日本市場初参入のデロンギのコンプレッサー式除湿機の実力を調査

デザインだけじゃない! デロンギの衣類乾燥除湿機「タシューゴ」は小さいのにパワフル

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通年で利用することがスタンダードになりつつある除湿機ですが、生活感あふれるデザインのものが多く、インテリア性は高いとはいえません。部屋に出しっぱなしにするのだから、もう少しデザインにもこだわりたい……そんな不満を抱く方にグッとくる除湿機がデロンギから誕生! コンパクトなサイズとパワフルな除湿能力がウリだという、「タシューゴ アリアドライ マルチ 衣類乾燥除湿機 DEX16FJ」(以下、タシューゴ)の実力を確かめてみました。

デロンギが初めて日本市場に投入する除湿機「タシューゴ アリアドライ マルチ 衣類乾燥除湿機 DEX16FJ」は、2017年6月1日に発売されたばかり!

構造をチェック!

タシューゴは設置面積がA4サイズに収まるほどの小さなボディでありながら、最大7.2L/日の除湿能力を備えているのが大きな魅力。日本の住環境において、省スペースで設置できることは魅力ですよね。そんなタシューゴですが、機能や構造は非常にシンプルです。風向を変えるルーバーやタイマーは非搭載。しかし、近年のトレンドである衣類乾燥モードや、あると便利な連続排水できる機構が搭載されており、機能は必要最小限に絞ったという印象です。もちろん、室内の湿気を取り除く普通の除湿モードも用意。除湿モードは3段階で設定でき、「強」運転時は湿度40%、「中」運転時は50%、「弱」運転時は60%になるようにキープされます。なお、除湿方式は、室温の上昇や電気代が抑えられるコンプレッサー式。1時間あたりの電気代は約5円なので、1日2時間稼動で1か月(31日)毎日使ったとして1か月の電気代は約300円で済みます。

A4サイズの紙の上にタシューゴを置いてみたところ、若干の余裕をもってA4サイズのスペースに本体が収まりました。本体サイズは335(幅)×505(高さ)×225(奥行)mmで、除湿可能面積の目安(60Hz)は木造〜9畳、コンクリート〜18畳

運転モードは衣類乾燥モードと、3段階で設定できる除湿モードが用意されています。除湿モードの強・中・弱は滴のイラストで直感的に操作できるユニバーサルデザインを採用(滴が多くなるほどパワフルに除湿)

風は上部から放出される仕様。ルーバーがないため、上向き送風のみとなります

風は上部から放出される仕様。ルーバーがないため、上向き送風のみとなります

放出する空気のキレイさにも配慮しており、背面に2種類のフィルターを装備

放出する空気のキレイさにも配慮しており、背面に2種類のフィルターを装備

細かい目の「銀イオン抗菌フィルター」は花粉や菌などをキャッチするとともに、捕集した菌の繁殖を抑制

細かい目の「銀イオン抗菌フィルター」は花粉や菌などをキャッチするとともに、捕集した菌の繁殖を抑制

さらに、その奥にある「抗アレルゲンフィルター」が、キャッチしたダニのふんや死がい、花粉をはじめとするアレル物質の活動を抑えます

排水タンクの容量は約2.2L。満水になると、運転は自動停止します

排水タンクの容量は約2.2L。満水になると、運転は自動停止します

排水タンクにハンドルはありませんが持ち運びは、それほど大変ではありません。フタを開けずに溜まった水が捨てられるようになっている機構も◎

また、付属のホースを背面に差し込めば、連続排水することも可能

また、付属のホースを背面に差し込めば、連続排水することも可能

ハンドルがデザインと一体化されているので、持ち運びがしやすいのもポイント。本体重量は10kgありますが、ハンドルが太めなため、手が痛くなりにくい印象です

洗濯物を乾かしてみよう!

除湿モードを試してみたかったのですが、製品を試用していた期間に室内湿度が60%以上になることがなかったので、近年、除湿機のメイン用途となっている衣類乾燥でタシューゴの実力を調べてみることにしました。タシューゴに搭載されている衣類乾燥モードは、除湿モードとは異なり、一定の湿度でキープされません。たとえば、除湿モード「強」では湿度40%を保持するように運転されますが、衣類乾燥モードでは湿度を気にすることなく除湿し続けます。このような仕様だからこそ、電気代が抑えられるコンプレッサー式であることは重要。たとえば、就寝中に6時間衣類乾燥モードで運転したとしても、電気代は30円もかかりません。この程度なら、電気代は許容範囲! 安心して、衣類乾燥モードで洗濯物を乾かしてみましょう。なお、タシューゴのありなしで洗濯物の乾き具合が変わるかを同タイミングで検証するため、室温、湿度が同一条件になりやすい会社の隣接する会議室で実施しました。

さっそく、衣類乾燥しようと思ったのですが、タシューゴは送風が上向きのみなのでどのように設置すべきかがわからず……。そこで、今回使用する物干しスタンドにビニールテープを吊るし、タシューゴの送風具合をチェックしてみました(下の動画参照)。

