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富士通「FMV」がブランドリニューアル! 第1弾モデル「FMV Note C」も登場

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富士通クライアントコンピューティングは2025年1月16日、同社のパソコン「FMV」ブランドのリニューアルを発表。あわせて、新生「FMV」の第1弾モデル「FMV Note C」を含む2025年春モデルをリリースした。発表会で得た情報を交えながら詳細をレポートしよう。

新しい時代のニーズに応えるパソコンブランドとして「FMV」がリニューアル。第1弾モデル「FMV Note C」が発表された

新しい時代のニーズに応えるパソコンブランドとして「FMV」がリニューアル。第1弾モデル「FMV Note C」が発表された

「FMV」のコンセプトやブランドロゴなどを刷新

「FMV」は1993年に誕生した老舗のパソコンブランド。これまで30年以上にわたり、日本国内での商品企画・営業・開発・製造・サポートにこだわって、さまざまなデスクトップパソコン/ノートパソコンを提供してきている。国内のパソコン文化を担ってきたブランドのひとつだ。

1993年から30年以上にわたり、多彩なパソコンを商品化してきた「FMV」

1993年から30年以上にわたり、多彩なパソコンを商品化してきた「FMV」

現在は、神奈川県・川崎市にて商品企画・営業・開発・サポートを、島根県・出雲市にて製造を行っている

現在は、神奈川県・川崎市にて商品企画・営業・開発・サポートを、島根県・出雲市にて製造を行っている

今回、富士通クライアントコンピューティングは、そんな「FMV」のリニューアルを敢行。オンラインによる仕事や授業の普及、ITを活用した行政サービスの増加など社会が大きく変化し、パソコンが働き方や暮らしに欠かせないツールへと進化するなかで、「FMV」も改めて進化のときだと考え、2025年春モデル発表のタイミングでリニューアルを決めたとのことだ。

新しい「FMV」は、「シンプルでわかりやすいこと」「時代に合った価値観であること」「日本のお客様を見つめ、コンピューティングテクノロジーで日本の暮らしを応援すること」をコンセプトに掲げている。これらのコンセプトにあわせて、ブランドロゴは、「FMV」の3文字の均整が取れたデザインに刷新。フォントも世代や性別、人種を超えて共通な認識を意図したものに変更されている。

新生「FMV」のコンセプト。これまで同ブランドが大切にしてきた「お客様に寄り添う気持ち」をさらに強化するような内容になっている

新生「FMV」のコンセプト。これまで同ブランドが大切にしてきた「お客様に寄り添う気持ち」をさらに強化するような内容になっている

ブランドロゴは3文字の均整を重視したデザインに。シンプルなフォントを採用するのも特徴だ

ブランドロゴは3文字の均整を重視したデザインに。シンプルなフォントを採用するのも特徴だ

さらに、ノートパソコン/デスクトップパソコンの名称も刷新。ノートパソコンの「LIFEBOOK」は「Note」に、デスクトップパソコンの「ESPRIMO」は「Desktop」に変更される。また、「UH」や「FH」といったシリーズ名は末尾の「H」が省略され、「U」や「F」といった名称となる。

直近では、「FMV」は2023年の国内店頭販売パソコンのトップシェアを獲得。2024年も販売は好調に推移したとのことだ

直近では、「FMV」は2023年の国内店頭販売パソコンのトップシェアを獲得。2024年も販売は好調に推移したとのことだ

「若年層が求めるパソコン」を追求した13.3型ノート「FMV Note C」

「FMV Note C」は、新生「FMV」の第1弾モデル。リニューアルの象徴として誕生した、若年層向けの13.3型ノートパソコンだ。

この新モデルは、若い世代の社員が中心となったプロジェクト「FMV From Zero」によって「若年層が求めるパソコン」を追求して商品化されたのが大きな特徴だ。大学生を含めた若年層に対して徹底的な調査を行い、パソコンに求められる要素をゼロから見直し、「日常の中で心地よく使えるパソコン」を目指して開発を進めたという。

