最後の1週間に多くのユーザーがWindows 10へアップグレード

Windows 10 Anniversary Updateのポイントは?

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日本マイクロソフトは2016年8月5日、米国時間の8月2日(日本時間8月3日)に配信を開始した「Windows 10」の大型アップデート「Windows 10 Anniversary Update」に関する報道陣向けの説明会を開催し、目玉機能の「Windows Ink ワークスペース」などを詳しく説明した。7月29日に終了した無償アップグレードに関しては、通知画面のわかりにくさが問題になったが、最後の1週間で多くのユーザーがかけ込みでWindows 10へアップグレードしたという。

Windows 10 Anniversary Updateの目玉機能のWindows Ink ワークスペース

Windows 10 Anniversary Updateの目玉機能のWindows Ink ワークスペース

Windows 10 Anniversary Updateの4つのポイント

同社によると、コンシューマー視点から見た場合のWindows 10 Anniversary Updateのポイントは、Windows Ink ワークスペース、「Windows Hello」、「Cortana」、「Microsoft Edge」の4つ。その中でも目玉となるのが、ペン入力機能を集約したWindows Ink ワークスペースだ。タスクバー右側の通知領域にあるアイコンから起動すると、「付箋」、「スケッチパッド」、「画面スケッチ」の3つのアプリが表示されるというもので、付箋で素早くメモをとったり、スケッチパッドで絵を描いたりできる。画面スケッチでは、表示中の画面をキャプチャして、その上にペンで文字を描いたり、線を引けたりする。このほか、ソフトウェアキーボード上で手書き入力する場合のスペースは、以前はマス目があって入力する文字数が決まっていたが、マス目がなくなり制約がなくなっている。日本語の認識率も向上しているという。

同社は、「Surface」シリーズでペン入力に力を入れており、他社もペン入力をサポートしたタブレット端末や2in1端末を発売しているので、もっと気軽に、便利にペンを使ってもらうのが狙いだ。APIを公開するので、アプリ開発者から見ると、アプリにペン入力機能を実装しやすくなるという。

Windows 10 Anniversary Updateの主な強化点

Windows 10 Anniversary Updateの主な強化点

表示されている画面をキャプチャして、その上に文字や線を描ける画面スケッチ

表示されている画面をキャプチャして、その上に文字や線を描ける画面スケッチ

Windows Helloは、カメラや指紋センサーを使って、Windowsへサインインできる生態認証機能。サインインだけでなく、Windowsストアでアプリを購入する場合などにも利用できる。Windows 10 Anniversary Updateでは、Microsoft Edgeでも利用可能となり、たとえば、ECサイトでIDとパスワードを入力する際にWindows Helloで代用できるようになる。現時点ではMicrosoft Edgeだけだが、将来的には他社のブラウザーでも利用できるように努力していくという。また、組み込みのカメラや指紋センサーだけでしか利用できなかったが、外付けのデバイスでの利用が可能になり、3Dカメラや指紋センサーのないデスクトップパソコンなどでもWindows Helloが利用できるようになる。

Microsoft EdgeでWindows Helloを活用した例

Microsoft EdgeでWindows Helloを活用した例

マウスコンピューターのWindows Hello対応の外付け指紋センサー「mouse FP01」

マウスコンピューターのWindows Hello対応の外付け指紋センサー「mouse FP01」

デジタルパーソナルアシスタントのCortanaは、ロック画面からも利用できるようになった。「コルタナさん」と話しかけると、入力を開始できる。このほか、合成の音声がより自然になり、各国の文化や風習を取り入れたという。音声は初期のCortanaに比べて、イントネーションが自然になり、聞き取りやすくなっている。日本では便利な電車の遅延情報なども調べられるようになった。

Cortanaの声はバージョンアップごとに進化している。聞き比べると、すぐに違いがわかるほど進化している

Cortanaの声はバージョンアップごとに進化している。聞き比べると、すぐに違いがわかるほど進化している

Cortanaで電車の遅延情報を調べられる

Cortanaで電車の遅延情報を調べられる

WebブラウザーのMicrosoft Edgeでは、「Internet Explorer」にあってMicrosoft Edgeにはなかった細かい部分、たとえば、2、3ページ前への「戻る」やよく利用するWebページのピン留、ブックマークの並べ替えなどが可能になった。さらに、拡張機能(Extension)をサポート。マウスジェスチャー機能や翻訳機能など、ユーザーが使いたい機能を追加できる。

拡張機能をサポートしたMicrosoft Edge

拡張機能をサポートしたMicrosoft Edge

最後の1週間で多くの人がWindows 10へアップグレード

7月29日に終了した無償アップグレードには関しては、通知画面が分かりにくく、意図せずにアップグレードしてしまうユーザーが出るなどの混乱が生じた。同社の業務執行役員 Windows&デバイス本部長の三上智子氏は、「今までのWindowsと一番違うのは1年間無償でアップグレードできること。いっぽうで、通知方法に問題があり、米国本社にかけ合って、通知内容を改善した。反省すべき点であり、今後この経験を生かして愛されるWindowsにしていきたい」と述べた。

また、サポート窓口への問い合わせ推移を公開。5月に通知画面を変更した際に、問い合わせが急増。アップグレードしないためにはどうすればいいのかという問い合わせが増えたという。6月にはサポートの人員を4倍に増やし、電話だけでなく、チャットやソーシャルメディアといったオンラインでのサポートにも力を入れた。その結果、問い合わせ数は減り、7月にはアップグレード方法やアップグレード後の使い方に関する問い合わせが増えたという。無償アップグレード終了間際に問い合わせ数が急増し、最後の1週間で多くのユーザーがWindows 10にアップグレードしたとのことだ。

サポート窓口への問い合わせ推移。通知画面の変更のタイミングと無償アップグレード終了間際で問い合わせ数が急増している

国内未発表のASUS JAPANの2in1端末「T303UA」。ペン入力とWindows Helloに対応しており、Windows 10 Anniversary Updateをフルに活用できるモデルとして、国内発売に期待したい

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.9.25 更新
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