レビュー
体脂肪率も計測できるスマートウォッチ

特に睡眠の計測にこだわりあり。健康管理機能が充実した、サムスン「Galaxy Watch4」レビュー

シンプルなデザインの中にあらゆる機能を詰め込んだスマートウォッチ、サムスン「Galaxy Watch4」が2021年10月下旬に発売されました。市場想定価格は32,000円(税込)〜。Googleと共同で開発された「Wear OS Powered by Samsung」を搭載する最新ギアを2週間ほど試してわかった、本機の機能性や使い勝手をレビューします。

健康管理機能が優秀なサムスンのスマートウォッチ「Galaxy Watch4」

健康管理機能が優秀なサムスンのスマートウォッチ「Galaxy Watch4」

ミニマルなデザインの「Galaxy Watch4」

今回使用したモデルは「Galaxy Watch4 44mm グリーン」

今回使用したモデルは「Galaxy Watch4 44mm グリーン」

スマートウォッチ市場で、アップルの「Apple Watch」シリーズに対抗しうる存在のひとつであるサムスンの「Galaxy Watch」シリーズですが、4世代目になったことで大きなアップデートが施されました。そのひとつが、Googleが開発したスマートフォン向けOS「Wear OS by Google」と統合した「Wear OS Powered by Samsung」を採用している点です。これまではサムスン独自のOSを採用していましたが、今回モデルからは大きく路線変更した形となりました。

これにより「Wear OS by Google」向けに提供されている各アプリを「Google Playストア」からインストールすることが可能になり、拡張性が各段に向上しました。メールやSNSの通知機能などを統合すると、現状、スマートウォッチにできることはたいてい行える多機能なギアになっています。

「Galaxy Watch4」が持つさまざまな機能の中でも、睡眠状態や体脂肪率の計測など、"健康維持"に関しての機能については、マニアックとも思えるほど詳細なデータを計測することができ、ほかのスマートウォッチと比べて一歩リードしていると感じます(具体的な機能については後ほどご紹介します)。

通常モデルの「Galaxy Watch4」には、44o(左)と40oサイズ(右)の2種類が用意されています

通常モデルの「Galaxy Watch4」には、44o(左)と40oサイズ(右)の2種類が用意されています

今回のレビューで使用したのは、ミニマルなデザインの「Galaxy Watch4」の44oモデルです。このほか、価格が少し高いプレミアムモデル「Galaxy Watch4 Classic」もラインナップされています。

やわらかく装着感が心地いいシリコンバンド

やわらかく装着感が心地いいシリコンバンド

マットな質感のシリコンバンドは柔軟でグリップ力があるタイプ。サラッとした肌ざわりで汗をかいてもべたつかず高級感も感じられます

ケースの金属部分は軽量なアルミ素材を採用

ケースの金属部分は軽量なアルミ素材を採用

背面には心拍数、ストレス度などを計測するセンサーを搭載

背面には心拍数、ストレス度などを計測するセンサーを搭載

サイズは44.4(縦) x 43.3(横) x 9.8(厚さ) mm、重量は30.3g。運動や睡眠など、終日にわたり装着する必要がある計測を行うには、本体の大きさ・重量は重要な要素。「Galaxy Watch4」の場合、一般的なスマートウォッチよりも厚さが抑えられているため、着け心地は良好で、じゃまに感じることもありませんでした。

Google Play ストアから機能を拡張可能

上述した通り、「Galaxy Watch4」には、Googleと共同開発の「Wear OS Powered by Samsung」が採用されています。しかし、OSの変更により前モデルまで使用できていたiPhone(iOS端末)との連携は行えなくなりました。購入の際にはご注意ください。

Google Play ストアからさまざまなアプリをインストールできる

Google Play ストアからさまざまなアプリをインストールできる

iPhoneとの連携は行えなくなりました。「Galaxy Watch4」を使用する場合は、基本的にAndroidスマートフォンと連携させることが前提となります

iPhoneとの連携は行えなくなりました。「Galaxy Watch4」を使用する場合は、基本的にAndroidスマートフォンと連携させることが前提となります

iPhoneとの連携は行えなくなりましたが、筆者が愛用している音楽アプリ「Spotify」、ランニングや自転車などのアクティビティを計測するアプリ「Strava」など、iOSで利用していたアプリは、その多くがAndrooid版も用意しており、特に不便に感じることはないと思われます。

「Spotify」などの音楽アプリを使用して、データをダウンロードすれば、スマホがなくても音楽を楽しめる

「Spotify」などの音楽アプリを使用して、データをダウンロードすれば、スマホがなくても音楽を楽しめる

むしろ、Googleとの連携がよくなったことによるメリットも多くあります。たとえば、本機のレビュー中に頻繁に使った「Google マップ」では、スマホで目的地を設定しておけば、あとはスマホをポケットにしまって「Galaxy Watch4」上でルートを確認するといった使い方も可能です。スマートフォンを見ることなく、時間を確認するのと同じ動作でルートを確認できるのは便利でした。

Googleマップのサブモニターとしても使用可能

Googleマップのサブモニターとしても使用可能

"健康維持"に関係する機能が豊富!

