新製品レポート
低温調理器とフードシーラーのセットで温度ムラを低減

本当においしい低温調理を時短で! 真空低温調理器「The Sousvide Machine」が貝印から登場

「焼く」「煮る」「蒸す」に次ぐ、第4の調理方法として近年人気が高まっている「低温調理」が行える「KaiHouse aio The Sousvide Machine(アイオ・ザ・スービッドマシーン) 低温調理器」(以下、The Sousvide Machine)を貝印が発表。他メーカー製の低温調理器にはない“ある工夫”が施されており、それにより仕上がり、調理のラクさが大きく変わってくるのだそう。発表会で聞いた、The Sousvide Machineの魅力を紹介します。

左側にあるのが、「KaiHouse aio The Sousvide Machine 低温調理器」。希望小売価格は5万円(税別)で、全国の百貨店、メーカーのオンラインサイトで販売されます

「The Sousvide Machine」のこだわりとは?

低温調理にはいくつかの方法がありますが、低温調理器を使う場合、一般的には真空包装した食材を湯せんする方法をとります。その際、水を設定温度まであたため、温度を一定にキープするのが低温調理器の役目。食材に含まれるたんぱく質が硬くならない温度帯(60℃以下)で加熱する低温調理は、肉や魚がやわらかいまま仕上がり、旨みや栄養素がたっぷり残るのが特徴です。このような低温調理はオーブンレンジでも行えますが、水を介すほうが熱は食材に均一に伝わりやすいもの。食材を準備して温めた水の中に入れておくだけ料理が完成する手軽さと、高価な食材をわざわざ用意しなくても普段の調理方法よりもおいしくなることから、今、低温調理器の人気が高まっています。

今回は透明の容器を用いていますが、水を入れるのは鍋でOK。水に低温調理器を入れ、設定温度まで水が温まったら、真空包装した食材を投入して加熱するというのが低温調理の一般的な方法です

低温調理器には加熱のためのヒーターと水温を検知するセンサー、そして水をかくはんするファンが装備されています

低温調理器の構造はどのメーカーでもほぼ同じですが、The Sousvide Machineは消費電力が1,000Wと高いのがポイント(一般的には800〜900W)。水を設定温度まで温める時間が短くて済むほか、しっかり水をかくはんできるので温度を一定に保ちやすくなるといいます。消費電力が低い製品の場合、水の温度が場所によって2℃くらいズレることがあり、これが温度ムラに。わずかな温度差ですが、この違いが仕上がりに大きく影響するのだそう。

そしてもうひとつ、The Sousvide Machineには他メーカー製品にはない仕掛けがあります。それが、食材を入れた袋の空気を抜くためのシーラー(真空パック器)がワンセットになっていること。低温調理器を購入しても自宅にシーラーがない人はフリーザーバックに食材を入れ、手動で空気を抜くことになりますが、しっかり空気を抜ききるのは難しいもの。食材の密閉性が甘いと熱の伝わり方がムラになり、旨みも流出してしまうおそれがあるほか、加熱に長い時間がかかってしまいます。また、使う人によって密閉具合が異なってしまうため、レシピどおりに調理しても仕上がりが理想的にならないことも。The Sousvide Machineは低温調理器とシーラーをセットで提供することで、こうした事態を防ぎ、安定した低温調理を楽しめるようにしているのです。

本機は、低温調理器(左)とシーラー(右)がワンセットになっています。一般的な低温調理器に比べるとThe Sousvide Machineは5万円と高価ですが、性能が高いことと、シーラーが付属することを考えると納得できる価格かも

電源コードは低温調理器側にしか装備されていないので、シーラーを使用する際には、シーラーを低温調理器側の電源コネクターに接続します

The Sousvide Machineのシーラーは空気を吸引している途中でも停止できるのがポイント。液体が多い食材も、液体が吸い込まれないように調整しながら真空パック化できます

低温調理器の本体サイズは、190(幅)×310(高さ)×77(奥行)mm。シーラーを可動させる基板や操作部などが搭載されているため、一般的な低温調理器よりも大きめですが、スタンドが付属しているので収納はスッキリ

なお、シーラーで真空包装できるのは専用の袋のみとなります。20枚入りの袋タイプの価格はMサイズが1,400円(税別)、Lサイズが1,800円(税別)。その他、ロールタイプも用意されています

「The Sousvide Machine」で作ったローストビーフを味わう!

発表会では、料理研究家の脇雅世さんがThe Sousvide Machineを使ったローストビーフの作り方を実演してくれました。

食材を真空包装する前に、水を入れた容器に本体(低温調理器)をセット。The Sousvide Machineは高さ23cm以上の鍋などがサイズ的に合うそうです。なお、シーラーは、使わない時は外してしまってOK

温度、加熱時間を設定します。今回は、水の温度は58℃、50分の加熱時間に設定しました。設定した温度まで水が温まったらお知らせ音が鳴るので、その間に食材を準備します

食材の準備は、かたまり肉(牛肉)を袋に入れ、表面に塩コショウをなじませるだけと、超カンタン! 続いて、シーラーで袋の中の空気を抜きます

シーラーの操作も本体の操作パネルから行います。「V」ボタンを押すと吸引がスタート

シーラーの操作も本体の操作パネルから行います。「V」ボタンを押すと吸引がスタート

設定温度になった水の中に真空包装された食材を入れたら、あとは待つのみ。袋の空気がしっかり除去できているので、水面に浮いてしまうこともありません

加熱が完了した際にもお知らせ音が鳴るので、袋を取り出し、中のかたまり肉の表面をフライパンで焼いたら完成。なお、低温料理器具でローストビーフを作る場合、先に焼いてから加熱すると焼き色が薄くなることがあるので、最後に焼くほうがいいそう

完成したローストビーフをカットすると、どの断面を見てもムラがありません! 外側から内側まで均等に熱が入っていることがわかります。とてもやわらかく、うまみもたっぷりでした

なお、今回の調理では350g(3.5cm厚)の肉を58℃で50分加熱しましたが、他メーカー製品の場合、「400gのかたまり肉を55℃で5時間加熱」というレシピもあるそう(ローストビーフを作るレシピ)。1時間以内で加熱が完了するものはほぼないそうなので、時短という意味でもThe Sousvide Machineはかなり魅力的です。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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