健康診断などで血圧が「高め」や「低め」と診断されたことはありませんか? 血圧は疾病の診断において重要な生体情報のひとつ。血圧が気になる人は、血圧計を常備して毎朝測定する習慣を付けておきたいものです。家庭用の血圧計は、ドラッグストアや家電量販店でも手軽に購入できます。そこで、血圧計の選び方とおすすめ製品を紹介。製品の評価も行います。
家庭用の血圧計には4つのタイプがあります。代表的なのが、やわらかい布製のカフを上腕に巻き付ける「上腕式(カフ式)」。また、筒状の本体に腕を差し込んで計測する「アームイン式(全自動式)」や、手首で測定できる小型の「手首式」、さらに、近年増えている 腕時計型もあります。それぞれのタイプにメリットとデメリットがあるのでチェックしていきましょう。
二の腕にカフを巻き付けて測定するのが、現在主流の上腕式血圧計です。カフと本体はチューブで繋がれており、測定が始まると二の腕に装着したカフに空気が送られて膨らみ、血管を圧迫して血圧を測定します。通信機能を搭載し、スマホと連動できるものも増えています。
上腕式血圧計のカフはメーカーによりさまざまな形状があり、装着のしやすさに違いがあります。カフの装着がずれると正確な値を得られないことがあるので、カフの装着手順やフィット感を確認しましょう。
初めて血圧計を購入する人には、カフが厚くて立体構造のものが適しています。なお、カフが薄いシンプルな血圧計は、カフの巻き方を練習したい看護師や看護学生におすすめです。
病院などに設置されていることが多いのが、常設型のアームイン式血圧計です。全自動式とも呼ばれ、筒状の穴に腕を通してボタンを押すだけで血圧が測れます。カフを上腕に巻き付けなくても腕が固定されるため、すばやく測定できて、正確な測定値を得やすいのが特徴。
アームイン式血圧計は、設置場所が確保できれば、サッと測定できて便利です。毎日複数回測定したい人に最適。また、ACアダプターが使用できるので、 充電や電池の交換の必要がありません。ただし、アームイン式血圧計は本体が大きく、設置スペースを取るのが難点。価格もやや高めです。
手首式血圧計は、カフと本体が一体となった、コンパクトタイプです。付属のケースなどに収納すれば旅行や出張で持ち運びやすいのがメリット。旅先や出張先でも毎日血圧を測定したい場合に最適です。
ただし、手首式血圧計の場合、腕の曲げ方や姿勢が正しくないと、測定エラーの原因になることがあります。カフ式やアームイン式と使い分けて、携帯用に持っておくのがよいでしょう。
近年注目されているのが、腕時計型の血圧計です。 最近はスマホ連動機能を搭載した血圧計が増えていますが、もともとスマホと連動させて使うスマートウォッチにも血圧の測定機能を搭載したものがあります。
腕時計は常時装着しているため、いつでも血圧を測定できます。装着したまま就寝すれば、起床してすぐに血圧を測定することもできます。測定したデータはスマホと連携して、無料のスマホアプリで管理できます。
ただし、こうした製品はバンドの内側にカフが内蔵されているため、スマートウォッチとしては大きくかさばるのが難点。また、医療機器としての認証は得ているものの、測定精度の面でまだまだ課題が残ります。
血圧計のタイプが決まったら、検討している製品に使いたい機能が搭載されているかも確認しきましょう。
過去に測定した血圧を本体内に記録する機能。前回の血圧や過去数十回の血圧を呼び出したり、平均値を表示したりできます。なかには朝と夕方の測定データを分けて管理できる血圧計も。また、複数ユーザー対応モデルなら、家族で1台の血圧計を共有できます。
正しく脈拍が測れなかったときにマークが表示される機能です。脈のリズムが一定以上にずれたときに表示されます。この場合、時間をおいてもう一度正しい姿勢で測定してみましょう。
こちらも血圧計のタイプを問わず搭載されている機能ですが、価格の安いエントリーモデルにはあまり搭載されていません。脈のリズムは重要なので、不規則脈波表示機能はぜひ重視したいものです。
なお、不規則脈波が頻繁に表示されるからといって必ずしも不整脈があるとは限りませんが、気になる場合は医師に相談されることをおすすめします。
正しく脈拍を測定するために姿勢や腕の位置、手首の高さなどをガイドする機能。この位置ガイドを見ながら測定することで、より正確な血圧の測定値が得られます。特に手首式血圧計の場合には、ガイド機能がないと測定エラーや測定値にばらつきが出やすくなるので、なるべくこの機能が搭載された製品をおすすめします。
スマホと連動するための通信機能を搭載した血圧計も増えています。多くの場合、Bluetoothで連携し、測定した血圧データをスマホアプリに転送してアプリ上で管理することが可能。上腕式血圧計で、ミドルクラス以上の製品によく搭載されています。無料スマホアプリのなかには、血圧と合わせて体組成計で測定したデータをまとめて管理できるものもあるので、予算に問題がなければ積極的に選びたいところです。
