書斎や寝室用に作られたミニマルなロボット掃除機の機能性を、実際に使って評価!

安い&薄い! 1.5万円&3.2cmの「ロボット掃除機」実力レビュー

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小部屋に最適な家電を手がけるエスキュービズムから、厚さわずか3.2cmの「ロボット掃除機」(SCC-R05/以下、SCC-R05)が2017年8月下旬に発売予定。

エスキュービズムの「ロボット掃除機」(SCC-R05GM/写真)の価格.com最安価格は、15,973円(2017年8月16日時点)。サイズは、228(幅)×258(奥行)×32(高さ)mmで、重量は0.8kg。カラーバリエーションは写真のモデルを含め、3色で展開

「SCC-R05」は、2つのエッジブラシでごみをかき出し吸引するタイプのロボット掃除機。本機の一番の特徴は、その3.2cmという本体の薄さだ。従来のロボット掃除機では入り込めなかった、足が低い家具の下も、しっかりと掃除ができる。

厚さの実測値は約3cm。卓球のピンポン玉より低い

厚さの実測値は約3cm。卓球のピンポン玉より低い

ここからは、「SCC-R05」のスペックと実際の使用レビューをお届けする。

薄さ3.2cmのボディに最低限の機能を搭載

本機の3.2cmという薄さの理由は、マッピング機能を省いたから。マッピング機能は、360°カメラにより周辺を映像で撮影して自身の位置を把握し、地図を書きながら掃除をするため、複数の部屋の掃除にも対応できる機能。これは他社の上位機種に搭載されているものだ。一方、本機は、もともと1つの小部屋で使用することを前提とするため、機能を厳選して薄さを追求したというわけだ。

「SCC-R05」はマッピング機能を持たないが、1つの家具の下を15分間ひたすら掃除し続ける「家具下重点モード」や、段差を検知すると方向転換する「落下防止センサー」など、小部屋で使用するために必要最低限の機能を搭載する。

本機の上部。操作ボタンは「START」と書かれた電源ボタンのみというシンプルさ

本機の上部。操作ボタンは「START」と書かれた電源ボタンのみというシンプルさ

家具の下の高さを検知する「上部センサー」。「家具下重点モード」に寄与する

家具の下の高さを検知する「上部センサー」。「家具下重点モード」に寄与する

本体中央に備え付けられたダストボックス。容量は35ml

本体中央に備え付けられたダストボックス。容量は35ml

本機の裏面。右端に主電源スイッチが搭載されている

本機の裏面。右端に主電源スイッチが搭載されている

4つのブラシが付いた「エッジブラシ」。左側(写真)が時計回りに、右側が反時計回りに回転することで、広範囲のゴミを中央にかき集め、吸い込み口(写真右下)へと送る

赤い丸で囲んだのが、「落下防止センサー」

赤い丸で囲んだのが、「落下防止センサー」

本機フロントには、「衝撃吸収用バンパー」を搭載。バンパーがモノにぶつかると本機は方向転換し、別の場所を掃除しに行く仕組みだ

充電は、付属のACアダプタで行う。約3時間でフル充電し、約1時間30分駆動する。立てて収納できる縦置きスタンド付きで、収納もコンパクトに行える

「SCC-R05」のできること、できないこと

試用レビューに行く前に、「SCC-R05」の能力を最大限に生かせる使い方を紹介する。

まずは、使用する前に部屋を片付けることが重要だ。家具以外に床に直置きしているものは片付け、ケーブルは床を這わないように配線処理をし、そして吸い込み口に入らなそうな大きなゴミは事前に取り除く必要がある。

「SCC-R05」が吸い込めるゴミの種類は次の通り。

ザッと部屋を見回し、目につくゴミは事前に除去しておく必要がある

ザッと部屋を見回し、目につくゴミは事前に除去しておく必要がある

掃除できる床の種類は、フローリングのみ。畳やカーペット、石、タイルの床は非対応だ。なお、対応する部屋の広さは40u(約24畳)となる。

11畳のワンルームで使用してみた

「SCC-R05」の実力を診断するため、3日間掃除をせずに放置した11畳のワンルームで実際に使ってみた。

レビューに使用した部屋。前述の通り、家具以外の障害物がなくなるように事前に床の上をできるだけ片付けた

レビューに使用した部屋。前述の通り、家具以外の障害物がなくなるように事前に床の上をできるだけ片付けた

「SCC-R05」は「通常モード」と「家具下重点モード」の2つの掃除モードを搭載する。今回は、床全体と家具の下の両方が掃除できる「通常モード」をセレクト。同モードは、1時間駆動すると自動で停止するモード。家具の下に入った場合はそれを検知し、その周辺を5分ほど集中的に掃除する。