「パソコンを使う時間を心地よくすること」を目指して開発が進められた

「パソコンを使う時間を心地よくすること」を目指して開発が進められた

若年層に対する調査では、「パソコンは難しい・面倒くさそう」「勉強・課題をやるなら絶対必要だけど失敗したくない」「わからないけど買わなければならないもの」といった、ネガティブな声が多かったという。それを受けて重視したのは“心地よさ”。製品のコンセプトは「がんばる時間を、心地よい時間へ。」で、「パソコンを使う時間を心地よくする」ための作り込みを重視したとのことだ。

その作り込みを象徴しているのが外観デザイン。アルミ削り出しの高品位な筐体に、凹凸を減らしたノイズレスなデザインを採用している。パソコンにありがちな機械的な印象がないのが特徴だ。カラーリングにもこだわり、筐体の外側と内側でカラーが異なるバイカラーを採用。エクルベージュ、ミストグリーン、スモークグレーという、微妙にトーンが異なる3色のカラーバリエーションを用意している(※外側はシルバーで共通。内側のカラーが異なる仕様)。

ノイズレスデザインをテーマに、アルミ削り出しの筐体を採用。凹凸が少ない、シンプルなデザインに仕上がっている

ノイズレスデザインをテーマに、アルミ削り出しの筐体を採用。凹凸が少ない、シンプルなデザインに仕上がっている

左からエクルベージュ、ミストグリーン、スモークグレーの3色。微妙に異なる色合いを採用している

左からエクルベージュ、ミストグリーン、スモークグレーの3色。微妙に異なる色合いを採用している

ボディサイズは297(幅)×210(奥行)×13.9(高さ)mm、重量は約1187g。幅と奥行きはA4用紙サイズと同じで、コンパクトなサイズ感に収まっている。バッテリー駆動時間は最大約24.2時間(アイドル時)と長く、外へ持ち出して使用する場合も安心だ。

外部インターフェイスはUSB 3.2 Gen2x2 Type-C端子×2、ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子のみというシンプルな構成。若年層からの「図書館やカフェなど静かな場所ではパソコンの音(ファンの音)がうるさく感じる」という声を受けて、ファンレス設計を採用しているのも見逃せない。

297(幅)×210(奥行)×13.9(高さ)mmのコンパクトボディを採用。幅と奥行はA4用紙サイズとまったく同じだ

297(幅)×210(奥行)×13.9(高さ)mmのコンパクトボディを採用。幅と奥行はA4用紙サイズとまったく同じだ

本体下面もシンプルなデザイン

本体下面もシンプルなデザイン

左側面にUSB 3.2 Gen2x2 Type-C端子×2、ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子を搭載

左側面にUSB 3.2 Gen2x2 Type-C端子×2、ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子を搭載

タイピングの心地よさにこだわった、アイソレーションキーボードを採用

タイピングの心地よさにこだわった、アイソレーションキーボードを採用

さらに、AI顔補正アプリ「Umore」、自動キャプチャアプリ「Quick Capture」、資料作成サポートアプリ「Float Access」という、3種類のオリジナルアプリをバンドルするのも特徴だ。これらのアプリは若年層の使い方を意識して採用したとのこと。特に注目なのが新規搭載の「Float Access」である。

「Float Access」は、簡単な操作で作業できる「画面キャプチャ機能」、任意のウィンドウを最前面に固定できる「最前面固定機能」、定型文登録に対応する「クリップボード機能」、AI技術を活用して高速検索が可能な「ファイル検索機能」の4機能を搭載。これらの機能は、左クリックの長押しで表示される専用のポップアップから簡単に選択できる。

「Float Access」の「最前面固定機能」を使用した画面。動画再生ウィンドウを最前面に固定している。オンラインの講義を見ながらメモを取ったり、資料を作成したりするときに便利な機能だ

「Float Access」の「最前面固定機能」を使用した画面。動画再生ウィンドウを最前面に固定している。オンラインの講義を見ながらメモを取ったり、資料を作成したりするときに便利な機能だ