下の図は価格.comの血圧計カテゴリーにおける、メーカー別のアクセス数シェアをグラフで示したものです。オムロンの製品が特に人気が高いことがわかります。ここでは、各メーカーの特徴を解説していきます。
オムロングループの中で、体組成計や血圧計など、ヘルスケア製品を担当するブランドで、家庭用血圧計のシェアでトップを誇ります。大型の血圧計はアームイン式から腕時計型まで数多くの製品をラインナップ。
スマホ連携機能が充実したモデルやデザインモデルなどが多いのも特徴です。Bluetooth対応モデルは無料のスマホアプリ「OMRON connect(オムロンコネクト)」で血圧の管理ができます。
医療機関向けの製品を数多く展開する大手医療機器メーカー。一般家庭向けには体温計と血圧計を展開。血圧計は大型のアームイン式から、大型ディスプレイを搭載する上腕式血圧計が多いのが特徴です。
世界で初めて体組成計を製造・販売した測定機器メーカー。血圧計の種類は多くありませんが、簡単に装着できる「クリップアームカフ」を採用した上腕式血圧計と手首式血圧計を展開しています。
主に腕時計や置き時計が有名な電子機器メーカー。健康機器分野では血圧計、体組成計などを展開。血圧計は上腕式とコンパクトな手首式を数多くラインアップしています。スマホアプリ「シチズンヘルスケア 健康予約」と連携できるモデルもあります。
炊飯器や冷蔵庫、掃除機などを手がける総合家電メーカー。スタンダードな仕様の製品が多く、上腕式血圧計と手首式血圧計が選べます。
電子計測器や産業用重量計などのほか、医療用電子機器の製造・販売も多く手がけるメーカー。家庭用血圧計では、シンプルな製品からスマホアプリ連携モデルまで、多彩なラインアップを揃えています。
家庭用の血圧計の中から、「上腕式血圧計」「アームイン式血圧計」「手首式血圧計」「時計型血圧計」の4タイプ別におすすめの製品を、価格.comの人気売れ筋ランキングなどを基にしてピックアップ。製品の評価も行いました。
手ごろな価格で購入できるシンプルモデル。ボタンは「測定/停止」のみなので操作に迷うことはありません。測定すると最高血圧、最低血圧、脈拍を表示。「測定/停止」ボタンを5秒間長押しすると前回の計測値が表示できます。長期間の記録には対応しませんが、シンプルでわかりやすいのが特徴です。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:前回値、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:225AABZX00102000
【評価】機能:2、携帯性:4、使いやすさ:3、総合評価:4.0
「カフを巻いてボタンを押すだけの簡単操作。ただし、ユーザー切り替え機能や通信機能などは搭載していません」
スマートフォンと連携して、血圧と心電図の記録ができるモデル。本体のメモリー機能は90回×1人分のみで、基本的にスマホアプリと連携して記録するようになっています。心電図の記録は本体正面および左右にある電極に両手の指を触れることで行うことが可能。心臓の収縮リズムが不安定な場合など、アプリにアラートが表示されます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー: 90回×1人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:30400BZX00028000
【評価】
機能:4、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:3.6
「専用のスマホアプリ『オムロンコネクト』と連携することで、血圧に加えて心電図も記録できるのが特徴。量販店でも購入できますが、基本的に医療関係者向けなので、主治医と相談のうえ購入してください」
測定結果が見やすい黒背景の液晶画面や、立体構造のカフ、スマホ連携機能を搭載した高機能モデル。カフが二の腕にフィットしやすく、正しく巻けたかを知らせてくれる機能を備えています。そのほかにも、朝の血圧の平均値から早朝高血圧の可能性があるかを知らせてくれたり、血圧値の高さをレベルで表示してくれたりと、使いやすさに配慮した機能が満載です。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:226AABZX00160000
【評価】
