新製品レポート
「真空チルド」で好評の「スリープ保存」技術を野菜室に採用

野菜が眠る? 「スリープ野菜」機能搭載! 日立の冷凍冷蔵庫「真空チルド」に新シリーズが登場

7月23日、日立アプライアンスは、冷凍冷蔵庫「真空チルド」シリーズから、新たに「Xシリーズ」「Gシリーズ」「Sシリーズ」の全11機種を発表。9月4日より順次発売する。今回発売されるシリーズには、「真空チルドルーム」で好評の「スリープ保存」技術を野菜室に採用した業界初(メーカー調べ)の「スリープ野菜」機能を搭載。野菜を眠らせるようにして保存することで、みずみずしさや栄養素を保つことができるという。

「スリープ野菜」機能のほか、ユーザーから支持を得ている日立独自の「真空チルドルーム」には、従来からの辛味成分に加えて、抗酸化成分を放出する「抗酸化フレッシュカセット」を新たに採用。保鮮性能の向上を実現した。さらに、「Xシリーズ」「Gシリーズ」には、新たな省エネ技術「ハイブリッド除霜システム」を搭載。省エネ性能もアップしたという。

最上位モデルの「R-X6700E」。6ドアタイプで、定格内容積は、冷蔵室346L、冷凍室204L、野菜室120Lの合計670L。本体サイズは825(幅)×1,833(高さ)×728(奥行)mm。価格はオープンで、市場想定価格は420,000円前後(税抜)となっている

今回新たに開発された「スリープ野菜スペース」。たっぷりの野菜を、鮮度を保ったまま保存しておくことができるので、野菜をまとめ買いすることが多い家庭にもうってつけ

野菜保鮮性能の重要性に着目し、「スリープ野菜」機能を新たに採用

同社は今回、冷蔵庫の野菜保鮮性能の重要性に着目。野菜室に業界で初めて、野菜を眠らせるように保存することで、栄養素やみずみずしさをキープする「スリープ野菜」機能を搭載した。「スリープ野菜」機能の元となっているのは、「真空チルドルーム」で2012年度から採用している日立独自の「スリープ保存」技術。LED光源と光触媒によって、「スリープ野菜スペース」内の炭酸ガス量を、通常の野菜室のおよそ2倍にすることで、野菜の呼吸を抑制し栄養素を守るという。

購入の決め手は「真空チルド」。2013年発売の「真空チルドFS」シリーズ購入者に、購入時の決め手をアンケート。2位以下は容量や省エネ性などの冷蔵庫の基本仕様が目立つが、1位は独自の「真空チルドルーム」という結果に

冷蔵庫選びは「保鮮機能」を重視。「次回購入時に重視するポイントは?」という質問に対しては、冷蔵庫の基本仕様に次いで、食材の保鮮機能が挙げられた

野菜不足の原因は冷蔵庫にあり!? 厚生労働省の調査によると、日本人は野菜摂取量が不足気味。食品別の廃棄量を比較しても、野菜(可食部)の廃棄量が飛びぬけて多いことから、野菜不足の原因の1つとして、野菜の保存の難しさが考えられるという

LED光源と光触媒が炭酸ガスを生成。LED光源を本体に、光触媒を野菜室下段に設置。野菜から出るエチレンガスやニオイ成分が光触媒に接触し、光が当たることで分解されて炭酸ガスが生成される。そこに野菜の呼吸による炭酸ガスが加わり、周辺の炭酸ガス濃度が上がることで野菜の呼吸を抑制(=“眠るように”保存)。野菜の栄養素を守るという

炭酸ガス濃度はおよそ2倍に。「スリープ野菜」機能あり・なしの場合の野菜室内の炭酸ガス濃度を比較。「スリープ野菜」機能ありの庫内の炭酸ガス濃度は、「スリープ野菜」機能なしの庫内の2倍近くに

葉物野菜の保鮮性能を比較。「スリープ野菜スペース」で保存した野菜(写真右)は、通常の野菜室で保存した野菜(写真左)に比べてハリが保たれている。「スリープ野菜スペース」でチンゲンサイを7日間保存した場合、水分は約13%、ビタミンCは約17%も通常より多く残存するという実験結果もあるという

「ロックハンドル」でしっかり密閉。「スリープ野菜スペース」の湿度を維持し、上段ケースも簡単に開閉できる「ロックハンドル」で、炭酸ガスや水分が逃げるのを防ぐ。「ロックハンドル」は軽く押すだけで外すことができ、開閉や野菜の出し入れも簡単

さらに、密閉性が高い「スリープ野菜スペース」奥には、結露を抑えながら湿度をキープし、野菜のみずみずしさを保つことができる「うるおいユニット」を装備。結露を下段ケース背面の外側で冷気によって気化させ、野菜から出る水分が結露するのを防ぐという。

結露を抑制する「うるおいユニット」。余分な水分をアルミパネルに集約し、結露を蒸散ボードで吸い上げる。吸い上げた結露を冷気で気化させてケースの外へ放出する。結露を抑制しながら湿度の高い環境を維持し、野菜のみずみずしさを守るという

LED光源と光触媒のうれしい効果も。「スリープ野菜スペース」では野菜の栄養素を保持する以外の効果も。光触媒が気になるニオイを分解したり、LED光源を設置することで野菜室内が見やすくなるという

