レビュー
1,500円以下でもシャワー状にお湯を注げてカルキカット機能付き!

安すぎるコーヒーメーカー、象印「珈琲通 EC-TC40」で淹れたコーヒーが悔しいほどウマい

今回ご紹介するのは、コーヒーメーカーに1万円を超えるような出費はちょっと気が引ける……という人によさそうな1台。象印「珈琲通 EC-TC40」(以下、EC-TC40)だ。気になるお値段は、1,492円(2017年6月30日時点の価格.com最安価格、以下同)。ちょっと不安になってしまうくらいの安さだ。この価格で本当においしいコーヒーが淹れられるのか、不安半分、期待半分で試してみた。

使い勝手よし! サイズよし! なのに驚くほどリーズナブル

「EC-TC40」の最大の魅力は、何と言っても1,492円(2017年6月30日時点の価格.com最安価格)という価格だろう。しかし、価格.comの「コーヒーメーカー 人気売れ筋ランキング」で5位、満足度は4.44という高ポイントを獲得している点が、「安いだけのコーヒーメーカー」ではないという期待を感じさせる。本体は「シンプル・イズ・ベスト」を地で行くような設計になっていて、味の調節など凝った機能は一切ない。ハンドドリップの代わりにお湯を注ぐ、その1点に機能を絞っているのだ。

本体サイズが205(幅)×155(奥行)×230(高さ)mmとコンパクトなのもいい。A4サイズのスペースに収まるので、キッチンはもちろん、余裕があれば食卓の上や仕事をするデスクの上に置いてもよさそう。奇をてらわずすっきりとまとめたデザインにも好感が持てる

「バスケット」と呼ばれるドリッパーに市販のペーパーフィルターをセットして使用。最近はコーヒーオイルまで抽出できるメッシュフィルターを採用する製品も多いが、「スタンダードなコーヒーの味」が好きな人にはクセの少ないペーパーフィルターのほうが向いている

水タンクの容量は540ml。コーヒーカップなら4杯分まで、マグカップなら2杯分まで一度にドリップできる。なお、水タンクの着脱はできない

サーバーは、できあがりの量が確認しやすいガラス製。ドリッパーが本体側ではなくサーバー側に付いているタイプだ

「この価格で?」と感心したのがカルキカット機能。お湯の注ぎ口に浄水フィルターを備えており、コーヒーの風味を劣化させるカルキをカットしてくれるのだ

シャワー状にお湯を注いでじっくり抽出。ちょっと悔しくなるほどおいしい!

さっそくコーヒーを淹れてみたが、操作はとにかく簡単だ。といっても、ボタンは電源スイッチだけなので迷いようもないのだが……。しかし気になるのはやはり味。なにせこの価格なので、「苦いだけ」の仕上がりになることも覚悟していたのだが、実際に飲んでみた感想は、「ちゃんとおいしいじゃん!」。コクもあるし、うま味もある。淹れたてならではの香ばしい香りだってしっかりある。えぐみや雑味、渋みもまったく感じなかった。おいおい、これじゃあ筆者がハンドドリップでていねいに淹れた時と変わりないじゃないか、と嫉妬するくらいの出来映えなのだ。

実際にコーヒーを淹れてみよう。まずは、ペーパーフィルターを取り付けたドリッパーにコーヒー粉を入れる

実際にコーヒーを淹れてみよう。まずは、ペーパーフィルターを取り付けたドリッパーにコーヒー粉を入れる

付属の計量スプーンは、いっぽうがコーヒーカップ用、いっぽうがマグカップ用となっており、カップサイズに合わせて使い分けられるのが便利

続いて水を投入。水タンクは着脱できないのでジャグやピッチャーを使うことになるのがマイナスポイントではあるが、給水口が広く注ぎやすい

あとは電源スイッチを入れればドリップがスタートする

あとは電源スイッチを入れればドリップがスタートする

「EC-TC40」で淹れたコーヒーのおいしさの秘密は、「お湯の注ぎ方」にある。お湯の注ぎ口には5つの穴が開けられており、そこからシャワー状にお湯を注ぐことで、コーヒー粉全体にまんべんなくお湯がまわるようになっているのだ。ハンドドリップでは「の」の字を描くようにドリップポットを動かすのが基本だが、これはコーヒー粉全体に均一にお湯を注ぎ、コーヒー本来のうま味をしっかり引き出すための所作。つまり「EC-TC40」は、この所作を多孔構造によってうまく再現しているのである。