機能:5、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「黒背景の液晶を採用したスタイリッシュなモデルで、視認性の高さもポイント。立体構造のカフが巻きやすいです。メモリー容量も100回×2人分とたっぷり。専用のスマホアプリ『オムロンコネクト』との連携が可能です」
本体とカフが一体化したチューブレスタイプのモデル。腕に巻いたカフの位置がずれても、高精度で測定できる特殊な設計となっています。カフが適切な強さで正しく巻けているかを知らせてくれたり、測定中に体が動くと再測定をうながしてくれたりするので、正確に測定しやすいのがポイント。斜め方向からでも画面の表示が見やすい有機ELディスプレイを搭載しています。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー:100回×1人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:228AGBZX00110000
【評価】
機能:4、携帯性:4、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「円筒状のチューブレス構造が特徴のモデル。腕を通すだけでカフを巻きつけられるのが便利。白色有機ELディスプレイもスタイリッシュ。本体とカフが一体になっているので携帯しやすいです」
腕にひっかけて巻きつけるだけの専用カフが付属。個人番号スイッチを押したあと(1番の場合は不要)「測定/停止」ボタンを押すだけで血圧の測定ができます。測定が終わると右側に計測した血圧を表示。さらに左側には前回計測時の血圧が表示されるので、血圧の変化が確認できます。「戻る」ボタンを押すとさらにその前の計測結果が表示可能。「朝週/晩週平均」ボタンから最新3回分の血圧の平均を表示できます。スマホアプリ「OMRON connect」にも対応。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:301AABZX00021000
【評価】
機能:5、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「大型液晶を採用しており、視認性の高さもポイント。立体構造のカフが巻きやすいです。メモリー容量も100回×2人分とたっぷり。専用のスマホアプリ『OMRON connect』との連携が便利です」
片手でカフを巻きつけられる独自の「クリップアームカフ」を採用したのが最大の特徴。カフを巻いたあと、ボタンを押すだけで素早く計測でき、最高/最低血圧、脈拍数、測定時の温度を表示し、直近2回の平均値も表示できます。血圧が上昇する傾向がある低室温時に、測定中止を促す機能や不整脈の傾向を感知する機能、測定時間を知らせるアラーム機能も備えています。スマホアプリとの連携機能もあり。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー: 90回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:227AABZX00085000
【評価】
機能:5、携帯性:4、使いやすさ:5、総合評価:4.6
「片手で巻きつけられるクリップアームカフが非常に便利です。計測後、ボタンを押すだけで記録1と2にそれぞれ計測結果を記録できるので、2人での共有も簡単。本体に過去90回分を記録できるほか、スマホアプリと連携してデータ管理もできます」
腕を通して上腕に巻きつけるフィットカフが付属する上腕式血圧計。機能はシンプルで、メモリーには2人分の血圧を100回分記録できます。直近の血圧や過去に記録した血圧の平均値を呼び出す機能を備えており、最高血圧が135以上、最大血圧が85以上の場合、血圧高マークを表示します。シンプルながら必要十分な機能は備えており、血圧計初心者におすすめできるモデルです。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:301AABZX00022000
【評価】
機能:3、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:3.3
「安定感のある本体とシンプルなカフの組み合わせで、初めてでも使いやすい作り。カフは巻きやすくしっかり固定できます。スマホ連携機能などが不要ならこちらで十分でしょう」
カフを着脱しやすい「着脱らくらくカフ」を採用した定番シリーズ。チューブが回転するため、左右どちらの腕にもカフを装着できます。幅約92mmのスリムボディに約50(幅)×86(高さ)mmの大型液晶ディスプレイを搭載しており、180回分の測定値が記録できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー:180回×1人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:302AKBZX00076000
