ChromeOS Flexはパソコンにインストールすることなく、作成したUSBインストーラーから直接起動して事前に動作確認をすることができます。まずは、この方法で動作を確認してみましょう。
はじめに、作成したUSBインストーラーをパソコンに挿入し、USBメディアから起動します。USBメディアから起動する方法は、メーカーやパソコンの機種によって異なるので、メーカーのヘルプページなどで確認してください。
パソコンをUSBインストーラーから起動する
正常に起動できたら、「Welcome to ChromeOS Flex」画面が表示されます。
このとき、「ChromeVox」を有効にするか尋ねる画面が表示されます。「ChromeVox」は、実行した操作に対する音声によるフィードバック機能です。不要なら「NO,〜」、使ってみたいなら「Yes,〜」をクリックします。
この設定は、あとから変更することも可能です。
「ChromeVox」を有効にするか否かを選択する
次に、言語を設定します。
標準は「English(United States)」になっているので、言語とキーボードを「日本語」に設定します。
設定できたら、「始める」をクリックしてください。
この画面で「English(United States)」をクリック
「言語」と「キーボード」をそれぞれクリックし、「日本語」を選んで「OK」をクリック
設定が「日本語」になっていることを確認して「始める」をクリック
次の画面で、インストールするか試用するかを選択できます。
ここでは試用するので、「試してみる」を選択して「次へ」をクリックします。
Wi-Fiを利用するときは、次の画面でWi-Fiへの接続設定を行います。画面の案内にしたがってSSIDと暗号化キーを入力して接続してください。
接続できたら、「Google 利用規約」が表示されます。内容に目を通し、「同意して続行」をクリックします。
最後に、デバイスを利用するユーザーを選択する画面が表示されます。選択して「次へ」をクリックするとGoogleアカウントでログインできますが、試用なのでゲストユーザーでかまわないでしょう。
「ゲストとしてブラウジング」をクリックすると、ゲストモードで利用できます。
なお、ユーザーを選択して「次へ」をクリックしないと「ゲストとしてブラウジング」がクリックできないこともありました。その場合は、「あなた」を選択して「次へ」をクリックしたあとに、「ゲストとしてブラウジング」をクリックしてください。
「試してみる」を選択して「次へ」をクリック
利用規約に目を通して「同意して続行」をクリック
この画面で、下のほうにある「ゲストとしてブラウジング」をクリック
「ゲストモードでブラウジング中」と表示され、ChromeOS Flexが利用できるようになる
起動初期のデスクトップ画面は、「Google Chrome」が全画面に表示されています。URLを入力するか、検索で適当なWebページを探して正常にブラウジングできるか確認してみましょう。
デスクトップの操作は、WindowsやMacとほぼ共通なので、操作に困ることは少ないと思います。
右上の「×」をクリックすると、デスクトップ画面が表示されます。
「Google Chrome」でWebページを表示して確認する
ChromeOS Flexのデスクトップ画面。画面下部に「シェルフ」(Windowsのタスクバー)があり、左端にランチャーボタン、右にステータス領域がある
ランチャーボタンをクリックすると、ランチャーが表示されます。さらに、上部中央のボタンをクリックするとランチャーが全画面表示になり、アプリのアイコンも表示されます。
ゲスト利用の場合、使用できるアプリの数は少ないのですが、後述のようにインストールしてログインすると多くのアプリが用意されています。
再度ランチャーボタンをクリックすると、ランチャーは閉じます。
ランチャーボタンからランチャーを表示
全画面表示にもできる
シェルフの中央右のボタン(左がChrome)をクリックすると、ファイルマネージャーが起動します。Windowsのエクスプローラーと同じで、ここで各種ドライブやファイルの管理を行います。
Windows PCやMacで使っていた外付けハードディスクやUSBメモリー、SDメモリーカードなども接続して利用できます。
ファイルマネージャー画面
シェルフの右端にあるステータス領域をクリックするとクイック設定パネルが開き、通信関連の設定変更や音量調整、電源オフなどができます。
ChromeOS Flex全般の設定を確認/変更するには、歯車アイコンをクリック。「設定」画面が開き、各種設定を確認/変更できます。
ChromeOS Flexの試用を止めるときは、パネルの「ゲストを終了」をクリック。利用ユーザーの選択画面に戻るので、「終了」をクリック。これで、パソコンがシャットダウンされます。
歯車アイコンから「設定」画面を開くことができる。試用を止めるときは、「ゲストを終了」をクリック
ChromeOS Flex全般の設定を確認/変更する「設定」画面
この画面で「終了」をクリックすると、パソコンをシャットダウンできる
試用でChromeOS Flexが問題なく動作するなら、インストールして本格的に使ってみましょう。
インストールするには、試用時と同様にUSBインストーラーから起動してください。ユーザー選択画面まで進み、「あなた」または「お子様」を選んで「次へ」をクリックします。ここでは、「あなた」を選択します。
「「Chromebook」へのログイン」画面が表示されたら、「ChromeOS Flexをインストール」をクリック。注意事項のメッセージが表示されるので確認し、問題がなければ「ChromeOS Flexをインストール」をクリック。最後に確認の画面で「インストール」をクリックします。
これでインストールが始まるので、終了を待ちましょう。筆者の環境では、5分程度でインストールが完了しました。かかる時間はパソコンの種類によって異なりますので、完了するまで電源を切らずに待ってください。
「インストールが完了しました」と表示されたら、インストール作業は終了です。ここでUSBインストーラーを取り外してください。パソコンが自動で再起動します。
「あなた」または「お子様」を選んで「次へ」をクリック
この画面で「ChromeOS Flexをインストール」をクリック
注意事項を確認して「ChromeOS Flexをインストール」をクリック
「インストール」をクリック
この画面が表示されたら、インストールは完了だ。USB インストーラーを取り出し、再起動を待つ