「真空チルドルーム」に食品の酸化を抑える「抗酸化フレッシュカセット」

日立独自の「真空チルドルーム」にも、新たな技術を採用した。新シリーズの「真空チルドルーム」には、「抗酸化フレッシュカセット」を搭載。「真空チルドルーム」内が真空状態になる際に、カセット内から、わさびなどに含まれる辛味成分に加えて、バターなどに添加されている抗酸化成分も放出する。辛味成分が酵素の働きを抑えることでたんぱく質の劣化を抑制し、抗酸化成分が食品の栄養素の代わりに酸化されるため、食品の酸化を抑えることができるという。

「真空チルドルーム」。「真空チルド」ユーザーの購入の決め手となっている「真空チルドルーム」。チルドルーム内を約0.8気圧の真空状態にすることで食品の酸化を抑え、肉・魚の鮮度と栄養素を守る。また、上辺に設けたLED光源と光触媒により、肉や魚から出るニオイ成分が光触媒に接触し、炭酸ガスを生成。炭酸ガスの働きで肉や魚を眠らせるように保存することができる

新採用「抗酸化フレッシュカセット」。わさびなどに含まれる辛味成分(アリルイソチオシアネート)に加え、バターなどに添加されている抗酸化成分(ビタミンE)を放出。従来機種に採用していた「フレッシュカセット」では、たんぱく質の劣化を抑制するだけだったが、抗酸化成分が食品の栄養素の代わりに酸化されることで、食品の酸化を抑える効果も期待できるという

「真空チルド」の栄養保存効果。「真空チルドルーム」で鶏肉、マダイ、サバを保存し、冷蔵室で保存したものと比較した。鶏肉とマダイのK値(鮮度の指標とされる数値で、低いほど鮮度が高い)は、それぞれ抑制され、サバに含まれるDHAは約57%もアップ!

生もののみずみずしさをキープ。「真空チルドルーム」と冷蔵室で、刺身と薄切り牛肉をそれぞれ2日間保存したものを比較。刺身も薄切り牛肉も、冷蔵室で保存したものは切り口に黒ずみが目立つが、「真空チルドルーム」で保存した方は、黒ずみも抑えられみずみずしさをキープしている

「ハイブリッド除霜システム」でさらに省エネ!

新シリーズ(「Xシリーズ」と「Gシリーズ」のみ)には、新たな省エネ技術「ハイブリッド除霜システム」も採用。日立独自の「フロストリサイクル冷却」によって、冷却ファンだけを運転させて、冷却器に付いた霜を溶かす「ファン除霜」と、ガラス管ヒーターに加え、冷却器表面に新たに設置したコードヒーターで均一に素早く溶かす「デュアルヒーター除霜」を開発。これら2つの除霜方式を組み合わせた「ハイブリッド除霜システム」で、霜を効率的に取り除き、省エネに寄与するという。

冷却器表面にコードヒーターを設置。冷却器底部のガラス管ヒーターに加え、冷却器表面にコードヒーターを設置(写真左)。これにより、冷却器についた霜を均一に溶かすことができるように

「ハイブリッド除霜システム」。従来は1つのヒーターで下から加熱していたため、冷却器の温度がムラになり、上方の霜が溶けにくかったが、「ファン除霜」と「デュアルヒーター除霜」を組み合わせることで、効率よく除霜できるように。

従来機種と比べ新シリーズでは除霜時の冷却器の温度のムラが緩和され、電力消費量も抑えられていることがわかる

利便性とデザイン性を兼備した最上位モデル「Xシリーズ」

日立の冷凍冷蔵庫の最上位モデルとなる「Xシリーズ」には、電動冷蔵室ドアと、電動引き出しを完備。また、外装色には、キッチンに美しく映えるクリスタルミラーなどを採用。心地よい使い勝手と優れたインテリア性を兼ね備えている。また、「Xシリーズ」は2013年モデルでは容量670L、620Lの2機種だったが、2014年モデルには、新たに565L、517Lを加え、ラインアップを充実させている。

軽い操作で開けられる電動オープン機構。「Xシリーズ」には、軽い力で開閉できるドアの電動オープン機構を、左右冷蔵室ドア、冷凍室下段引き出し、野菜室引き出しに採用

冷蔵室は、写真左のラインをタッチするとタッチした側のドアが開く。指でスライドすると、スライドした側のドアから、両側のドアが開くようになっている。ドアポケットに収納されている量を認識し、中身の量に関わらず同じ速度で開く

冷凍室下段引き出し、野菜室引き出しも、軽くボタンにタッチするだけで開く

冷凍室下段引き出し、野菜室引き出しも、軽くボタンにタッチするだけで開く

インテリアにマッチするカラーリング。「Xシリーズ」のカラーバリエーションは、グラデーションマグノリア、クリスタルミラー、クリスタルシャンパンの3色。いずれもインテリアとの調和を考慮された新色

全11機種を順次発売。2014年モデル「真空チルド」シリーズの仕様一覧。全機種に「スリープ野菜」機能、「抗酸化フレッシュカセット」採用の「真空チルドルーム」が搭載されているが、「ハイブリッド除霜システム」の搭載は「Xシリーズ」「Gシリーズ」のみとなっている

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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