【評価】
機能:4、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:3.6
「血圧の記録は1人×180回分の記録に対応。朝夕2回で約3か月分の長期間記録ができます。カフがやわらかくて巻きやすく、左右両方の腕に対応しているので使いやすいです。ディスプレイが大きく見やすいのもポイント」
カフ部分を手前に引き上げると自動で電源が入り、腕を入れて測定ボタンを押すだけで計測できます。アームイン型では珍しくBluetooth機能を搭載しており、測定したデータはスマホアプリ「OMRON connect」に転送可能。スマホで血圧情報が管理できます。本体のディスプレイが大きく、「血圧高」や「不規則脈波」などの情報もわかりやすく表示できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(アームイン式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:305AHBZX00024000
【評価】
機能:5、携帯性:1、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「アームイン型ながらスマホ連携機能を搭載しているのが魅力。本体にも2人分100回の血圧情報が記録できますが、スマホアプリでの管理は非常に便利です」
病院にあるタイプと同じ、アームイン式の血圧計。本体が固定できるため正しい姿勢で計測しやすく、正確に測定できます。また、ディスプレイやボタンなどが大きくて使いやすいのもポイント。10分以内に計測した血圧の平均値や、8週間分の週平均も表示できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(アームイン式)、メモリー:90回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:220AGBZX00307000
【評価】
機能:4、携帯性:1、使いやすさ:4、総合評価:3.0
「本体に腕を通すだけでよく、カフを巻く必要がないので手軽。ACアダプターを接続しておけば、本体に腕を入れて、ボタンを押すだけですぐに計測できます。「測定姿勢チェック表示」機能により、より正確な数値が計測できます」
医師が聴診器を用いて行うのと同じ、血管音を検出して血圧を測定する方法を採用。アームイン式の上腕式血圧計としては小型・軽量です。測定中に体が動くと知らせてくれる機能も搭載しているので、より正確に測定できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(アームイン式)、メモリー:なし、不規則脈波表示:なし、通信機能:なし、医療機器認証番号:228AHBZX00015000
【評価】
機能:3、携帯性:2、使いやすさ:4、総合評価:3
「アームイン式の血圧計の中では最小クラスで、置き場所を取らず、可搬性も高いです。メモリー機能などは搭載しないシンプルな設計です」
血圧を正しく測定するための手首位置を知らせるガイド機能を搭載しており、正しい高さになるとランプとマークで知らせて測定を開始。約1.5秒で測定が完了します。また、朝の血圧の平均が1週間にわたり基準値を超えた場合はマークが点灯し、早朝高血圧の可能性があるかの確認が可能。スマホアプリにデータを転送して測定値を管理できるのも便利です。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:230AGBZX00003000
【評価】
機能:5、携帯性:5、使いやすさ:4、総合評価:4.6
「スマホアプリの『オムロンコネクト』と連携する手首式血圧計。手首を正しいポジションに合わせると素早く測定を開始し、小型サイズながら100回×2人分のメモリー機能を搭載するなど機能も充実しています」
薄型・軽量設計で手軽に持ち歩ける手首式血圧計。電源オンから約1.5秒で測定がスタートする忙しい朝でもさっと測定ができます。正しく血圧を測定できる「測定姿勢ガイド」機能を搭載しており、液晶表示とランプで正しい位置をナビゲート。測定した血圧データはBluetoothでスマートフォンと連携し「OMRON connect」アプリで管理することが可能。アプリではそのほかのオムロン製品で取得した健康データとまとめて管理できます。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:90回、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:230AGBZX00003000
