ニュース

普通のエアフライヤーじゃない! ノンフライ料理も茶碗蒸しも鯛めしも作れるスチーム機能付き

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

油で揚げずに揚げ物が作れる健康志向と、面倒な油の処理が必要ない手軽さで10年ほど前に一世を風靡した「エアフライヤー」(ノンフライヤー、ノンオイルフライヤーと呼ぶことも)。現在も機能やデザインが多種多様な製品が販売されていますが、ノンフライ調理だけでなく、本格的な蒸し料理や低温調理も楽しめるスチーム機能搭載モデルがレコルトから発売されます。どのような調理ができるのか、2025年3月21日発売予定の「ハイスチームエアーオーブン」を発表会で見てきました。

標準的なエアフライヤーにはないボイラーがポイント

エアフライヤーはコンベクションオーブンと同じ原理で、熱風を循環させて加熱します。加熱によりしみ出した食材の油が加熱されることで、油で揚げなくても揚げ物が作れるノンフライ調理が特徴。コンベクションオーブンよりもファンがパワフルで、熱風を効率的に循環させるために「バスケット型」と呼ばれる引き出し式の構造を採用している製品が多いです。「ハイスチームエアーオーブン」もこの点は同じ。バスケットの上部にヒーターと大型のファンを配置し、密閉されたバスケット内部で熱風を対流させて調理します。

本体サイズは230(幅)×370(奥行)×285(高さ)mmで、バスケット容量は約3L。2人前後の比較的少人数世帯向きのコンパクトサイズです。メーカー希望小売価格は29,700円(税込)

本体サイズは230(幅)×370(奥行)×285(高さ)mmで、バスケット容量は約3L。2人前後の比較的少人数世帯向きのコンパクトサイズです。メーカー希望小売価格は29,700円(税込)

バスケットの中に食材をセットします。バスケットは水洗い可能。底の網部分も取り外して洗えます

バスケットの中に食材をセットします。バスケットは水洗い可能。底の網部分も取り外して洗えます

ヒーターの上部にファンを搭載。ファンで熱風を対流させ、食材を包み込むように加熱します。基本的に予熱は不要。消費電力は1,200Wです

ヒーターの上部にファンを搭載。ファンで熱風を対流させ、食材を包み込むように加熱します。基本的に予熱は不要。消費電力は1,200Wです

一般的なエアフライヤーとの大きな違いは、スチームを発生させるための水タンクとボイラーを搭載していること。ボイラーで水を温め、大量のスチームを作ります。最近の高機能なエアフライヤーはノンフライ調理だけでなく、オーブン調理や低温調理ができますが、「ハイスチームエアーオーブン」はそうした調理に加え、蒸し調理も可能。さらに、スチームを使うことで食材の乾燥を抑えながら焼き上げることもできます。

本体背面上部に水タンクを装備。その下にボイラーを搭載しています。水タンクは取り外して給水する仕様

本体背面上部に水タンクを装備。その下にボイラーを搭載しています。水タンクは取り外して給水する仕様

なお、最近は給水してスチームを発生させるコンベクションオーブンも増えていますが、蒸し調理はできません。あくまでも庫内湿度を上げて加熱補助をするだけなので、蒸し調理ができるレベルのスチーム量ではないのです。

ノンフライ、蒸しだけじゃない! 3つの調理モードを搭載

「ハイスチームエアーオーブン」に搭載されている調理モードは3種類。80〜200度の熱風を対流させて加熱する「エアーオーブン」モード、55〜200度の庫内に蒸気を送り込み、ファンで循環させて加熱する「ハイスチーム」モード、そして、「ハイスチーム」モードと「エアーオーブン」モードを切り替えて加熱する「コンボ」モードが用意されています。

調理モードを選んで温度と時間を設定し、スタートボタンを押せば調理が開始されます

調理モードを選んで温度と時間を設定し、スタートボタンを押せば調理が開始されます

バスケット前面に窓が付いているので、調理の状態を確認可能。窓が小さいため「見やすい」とはいえませんが、食材がチェックできるだけでも安心感が違います。調理中にいずれかのボタンを押すと数秒間バスケット内がライトアップされるのも便利

