特別企画
2年間で見ると大手キャリアよりも8万円安い!?

「iPhone SE」を格安SIMで使いたい! その際の注意点は?

アップルから新型スマートフォン「iPhone SE」が登場した。価格.comの「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングでは、SIMフリーの64GBモデルが3位、同じくSIMフリーの16GBモデルが8位に入っている(2016年4月18日時点)。SIMフリーモデルがトップ10に入っているいっぽう、大手キャリアのモデルは、NTTドコモの64GBモデルが11位、KDDI(au)の64GBモデルが14位、ソフトバンクの64GBモデルが39位と、新型iPhoneとしてなかなか苦戦している(同)。

SIMフリーモデルの特徴は、利用者が通信会社を自由に選べること。NTTドコモやau、ソフトバンクだけでなく、仮想移動体通信事業者(MVNO)が提供する「格安SIM」も利用できる。多くの人がこの格安SIMを使うために、SIMフリーモデルを選んでいると考えられる。今回はiPhone SEを格安SIMで運用する際の注意点を改めておさらいしたい。

格安SIMにした場合の注意点

格安SIMの利用者は年々増えており、昨年2015年度第2四半期(9月末)の契約数は1063万(前期比+6.7%、前年同期比+26.4%)※。格安SIMを利用する最大のメリットは言うまでもないが、価格が安いことだ。大手キャリアと利用料金を比べると、2年間で約8万円も安い(下表)。

※出典:総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (平成27年度第2四半期(9月末))」

金額はすべて税別(端末割引価格は税別に換算)。価格は2016年4月18日時点の情報です。NTTドコモの金額は、機種変更時、2年契約時、各種割引適用前の価格です。

もちろん、格安SIMにはいくつか注意点がある。まずは通話料だ。大手キャリアの基本料金には無料通話分が含まれている(国内通話が話し放題と5分間の通話が何度でも無料の2種類)。それに対して、格安SIMは基本的に無料通話分が含まれておらず、20円(税別)/30秒かかる。待ち受け中心でほとんど発信をしないという人はいいが、頻繁に発信する人には格安SIMは向いていない。目安としては、月の通話時間が120分を超えるかどうか。自分が毎月どのくらい電話をしているか確認してみるといいだろう。なお、楽天モバイルやNifMOなど、国内電話がかけ放題のサービスをオプションで用意する格安SIMも登場してきており、発信が多い人は、こちらを検討するといいだろう。

iPhoneの場合、「設定」→「モバイルデータ通信」から通話時間を確認できる。ただし、これはあくまで目安。詳しくは各キャリアの明細を確認したい

また、○○△△@docomo.ne.jpなどのキャリアメールが使えなくなることも注意したい。GmailやYahoo!メールなどで代用できるが、相手がPCメールをブロック(迷惑メール)していると届かないケースもある。連絡だけであればLINEで済むが、こちらも相手がLINEを利用していないと使えない。キャリアメールの問題は、人によっては格安SIMへの乗り換えの大きな障害になるだろう。UQ mobileなど一部のMVNOはキャリアメールを用意しているので、キャリアメールが必須な人はこちらを選ぶといい。

iPhone SEの端末自体はどう用意する?

iPhone SEの端末自体の入手方法は、いくつかある。一番シンプルなのはオンラインでもリアル店舗でもいいが、アップルストアからSIMフリーモデルを購入すること。これなら、どの格安SIMでも利用できる。SIMフリーのiPhone SEの価格.com最安価格は64GBモデルが69,984円、16GBモデルが57,024円(2016年4月18日)。アップルストアでは一括払いのほか、金利なしの24回払いも選択できる。初期費用を抑えたい人は、分割払いを検討するといいだろう。なお、アップルによる端末の保証は1年間なので、保証期間を2年間に延長できる「AppleCare+ for iPhone」(税別12,800円)に入っておくと安心だ。

