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パナソニックならではの人気機能や構造を採用した新ラインアップ

「野菜室が真ん中」冷蔵庫の本命になるかも?使いやすさにもこだわったパナソニック「MEX」タイプ

パナソニックが400L以上の冷蔵庫としては久しぶりの発売となる、野菜室が真ん中にレイアウトされた「MEX」タイプを発表。同社冷蔵庫で人気の高い保鮮機能「微凍結パーシャル」「はやうま冷凍/はやうま冷却」などを搭載しているほか、使いやすさにもこだわった仕上がりとなっています。2020年10月30日に発売されたばかりのMEXタイプを実際に見てきました!

一般的なシリーズとしては10年以上ぶりとなる「野菜室が真ん中タイプ」

冷蔵庫を買い換える際、冷却性能や機能、容量、消費電力をチェックするだけでなく、使い勝手も確認しておくべきポイント。その中でも、冷蔵室や冷凍室などのレイアウトは使い勝手に大きく寄与するだけに、非常に重要な要素です。特にチェックしておきたいのが、真ん中の段。「冷凍室が真ん中のタイプ」と「野菜室が真ん中のタイプ」のどちらを選ぶかは、ひんぱんに冷蔵庫を使用する人ほど軽んじることのできない条件となります。しかし、400L以上の大容量冷蔵庫において主流だった野菜室が真ん中のタイプは、2008年頃からラインアップが減り、近年は冷凍室が真ん中のタイプが売り場の多くを占有するように。これは、2009年に「家電エコポイント事業」が始まるなど、当時、家電製品の省エネ志向が高まったことが大きな要因。「冷蔵室(上)/冷凍室(2段目)/野菜室(真ん中)/冷凍室(下)」のレイアウトよりも、「冷蔵室(上)/冷凍室(2段目)/冷凍室(真ん中)/野菜室(下)」というように、冷凍室を上下でまとめたほうが冷却効率がよく、ムダな電力を抑えることができたためです。さらに、冷凍室が真ん中タイプは、各部屋に温度の影響が出ないように配置する断熱壁が少なく済むので、庫内容量も広く確保できるというメリットも。冷凍食品の充実や冷凍ニーズの高まりも追随し、ここ10年くらいは冷凍室が真ん中のタイプが主流となっていました。

冷凍室が真ん中のタイプ(左)と野菜室が真ん中のタイプ(右)。使用頻度の高い部屋が上に配置されているほうが使いやすいため、買い換えする際も同じタイプを選びたいという人が多いといいます

冷凍室が真ん中のタイプ(左)と野菜室が真ん中のタイプ(右)。使用頻度の高い部屋が上に配置されているほうが使いやすいため、買い換えする際も同じタイプを選びたいという人が多いといいます

ただ、最近は冷凍室が真ん中タイプと野菜室が真ん中タイプの両タイプをラインアップするメーカーが増え、野菜室が真ん中タイプの選択肢も多くなってきました。このタイプを使っている人は「野菜室が真ん中」であることが冷蔵庫を選ぶ際の大前提となる傾向が強く、その買い換え需要を見込めば、野菜室が真ん中タイプを拡充するのは当然のこととも言えます。そんな中、パナソニックも野菜室が真ん中にレイアウトされた「MEX」タイプをリリース。正確には、2015年に“日本を楽しむ”をテーマとした家電「Jコンセプト」において野菜室が真ん中タイプが登場しており、2018年モデルまで発売していましたが、400L以上の容量を持つ一般的な冷蔵庫としては、実に12年ぶりのラインアップ復活となります。

容量513Lの「NR-F516MEX」(写真右:市場想定価格350,000円前後/税別)と483Lの「NR-F486MEX」(写真左:市場想定価格340,000円前後/税別)の2機種をラインアップ。NR-F516MEXのサイズは685(幅)×699(奥行)×1,828(高さ)mmで、NR-F486MEXは高さが1,750mmとなる以外は、横幅・奥行とも同じです。年間消費電力量はNR-F516MEXが283kWh/年、NR-F486MEXが275kWh/年

容量513Lの「NR-F516MEX」(写真右:市場想定価格350,000円前後/税別)と483Lの「NR-F486MEX」(写真左:市場想定価格340,000円前後/税別)の2機種をラインアップ。NR-F516MEXのサイズは685(幅)×699(奥行)×1,828(高さ)mmで、NR-F486MEXは高さが1,750mmとなる以外は、横幅・奥行とも同じです。年間消費電力量はNR-F516MEXが283kWh/年、NR-F486MEXが275kWh/年