バスケット前面に窓が付いているので、調理の状態を確認可能。窓が小さいため「見やすい」とはいえませんが、食材がチェックできるだけでも安心感が違います。調理中にいずれかのボタンを押すと数秒間バスケット内がライトアップされるのも便利

「エアーオーブン」モード

高温の熱風で焼き上げるモード。揚げ油を使わないノンフライ調理だけでなく、冷めてしまった揚げ物の温め直しや冷凍クロワッサンの温めなどに使えます。

温度は80〜200度の範囲で5度刻み(または10度刻み)、調理時間は1〜90分の範囲で5分刻み(または10分刻み)で設定できます

温度は80〜200度の範囲で5度刻み(または10度刻み)、調理時間は1〜90分の範囲で5分刻み(または10分刻み)で設定できます

ノンフライ調理でカリッと香ばしく仕上がります。油を使わないので、時間が経っても揚げ物がベチャッとしないのもいいところ。「エアーオーブン」モードでバスクチーズケーキも作れます

ノンフライ調理でカリッと香ばしく仕上がります。油を使わないので、時間が経っても揚げ物がベチャッとしないのもいいところ。「エアーオーブン」モードでバスクチーズケーキも作れます

「ハイスチーム」モード

ボイラーでスチームを作って庫内に送り込み、熱風の対流と組み合わせて加熱。スチームを中心にオーブンと切り替えながら調理します。55〜200度の温度帯で調理できるので、温泉たまごや茶碗蒸しから、表面はこんがり&中はしっとりとしたグリル料理まで可能。蒸し器のように、肉まんなどの温めもできます。

温度は55〜200度の範囲で5度刻み(または10度刻み)、調理時間は1〜90分の範囲で5分刻み(または10分刻み)で設定できます

温度は55〜200度の範囲で5度刻み(または10度刻み)、調理時間は1〜90分の範囲で5分刻み(または10分刻み)で設定できます

温度160度、調理時間35分に設定し、「ハイスチーム」モードで作った「焦がし焼豚」。しっかり炙られてこんがり焼き上がっているのに、中はしっとり&ぷるぷるとした食感です

温度160度、調理時間35分に設定し、「ハイスチーム」モードで作った「焦がし焼豚」。しっかり炙られてこんがり焼き上がっているのに、中はしっとり&ぷるぷるとした食感です

調味液に漬け込んだ鶏胸肉を「ハイスチーム」モードで低温調理した「よだれ鶏」。しっかり火が通っているのに、しっとりしていてジューシー。実はこの「よだれ鶏」は、テレビやSNSなどで人気の「中国菜 エスサワダ」総料理長 澤田州平さんの著書「上流中華」で紹介されているレシピを基にしたもの

調味液に漬け込んだ鶏胸肉を「ハイスチーム」モードで低温調理した「よだれ鶏」。しっかり火が通っているのに、しっとりしていてジューシー。実はこの「よだれ鶏」は、テレビやSNSなどで人気の「中国菜 エスサワダ」総料理長 澤田州平さんの著書「上流中華」で紹介されているレシピを基にしたもの

澤田さんが実際に「ハイスチームエアーオーブン」を使って「よだれ鶏」を作ってくれました。本来、加熱温度の管理が難しい料理ですが、「ハイスチームエアーオーブン」なら温度60度、調理時間50分に設定するだけで作れます

澤田さんが実際に「ハイスチームエアーオーブン」を使って「よだれ鶏」を作ってくれました。本来、加熱温度の管理が難しい料理ですが、「ハイスチームエアーオーブン」なら温度60度、調理時間50分に設定するだけで作れます

「コンボ」モード

「ハイスチーム」モードと「エアーオーブン」モードを組み合わせた加熱方法。「ハイスチーム」モードの後に「エアーオーブン」モードに切り替えるか、「エアーオーブン」モードの後に「ハイスチーム」モードに切り替えるかを選択できます。たとえば、「ハイスチーム」モード→「エアーオーブン」モードで調理すれば、「食材をふっくらと蒸し上げた後、最後に香ばしく焼き目を付ける」ことが可能。温度と時間は各モードで設定できます。

