ナックル末吉です。さて、皆さんは出張や旅行先でホテルに宿泊する際の通信回線ってどうしていますか?
スマホのテザリングやモバイルルーターを使用されている方も多いと思います。ただ、最近のビジネスホテルには有線LANはおろか、Wi-Fiまで完備されているところも増えてきました。せっかくホテルの回線が使えるのであれば、スマホの通信量をムダに消費しなくて済むので、なんとか利用したいところです。
しかし、ホテルのWi-Fiは宿泊する部屋によっては電波状況が悪いことも多々あり、通信速度が満足できない場合があります。また、Wi-Fiが設置されていない場合もあります。そこで浮上するのが、有線LANとなります。ビジネスホテルに行くと、デスク脇のコンセント付近に有線LANのコネクタが設置されているのを見かけますよね。
このホテルの有線LANをWi-Fi化してしまおうというのが、今回ご紹介するエレコムのポータブルルーター「WRH-583BU2」です。基本的な動作は、ホテルの有線LANコネクタと本モデルを有線LANケーブルで接続し、パソコンやスマホは本モデルとWi-Fiで接続し、ネットにアクセスするというもの。
では、実際にどこまで使えるモノなのか、製品を見ていきましょう。
パッケージです。これだけでは本体がどれだけポータブルなのかはわかりづらいですね。大きさについては後ほど!
本体です
LANコネクタです。右の「INTERNET」と書かれた青いコネクタとホテルの有線LANコネクタをケーブルで接続します
背面には電源用のmicroUSB端子が配置されています。バッテリーは搭載されていないため、本モデルを使用時はUSBコンセントかモバイルバッテリーに接続して電源を確保する必要があります
「WPS」と書かれたボタンですが、ニンテンドー3DSなどを接続する際に、このボタンを押すと自動で認識する便利な機能です
背面にはルーターの名前を意味する「SSID」や「パスワード」が明記されています。滞在先で上司や同僚などに電波を分けてあげる際には、こちらを参照のこと!
スマホの場合は、オリジナルのアプリを使用してQRコードを読み取るだけで、SSIDやパスワードの設定が可能です
大きさですが、長辺で7cm弱
厚みも2cm強、重量にいたっては45gと超軽量なのがおわかりいただけるでしょうか
付属品は給電用のUSBケーブルのみ
実際に使用する際は画像のように接続します。下の青いケーブルはホテルの有線LANコネクタへ、上のピンク色のケーブルが電源となるUSBへと接続します
では、この小さいルーターの電波がどれだけ届くかを、筆者がパラサイトしている木造+鉄骨3階の一戸建て住宅で試してみたいと思います
電波強度にはAndroid用「電波測定100%」というアプリを使用します
まず、ルーターのすぐ近くで計測。当然ながらビンビンに強い電波です
2階に上がったところ、だいぶ電波が弱まりました
3階にはさすがに電波が届かず…
電波強度についてですが、筆者が住むウサギ小屋のような狭い住宅でも、床越しの電波は届きにくいのは仕方ありません。筆者が使用している据え置き型のフラグシップなWi-Fiルーターでも、やっと3階に到達するレベルです。
ビジネスホテルの部屋であれば、十分な強さで電波が届くはずなので、本モデルを使用するようなシチュエーションならば不安はないでしょう。
11acにも対応しているため、最新のスマホやノートPCにも高速接続が可能となっています。さらに、子機モードや中継器モードなど、小ぶりながらいろいろな機能がついているのもポイント。
さて、この極小ポータブルルーターですが、だいぶマニアックな製品に思われますが、出張先にスマホ、タブレット、PCなど複数台の端末を持ち歩くような人には、大活躍すること間違いなしのはずです!