パン好きには欠かせない調理家電トースター。最近は、パンを焼くだけでなく、自動調理や温め直しなどができる高機能製品がどんどん登場しています。そこで今回、価格.comで人気の4製品で実際にパンを焼いて食べ比べ、浮き彫りになった各製品の特徴を紹介します。
本体サイズは350(幅)×295(奥行)×235(高さ)mm、重量約3.4kg。2025年4月18日時点の価格.com最安価格は11,000円(税込)
まず1製品目は、日本エー・アイ・シーの「Aladdin グラファイト トースター AET-GS13C」です。こちらは価格.com人気売り上げランキング1位のロングセラーで、レトロでおしゃれなデザインも人気の理由のひとつです。
本機のいちばんの特徴は、約0.2秒で発熱する「グラファイトヒータ」を搭載しているところ。この「グラファイトヒータ」は熱伝導率が非常によくて、元々はアラジンブランドの暖房器具に使われていた技術です。それをトースター向けに改良して開発されたが「グラファイトトースター」なのです。
この「グラファイトヒータ」が短時間で発熱することで、庫内の温度も一気に高温になって、パンの外側はカリッと、内側は水分を残してもちもちとした食感のトーストが焼けるのが特徴と言えます。
トーストのモードは専用のものはなく、上下のヒーターで過熱する一般的なトースターと同じような構造を採用しています
庫内の温度は100〜280度まで20度刻みで調節でき、タイマーは1〜15分まで調節が可能です
実際に食べてみると、カリッとした食感がとても印象的です。価格.comのレビューでも、「パンの表面はカリカリ、中身もっちりの焼き上がりで満足」「外側カリッと中ふんわりします」というコメントが多く、評判どおりのおいしさだなと思います。
庫内を高温にして短時間で焼き上げるので、食パンの外側のこんがり食感が印象的ですが、パンの水分が残って中はしっとりもちっとした食感を少し残しているのもポイントです。
本体サイズは250(幅)×371(奥行)×253(高さ)mm、重量約4.2kg。2025年4月18日時点の価格.com最安価格は19,721円(税込)
続いてはツインバードの「匠ブランジェトースター TS-D486」です。こちらは、世界的なパン職人の浅井一浩さんが監修したトースターで、「価格.comプロダクトアワード2024」で調理家電部門の大賞を受賞した人気モデルです。
特徴は2つ。ひとつは2種類のヒーターを搭載しているところです。1個目は庫内上部に配置された遠赤外線カーボンヒーターで、パンの表面を加熱し、パリッと焼き上げます。もう1個は底面に配置された近赤外線ハロゲンヒーターで、パンの内部をじっくり温めて、もっちり食感に仕上げるので、パリッとした食感ともっちり食感の両方を楽しめるのがポイントです。
もうひとつの特徴は、庫内の温度をセンシングしているところです。温度センサーを搭載していて、秒単位で庫内の温度を計測しているんですが、その際、パン職人さんの浅井一浩さんが理想とする温度に調節しているのだとか。トーストの際は庫内の温度を素早く上げてパンの外側を一気にサクサクにしてから、内側をじっくり加熱して焼き上げます。
さらに、ホイル焼きやフライの温め直しなど、加熱調理ができるMANUALモードを搭載していて、幅広い調理に活用できるのも魅力のひとつです
実際に食べてみると、サクッとした食感でふんわり軽い印象です。価格.comのレビューでは「操作も簡単で設定モードを合わせるだけで、ちょうどよい焼き加減においしくできあがります」「クロワッサンやカレーパンは焦がさず、熱々に仕上がります」というコメントが多く、使いやすさにも定評があります。
トーストモードも豊富で、さまざまな総菜パンを焦がさず加熱調理できるところも高評価のポイントのようです。
本体サイズは340(幅)×363(奥行)×270(高さ)mm、重量約5kg。2025年4月18日時点の価格.com最安価格は24,480円(税込み)
続いてはシャープの「ヘルシオ トースター AX-WT1」です。たっぷりの水を使って調理するトースターで、こちらも価格.com人気売り上げランキングで上位にランクインする人気モデルのひとつです。
なんと言ってもいちばんの特徴は、トースター本体に約50mLの大容量水タンクを搭載していて、たっぷりの“水”を使って調理するところ。水と言っても100度以上の加熱した過熱水蒸気で食材を焼く「ウォーターヒート技術」を採用しているのがポイントです。
