なお、今回発表されたラインアップすべてが5G対応となっている。各機種の特徴を紹介しよう。

ケータイからの乗り換えユーザーを想定した5G対応エントリーモデル
サムスン「Galaxy A22 5G SC-56B」

エントリー向けスマホの「Galaxy A22 5G」は、Sub6の5G対応、FeliCaポート搭載、IPX5/8等級の防水仕様とIP6X等級の防塵仕様に対応するなど、機能性が高く、ケータイやキッズケータイからの機種変更に向いた製品だ。

サイズや重量は現状では非公開で、1,560×720のHD+表示に対応する約5.8インチの液晶ディスプレイを搭載する。台湾・MediaTek製のエントリー向けSoC「MediaTek MT6833V」を採用し、4GBのメモリーと64GBのストレージ、1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 11だ。

メインカメラは約1,300万画素のシングルカメラ、フロントカメラは約500万画素となる。電源ボタンを2度押しすることですぐに起動でき、シャッターチャンスを逃さずに撮影できる。

また、メーカーによる無料の電話サポート「Galaxy使い方相談」が利用できるほか、購入時に本機専用のガイドブック「かんたんガイドブック」が進呈される。

カラーバリエーションは、レッド、ホワイト、ブラックの3色。12月上旬以降の発売を予定している。

充実の衛生機能とタフネスボディを備えた5G対応エントリーモデル
FCNT「arrows We F-51B」

エントリーモデルの「arrows We F-51B」は、昨今の「arrows」シリーズの特徴である衛生機能やタフネス性能を受け継ぎつつ、5G対応をはたした製品。セキュリティ機能も強化されており、迷惑電話対策や還付金詐欺対策の防犯機能に加えて、新たにフィッシング詐欺警告機能を搭載する。加えて、富士通製の携帯電話に搭載されていた「プライバシーモード」が復活しており、着信通知オフや特定アプリの非表示設定などが行える。

ボディサイズは、約71(幅)×147(高さ)×9.4(厚さ)mm、重量約172gで、720×1,520のHD+表示に対応する約5.7インチの液晶ディスプレイを搭載する。タフネス性能としては、IPX6/8等級の防水仕様とIP6X等級の防塵仕様に対応するほか、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」を23項目クリア。SoCはSnapdragon 480で、4GBのメモリーと64GBのストレージ、1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを備える。OSはAndroid 11だ。

また、家庭用泡タイプのハンドソープや液体の食器用洗剤、アルコールを含んだ消毒液を吹き付けて拭くこともできる。このほか、マスク着用時の音声を聞き取りやすくする「はっきりマイク」や「マスク通話モード」を備えている。FeliCaポートも搭載する。

メインカメラは、約1,310万画素の広角カメラと約190万画素のマクロカメラのデュアルカメラ。フロントカメラは約500万画素だ。また、カメラアプリには「Adobe Photoshop Expressモード」が備わっており、画質の最適化が手軽に行える。

カラーバリエーションは、ネイビー、ホワイトに加えて、NTTドコモ専用色のパープル、ドコモオンラインショップ専用色のレッドの4色を用意。12月上旬以降の発売を予定している。

シリーズ10年目。大画面化と5G対応を実現
FCNT「らくらくスマートフォンF-52B」

「らくらくスマートフォン」シリーズの最新モデル。シリーズの特徴を受け継ぎながらSub 6の5G対応やさらなる大画面化などの機能アップを果たしている。バッテリー容量も前モデル「F-42A」の2,110mAhから3,400mAhに増量され、5G化や大画面化による電力消費に対応している。

ボディサイズと重量は非公開。「F-42A」よりも0.3インチ大きくなった1,980×1,080のフルHD+表示に対応する約5.0インチの有機ELディスプレイを搭載する。FeliCaポートおよびワンセグチューナーを搭載する。また、IPX5/8等級の防水仕様と・IP6X等級の防塵仕様に対応する。また、泡タイプのハンドソープを使った丸洗いやアルコールを含んだ布で拭くことも可能だ。

SoCは、Snapdragon 480で4GBのメモリーと64GBのストレージ、1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSは、Android 11だ。

