ソニーの10.1型タブレット「Xperia Z4 Tablet Wi-Fiモデル SGP712JP」が、好評だ。価格.comの「タブレットPC(端末)・PDA」カテゴリーにおける売れ筋ランキングでの順位は3位をマークしており、ユーザー満足度のランキングは、カテゴリートップを独走中。8コアCPUの処理速度の速さや、別売りの純正キーボードの使用感が高く評価されており、正当進化と言うのにふさわしい、バランスのいい仕上がりとなっているようだ。
ソニー「Xperia Z4 Tablet Wi-Fiモデル SGP712JP」は、約10.1型のWQXGA(2560×1600)液晶ディスプレイを搭載したAndroidタブレット。同クラスのタブレットでは世界最軽量の約389gと、世界最薄の厚さ約6.1mmを実現した。オクタコア(8コア)CPUの「Snapdragon 810」を採用し、メモリーは3GB、ストレージは32GB。ボディにはIPX5/IPX8相当の防水性能とIP6X相当の防塵性能を備え、防水仕様のUSB端子などを採用している。カメラは、メインカメラが有効約810万画素で、焦点距離25mmの広角レンズも搭載した。バッテリー容量は6000mAhで、動画再生時の駆動時間の目安は約17時間。無線通信機能は、IEEE802.11acやBluetooth 4.1に対応した。OSは「Android 5.0」。本体サイズは254(幅)×167(高さ)×6.1(奥行)mm。
「タブレットPC(端末)・PDA」カテゴリーにおける売れ筋上位5製品のランキング推移
「Xperia Z4 Tablet Wi-Fiモデル SGP712JP」のアクセス推移
「価格.comトレンドサーチ」で見ると、「タブレットPC(端末)・PDA」カテゴリーにおける売れ筋ランキングでは、本製品「Xperia Z4 Tablet Wi-Fiモデル SGP712JP」は、発売日の6月19日に14位でスタート。6月20日に10位へランクインすると、23日に4位、25日には3位へと上昇した。また、製品詳細ページへのアクセス数は、6月26日にこれまでの最高となる28,669PV/日を記録。この日の前後で最安価格が大きく下がっており、このことがアクセス増に影響しているものと見られる。なお、7月2日時点の本製品の最安価格は、製品発表時の81,950円より10.1%安い73,697円だった。
「Xperia Z4 Tablet Wi-Fiモデル SGP712JP」のユーザーレビュー評価
本製品に対するユーザーレビュー評価は、7月3日現在で13件が投稿されており、満足度はカテゴリー平均の4.18を大きく上回る4.85。満足度ランキングではカテゴリー1位だ。特に「処理速度」と「入力機能」が1位となっており、「携帯性」と「バッテリ」も5位となっている。レビュワーのコメントを見ると、「とにかくサクサクです」「新聞の電子版を毎朝読むのですが、まさにリアルの紙面のようにパッと画面が切り替わります」「4Kに近い動画をサクサクと再生したり、ゲームも快適に楽しめました」「自宅のWi-Fi環境で、今まで所有したタブレットで1番速い!」 などと、処理能力についてはほとんどの人が高く評価しており、さまざまなシーンでストレスなく使えるようだ。また、「キーボードが使いやすく便利」「キーボードとの親和性はさすがと、別売りの純正キーボードを評価する声も多い。
なお、8コアCPUの搭載で、気になるバッテリー駆動時間だが、これについても、「結構使っても半日は確かに持ちます。バッテリー長持ちは本当でした」という書き込みがある。さらに、薄型・軽量化したボディについては、「薄さに驚きました」「ベゼル狭くなったのは本当にうれしい進化です」「軽量かつ薄いので、持ち運びが快適です」と好評だ。いっぽうで、価格設定に関しては、「もう少し安くなってくれるとうれしいです」「キーボードが欲しいのですが、高いので購入していません」「価格はわりと高いので、求めるもの次第では従来機種で十分なケースも多いと思います」という意見もあった。発売前と比べると和らいできたが、価格の高さに対する不満はまだ根強いようだ。
「Xperia Z4 Tablet Wi-Fiモデル SGP712JP」のライバルランキング推移
上の図は、本製品とよく購入比較をされるライバル製品を表した「ライバルランキング」で、図中の「勝率」は、比較された結果、本製品がどれだけの確率で選ばれたかを示している。これを見ると、割安感が出てきたライバル1位の「Xperia Z3 Tablet Compact Wi-Fiモデル 32GB」や、ライバル2位の低価格タブレット「YOGA Tablet 2-830L 59428222 SIMフリー」などには大きく負け越している。このあたりは価格の高さがネックになっているようだ。レビュワーのコメントやクチコミを見ても、現在のところ本製品の購入者は、従来機種のユーザーが多い。正当進化が評価され、満足度のランキングではカテゴリートップを走る本製品だが、新たなユーザー層を獲得するには、もう少し価格がこなれてくるのを待つしかなさそうだ。