ガーミンのカジュアル向けの人気スマートウォッチ「vivo」シリーズから、待望の最新モデル「vivoactive 6(ヴィヴォアクティブ・シックス)」が登場。ガーミンが得意とするスポーツ機能に高性能な健康管理機能を搭載した、バランスのとれたライフスタイルウォッチだ。大きく進化した睡眠機能を中心にテストしてみました。
ガーミン「vivoactive 6」、公式サイトの価格52,800円(税込)、2025年4月10日発売
「vivoactive 6」に搭載される睡眠管理機能は、睡眠中の時間や段階(レム睡眠、深い睡眠、浅い睡眠)、睡眠時の心拍数の変化といった基本的なデータを取得できます。それらのデータは、スマートウォッチ本体と公式のスマホアプリ「Garmin Connect」から確認可能。自身の睡眠のパターンや質をより深く理解するのに役立ちます。
スマートウォッチ本体では睡眠に関するデータの概要が確認可能
スマホアプリでは、詳細なデータと長期間のログが確認できます
「vivoactive 6」に搭載された「スマート起床アラーム」は、設定した起床時間だけでなく、手前の目覚めやすいタイミングにアラームが起動するという新機能です。
たとえば、7:00にアラームをセットすると、6:30から7:00の間で最も浅い眠りのタイミングを自動的に判断してアラームが起動します。もしその間に深い眠りが続いていた場合は、設定した7:00にはしっかりとアラームが鳴るのでご安心を。
通常のアラームと「スマート起床アラーム」のどちらを使うかは選択できます
実際に試したところ、従来のアラームのように、気持ちよく眠っている最中に無理やり起こされるような感覚はまったくなし。レム睡眠中に起こされると、起床時に強い倦怠感や不快感が残ると言われていますが、「スマート起床アラーム」は、そうしたタイミングを避けるので、朝の重だるさが軽減されたように感じました。
朝起きるのが憂鬱な人にとっては、爽やかな一日をスタートできる可能性を秘めた画期的な機能かもしれません。
睡眠結果を100点満点で数値化してくれる「睡眠スコア」の推移を一週間分表示
もし睡眠の質が低い場合は「睡眠コーチ」機能が役立つかもしれません。計測した睡眠データを基に、推奨される睡眠時間を提示。睡眠が足りていない場合は、普段よりも長めの睡眠時間をすすめるなど、状況に合わせたアドバイスが行われます。
自分の感覚ではわかりづらい睡眠時間の過不足を可視化してくれます
また、筆者は日常的に昼寝をするのですが、夜間の睡眠だけでなく“昼寝”も、総合的な「睡眠」として記録されます。昼寝時間もアラームを設定できるのは、寝過ぎを予防するのに重宝しました。
昼寝にもアラームが設定できます
「vivoactive 6」は、アクティビティー(スポーツ)機能も充実しています。ランニングや自転車、ダンス、さらにはウインタースポーツなど、約40種類以上のアクティビティーのログを記録。特に、強化されているのがウォーキングで、睡眠の質やストレスレベルの数値から、その日のコンディションをスマートウォッチが把握し、おすすめのウォーキングメニューを提案してくれます。
しっかりと睡眠がとれてコンディションが整っている日には、「早歩き10分×2回」など、少しキツめのメニューが提案され、コンディションが悪い日には、「ゆっくりペースのウォーキング」など、軽めのメニューを提案されます。
コンディションに適したウォーキングメニューを提案してくれます
1週間のウォーキングメニューも、コンディションに合わせて自動的にメニューが更新されます
また、ガーミンならではの精度の高いGPSによって、ウォーキング中の移動距離やペースなどのログをしっかり記録。それら情報を基に、新しいウォーキングメニューが構築されます。
「vivoactive 6」の本体サイズは直径42.2mm、厚さ10.9mmと小ぶり。重量は36g(バンドを含む)ととても軽いうえ、薄手のシリコンバンドの装着感がかなりよいので、長時間の着用でも快適に過ごせます。
カラーバリエーションは写真のジャスパーグリーンのほか、ブラック、ピンク系、ホワイト系の計4種類
ディスプレイは直径約1.2インチ。近ごろ大型化の傾向があるスマートウォッチのトレンドからすると、少し小ぶりなサイズですが、画面の解像度が高く、細かい数値も見やすいです。
ディスプレイは有機EL(390×390)を採用。鮮やかでグラフの表示も精細です
タッチパネルと2つの物理ボタンで操作します
メーカー公称値でのバッテリー持続時間は、一般的な使用(スマートウォッチモード)で約11日間、位置情報機能を駆動させたGPSモードで約21時間となっています。
試しにフル充電の状態から、画面の常時表示をオフにして24時間装着、その間に1時間ほどランニングを行いましたが、バッテリー残量は90%でした。仮に毎日GPSを使用して1時間のランニングをしても、1週間はもつ計算になります。毎日着用していても1週間に一度充電すればよいので、バッテリー残量を気にすることなく過ごせるでしょう。
「vivoactive 6」は、睡眠機能を重要視してアップデートされたスマートウォッチで、最適なタイミングで起こしてくれる「スマート起床アラーム」は、一度体験すると手放せなくなるほどの便利さ。もし自身の睡眠の質をより深く理解し、“目覚め”も含めて改善したいのであれば、おすすめできる一台です。