メインカメラは約1,310万画素の広角カメラと、約190万画素のマクロカメラを組み合わせる。フロントカメラは約810万画素だ。AIを使った「AIシーン認識」や、シャッターを押す前後の中からベストショットを自動で選別する「らくらくAIベストショット」機能を備える。

カラーバリエーションはピンク、ホワイト、ネイビーの3色。2022年2月以降の発売を予定している。

NTTドコモ初の京セラ製スマートフォン。大画面のシニア向けモデル
京セラ「あんしんスマホ KY-51B」

「あんしんスマホ KY-51B」は、2018年冬に登場した「カードケータイ」以来の京セラ製端末で、NTTドコモのスマートフォンとしては初となる京セラ製品だ。「らくらくスマートフォン」シリーズと同じくシニア向けのスマートフォンだが、ボディ前面に、電話・ホーム・メールの3個のプッシュボタンを備えるほか、6.1インチという大画面を採用することで、使い勝手がよくなっている。通信機能としては、Sub 6の5Gに対応する。

ボディサイズと重量は現状非公開だが、2,400×1,080のフルHD+表示に対応する約6.1インチの液晶ディスプレイを採用する。IPX5/8等級防水仕様と、IP6X等級の防塵仕様に対応。米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」の耐衝撃テストもクリアしている。FeliCaポートも搭載。

搭載されるSoCはSnapdragon 480で、4GBのメモリーと64GBのストレージ、1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSは、Android 11だ。

メインカメラは約4,800万画素のシングルカメラ、フロントカメラは約800万画素となる。

カラーバリエーションは、ピンクゴールドとネイビーの2色。2022年2月以降の発売を予定している。

ドコモ初となるフォルダブルスマートフォン
サムスン「Galaxy Z Fold3 5G SC-55」

すでに発売済みの「Galaxy Z Fold3 5G SC-55」も、今回改めて発表された。サムスンのフォルダブルスマートフォンとしては3世代目だが、NTTドコモでは「Galaxy Z Flip3 SC-54B」とともに、初めて取り扱われる。

ボディサイズは、開いた状態で約128(幅)×158(高さ)×6.4(厚さ)mm。重量は約272gだ。ボディはIPX8等級の防水仕様をクリアしているほか、FeliCaポートも搭載しており、おサイフケータイのサービスが使用可能。

ディスプレイは、折りたたみ可能なメインディスプレイと、背面に備わるカバーディスプレイの2面。メインディスプレイは2,208×1,768のQXGAで画面サイズは約7.6インチ。サブディスプレイは2,268×832で画面サイズは約6.2インチだ。両ディスプレイとも120Hzのリフレッシュレートに対応している。

SoCには「Snapdragon 888」を搭載。12GBのメモリーと、256GBのストレージを組み合わせる。メモリーカードスロットは非搭載。5G通信はSub6とミリ波両方をサポートする。

カメラは合計5基を搭載する。メインカメラは、1,200万画素の広角カメラ、約1,200万画素の超広角カメラ、約1,200万画素の望遠カメラという組み合わせのトリプルカメラ。折りたたんだ面に備わるフロントカメラは約400万画素の広角カメラ。カバーディスプレイのある面のカバーカメラは約1,000万画素の広角カメラとなる。

カラーバリエーションはファントムブラックのみ。

端末価格は237,600円。「いつでもカエドキプログラム」の対象となっており、95,040円の残価設定で、端末を返却すること条件で、残り142,560 円については、24回払いの分割払いが可能だ。

詳細は「防水・おサイフケータイ対応、折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」日本上陸」を参照。

折りたたみケータイのようなフリップボディが特徴
サムスン「Galaxy Z Flip3 5G SC-54B」

上記「Galaxy Z Fold3 5G」と同時に発売された、サムスンのフォルダブルスマートフォン。本機は縦長のディスプレイを折りたたんで、折りたたみケータイのようなスタイルで利用できる。

ボディサイズは、開いた状態で約72(幅)×166(高さ)×6.9(厚さ)mm。重量は約184gだ。IPX8等級の防水仕様に対応するほか、FeliCaポートも搭載する。