上の動画を見るとわかるように、吹出口の真上にあるビニールテープは勢いよくなびいていますが、それ以外の場所はわずかにゆらめく程度。除湿機での衣類乾燥は、洗濯物に風を当てることで乾燥が促進されます。そのため、風向を変えられるルーバーが用意されていたり、スイングするルーバーが装備されていたりするのですが、そういったパーツが付いていないタシューゴの送風範囲はかなり狭め。もちろん、風が当たらなくとも、除湿能力が高ければ、洗濯物から出た水分がどんどん除去されるので、除湿機がない部屋で干すよりも早く乾くというのが除湿機による衣類乾燥の道理です。タシューゴの除湿能力を信じて、干す位置についてはあまり深く考えずに衣類乾燥することにしました。

吹出口近くにはハンカチとタオルをかけ、吹出口からもっとも離れたところにバスタオルと厚手のバッグを干しました。室温25℃、湿度50%です

比較のため、別の部屋にもまったく同じ種類、配置の洗濯物を用意しました。こちらの部屋には除湿機はありません。室温を湿度を調べてみたところ、隣接しているにも関わらず、空調の影響か、こちらの部屋のほうが湿度が6%も低い! 洗濯物の乾燥には有利です

タシューゴの運転をスタートすると、上で行ったビニールテープでの実験と同じく、手前側に干したタオルとハンカチのみ送風で大きくゆれています(下の動画参照)。バスタオルとバッグはほぼ動かず。

洗濯物を干して1時間後の様子を見てみましょう。タシューゴが稼動している部屋の湿度は4%下がり、46%になっていました。室温には変化なし! いっぽう、除湿機のない部屋のほうは45%だった湿度が48%にアップ。洗濯物から出た水分が、部屋に拡散していっているようです

タシューゴの吹出口の真上に干したタオルとハンカチは1時間で完璧に乾いていました。しかし、除湿機のない部屋のタオルは、まだ干し始めた状態と変わらず濡れています。バスタオルはどちらも乾いていません

バスタオルを乾かすべく、さらに30分放置。洗濯物を干してから1時間30分後の室内は、タシューゴのある部屋は室温が2℃ほど上昇しましたが、湿度はスタート時よりも6%下がり44%になっていました。いっぽう除湿機のない部屋の湿度は46%。スタート時は45%だったので、除湿機がないとやはり湿度上昇は防げないようです

なお、洗濯物を干してから1時間後では濡れていたバスタオルが、1時間30分後には乾いていました。ただし、除湿機のない部屋に干したバスタオルは裾の分厚くなった部分が、まだ濡れており、ジメッとしています

バスタオルの乾き具合が甘ければ水分を含んでいるため、重さに違いが出るはず! と計量してみたところ、除湿機を使わずに干したバスタオルのほうが6g重い結果に。やはり水分がまだ繊維に含まれているようです

乾き具合の差は手で触ってもわかります。そして、ふっくら感の違い目で見てわかるほど!

乾き具合の差は手で触ってもわかります。そして、ふっくら感の違い目で見てわかるほど!

バッグは、タシューゴのある部屋でも1時間30分では乾ききりませんでした。厚手のものは風が当たる場所に干したほうがよさそうです

衣類乾燥を1時間30分行ったタシューゴの排水タンクには約300mlの水が溜まりました。湿度が50%と低い状況だったにもかかわらず、これだけ除湿できたのは優秀なのでは!?

まとめ

タシューゴを初めて見た時、ルーバーがなく、送風方向が真上のみという構造に若干とまどいました。洗濯物に風を当て、短時間で効率よく乾かしたかったからです。上方向にだけしか送風できないタシューゴの吹出口の幅は20cmほどなので、すべての洗濯物に風を当てるのは、まず不可能。洗濯物にまんべんなく風を当てることは諦めて除湿乾燥しましたが、除湿能力が高いため予想よりも早く洗濯物が乾きました。もちろん、風を当てた洗濯物のほうが早く乾きますが、ほぼ風が当たらない場所に干したバスタオルも1時間30分でカラッと仕上がっており、これなら電気代を気にせず衣類乾燥モードを使えそう。タシューゴとほぼ同スペックのシャープ「CV-F71」と比べても、性能は互角な印象。CV-F71にはルーバー(手動)がありますが、連続排水はできません。両機のうちどちらかを選ぶなら、ルーバーか連続排水のどちらを取るかで決めてもいいと思います。

ただ、せっかくコンパクトで持ち運びしやすいのだから、ルーバーはやはり欲しい。というより、前方向に送風できるようにしたいです。そういった送風ができるようになれば、濡れた靴の乾燥や、シューズボックス内の除湿といったように、もっと使える用途が増えるはず。デザイン性や除湿能力はすばらしいので、ルーバー付きのラインアップが出ることに期待しています!

意外と高温多湿になりがちな玄関に、除湿機を置けば帰宅時の快適さが増すかも! デザインがいいから見えるところに置いておいても恥ずかしくありません。いや、むしろ見て!って感じです(笑)

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌の白物家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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2017.10.18 更新
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