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「ライブ変換」は本当に使える? 「Split View」はどうやって2画面にする?

アップル「OS X El Capitan」 5つの注目機能

アップルは2015年10月1日、Mac向けの最新基本ソフト(OS)「OS X El Capitan(オーエステン・エルキャピタン)」の正式版を公開した。今年7月からプレリリース版を公開し、開発者以外の利用者にも試してもらうことで、完成度を高めてきた。「OS X Yosemite」から多く機能が追加されているが、今回はOS X El Capitanの5つの注目機能を紹介したい。

OS X El Capitanのファイル容量は6.08GBだった

OS X El Capitanのファイル容量は6.08GBだった。アップデート前にHDDの空き容量を忘れずに確認したい

1.意外と使える 「ライブ変換」

OS X El Capitanで注目の機能といえば、日本語の「ライブ変換」だ。日本語を入力する場合、単語や文節ごとにスペースキーを押して変換して確定するのが普通だが、ライブ変換は打ちこむと自動的に変換・確定されていく。過去にも他社が同様の機能を手がけていたが、変換精度の問題で実用できるものではなかった。OS X El Capitanでは、語彙を増やし、変換エンジンを改良することで、実用レベルのライブ変換を実現している。プレリリース版からずっとオンにして使っているが、最初はスペースキーを押すことが多かったものの、今では違和感なく使えている。スペースキーを押す必要がないので、単純に入力スピードはアップする。ライブ変換をオンにしても、今まで通り、単語や文節ごとにスペースキーを押しても変換はされるので、これまでと同じように入力しても構わない。「システム環境設定」などからオフにすることも可能だ。

使い方としては、読み返して苦にならない程度で、変換・確定するといいだろう。長い文章でも問題なく変換してくれるが、確認のために読み返すと意外と時間がかかってしまう。

ライブ変換をオンにして日本語の長文を入力して見た。スペースキーを押したのは最後の1回だけだ

システム環境設定の「キーボード」から、ライブ変換のオン・オフを切り替えられる

システム環境設定の「キーボード」から、ライブ変換のオン・オフを切り替えられる

2.フルスクリーンをもっと便利に使える「Split View」

OS Xはフルスクリーン表示に力を入れており、ほとんどの純正アプリがフルスクリーンに対応している。画面いっぱいにアプリを展開するフルスクリーンは、作業に集中できる半面、別のアプリを参照しながらの作業には向いていない。そこで、OS X El Capitanでは「iOS 9」でも導入された「Split View」を採用。2つのアプリを画面いっぱいに表示できるようになった。フルスクリーンとマルチタスクのいい所を取った機能と言える。

Split Viewを使う方法は2つある。1つは、アプリの左上の緑色の全画面ボタンを長押しする方法だ。長押しすると、左半分にアプリが表示され、もう1つのアプリを右側に表示できる。非対応のアプリでは「利用できません」という表示が出るのが親切だ。ポイントはSplit Viewで表示したい2つのアプリをあらかじめ開いておくこと。あとからでは2つ目のアプリを開くことはできない。なお、2つのアプリを表示するスペースは自由に調整できるが、極端にどちらかの表示スペースを狭くするといったことはできないようだ。

アプリの左上の全画面ボタンを長押しするとSplit Viewへ切り替わる

アプリの左上の全画面ボタンを長押しするとSplit Viewへ切り替わる

もう1つのアプリは後から選ぶことになる。最初からアプリを起動しておかなければならないので気をつけよう

もう1つのアプリは後から選ぶことになる。最初からアプリを起動しておかなければならないので気をつけよう

2画面表示となり、Safariを見ながら文章作成ができる。マイクロソフトの「Word」でも利用できる

2画面表示となり、Safariを見ながら文章作成ができる。マイクロソフトの「Word」でも利用できる

もう1つは、開いているアプリやファインダーをサムネイル(小画面)で素早く一覧できる「Mission Control」を使う方法だ。Mission Controlの画面で、フルスクリーンモード中のデスクトップへ、アプリをドラッグ&ドロップするとSplit Viewに切り替わり、2画面で表示される。なお、Mission Control自体も改良されており、これまで小画面が重なって表示されていたが、重ならなくなり一覧性が格段にアップした。Mission Controlはトラックパッドを3本指(4本指にも変更可能)で上にスワイプすると使える。

