レビュー

離乳食がボタンを“ピッ”だけで作れる炊飯器「STAN.」が神家電のワケ

赤ちゃんの生後6か月前後から始まる離乳食。我が家でも、2019年6月頃から離乳食が始まり、現在離乳食後期の真っ最中です。目を離せない赤ちゃんの隙をうかがいつつ、離乳食を作るのは想像以上に大変なこと。赤ちゃんが寝ている間や、おもちゃで遊んでいる間に急いで作るという人も多いのではないでしょうか。でも、こういった空き時間にやることは、離乳食作りだけではありませんし、子育てタスクはほかにも山のようにあります。

しかし、我が家では離乳食作りは比較的な楽な部類のタスクになっています。その理由は、象印のIH炊飯器「STAN. NW-SA10」(以下、STAN炊飯器)を導入したからです。この炊飯器、いい意味で炊飯器らしくないオシャレなデザイン、強火で炊き続けうまみを引き出す「豪熱沸とうIH」などの特徴を備えているのですが、なんと言っても「ベビーごはん(離乳食)」という機能が素晴らしく、子育て真っ最中の我が家ではもう手放せない神家電に認定されました。

我が家では離乳食メニューを搭載する「STAN炊飯器」が神家電になりました

我が家では離乳食メニューを搭載する「STAN炊飯器」が神家電になりました

本記事では、このSTAN炊飯器を約5か月間に渡って使った、長期間レビューをお届けします。

スタイリッシュさと使いやすさが共存するデザイン

STAN炊飯器が我が家に来てびっくりしたのは、炊飯器のイメージを覆すデザインです。「見て楽しく、 触って嬉しく、使うほどに愛着が湧くものづくり」というデザイン概念を掲げ、数々の賞で表彰されてきたクリエイティブユニット「TENT」とコラボして作られたSTAN炊飯器は、「食卓にあっても違和感のないうつわのようなたたずまい」というイメージでデザインされています。

炊飯器らしからぬスタイリッシュなデザインの「STAN炊飯器」

炊飯器らしからぬスタイリッシュなデザインの「STAN炊飯器」

ブラックのボディは、底面の部分にゴールドがあしらわれた2トーンデザイン。ゴールドといっても、マット加工が施されているため、悪目立ちせずインテリアに自然に溶け込みます。洗練された和風の食器のような、品のある存在感です。

毎回洗うのは、内釜と内ぶたの2点のみ。そのほかの部分は、ふきんで拭き取るだけで、お手入れが簡単に行える設計です。デザインだけでなく、使いやすさも考えて作られているのがよくわかります。

お手入れは、内釜と内蓋を洗うだけ。フレームはシボ加工で米粒などが拭き取りやすくなっています

お手入れは、内釜と内蓋を洗うだけ。フレームはシボ加工で米粒などが拭き取りやすくなっています

炊飯器としての機能は、先の「ベビーごはん」以外に、「白米(ふつう・やわらかめ・かため)」「エコ炊飯」「白米急速」「炊きこみ」「すしめし」「おかゆ」「おこわ」「雑穀米」「玄米」「発芽玄米」「無洗米」と揃っています。機能は多彩ですが、操作は説明書を見なくてもわかるほどシンプル。このあたりは、高い製品力を誇る象印だからこその設計でしょう。

内釜に輝く「ベビーごはん」の目盛り。10倍、7倍、5倍、2倍がゆが簡単に作れる

象印が誇る「豪熱沸とうIH」により、普通のお米もおいしく炊けます。「白米(ふつう)」のメニューだと、つぶつぶ感がある少し硬めの仕上がりです。しかし、「STAN炊飯器」が我が家で手放せなくなったのは、なんと言っても「ベビーごはん」メニューを搭載しているからです。これが、離乳食作りの時短化に貢献してくれ、ほかのタスクをこなせる時間を我が家に生み出してくれました。

10倍、7倍、5倍、2倍がゆの4段階で作れるので、赤ちゃんの成長に合わせて使えるのが便利

10倍、7倍、5倍、2倍がゆの4段階で作れるので、赤ちゃんの成長に合わせて使えるのが便利

内釜には10倍、7倍、5倍、2倍がゆの目盛りがあり、それぞれ1/2カップ(同梱)の米に対する水の量を示しています。たとえば、10倍がゆは、お米から作る場合、お米1に対して水10の割合で作ります。ご飯から作る場合だと、ご飯1に対して水6〜7くらいで作ると言われています。

つまり、お鍋や一般的な炊飯器などで作る場合、お米と水をきちんと計量する必要があります。これが「STAN炊飯器」だと、カップの半分にお米を入れて、水を目盛りまで注げばいいだけになります。

また、お鍋で作る場合は火加減を調節しないといけませんが、これも「STAN炊飯器」だと必要なし。「STAN炊飯器」であれば、離乳食が手軽に作れ、かつ時短できるというわけです。

離乳食初期:10倍がゆ

前述の通り、「STAN炊飯器」で10倍がゆを作るのは、お米と水を入れてボタンを押すだけ。むちゃくちゃ簡単に作れてしまいます。赤ちゃんに食べさせる場合は、お鍋などで作る場合と同じく裏ごしが必要になりますが、それでも従来の作り方よりもかなり楽ちんです。

カップ半分のお米を用意して洗います

カップ半分のお米を用意して洗います

お米を入れたら、ベビーごはんの10倍の目盛りまで水を投入

お米を入れたら、ベビーごはんの10倍の目盛りまで水を投入

「メニュー」を押して「ベビーごはん」を選択し、「炊飯」をプッシュ

「メニュー」を押して「ベビーごはん」を選択し、「炊飯」をプッシュ

「ベビーごはん」は基本的に調理に72分かかります。これは、10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆ、2倍がゆのどれでも同じ