いきないSIMフリーモデルを買うのは不安という人は、大手キャリアから購入して、それを格安SIMで運用するという手もある。ただし、3社でそれぞれ違いがあるので注意したい。まず、NTTドコモから購入したiPhone SEの場合、NTTドコモのネットワークを利用した格安SIMならSIMロックを解除せずに利用できるが、au系のネットワークを利用した格安SIMを使う場合はSIMロック解除が必要になる。その場合は購入から6か月経過しなければならない(過去にSIMロック解除している場合は、その時点から6か月が経過している必要がある)。

auから購入したiPhone SEの場合、mineoは動作確認済みでSIMロックを解除しなくても利用できる。同じくau系のUQ mobileではSIMフリーモデルは動作確認済みだが、au版は動作確認済み端末には入っていない(2016年4月18日時点)。また、VoLTE対応の格安SIMを使う場合は、auのiPhone SEであってもSIMロックの解除が必要だ。その場合、購入から180日以上経過していなければならいので、すぐに格安SIMに乗り換えるのは難しい。ソフトバンクのネットワークを利用したMVNOはないので、ソフトバンクから購入した場合はSIMロックを解除したほうがいいだろう。ソフトバンクのSIMロック解除が可能になるのは、購入から181日以上経過してからとなる。端末については、SIMフリーモデルの一択ではないが、NTTドコモ以外から購入したiPhone SEは、SIMロック解除が必要になる場合があるので気をつけよう。

対応状況を積極的に発信しているMVNOを選びたい

端末の用意ができたら、いよいよ格安SIM選びだ。多くのMVNOからさまざまなプランが登場しており、自分に合ったプランを選ぶのは至難の業だが、まずは各社のiPhone SEへの対応状況をチェックしたい。iPhoneはiOSのバージョンが上がると、格安SIMだと通信やテザリングなど、一部機能が使えなくなるという状況が過去にあった。対応状況を素早く発信しているMVNOは、iOSのバージョンアップにも積極的に対応しており、安心感がある。また、auのネットワークを利用した格安SIMでは、SIMロックを解除してもテザリングが利用できないことも覚えておきたい。パソコンやタブレット端末をインターネットに接続しようと考えている人は、NTTドコモのネットワークを利用した格安SIMを選ぼう。

IIJmioはブログを通じて積極的に対応状況を発信している

IIJmioの動作確認済み端末のページ。同社はブログを通じて積極的に対応状況を発信している

mineoの動作確認済み端末のページ。データ通信や音声通話には○が付いているが、テザリングは×で対応していない

今回はMVNOの詳細については解説しないが、格安SIMの料金プランは、大まかに5つのタイプに分けられる。同じMVNOであれば、プランを無料で変更できるケースが多いので、利用しながら自分に合ったプランを見極めていけばいいだろう。

格安SIMの料金プランはさまざまなものがあるが、大まかに5つのタイプに分けられる

SIMカードには標準SIM、microSIM、nanoSIMの3種類のサイズがあるが、iPhone 5以降のiPhoneは、小型のnanoSIMが使われており、iPhone SEもnanoSIMを使っている。格安SIMで申し込むときに間違えないようにしよう。一部のMVNOでは、2,000円〜4,000円の手数料でSIMカードのサイズを変更できる。

SIMカードをiPhone SEにセットしたら、APN(アクセスポイント名)を設定する。APNとはインターネットに接続するために必要な情報で、接続先やユーザー名、パスワードなどが含まれる。iPhoneでは、APNを含んだ「構成プロファイル」をインストールすれば簡単に設定できる。この構成プロファイルはMVNOがインターネットを通じて配布しているので、Wi-Fiを経由してダウンロードする。

付属のピンでSIMトレイを取り出し、nanoSIMカードをセットする。作業の前に本体の電源を切っておこう

付属のピンでSIMトレイを取り出し、nanoSIMカードをセットする。作業の前に本体の電源を切っておこう

指定のURLにアクセスすると、APNを含んだ「構成プロファイル」がインストールされる

指定のURLにアクセスすると、APNを含んだ「構成プロファイル」がインストールされる

発信が多い人は慎重に!

以上、iPhone SEで格安SIMを利用する際の注意点を見てきた。端末については、SIMフリーモデルを購入するのが一番シンプルだが、NTTドコモから購入した場合も、格安SIMを利用しやすい。auのネットワークを利用した格安SIMを使う場合は、テザリングができない点を理解しておこう。

格安SIMは大手キャリアよりもiPhone SEを安く利用できるが、別途電話代がかかるので、発信が多い人は大手キャリアのiPhone SEを利用したほうがトータルで安くなる場合がある。特に仕事で頻繁に発信し、通話時間も長いという人は慎重に検討したい。ほとんど電話はせずに、連絡はLINEばかりという人は格安SIMへの乗り換えを検討してみてもいいだろう。

価格.comで格安SIMカードをチェック!

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る