左クリック長押しで表示されるポップアップ。「Float Access」の4つの機能を選択できる

左クリック長押しで表示されるポップアップ。「Float Access」の4つの機能を選択できる

「FMV Note C」のカタログモデル(量販店モデル)の基本スペックは、CPUが「Core Ultra 5 134U」、メモリーが16GB、ストレージが256GB SSD。液晶ディスプレイには13.3型ワイド液晶(1920×1200)を採用する。無線機能はWi-Fi 7対応の無線LANとBluetooth 5.4を搭載。オフィスソフト「Microsoft Office Home & Business 2024」が付属する。

価格はオープン。2025年1月17日より発売される。

「FMV」初のCopilot+ PC「FMV Note U」と液晶一体型「FMV Desktop F」も登場

新生「FMV」の2025年春モデルとしては、「FMV Note C」のほかに、14型ノートパソコン「FMV Note U」と液晶一体型デスクトップパソコン「FMV Desktop F」も発表された。いずれも価格はオープンで、発売は2025年1月17日だ。

「FMV Note U」は、2024年秋に発売された「FMV LIFEBOOK UH」シリーズ最新機種の筐体をベースにしつつ、CPUに最新の「Core Ultraプロセッサー(シリーズ2)」(Core Ultra 7 258V)を搭載することで、マイクロソフトが提唱するAI対応「Copilot+ PC」に「FMV」として初めて準拠したモデル。重量は約848gで、発表時点では「Copilot+ PC」準拠モデルとして最軽量だ。

「Copilot+ PC」最軽量モデルとして登場した「FMV Note U」。顔認証用のIRカメラなども追加されている

「Copilot+ PC」最軽量モデルとして登場した「FMV Note U」。顔認証用のIRカメラなども追加されている

「FMV Desktop F」は、27型液晶モデルと、23.8型液晶モデルの2サイズを用意。YouTubeなどの動画配信サービスを気軽に楽しめる新機能「Videoポータル」アプリを搭載しているのが最大の特徴だ。付属の専用リモコンを使うことで、スマートTVのように倍速再生やフルスクリーン表示、音声検索などを行える。

スマートTVのように動画配信サービスを楽しめるのが「FMV Desktop F」のウリ。付属の専用リモコンで倍速再生などの操作が可能だ

スマートTVのように動画配信サービスを楽しめるのが「FMV Desktop F」のウリ。付属の専用リモコンで倍速再生などの操作が可能だ

発表会には、ファッションモデルや女優として活躍する八木莉可子さんや、大隈健史社長、「FMV From Zero」のメンバーなどが登壇。八木さんは、富士通クライアントコンピューティングが1月18日より順次公開する、大学生の本音や葛藤を描いた全9話のTikTokミュージックドラマ「うぇいだけが青春ですか?」に主演している。2024年3月に大学を卒業したとのことで、発表会では自身の大学生活について振り返りつつ、「FMV Note C」を実際に使用してみて感じたよさ(デザインのよさ、タイピングのしやすさなど)を語っていた

発表会には、ファッションモデルや女優として活躍する八木莉可子さんや、大隈健史社長、「FMV From Zero」のメンバーなどが登壇。八木さんは、富士通クライアントコンピューティングが1月18日より順次公開する、大学生の本音や葛藤を描いた全9話のTikTokミュージックドラマ「うぇいだけが青春ですか?」に主演している。2024年3月に大学を卒業したとのことで、発表会では自身の大学生活について振り返りつつ、「FMV Note C」を実際に使用してみて感じたよさ(デザインのよさ、タイピングのしやすさなど)を語っていた

「大学生のがんばる時間」を応援する新プロジェクト「GOOD CAMPUS LIFE Project」も発表された。このプロジェクトのVol.1として、早稲田大学繊維研究会と共同開発した「CAMPUS WEAR」を公開。実際の大学生の声をもとに、キャンパスでのパソコン作業を心地よく行える機能を搭載したクッション付きのジャンパーだ

「大学生のがんばる時間」を応援する新プロジェクト「GOOD CAMPUS LIFE Project」も発表された。このプロジェクトのVol.1として、早稲田大学繊維研究会と共同開発した「CAMPUS WEAR」を公開。実際の大学生の声をもとに、キャンパスでのパソコン作業を心地よく行える機能を搭載したクッション付きのジャンパーだ

真柄利行(編集部)
Writer / Editor
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
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