NR-F516MEX/F486MEXともに、ステンレスシルバーとセラミックホワイトの2色を用意。高級モデルに多いミラー加工のドアではなく、シックで温かみのある空間にもなじみやすいフラットスチールドアを採用しています

NR-F516MEX/F486MEXともに、ステンレスシルバーとセラミックホワイトの2色を用意。高級モデルに多いミラー加工のドアではなく、シックで温かみのある空間にもなじみやすいフラットスチールドアを採用しています

湿度の過不足も防ぐ野菜室と、生活スタイルに合わせて選べる切替室

ここからは、MEXタイプの特徴を紹介します。保鮮機能に関しては、既存の冷凍室が真ん中のタイプ「WPX」タイプや「HPX」タイプに搭載されている業務用レベルの急速冷凍や冷却ができる「はやうま冷凍/はやうま冷却」機能も完備。約1週間、野菜の鮮度が持続する「Wシャキシャキ野菜室」や、約-3℃の微凍結で保鮮する「微凍結パーシャル」も備えています。

レイアウトは、上から「冷蔵室」「製氷室」「パーシャル/はやうま冷凍切替室」「野菜室」「冷凍室」

レイアウトは、上から「冷蔵室」「製氷室」「パーシャル/はやうま冷凍切替室」「野菜室」「冷凍室」

すべての部屋が独立するように断熱壁を配置。各室に温度の影響が出ないように徹底しています

すべての部屋が独立するように断熱壁を配置。各室に温度の影響が出ないように徹底しています

野菜室が真ん中にレイアウトされたタイプなので、やはり、野菜室の保鮮性能は気になるところ。「Wシャキシャキ野菜室」と称される野菜室は密閉性を高める構造になっているほか、「パラジウム保鮮フィルター」が野菜から出るエチレンガスを分解することで野菜の老化を抑制します。さらに、野菜室の湿度を適切に保つ「モイスチャープラスフィルター」も完備。これは、湿度が高い時にモイスチャープラスフィルターのあたりで湿度を結露させて吸い取るだけでなく、その水分を蓄積しておき、湿度が低い状態になった際に蓄えた水分を野菜室に戻すというもの。保存している野菜の量が少ない時に野菜が乾燥してしまう事態が、これで軽減されます。

野菜室は2段構成。2Lのペットボトルを立てたまま入れられるほどの深さがあります。容量はNR-F516MEX/F486MEXともに93L

野菜室は2段構成。2Lのペットボトルを立てたまま入れられるほどの深さがあります。容量はNR-F516MEX/F486MEXともに93L

エチレンガスを二酸化炭素と水に分解するパラジウム保鮮フィルターは、野菜室上部に搭載。ここには、野菜室専用の湿度センサーも備えられています

エチレンガスを二酸化炭素と水に分解するパラジウム保鮮フィルターは、野菜室上部に搭載。ここには、野菜室専用の湿度センサーも備えられています

湿度をコントロールするモイスチャープラスフィルターは、特にしおれやすい葉野菜を入れることの多い野菜室下段奥に装備

湿度をコントロールするモイスチャープラスフィルターは、特にしおれやすい葉野菜を入れることの多い野菜室下段奥に装備

Wシャキシャキ野菜室を搭載したMEXタイプと非搭載の従来製品でサニーレタスを1週間保存した比較。MEXタイプに入れておいたほうは採れたてかと思うほどみずみずしい!

Wシャキシャキ野菜室を搭載したMEXタイプと非搭載の従来製品でサニーレタスを1週間保存した比較。MEXタイプに入れておいたほうは採れたてかと思うほどみずみずしい!

肉や魚などの保存に重宝する「微凍結パーシャル」が使える「パーシャル/はやうま冷凍 切替室」は、製氷室の隣に配置。微凍結パーシャルは食品が凍り始めるギリギリの温度(約-3〜-1℃)で冷却するため、食品の細胞が傷つかず、おいしさを保持したまま約1週間保存しておくことができます。また、カチカチに凍らないので解凍せずに包丁で切ることもでき、解凍に出るドリップで味や食感が損なわれることもありません。ただし、この部屋は約-19〜-17℃温度で保存する冷凍室にもなる仕様。「冷凍」に切り替えると、急速冷凍や冷却できる「はやうま冷凍/はやうま冷却」が使えるようになります。