調理モードの順番を選択した後、それぞれのモードの温度と時間を設定して調理をスタートすると、最初の調理モードの時間が経過したら次の調理モードに切り替わります

調理モードの順番を選択した後、それぞれのモードの温度と時間を設定して調理をスタートすると、最初の調理モードの時間が経過したら次の調理モードに切り替わります

「エアーオーブン」モード(200度、12分)→「ハイスチーム」モード(100度、45分)に設定した「コンボ」モードで調理した鯛めし。熱風で鯛を焼いた後に、熱風×蒸気でごはんを炊き上げるので、事前に魚を焼いておく必要はありません。食材や出汁などをセットして調理をスタートするだけ。手軽なうえ、洗い物が少なくて済むのもいいところ

「エアーオーブン」モード(200度、12分)→「ハイスチーム」モード(100度、45分)に設定した「コンボ」モードで調理した鯛めし。熱風で鯛を焼いた後に、熱風×蒸気でごはんを炊き上げるので、事前に魚を焼いておく必要はありません。食材や出汁などをセットして調理をスタートするだけ。手軽なうえ、洗い物が少なくて済むのもいいところ

「ハイスチーム」モードを使えば、スチームでパスタを茹でて熱風でこんがり焼き色を付ける「パスタグラタン」や、熱風で庫内を高温にし、スチームで蒸して仕上げる「台湾カステラ」も作れるそう

「ハイスチーム」モードを使えば、スチームでパスタを茹でて熱風でこんがり焼き色を付ける「パスタグラタン」や、熱風で庫内を高温にし、スチームで蒸して仕上げる「台湾カステラ」も作れるそう

なお、鯛めしやパスタグラタン、台湾カステラは付属の「インナーポット」をバスケットにセットして調理しています。鍋のように使えるので調理の幅が広がるでしょう

なお、鯛めしやパスタグラタン、台湾カステラは付属の「インナーポット」をバスケットにセットして調理しています。鍋のように使えるので調理の幅が広がるでしょう

【まとめ】

焼き、揚げ、茹でなどさまざまな調理方法がありますが、個人的にいちばん面倒に感じるのが蒸し調理。そもそも蒸し器はお湯を張る水槽のほかに、食材を入れる中子、ふたに分かれているため大型化しやすく、収納も使用後の洗い物も面倒。それが、「ハイスチームエアーオーブン」なら電子レンジ感覚で手軽に蒸し調理ができます。

使用後の基本メンテナンスはバスケットやインナーポットを洗うだけ。本体下部にある「水受けトレイ」と背面にある「蒸気受け」に水が溜まっている場合は、取り外して水を捨てましょう

使用後の基本メンテナンスはバスケットやインナーポットを洗うだけ。本体下部にある「水受けトレイ」と背面にある「蒸気受け」に水が溜まっている場合は、取り外して水を捨てましょう

庫内に蒸気を充満させて油汚れを落としやすくするお手入れモードや、流水経路を高温のお湯で洗い流す洗浄モードも搭載

庫内に蒸気を充満させて油汚れを落としやすくするお手入れモードや、流水経路を高温のお湯で洗い流す洗浄モードも搭載

「ハイスチームエアーオーブン」と同じように、オーブン調理から蒸し調理、低温調理までできるオーブンレンジもありますが、容量30Lの高機能モデルな製品が多く、10万円を超えるものがほとんど。その点、「ハイスチームエアーオーブン」はコンパクトサイズかつ3万円以下で購入できます。もちろん、ノンフライ調理や揚げ物の温め直し、余熱なしで使えるオーブン調理などノンフライヤーならではの魅力も見逃せません。もし健康のためにエアフライヤーの購入を検討しているなら、スチーム機能搭載している「ハイスチームエアーオーブン」も候補のリストに入れてみてほしいと思います。

倉本 春
Writer
倉本 春
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。
記事一覧へ
中村真由美(編集部)
Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
本ページはAmazonアソシエイトプログラムによる収益を得ています
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×