完成した10倍がゆ。赤ちゃんに食べさせるには裏ごしする必要がありますが、我が家ではブレンダーを使用していました

10倍がゆを続けていると、食べる量が増え、ご飯以外の食べられるメニューが少しずつ増えていきます。おかゆとおかずは別々に食べさせたいという人がいますが、おかゆとおかずを一緒に調理した離乳食を作る人も多いはずです。こういったメニューも「STAN炊飯器」なら材料を入れてボタンを押すだけで作れます。また、「STAN炊飯器」には公式レシピブックも同梱されているので、そちらを参考にしてもOK。レビューでは、レシピ通りに作りましたが、慣れてくれば、食べられるものを入れたアレンジメニューも作れちゃいます。

レシピで紹介されている「しらすとにんじんのおかゆ」に挑戦。下ごしらえとして、しらすは1分ゆでて水切り、にんじんは皮をむいて小さめに乱切りしておきます

洗った1/2カップのお米と材料をすべてイン

洗った1/2カップのお米と材料をすべてイン

これでボタンを押すだけ

これでボタンを押すだけ

72分後に完成

72分後に完成

このままだと赤ちゃんは食べられないので、裏ごしします。我が家では、ブレンダーを使って時短していました

このままだと赤ちゃんは食べられないので、裏ごしします。我が家では、ブレンダーを使って時短していました

完成した「しらすとにんじんのおかゆ」

完成した「しらすとにんじんのおかゆ」

赤ちゃんもいやがらずに完食しました(食べ物の好き嫌いには個人差があります)

赤ちゃんもいやがらずに完食しました(食べ物の好き嫌いには個人差があります)

余ったものは小分けにして冷凍保存

余ったものは小分けにして冷凍保存

10倍がゆが手軽に作れるのは大変ありがたいのですが、欠点がひとつ。それは作れる量が多く、冷凍保存しても1週間では使えきれないことです。ひと口から始まる離乳食初期は、そこまで多くの10倍がゆは必要ありません。「STAN炊飯器」のメニュー通りに行うと、冷凍保存の目安である1週間を超えてしまう量の10倍がゆが作れてしまいます。もったいないので、家族で食べていましたが、大人の口には10倍がゆはあまり合わないので、可能であれば、少量を作れるメニューも増やしてほしかったところです。

離乳食中期:7倍がゆ

生後7か月になると、食べられるものや量がかなり増えてきて、おかゆも10倍がゆから7倍がゆへと変わる頃です。7倍がゆを使った、「STAN炊飯器」公式レシピの「鮭と野菜のうまみがゆ」にチャレンジしてみました。

1/2カップのお米以外に、5mm角にカットした白菜(葉先のみ)とにんじん、だいこん、7mm角にカットした生鮭(骨と皮は取る)、そしてこんぶダシを用意。このころになると、下ごしらえも工程が増えます

洗ったお米と材料をすべて入れ、こんぶダシを「7倍」の目盛りまで入れます

洗ったお米と材料をすべて入れ、こんぶダシを「7倍」の目盛りまで入れます

72分後に完成

72分後に完成

すぐに食べるもの以外は、小分けにして冷凍庫で保存

すぐに食べるもの以外は、小分けにして冷凍庫で保存

この時期になると、「7倍がゆ」メニューで作れるのは食事8回分くらい。食べられる量には個人差があるので、一概には言えませんが、我が家では冷凍保存して食べても余ることはありませんでした。

離乳食中後期:5倍がゆ

最後は離乳食中後期に食べ始める、5倍がゆのメニュー「かぼちゃとさつまいものおかゆ」を作ってみました。

こんぶダシと1/2カップのお米以外は、7mm角に切ったさつまいもとかぼちゃを用意

こんぶダシと1/2カップのお米以外は、7mm角に切ったさつまいもとかぼちゃを用意

洗ったお米、材料を入れ、「5倍」の目盛りまでこんぶダシを入れる

洗ったお米、材料を入れ、「5倍」の目盛りまでこんぶダシを入れる

72分後に完成。思っていたよりも野菜の形が残っています

72分後に完成。思っていたよりも野菜の形が残っています

野菜はやわらかくなっているため、しゃもじでかき混ぜているうちに細かくなりました

野菜はやわらかくなっているため、しゃもじでかき混ぜているうちに細かくなりました

5倍がゆを食べるころには、1回の調理でだいたい5〜6回分の食事が作れます。これだと、複数のレシピを作って冷凍保存しておき、今日はコレ、明日はコレなんて食べ分けができるようになります。

まとめ

「STAN炊飯器」を約5か月間に渡り使ってみて、感じたデメリットは「10倍がゆが必要以上に作れること」以外見当たりません。あの面倒な離乳食が、材料を用意してボタンを押すだけで完成するのは、育児を行う家庭にとって非常に強い味方です。ボタンを押してから完成するまでの72分間だけでも、積み重ねれば相当な時短になること間違いありません。

公式のレシピ以外にも、食べられる食材を使ってアレンジレシピが作れますし、なにより離乳食後期の2倍がゆまでメニューが用意されているので、子どもの成長に合わせた離乳食が手軽に作れるのもよかったです。

我が子は、5倍がゆと7倍がゆのレシピが大好きで、アレンジレシピも作って活用しました。離乳食を現在進行形で作っている家庭や、これから離乳食が始まるという家庭にはピッタリの一品だと思います。もちろん、普通のご飯もおいしく炊けますし、離乳食が終わっても長い間使えるでしょう。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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