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ハリオから、手挽きも電動挽きもできるコンパクトなグラインダーが登場!

この数年で「家庭でもおいしいコーヒーを飲みたい」という需要が増え、自宅で挽き立てのコーヒーを楽しむ家庭も増えています。そんな中、コーヒー器具で人気のハリオが、新製品「スマートG電動ハンディーコーヒーグラインダー」(以下、スマートG電動モデル)を発表しました。特徴は何と言ってもリチウムバッテリー搭載の電動式なのに小さいことと、電動挽きだけでなく手挽きにも対応していること。また、プロも愛用するコーヒー器具メーカー・ハリオが発売するだけあり、コンパクトながらこだわりの「挽き」にも注目が集まっています。

スマートG電動モデルは、2019年7月9日からクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売され、10月中旬以降に発送予定。販売価格はMakuake特別価格で10,800円(税込)になります。新製品発表会では、スマートG電動モデルでの豆挽き体験のほか、試飲もできたので、ここに詳細をレポートします。

スマートG電動ハンディーコーヒーグラインダー。電動グラインダーサイズは、36(幅)×36(奥行)×180(高さ)mm、重さ約307.5g。ミルサイズは、150(幅)×53(奥行)×190(高さ)mm

人気の軽量グラインダー「スマートG」が電動化!

今回発表されたスマートG電動モデルの特徴のひとつが、「電動ミルにも手で挽くハンドミルにもなる」こと。元となった製品は、ハリオが2018年に販売した手挽き用ハンドミル「コーヒーミル・スマートG」(以下、スマートGハンドモデル)です。スマートGハンドモデルは手挽きのミルとしても非常に軽量コンパクトで、アウトドアユーザーにも人気の製品。そして、このスマートGハンドモデルに電動用アタッチメントを付属して電動でも動くようにしたのが、今回発売されたスマートG電動モデルです。

付属パーツの組み合わせにより電動ミルとしてもハンドミルとしても利用可能。写真はハンドミルタイプにセットしたところ。この状態だと昨年発売したスマートGハンドモデルとほぼ同じ

未使用時は、ハンドルを本体横のスリットに収納できるなど、よく考えられた使いやすいデザインです

未使用時は、ハンドルを本体横のスリットに収納できるなど、よく考えられた使いやすいデザインです

新製品のスマートG電動モデルは、スマートGハンドモデルのパーツのほかに、バッテリーを内蔵したグラインダーとグラインダーをセットするためのホルダーが付属します。この電動グラインダーを上記ミルの回転軸に装着することで、ボタンを押すだけで豆が挽けるようになります。電動グラインダーが人の手の代わりにミルの回転軸を回すだけと、仕組みは非常にシンプル。ただし、ハリオによるとグラインダーをコンパクト化しつつ、豆を挽くために必要なパワーを確保するのはかなり難しく、開発には3年かかったと言います。

豆を挽く速度は一速だけで、回転速度などの数字は公開されていません。ただし、同社によると、速度は一般的なグラインダーと比べて遅くしており、豆の香りが摩擦熱で飛ばない最適な回転数を適用しているそうです。

電動ミルとして使う場合は、スマートGのミル本体、バッテリー内蔵電動グラインダー、ミルとグラインダーをつなぐホルダーを使います

電動グラインダー底面の回転部分を、スマートGのミル回転軸にセット。あとはグラインダーのボタンを押すだけで豆を挽くことができます

ハリオのミルならではの嬉しい機能も

スマートG電動モデルは、コンパクトで電動可能である以外にも多くのメリットがあります。ひとつはグラインダーにコニカル刃を使っていること。コニカル刃は、円錐状のらせん形状の刃を使ったグラインダーのことで、豆が刃の間を通ることで粉砕されるため比較的均一な挽きができると言われています。一般的なコンパクト電動ミルは、コンパクトで安価なプロペラ式(ミキサーのようにプロペラ状の刃が回転して豆を粉砕する方式)を利用することが多いのですが、プロペラ式は微粉が発生しやすくコーヒーに雑味が加わりやすいと言われているため、コンパクトながらも挽きにこだわったコニカル式を採用しているのはうれしいポイントです。

もうひとつのポイントが刃の材質です。従来までの金属刃を使ったミルは水洗いできず、刃に付いたコーヒー豆のカスはブラシで取り除く必要がありました。いっぽう、スマートGの刃はセラミック製のため水洗いが可能です。

内蔵のコニカル刃は手で簡単に外して水洗い可能です

内蔵のコニカル刃は手で簡単に外して水洗い可能です

会場では世界チャンピオンによる試飲体験も

新製品発表会では、スマートG電動モデルで挽いたコーヒー豆を使い、コーヒーを試飲することができました。しかも、スマートG電動モデルを使用し、コーヒーをドリップしてくれるのは、なんとコーヒー抽出の世界で最高峰と言われる「WORLD BREWERS CUP」において、アジアで初めて2016年にチャンピオンに輝いたバリスタ、粕谷哲氏です。

会場では世界チャンピオンがその場でコーヒーを挽き、ドリップする試飲体験も

会場では世界チャンピオンがその場でコーヒーを挽き、ドリップする試飲体験も

バリスタだけに、さまざまなコーヒー器具を使用しているという粕谷氏いわく「まず、運べるサイズの電動ミルは珍しい」とのこと。また、スマートG電動モデルはモーターのトルクが大きく、硬い豆でもきちんと挽くことができると言います。粕谷氏によると、今のコーヒーは「浅煎り」の豆が主流。ただし、浅煎りの豆というのは硬いことが多いそうです。スマートG電動モデルはコンパクトサイズながら、トレンドの硬い豆にも対応できる点が評価できると言います。また、低速回転で豆を挽くため、豆を弾くことなく挽ける点も気に入ったということでした。

準備はミル本体上部に豆を入れ、ホルダーとグラインダーを乗せるだけ。1度に挽ける豆の量は最大24g(約2人前)です

下の動画は、実際にスマートG電動モデルを動作させているところ。ボタンを押すだけの簡単操作です。動作中にグラインダー上部で点灯するLEDはバッテリー残量で、満充電時は約25回使用可能(1回約60秒動作時)。

挽き上がったコーヒー粉は本体下部のケースに落ちる仕組み。粉の粗さはカッター部のネジを調整することで変更可能です

会場で実際に試飲してみました。使用したのはケニア産の浅煎り豆。繊細な香りと後味のさっぱりとした酸味が特徴的で、雑味をほとんど感じません

必要な時間は手挽きの半分以下!

「コーヒーはドリップ直前に挽くと香りがよい」ということは、多くの人が知っていると思います。とはいえ、豆を手で挽くのにはそれなりの時間と手間がかかります。ハリオによると、2人前のコーヒー豆24gを挽く時間は手挽きなら約2分。いっぽう、スマートG電動モデルなら約50秒で挽き終わります。もちろん電動ミルなら「ハンドルを回す」といった力仕事もないので、疲れることもありません。電動式ながらコンパクトなので収納場所も選ばないうえ、持ち歩きしやすい重さでBBQやアウトドアなどでの利用にも便利など、シチュエーションを選ばない使い勝手も魅力的です。

ひとりでゆっくり飲む時は手動、友達が遊びに来て複数人分ドリップしたい時は電動など、使い分けができるのもよいところ。「コーヒーは好きだけど、めんどうだから粉コーヒーを買っている」というユーザーにも1度使ってみてほしい製品です。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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