昨今のスマートウォッチは健康管理に特化した機能を多く搭載していますが、「Galaxy Watch4」にも健康維持に関する機能はかなり多く搭載されています。特に、睡眠の質を計測する機能に関しては、マニアックと言えるほどにこだわった機能が搭載されています。

睡眠計測の機能では、睡眠時間のほか、総合的な睡眠の質を数値で評価する「睡眠スコア」などが表示される

睡眠計測の機能では、睡眠時間のほか、総合的な睡眠の質を数値で評価する「睡眠スコア」などが表示される

どの時間帯にどんな睡眠状態になっているのかを、グラフで表示

どの時間帯にどんな睡眠状態になっているのかを、グラフで表示

睡眠スコア、睡眠状態のグラフ自体はさほど珍しい機能ではありませんが、「Galaxy Watch4」では、血中酸素濃度の計測機能を使って「睡眠時無呼吸症候群」を判定する機能も搭載されています。
※本製品は医療機器ではございません。

血中酸素濃度の計測機能を使って「睡眠時無呼吸症候群」を判定 ※本製品は医療機器ではございません

血中酸素濃度の計測機能を使って「睡眠時無呼吸症候群」を判定 ※本製品は医療機器ではございません

さらに面白いのが「いびき」の自動録音機能です。いびきは睡眠時無呼吸症候群にも関連する症状として知られていますが、枕元にスマホを置いて眠ることで、いびきをかいた時にその音、回数、長さなども記録してくれます。「マニアックだな〜」と感じ入るところですが、改めて睡眠の質について考える機会になります。

自分の「いびき」も自動録音可能。改めて聞くとちょっと恥ずかしい気も……

自分の「いびき」も自動録音可能。改めて聞くとちょっと恥ずかしい気も……

体脂肪率が体重計に乗らなくてもチェックできる

睡眠の状態を計るのに血中酸素レベルを活用するのと同様に、「Galaxy Watch4」の健康管理機能の中でもかなりユニークなのが、体脂肪率や体内の水分量までわかってしまう体組成の計測機能です。測定方法は中指と薬指を2つのボタンにタッチして10秒ほど待つだけと非常にシンプルです。

いつでも簡単に体脂肪率や体内水分量が計測可能

いつでも簡単に体脂肪率や体内水分量が計測可能

体重はあからじめ手動で入力する必要がありますが、それ以外の骨格筋、体脂肪率などの数値がわずか10秒ほどで計測されます

体重はあからじめ手動で入力する必要がありますが、それ以外の骨格筋、体脂肪率などの数値がわずか10秒ほどで計測されます

なお、計測された数値を個人所有の体組成計の数値と比較してみたところ、さすがに多少のズレはあり、骨格筋や体脂肪率などは少し高めに計測されていました。しかし、計測は指を時計に触れるだけの簡単さなので、計測精度を高める余地はありますが、仕事のすき間時間でも計測できますし、ダイエットの目安として活用するにはかなり便利な機能と言えるでしょう。

"運動"を計測する機能も充実

健康管理機能と同様に、運動やエクササイズのトラッキング機能も充実しています。趣味のランニングで使用してみましたが、GPS機能が搭載されているため、ランニング中のペース、距離などのほか、心拍数や走行ルートなど多くのデータを計測可能。計測された数値も普段使用しているスポーツ系のスマートウォッチと遜色ありませんでした。さらに、一般的なスマートウォッチでは、あまり見られない「左右の非対称性」「接触時間」「上下動」などランニング時の姿勢に関する詳細なデータまでも計測でき、ランニングのレベルアップに活用できそうです。

ウォーキングやランニング、サイクリングなど、90種類以上のアクティビティに対応する

ウォーキングやランニング、サイクリングなど、90種類以上のアクティビティに対応する

ランニングやウォーキングなど人気の運動はもちろんのこと、仕事の合間にサッと行える軽い運動のトラッキングにも対応しています。デスクワークなどで座った時間が長くなると「身体を動かしましょう!」とうながしてくれるスマートウォッチは最近よくありますが、この「Galaxy Watch4」は、そのときにどんな運動をすればいいか、スクワットやストレッチの動き方をアニメーションで教えてくれるのがいいですね。

まとめ

以上、「Galaxy Watch4」を2週間ほど使用してみましたが、睡眠や運動のトラッキング機能に関しては驚くほど充実していました。これまでもスマートウォッチを使うことで、健康について見直すことはありましたが、今回ほど強くその意義を感じたことはありません。特に、睡眠の計測に関しては、ほかのスマートウォッチと一線を画すほどのこだわり性能を備えています。

というわけで、総合的な満足度は非常に高いのですが、欲を言えば、よく使う「モバイルSuica」などに対応してもらえるたら、まさに最高になるでしょう。健康に関して不安がある人、より健康的な生活をしたい人には購入する価値あり! と言えるスマートウォッチだと思います。

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

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