「微凍結パーシャル」と「冷凍」を切り替えて使える「パーシャル/はやうま冷凍切替室」

「微凍結パーシャル」と「冷凍」を切り替えて使える「パーシャル/はやうま冷凍切替室」

冷蔵室にあるスイッチで保存方法を切り替え。「パーシャル冷凍切替」と記されたところにある「冷凍」をオフにすると微凍結パーシャル保存が利用できます

冷蔵室にあるスイッチで保存方法を切り替え。「パーシャル冷凍切替」と記されたところにある「冷凍」をオフにすると微凍結パーシャル保存が利用できます

チルドルームに入れておくより微凍結パーシャルのほうが低い温度で保存できるので、鮮度を保ったままより長く保存可能

チルドルームに入れておくより微凍結パーシャルのほうが低い温度で保存できるので、鮮度を保ったままより長く保存可能

「パーシャル/はやうま冷凍切替室」を「冷凍」設定にしておくと、「はやうま冷凍」や「はやうま冷却」機能が使えるようになります

「パーシャル/はやうま冷凍切替室」を「冷凍」設定にしておくと、「はやうま冷凍」や「はやうま冷却」機能が使えるようになります

「はやうま冷凍」と「はやうま冷却」は食品に冷気を大風量で当て、急速に凍らせたり、冷やしたりする機能。細胞の損傷を抑えた冷凍や、素早い冷却が行えます

「はやうま冷凍」と「はやうま冷却」は食品に冷気を大風量で当て、急速に凍らせたり、冷やしたりする機能。細胞の損傷を抑えた冷凍や、素早い冷却が行えます

写真は別の機種ですが、「はやうま冷却」はお弁当のあら熱取りにも役立ちます。また、食材に下味を付ける作業も、普通に浸け置きするよりもスピーディーに行えるとのこと。浸けておく時間が短くて済むと、食材から旨味や水分が流出しにくくなるので、よりおいしい仕上がりが望めるそうです

写真は別の機種ですが、「はやうま冷却」はお弁当のあら熱取りにも役立ちます。また、食材に下味を付ける作業も、普通に浸け置きするよりもスピーディーに行えるとのこと。浸けておく時間が短くて済むと、食材から旨味や水分が流出しにくくなるので、よりおいしい仕上がりが望めるそうです

このほか、冷蔵室には約0〜2℃で保存するチルドルームも装備。冷蔵室には「ナノイーX」が放出されるようになっており、庫内での菌の繁殖やニオイを抑制してくれます。

冷蔵室の容量はNR-F516MEXが284Lで、F486MEXが254L

冷蔵室の容量はNR-F516MEXが284Lで、F486MEXが254L

冷蔵室の下部にチルドルーム(容量15L)を配置。約0〜2℃で凍らせずに保存するため、2〜3日くらいで食べるものを入れておくのがよいそうです

冷蔵室の下部にチルドルーム(容量15L)を配置。約0〜2℃で凍らせずに保存するため、2〜3日くらいで食べるものを入れておくのがよいそうです

チルドルームを含む冷蔵室には脱臭・除菌効果のあるナノイーXが行き渡るようになっており、庫内を清潔に保ってくれます

チルドルームを含む冷蔵室には脱臭・除菌効果のあるナノイーXが行き渡るようになっており、庫内を清潔に保ってくれます

下段の冷凍室には突出した機能はありませんが、2段構成でたっぷり収納可能。容量はNR-F516MEX/F486MEXともに97Lです

下段の冷凍室には突出した機能はありませんが、2段構成でたっぷり収納可能。容量はNR-F516MEX/F486MEXともに97Lです

使いやすさを追求した数々の工夫

最後に、MEXタイプの使いやすさを高める工夫をチェックしていきましょう。そもそも野菜室が真ん中に配置されている冷蔵庫は、腰をかがめることなく野菜にアクセスできるのが大きな魅力。キャベツや白菜など重みのある大きめの野菜を出し入れする際の負担が少なくて済みます。この点はMEXも同様。それに加えて、パナソニック製冷蔵庫の特徴である「ワンダフルオープン」構造により、野菜室や冷凍室を奥のほうまで引き出すことができます。奥に入れた食品が確認しやすいため、使い忘れなども軽減されるでしょう。そして、同社ならではの「トップユニット方式」も採用されています。トップユニット方式とは、一般的に最下部に配置されているコンプレッサーを最上部に搭載した構造のこと。手がもっとも届きにくい冷蔵室の上部を効率よく使うことで、下段の野菜室や冷凍室の容量をたっぷり確保できるだけでなく、冷蔵室の最上部の奥行が浅くなるので奥まで視認でき、出し入れもしやすくなるというメリットがあります。

