話のネタになる最新ITニュースまとめ

MediaTekからスマホ向け最強SoC「Dimensity 9000」登場

「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界やインターネットで先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。

MediaTekがハイエンドのモバイル製品向けSoC「Dimensity 9000」を発表

MediaTekのSoCと言えば、格安〜ミドルクラスのスマートフォン、タブレット向けというイメージでしたが、それを覆すようなスペックを持った新型SoC「Dimensity 9000」が発表されました。同社によれば、CPU性能はアップル「A15 Bionic」と同等で、AI処理に関してはGoogle「Google Tensor」を上回り、トップクラスの性能を誇るとのことです。

「Dimensity 9000」は、TSMCの4nmプロセスを世界で初めて採用。スマートフォン向けに最新のArmvアーキテクチャーを採用していますが、こちらも世界初のことになります。CPUは、Cortex-X2(3.05GHz)+Cortex-A710(2.85GHz)×3+Cortex-A510×4の8コアで、GPUは10コア(Mail-G710)という構成となります。

メモリーは最新世代LPDDR5/5Xへと変更され、最大7,500MHzでの動作をサポート。カメラは最大3億2000万画素で、動画は3基のカメラで同時に4K HDR動画を撮影可能となっています。Bluetooth 5.3にもモバイル向けSoCとしては初めて対応するとのことです。

MediaTekによれば、ハイエンドAndroidスマートフォンの主要SoCである「Snapdragon 888」と比較して性能が35%、電力効率が60%高く、iPhone 13シリーズに採用されているアップル「A15 Bionic」と同等のCPU性能、Pixel 6シリーズのGoogle「Google Tensor」よりも高いAI処理性能を備えると言います。また、ベンチマークソフト「AnTuTu Benchmark」においては、100万点を超えるスコアを記録したと言い、現状最速と言われる「Snapdragon 888」を大きく上回ることが期待されます。

現段階では、シャオミなどのメーカーが「Dimensity 9000」を採用したスマートフォンを2022年第1四半期頃に発売予定とのことです。これまでは、ハイエンドスマートフォン向けSoCは、クアルコムの1強でしたが、「Dimensity 9000」の登場によりその勢力図が変わる可能性も出てきました。

ソース:MediaTek

Spotifyのシャッフルボタンが歌手の要望で消える

グラミー賞受賞アーティストのアデルが、2021年11月19日に4枚目のアルバム「30」を発売しました。同アルバムは、各ストリーミングサービスでも配信されていますが、Spotifyでは、このアルバムに関して珍しい仕様変更が行われました。

Spotifyにはアルバムの曲順をランダムに再生するシャッフルボタンというのが実装されています。ほかのストリーミング配信で目にしたこともあると思います。

このシャッフルボタンに意義を唱えたのが、歌手のアデルです。彼女は、自身のアルバムの再生ページからシャッフルボタンを削除するように要請したとTwitterで明かし、その翌日にはシャッフルボタンがSpotifyからきれいさっぱり消されていたのです。

アデルとSpotifyのやり取り

アデルとSpotifyのやり取り

「アルバムは自分が意図した通りに聴いてほしい」という思いからアデルがSpotifyにお願いしたとのことで、Spotifyも「あなたのためなら何でもします」とTwitterで返信。シャッフルボタン問題は平和的に解決したようです。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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