こちらが多孔構造となったお湯の注ぎ口で、ここからシャワー状にお湯が注がれる仕組み

こちらが多孔構造となったお湯の注ぎ口で、ここからシャワー状にお湯が注がれる仕組み

お湯の沸騰が思いのほか早く、スイッチを入れるとすぐに沸騰して熱湯が出始める

お湯の沸騰が思いのほか早く、スイッチを入れるとすぐに沸騰して熱湯が出始める

コーヒー液がポタポタポタとサーバーに溜まっていく。と同時にふわりと広がる、なんとも心地よいコーヒーの香り! ここではコーヒーカップ3杯分を淹れてみたが、ドリップにかかった時間は5分13秒。この早さならバタバタと忙しい朝でも気軽にコーヒータイムが楽しめそうだ。

ドリップ終了後は自動的に保温が始まる。「自動電源オフ」機能は非搭載のため、すぐに飲む場合にはスイッチを切るのを忘れずに

ペーパーフィルターということもあり、コーヒー本来のコクやうま味をしっかり引き出しながら、全体としてはクリアでバランスのよい味わいに。製品の価格を考えると非常にハイクオリティな仕上がりだ

お手入れラクラクでコーヒータイムがもっと気軽に

お手入れに難があってはせっかくの「手軽さ」も台無しだが、「EC-TC40」はドリッパーからサーバー、浄水フィルターまで水洗いで簡単に汚れを落とすことができる。

ポイントは、メッシュフィルターではなくペーパーフィルターを採用している点と、ドリッパーがサーバー側に付いている点。メッシュフィルターの場合、ドリッパーにべったりと張り付いたコーヒー粉を洗い落とすのにやや手間がかかったり、シンクの排水口の受け皿が詰まったりするのだが、ペーパーフィルターならドリッパーはほとんど汚れない。ドリッパーからペーパーフィルターを取り外して、そのままゴミ箱にポイッ。基本的にはこれだけでいいのだ。また、ドリッパーがサーバー側に付いるため、本体からドリッパーを取り外すひと手間がない。細かい部分ではあるものの、このひと手間があるとないとで、毎日のお手入れの心持ちが想像以上に違ってくるはずだ。

ペーパーフィルターを使っている分、ドリッパーもサクッと洗えて手間がかからない。ものぐさな人でもメンテンスに負担を感じないはずだ

まとめ

「あっぱれ象印!」 と拍手を送りたい心境だ。レビュー前は「安いのはいいけど性能は大丈夫?」とちょっとハラハラしていたのだが、結果は及第点どころか、驚くぐらい“使える”製品となっていた。機能がシンプルであるがゆえに使い勝手がよく、肝心の味にも大いに納得。お手入れもしやすかった。

そして何度でも言うが、このクオリティで価格は1,492円(2017年6月30日時点の価格.com最安価格)。「今日はちょっとぜいたくしよう」という日のランチ代で買えちゃうくらいリーズナブルなので、気軽にポチって「お試し」するのも大いにアリだ。

ちなみに筆者は普段ハンドドリップで淹れることが多いのだが、仕事が忙しくなってくると、やはり億劫に感じてしまう時もある。そう考えると、普段はハンドドリップでゆっくり、まったりコーヒーを楽しんで、余裕がない日には「EC-TC40」で淹れる、という使い方もひとつ手かもしれないと思った。価格が価格なので「入門機」のイメージを持たれがちだとは思うが、そこはひとまず先入観を捨てて、コーヒー通の人にもぜひ一度「EC-TC40」をチェックしてもらいたい。

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毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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