チェックするのは、部屋の中央、隅、家具の下の3か所。

【部屋の中央】

部屋の中央。髪の毛やポテトチップスのかけらが落ちている

部屋の中央には、髪の毛やポテトチップスのかけらが落ちている

【部屋の隅】

こちらも髪の毛と紙くずがちらほら

こちらも髪の毛と紙くずがちらほら

【ソファの下】

2人がけソファの下。ご飯粒らしきゴミと綿ぼこりがたくさん見える

2人がけソファの下。ご飯粒らしきゴミと綿ぼこりがたくさん見える

フル充電の状態で、「通常モード」による掃除をスタート。走る速度は分速10mだ。

2つの「エッジブラシ」が高速回転し、ゴミを集めていく。駆動音は60db。一般的に「普通の会話の音」といわれている。確かにそこそこ聞こえる音量だが、本機で掃除をしながらテレビを見ていた筆者は、特に気にならなかった。直進する際は、タイヤのキュルキュルキュルという高い音がたまに聞こえた

早速、本機がこの部屋で地上高が一番低い移動式クローゼットの下へ。地上高は約7.5cm。人気のロボット掃除機であるiRobotの「ルンバ」シリーズでは入れない高さだ。一度こういう隙間に入り込むと、その下を約5分の間、何度も行き来する。本機の上部に搭載されたセンサーが家具の底面を検知して、本機が家具の下から数分間、外には出ないようにする仕組みだ。家具の下から外にはみ出ると、バックしてまた家具の下に戻る

少し高めの家具の下もしっかり「家具下」として検知する。最大50cmくらいまでは「家具下」として検知するという

しばらく順調に掃除していたが、途中で一度家具と家具の足の間にハマって抜け出せなくなっていた……。ここはいったん救出して、再度部屋の中央からスタートさせた

「SCC-R05」の動きを見ていると、印象として8割くらいの時間、家具の下を掃除していた。部屋には、下に隙間がある家具はベッド、ミニテーブル、移動式クローゼット、ソファの4つが設置されていたが、稼動した1時間の間に3〜4回くらいは各家具の下に入り込んでいた。つまり、常に家具の下から家具の下に移動しているイメージ。一方、家具のない場所は、そもそも通過する時間が少なかったため、場所によっては通ってさえいない場所もあった。

使用前に床の状態をチェックしておいた3か所は、次のような結果となった。

【部屋の中央】

このエリアには、よく見ると髪の毛は1〜2本残っていたが、目につくゴミは見当たらなかった

このエリアには、よく見ると髪の毛は1〜2本残っていたが、目につくゴミは見当たらなかった

しかし、上の写真のエリアの近くにポテトチップスのかけらが残っていた。本機は何度かこの上を通ったものの、そのたびにこのゴミは本体外に掃き出されてしまっていた

【部屋の隅】

部屋の隅も目につくゴミは、まったく見当たらなかった

部屋の隅も目につくゴミは、まったく見当たらなかった

【ソファの下】

ソファの下も、ゴミや綿ぼこりをしっかり掃除してくれたようだ

ソファの下も、ゴミや綿ぼこりをしっかり掃除してくれたようだ

ダストボックスを開けると、みっちりとゴミが入っていた。綿ぼこりから、糸くず、髪の毛までしっかりと吸い取ってくれたようだ。3日間放置しておいただけなのに、こんなに汚れていたのかと驚いた

ダストボックスを開ける前の本体裏面。吸い込み口まで綿ぼこりが詰まっているのがわかる。「エッジブラシ」には無数の髪の毛が絡まっていたので、一度使うたびにきれいにしてあげることが必要そうだ

【まとめ】家具の下を掃除するための補助的役割

本機は何度も家具の下を掃除していたので、結果、家具の下はゴミがほとんど見当たらないほどきれいになっていた。しかしながら、家具のない場所の掃除具合は少々まだらな印象で、ほんの少し髪の毛などのゴミが残っていた。とはいえ、綿ぼこりのようなゴミはまったく見当たらず、部屋全体の掃除具合としてはそこそこ満足いく仕上がりだった。

ダストボックスの容量が35mlと小さめなので、印象としては「6〜7畳のフローリングの小部屋を1日1回掃除」させるにはちょうどよいモデルだと感じた。その際、毎回ダストボックスに溜まるゴミは捨て、エッジブラシはきれいにする必要はありそうだ。

前述したように多少のゴミは残る。本機の使い方としては、あくまで家具の下をきれいにするサブ機として使用するのがオススメ。きれい好きな人は、本機による掃除のあと、家具のない場所だけ一般的な掃除機をサッとかけるのがベストだろう。

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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2017.9.22 更新
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