パンの内部にしっかりと水分を与えながら、高温で焼き上げることで、外はカリッとしていますが、中はもっちりした食感のトーストを楽しめます。水蒸気の量や焼き加減なども調節できて、食パン以外にフランスパンやクロワッサンなど、さまざまな種類のパンを自分好みの食感で楽しめます。
搭載されているモードは非常に豊富で、トーストだけで3種類(トースト、厚切りトースト、ピザトースト)あります。そのほかに、パンの加熱モードもフランスパンやロールパン、クロワッサン、生食パンなど4種あるなど、パン好きも納得のモード数でしょう
上記のモードのほか、揚げ物や焼き物を再加熱するモード「リベイクメニュー」や、トーストと目玉焼きを同時に調理できるモード「モーニングセット」など、幅広い調理に活用できるのも魅力です
実際に食べた印象ですが、サクッとした食感もありますが、中のもちもちした食感や、しっとりした感じが特徴的です。
価格.comのレビューでは、「かなり細かく水分量と、焼き加減を選べる」「色々試しましたが、中熱々ホクホク、外側サクッでした!」というコメントが多く、自分好みに焼き加減を調節できるところがパン好きにも好評のようです。
また、揚げ物なども、外はカリッと、中はホクホクに加熱できるリベイク機能も高評価のポイントです。
本体サイズは357(幅)×324(奥行)×209(高さ)mm、重量約4.1kg。2025年4月18日時点の価格.com最安価格は28,968円(税込み)
最後に紹介するのは、バルミューダの「BALMUDA The Toaster K11A-SE」です。こちらは、高級オーブントースターブームの火付け役となった「BALMUDA The Toaster」の最上位モデルで、価格.com人気売り上げランキングで 上位にランクインする人気モデルのひとつです。
バルミューダの特徴は、本体に5ccの水をセットして、庫内に高温のスチームを発生させて焼き上げる、独自のスチームテクノロジーを採用しているところです。スチームを充満させた庫内でパンの表面を焼き上げ、内部に水分を閉じ込めてふっくら加熱するこだわりのトーストが魅力です。
このほかに、上部のヒーターで仕上げ焼きをする「サラマンダーモード」を搭載。パンはもちろん、グラタン調理やブリュレなどのデザートで、食材の表面に高温の上火を当てるので、香ばしい焼き目を楽しめるのがポイント。
調理モードも豊富。トースト、チーズトースト、フランスパン、クロワッサンの4つのモードは、本体に水を入れてパンの特徴に合わせて焼き上げます。このほかに、仕上げの焼き目をつける「サラマンダーモード」と、水を入れずに焼き上げる「クラシックモード」を搭載しています
実際に食べてみると、中のもちもちした食感や、しっとりした感じを楽しめる焼き上がりです。表面のサクッとした食感もありますが、どちらかというともちもちした食感が好きな人に向いています。
価格.comのレビューでは、「焼き上がりが早く水分が保たれて周りはサクッと、中はふんわり」「表面のサクサクだけでなく、中がしっとりでおいしく焼けている」というコメントが多く、サクッとした食感としっとりした焼き上がりが、高評価のポイントのようです。
今回、価格.comで人気の4製品を集めて、実際にトーストやチーズトースト、モーニングセットを作って見ましたが、どれも価格.com人気売れ筋ランキングで上位にランクインする人気モデルだけあって、トーストはもちろん、リベイクも、調理機能もしっかり充実しているなという印象です。
また、実際にトーストを食べてみると、それぞれのトースターに傾向やこだわりがあり、おいしさはもちろん、楽しい発見が多かったように思えます。
バルミューダとシャープの「ヘルシオ」は、両方とも本体に水を入れて、庫内に水蒸気を充満させて焼き上げるモデルで、どちらももちもちした食感を楽しめる焼き上がりでした。個人的には、厚切りのパンやしっとりもちもちした食感を楽しみたい人に向いるのでは、という印象です。
また、アラジンとツインバードは水を入れず、高温で一気に焼き上げ、温度をコントロールしながら仕上げていくモデルで、どちらかと言うとサクサクした食感を楽しめる焼き上がりでした。こちらは、軽めなパンやサクサクした食感を楽しみたい人に向いている印象です。
それぞれにこだわりや魅力が詰まった人気モデルなので、トースター選びの参考にしていただけたらと思います。このほか、紹介しきれていないこだわりの機能や、詳しいトーストの技術などが気になった人は、価格.comやクチコミをぜひチェックしてみてください。