レビュー
走行パターンにむだが少なく、吸引力もパワフルなハイブリッドモデル

清掃力が業界トップレベル! 吸引と水拭きを同時に行うAnkerのロボット掃除機

Ankerの家電ブランド「eufy(ユーフィ)」が展開するロボット掃除機に、最新モデルとなる「Eufy RoboVac L70 Hybrid」(以下、L70 Hybrid)が発売された。吸引掃除と水拭き掃除を同時にこなしてくれるハイブリッドなロボット掃除機だ。早速レビューしていこう。

吸引&水拭きを同時に行うハイブリッド掃除を実現

「L70 Hybrid」は、通常の吸引掃除と同時に水拭き掃除も行うことができるハイブリッドなロボット掃除機だ。本体底面前方のブラシでゴミをかき集めて吸引し、後方のモップで水拭きするというのが基本的な仕組み。

また、レーザーセンサー、ジャイロセンサー、加速度センサーを用いた「iPathレーザー・ナビゲーション」と「A.I Mapテクノロジー」の採用により、自機位置と部屋の間取りを認識しながらリアルタイムで地図作成(マッピング)を行い、みずから走行経路を設計して効率的に掃除を行うことができる。いわゆる「SLAM」(Simultaneous Localization And Mapping)と呼ばれる技術だが、これは一般に、低価格のエントリーモデルには搭載されないことが多い。つまり、「L70 Hybrid」は低価格ながらも、むだな動きが少なく、部屋の隅々まで賢く掃除してくれるハイエンドなロボット掃除機というわけだ。

本体サイズは、約355(直径)×105(高さ)mm。ロボット掃除機としては一般的なサイズで、機能のわりには高さも抑えられているので、ベッド下にもスルスルと潜り込んでくれる。白を基調としたシンプルなデザインも好印象だ

本体天面後方の出っ張り部分は「レーザーセンサーユニット」。ここからレーザーを照射し、部屋の構造や障害物などを検知、認識してマッピングを行う

パワフルで賢い、業界屈指の清掃力

実際に「L70 Hybrid」を走らせてみよう。今回は吸引掃除と同時に水拭き掃除を行うため、水タンクに水を入れ、水拭きに使用する「モッピングクロス」を水で濡らし、水拭き用アタッチメント「モッピングモジュール」に取り付けて本体底面の後方にセットする。

なお、「モッピングモジュール」を取り付けると水拭きを行う「モッピングモード」が自動的に選択されるので、吸引掃除のみを行いたい場合は、「モッピングモジュール」を取り付けずに使用する。逆に、「モッピングモード」のみで使用することも可能だ。

水タンクと一体となったダストボックスには天面からアクセスできる。ダストボックスが本体後方に配置されたタイプよりも着脱しやすい印象

ダストボックスは上下にエリアが分かれており、上が水拭き用の水タンク、下が吸引したゴミを溜めておくダスト容器となっている。ダスト容器の容量は0.45L

水タンクに水を入れ、本体にセット

水タンクに水を入れ、本体にセット

続いて「モッピングクロス」を水で濡らし、水滴が落ちなくなるまで絞る

続いて「モッピングクロス」を水で濡らし、水滴が落ちなくなるまで絞る

「モッピングクロス」を「モッピングモジュール」に取り付け、本体の底面後方にはめ込む。これで準備完了だ。「モッピングモード」の場合、アプリ(後述)上で「水拭き禁止エリア」を指定することはできる。が、濡れたクロスがカーペットの上を走行することに変わりはないので、気になる場合は「進入禁止エリア」として設定しておくといいだろう

底面中央に回転ブラシを装備。部屋の隅や壁際、家具の脚まわりのゴミをかき集めるサイドブラシもひとつ搭載している。落下防止センサーが4か所に配置されているので、階段や玄関の段差から落ちてしまう心配はない

大型のローラーにはあそびがあり、押すと本体に収納される構造となっている。部屋の仕切りをはじめ、1cm程度の段差であれば問題なく乗り越えてくれた

「L70 Hybrid」はWi-Fi機能を備えているので、本体天面の物理ボタン以外に、スマートフォンアプリ「Eufy Home」上からも清掃の開始/中断/終了などを指示することが可能だ。早速「Eufy Home」を使ってみると、これがなかなかよくできている。インターフェイスがシンプルでわかりやすいし、床材に合わせて水量を3段階で調節できるほか、「エリア指定モード」を使って重点的に掃除してほしい場所を指示したり、掃除してほしくなくい場所を「進入禁止エリア」として設定したりもできる。

スマートフォンアプリ「Eufy Home」を使って各種操作が行える。「吸引設定」では、稼働時の吸引の強さを静音/標準/ターボ/最大の4段階で設定でき、カーペット上などで自動的に吸引力を引き上げる「Boost IQモード」も用意されている

「L70 Hybrid」に集中的に掃除してほしいエリアや、進入してほしくないエリアを細かく指定できる。もちろんスケジュール機能も利用可能だ

吸引力は、「RoboVac」シリーズで最高となる2,200Pa。下の動画では「吸引設定」は「標準」、「水量」は「小」に設定して清掃テストを行ってみたが、疑似ゴミとしてまいたパン粉を涼しい顔で取り除き、水拭きによってフローリングをピカピカに仕上げてくれた。ハイエンドモデルの名に恥じない、一級品の清掃力だ。

続いて、走行パターンを動画でチェック。はじめにその場で360°回転し、レーザーで部屋の間取りと障害物の位置などを確認しているのがわかる。その後外周に沿って走行し、それが終わると内側を平行に往復しながら規則正しく掃除を進めていく。テーブルの脚まわりを「サイドブラシ」でていねいに掃除しつつ、できる限りひと筆書きでむだなく走行しているところが実に賢い。そして部屋全体をムラなく清掃し終えると、自動で充電ステーションへ。一般的なロボット掃除機よりも走行速度が速いこともあり、約6畳の部屋の掃除にかかった時間は14分だった。

実際に使って感心したのが、運転音が小さいことだ。あくまでも主観だが、「吸引設定」を「標準」で使用した場合、これまで筆者が使用したことのある「ルンバ」と比べても全体的に静かだと感じた。「ターボ」で使用してはじめて、ルンバと同レベルという印象だ。なお、スペック上では運転音の大きさは52〜62dBとなっている。

また、最大150分の連続稼働時間を実現しており、最大約300m2の広さを一度に掃除することが可能だという。水拭き時の水の使用量を「大」に設定していると20分ほどで水タンクが空になってしまうが、設定を「小」にしておけば、一度の運転でかなりの広範囲を掃除できるはずだ。

「L70 Hybrid」の走行ルートはアプリ上に水色の線で表示され、リアルタイムでモニタリングできる。壁沿いに部屋を1周し、その後平行線を描くように内側を走行したことが一目瞭然だ

バッテリー残量が少なくなると、自動で充電ステーションに戻り、充電後は中断した場所から掃除を再開してくれる。充電時に床が濡れないよう、充電ステーションは透明の「防水パッド」を取り付けて使用する。約240〜300分でフル充電が可能だ

まとめ

ロボット掃除機の便利機能をほぼすべて網羅し、そのうえ吸引掃除と水拭き掃除を同時に行う「L70 Hybrid」。とりわけ走行パターンのむだの少なさ、すなわちSLAM技術の習熟度には目を見張るものがあり、パワフルな吸引力も含め、その清掃力が業界トップレベルであることに異論の余地はないだろう。メーカー希望小売価格は54,800円(税込)で、ゴミの吸引と水拭きを同時に行う2in1機能を備えていることを考えれば、決して割高ではないはずだ。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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