フルスクリーンの仮想デスクトップに、別のアプリをドラッグ&ドロップするとSplit Viewに切り替わる

フルスクリーンの仮想デスクトップに、別のアプリをドラッグ&ドロップするとSplit Viewに切り替わる

3.「Evernote」にも劣らない? リッチになった「メモ」アプリ

「メモ」アプリは、情報を整理するためのツールとして、さらに洗練された。「Safari」や「マップ」、「写真」といった純正アプリでは、共有メニューに「メモ」が加わり、すぐにWbサイト(URL)や住所、写真などをメモに取り込めるようになった。「Pages」のように、タイトル、見出し、本文といった整形が可能となり、チェックリスト作成もできるようになるなど、かなり多機能になっている。

作成したメモを後から見返すときに便利な機能も加わった。写真やWebサイトなど、添付した情報からメモを探すとことが可能になったのだ。多機能なメモアプリといえば、「Evernote」を使っている人もいるだろうが、ライトな使い方であれば純正のメモアプリだけで済むかもしれない。

Webサイトや住所など、さまざまな情報が整理できるようになった

Webサイトや住所など、さまざまな情報が整理できるようになった

メモに添付したファイルを一覧できる。後から見直すときに役に立つ機能だ

メモに添付したファイルを一覧できる。後から見直すときに役に立つ機能だ

「マップ」アプリの共有メニューにメモの項目が追加された

「マップ」アプリの共有メニューにメモの項目が追加された

4.4種類の日本語フォントが追加

KeynoteやPagesでプレゼンや資料を作成している人にとっては、新しい日本語フォントの追加されたのがありがたいはずだ。「クレー」「游明朝体+36ポかな」「筑紫A丸ゴシック」「筑紫B丸ゴシック」の4つで、「クレー」と「游明朝体+36ポかな」は、ビジンスシーンで使っても違和感なく、それでいて明朝体よりもモダンな印象を受ける。OS Xの日本語システムフォントであるヒラギノ角ゴシックを愛用している人にとっては、太さが10種類から選べるようになったのも見逃せない。

OS X El Capitanに追加された日本語フォント

OS X El Capitanに追加された日本語フォント

5.「Live Photos」に対応した「写真」アプリ

「写真」アプリは、「iPhone 6s/6s Plus」の「Live Photos」に対応した。Live Photosをオンにして撮影した写真の左下に「LIVE」というアイコンが表示され、カーソルを合わせると再生される仕組みだ。地味ながら、複数の写真を選択して、まとめて位置情報や説明を加えられるようになったのも便利だ。写真では、住所で写真を検索できる機能があるので、位置情報を加えて置くと、後から見返すときに助かる。編集機能では、他社製の機能をすぐに呼び出せるようになった。

写真アプリを使っていると、OS X El Capitanのパフォーマンスアップを体感できる。写真の枚数が多いのもあるが、OS X Yosemiteのときは、読み込みに時間がかかることがあったが、OS X El Capitanではかなり軽快に動作する。安定性も増した印象を受けた。

Live Photosで撮影した写真にはLIVEというアイコンが表示され、カーソルを合わせると再生される

Live Photosで撮影した写真にはLIVEというアイコンが表示され、カーソルを合わせると再生される

機能拡張から他社製の編集機能を利用できる

機能拡張から他社製の編集機能を利用できる

複数の写真を選択して、キーワードや説明を変更できる。一括でできるのがポイントだ

複数の写真を選択して、キーワードや説明を変更できる。一括でできるのがポイントだ

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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