折りたたみ可能なメインディスプレイのほか、背面にはカバーディスプレイを搭載する。メインディスプレイは2,640×1,080のフルHD+表示に対応する約6.7インチの有機ELディスプレイ。カバーディスプレイは260×512表示に対応する約1.9インチの有機ELディスプレイとなる。なお、メインディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応している。

SoCには「Snapdragon 888」を搭載。8GBのメモリーと、128GBのストレージを組み合わせる。メモリーカードスロットは非搭載だ。5G通信はSub6をサポートする。

メインカメラは約1,200万画素の広角カメラと、約1,200万画素の超広角カメラのデュアルカメラ。フロントカメラは約1,000万画素の広角カメラとなっている。

カラーバリエーションはクリームとファントムブラックの2色。

端末価格は148,896円。「いつでもカエドキプログラム」の対象となっており、60,720円の残価設定で、端末を返却することで残り88,176円について24回払いの分割払いが可能となっている。

詳細は「防水・おサイフケータイ対応、折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」日本上陸」を参照。

さらに大容量化されたバッテリーとペリスコープ望遠カメラを搭載
「Xperia 5 III SO-53B」

人気モデル「Xperia 5 II」の後継となるXperiaシリーズの小型ハイエンドモデル。「Xperia 1 III」と同等のスペックを、ひと回りコンパクトなボディに凝縮して搭載している。

ボディサイズは約68(幅)×157(高さ)×8.2(厚さ)mmで、重量は約168g。2,560×1,080のフルHD+表示に対応する約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載する。ボディは、IP56/68の防水・防塵仕様に対応。FeliCaポートも搭載する。

ディスプレイは、「Xperia 1 III」や「Xperia 5 II」と同じく120Hzの倍速駆動および残像低減付き240Hz駆動、240Hzのタッチサンプリングレートに対応する。

SoCには「Snapdragon 888」を搭載。メモリーは8GBでストレージは128GBとなる。OSはAndroid 11だ。5Gの通信機能はSub 6のみの対応となる。

メインカメラは、約1,200万画素の超広角カメラ、約1,200万画素の広角カメラ、約1,200万画素のペリスコープ望遠カメラ(70mmと105mmの切り替えが可能)という組み合わせのトリプルカメラ。3D iToFセンサーは省かれているため、「Xperia 1 III」とはオートフォーカスの性能が一部異なる。なお、カメラアプリは「Xperia 1 III」と同じく「PhotographyPro」に一本化されている。

カラーバリエーションは、グリーン、フロストシルバー、フロストブラック、ピンクの4色。発売は11月中旬以降の予定。

詳細は「ソニー『Xperia 5 III』の国内投入を発表。11月中旬以降発売」を参照。

有機ELディスプレイを搭載。ドコモ専用カラーを用意
「AQUOS sense6 SH-54B」

すでに発表済みのベーシックモデル「AQUOS sense6 SH-54B」。約70(幅)×152(高さ)×7.9(厚さ)mm、重量約156gのボディに、2,432×1,080のフルHD+表示に対応するシャープ自社製の有機ELディスプレイ「IGZO OLED」を搭載する。ボディはIPX5/8等級の防水仕様とIP6X等級の防塵仕様に対応するほか、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」に準拠した耐衝撃性能を備える。また、FeliCaポートも搭載する。バッテリー容量は「AQUOS sense5G」と同じ4,570mAhで、メーカーによると約1週間の電池持ちを実現しているという。

SoCは、前モデル「AQUOS sense5G」と同じSnapdragon 690Gで、4GBのメモリーと64GBのストレージ、1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 11だ。なお、シャープの発表ではeSIM対応機も用意されているが、NTTドコモ版の「SH-54B」は非対応となる。

メインカメラは、約4,800万画素の標準カメラ、約800万画素の広角カメラ、約800万画素の望遠カメラという組み合わせのトリプルカメラ。フロントカメラは約800万画素となっている。

カラーバリエーションは、ライトカッパー、シルバー、ブラックの3色に加えて、ドコモオンラインショップ専用のカラーブルーメタリックが用意される。発売は11月中旬以降を予定している。

詳細は以下の記事を参照「シャープが『AQUOS sense6』と『AQUOS zero6』を発表。秋以降順次発売

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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