日立から、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載した洗濯乾燥機が登場。パナソニックも先行してこの機能を搭載したモデルを発売していますが、気になるのは2メーカーの違いです。そこで、2018年11月17日に発売される日立の新モデルの液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を紹介するとともに、パナソニック製品との相違にも迫ってみました!
パナソニックが業界初となる液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載したドラム式洗濯乾燥機を発表してから1年、2018年11月に日立からも同機能を備えた洗濯乾燥機が登場。しかも、ドラム式洗濯乾燥機だけでなく、縦型洗濯乾燥機にも自動投入機能を完備し、2モデルを同日発売します。この機能を装備した縦型洗濯乾燥機は業界初だそう。なお、パナソニック製品はスマートフォンと連携し、遠隔操作も行えますが、日立のこのモデルにはそのような機能は搭載されていません。
洗濯・脱水容量12kg、洗濯〜乾燥・乾燥容量6kgの縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ BW-DX120C」(市場想定価格28万円前後)と、洗濯・脱水容量11kg、洗濯〜乾燥・乾燥容量6kgのドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-SX110C」(市場想定価格33万円前後)
液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能は、あらかじめ洗濯機内のタンクに入れておいた液体洗剤と柔軟剤が、毎回の洗濯時に必要な量の洗剤や柔軟剤が自動で投入されるというもの。ピストンポンプ式を採用しており、注射器のような要領で、ピストンを押し引きして適量を投入します。また、洗剤や柔軟剤を投入したあとには経路が水道水で洗浄されるため、洗剤と柔軟剤が混ざる心配もありません。
液体洗剤と柔軟剤を入れるタンクは、縦型洗濯乾燥機「BW-DX120C」の場合、手前側に装備されています
ドラム式洗濯乾燥機「BD-SX110C」は、天面左側に液体洗剤と柔軟剤を入れるタンクが搭載されています
自動投入をオンにしておくと、自動投入機能が作動。洗剤のみ、柔軟剤のみという設定もできます
タンクの裏側に自動投入のためのユニットが搭載されており、ピストンポンプで洗剤や柔軟剤を押し出して洗濯槽に投入。投入を終えるたびに、キレイな水で経路が洗浄されるので、詰まりを防止してくれます(下の動画参照)
もちろん、手動で液体洗剤や柔軟剤を入れることもできます
自動投入の基本的な仕組みはパナソニックのドラム式洗濯乾燥機と同じですが、日立がこだわったのがタンク。市販されている液体洗剤や柔軟剤が丸々1パック入る大きな容量(液体洗剤タンク1,000ml、柔軟剤タンク700ml)とし、かつ、洗濯機から取り外した状態でタンクに洗剤を入れやすい自立構造になっています。
タンクにはハンドルが付いてるので、取り外すのも持ち運びもラクラク
自立するので、この状態で液体洗剤や柔軟剤を入れることができます
もちろん、洗濯機にタンクをセットしたまま液体洗剤や柔軟剤を入れることも可能
縦型、ドラム式ともに液体洗剤タンクは1,000ml、柔軟剤タンクは700mlの容量なので、市販されているつめかえタイプの液体洗剤(キャップの付いていないタイプ)や柔軟剤は余裕で1本分入ります
また、タンクには残量を検知するセンサーが装備されており、残り2回分となったタイミングで操作部に表示して通知してくれます。2回分の残量があっても、つめかえタイプの液体洗剤や柔軟剤を1本入れきることができるのがポイント
ちなみに、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機は液体洗剤タンクが870ml、柔軟剤タンクが580mlの容量となっています
また、今回の日立の新モデルは、先に発表されたスマートフォンとの連携機能を搭載したドラム式洗濯乾燥機「BD-NX120C」同様にAI機能を完備。9つのセンサーで情報を集約し、複合的に最適に洗濯することで省エネとキレイな洗い上がりを実現する「AIお洗濯」がウリですが、AI機能は自動投入される洗剤にも効果を発揮するのだそう。一般的な洗濯機は洗濯物の量から必要な洗剤量を計量しますが(パナソニック製品はこの方法)、AI機能をオンにしておくと、自動投入される洗剤量がより適した量に調節されるといいます。
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柔軟剤の量は好みによるところが大きいため、AI機能は適用されません
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。