【評価】
機能:4、携帯性5、使いやすさ4、総合評価4.5
「高い携帯性とスマホ連携機能を備えたモデルです。カフ部分も薄くたためるため、出張時などにもかさばることがなく、測定データをスマホで管理できるのも便利です」
手首式血圧計ながら、メモリー機能や測定アシスト機能を搭載した高機能モデル。ディスプレイ横にLED ランプを搭載し、手首が正しい高さになっているかを知らせてくれるので、より正確に血圧の計測ができます。また、カフが正しく巻けているかもアイコンで通知してくれます。メモリーは60回分・2人分の記録が可能。メモリーボタンを押すことで時間帯ごとの平均値も可能。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:60回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:303AHBZX00014000
【評価】
機能:3、携帯性:5、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「血圧を記録するメモリー機能を搭載し、朝や夜など決まった時間帯の平均値などが表示できる機能もあります。正確に計測しやすいので、1台で自宅用と携帯用を兼ねたいという人にもおすすめ」
低価格でシンプルな作りの手首式血圧計。ボタンは2つだけで、ディスプレイを内側にして手首に巻きつけて測定ボタンを押すだけで使えます。血圧の測定後は平均値と今回の測定値を同時に表示することが可能。単4アルカリ乾電池2本で約500回計測できる電池持ちのよさも魅力。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:90回、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:302AKBZX00077000
【評価】
機能:3、携帯性:5、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「低価格で購入できる手首型血圧計です。搭載機能は90回のメモリーと平均値の記録のみとシンプル。初めての手首式血圧計を検討している人におすすめのエントリーモデルです」
スマートフォンと連携できるウェアラブルタイプの血圧計。血圧の測定に加えて歩数や睡眠などのバイタルデータの記録にも対応しています。さらに、計測したデータは専用アプリ『HeartAdvisor』に記録可能。スマートウォッチのように、スマートフォンの着信やメッセージメールなどの通知機能も搭載しています。バンドの内側に搭載するカフで手首を圧迫して血圧を計測する仕組みです。
【基本スペック】タイプ:手首式、メモリー:専用スマホアプリにより記録、不規則脈波表示:あり、医療機器認証番号:301AGBZX00046000
【評価】
機能:4、携帯性:5、使いやすさ:3、総合評価:4.0
「ウェアラブルタイプなので、常時装着して素早く血圧測定ができます。現在、日本国内メーカーでウェアラブルタイプの血圧計は本製品のみ。ただ、スマートウォッチとしての機能は限定的です」
スマートウォッチのように常時装着して使用できるウェアラブル血圧計。自動血圧測定プランを開始すれば、睡眠中の血圧推移を確認したり、日中と夜間の収縮期と拡張期の血圧平均値や脈拍数を確認したりすることが可能。高精度の圧力センサーやミニポンプ、膨張式カフを新たに備えることで、精度の高い血圧測定が行えるようになっています。心電図の測定や睡眠状態の測定にも対応。ディスプレイ上でグラフやチャートによる6つの主要データを確認できるのはもちろん、スマホアプリ上でも詳細なデータをチェックできます。
【基本スペック】タイプ:手首式、メモリー:専用スマホアプリにより記録
医療機器認証番号:306AGBZI00008000305AGBZI00005000
血圧計選びで最も重要なことは、使い続けられる製品を選ぶこと。血圧は、毎日同じ時間に測ることが重要だからです。常に自宅で計測できる人なら、まず上腕式血圧計を。カフを巻くのがおっくうな人ならアームイン式血圧計を選ぶのもよいでしょう。出張や旅行が多い人なら、携帯用に手首式を備えておくのも選択肢です。
また、スマホと連動して、計測値をアプリに自動で記録するモデルもぜひ検討してみてください。体重など複数のヘルスケア情報と合わせて管理するのもよいでしょう。いっぽうで、スマホ連動型の操作に慣れていない人は、メモリー機能が充実した血圧計がおすすめ。ライフスタイルに合わせて、長く使える血圧計をぜひ見つけてください。