パナソニックの冷蔵庫といえば、コンプレッサーが冷蔵室の最上段奥に配置された構造。スペースを効率よく使うことで、大容量化が求められる野菜室や冷凍室を広く確保しています

パナソニックの冷蔵庫といえば、コンプレッサーが冷蔵室の最上段奥に配置された構造。スペースを効率よく使うことで、大容量化が求められる野菜室や冷凍室を広く確保しています

冷蔵庫最上段の奥行が抑えられているので、身長160cmくらいの人でも奥まで手が届きました

冷蔵庫最上段の奥行が抑えられているので、身長160cmくらいの人でも奥まで手が届きました

冷蔵室の位置が低めに設計されているので、鍋など重さのあるものを入れる際に手を上げなくても、ほぼ運んできた姿勢のまま入れることができます

冷蔵室の位置が低めに設計されているので、鍋など重さのあるものを入れる際に手を上げなくても、ほぼ運んできた姿勢のまま入れることができます

ドアポケット下段が斜めに設計されているため、手前のものをいったん取り出さなくても奥にあるものを取り出すことができるのは、細かい工夫ですが超便利!

ドアポケット下段が斜めに設計されているため、手前のものをいったん取り出さなくても奥にあるものを取り出すことができるのは、細かい工夫ですが超便利!

もちろん、野菜室が真ん中にあるので、野菜の出し入れがラクな姿勢で行えます

もちろん、野菜室が真ん中にあるので、野菜の出し入れがラクな姿勢で行えます

そして、野菜室と冷凍室は写真のように奥のほうまで引き出せるのもポイント

そして、野菜室と冷凍室は写真のように奥のほうまで引き出せるのもポイント

フルオープンにすると全室が見渡せます。それぞれの引き出しに装備されているケース(白い部分)を取り出して洗う際の着脱がしやすいのもメリット

フルオープンにすると全室が見渡せます。それぞれの引き出しに装備されているケース(白い部分)を取り出して洗う際の着脱がしやすいのもメリット

ここまでの工夫はほかのモデルにも採用されている特徴ですが、MEXタイプにはさらに使いやすさに配慮した工夫が施されています。そのひとつが、卵トレイとして使ったり、瓶類などを入れておくケースにするなど、自由な使い方ができる「アレンジストッカー」。冷蔵室の整理整頓に役立つだけでなく、たとえば、ドレッシング類をまとめておけば、アレンジストッカーを冷蔵庫から出して食卓に持っていくというような使い方もできます。

アレンジストッカーは、長さの異なる2つのフリーケースと卵トレイという構成

アレンジストッカーは、長さの異なる2つのフリーケースと卵トレイという構成

フリーケースは、チルドルーム横に収納できるサイズ。高さのあるドレッシングの瓶なども入れることができます

フリーケースは、チルドルーム横に収納できるサイズ。高さのあるドレッシングの瓶なども入れることができます

2つのフリーケースを重ねてチルドルーム横にセットすることも可能。このように使う場合、下段のケースには高さのあるものは入れられないので注意しましょう

2つのフリーケースを重ねてチルドルーム横にセットすることも可能。このように使う場合、下段のケースには高さのあるものは入れられないので注意しましょう

もちろん、このようにチルドルーム横と冷蔵室の別の棚に入れて使うこともできます

もちろん、このようにチルドルーム横と冷蔵室の別の棚に入れて使うこともできます

ドレッシング類、おつまみ類など、目的に合わせた食材をひとつのフリーケースに入れておけば、必要な時にケースごと取り出して食卓に持っていけるのも便利

ドレッシング類、おつまみ類など、目的に合わせた食材をひとつのフリーケースに入れておけば、必要な時にケースごと取り出して食卓に持っていけるのも便利

ちなみに、冷蔵室のドアの左側を開けるだけで、アレンジストッカーのケースにアクセスできます

ちなみに、冷蔵室のドアの左側を開けるだけで、アレンジストッカーのケースにアクセスできます

逆に、右側だけを開けた状態ではチルドルームを開け閉め可能

逆に、右側だけを開けた状態ではチルドルームを開け閉め可能

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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