ロボット掃除機やスティック型掃除機人気の影になっていた感のある「キャニスター型掃除機」ですが、実はここ数年、大きな進化を遂げ注目を集めています。キャニスター型掃除機というと“大きく重いので取り回しに骨が折れる”というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、それも今は昔の話。軽量化とコンパクト化が一気に進み、4〜5年前までは5kg前後が一般的だった重量は、最新モデルでは2〜3kg台になっています。使い勝手の面でも、各メーカーとも日本の住環境を考えたそれぞれの工夫がこらされており、そのあたりも人気を高めている理由といえるでしょう。
そこでここでは、そんな今人気の軽量&コンパクトなキャニスター型掃除機をピックアップ。サイズだけでなく、それぞれの機能やユニークなポイントを紹介します。ぜひ、購入前の比較チェックにお役立てください。
本体サイズ:257(幅)×308(奥行き)×293(高さ)mm/重量:3.4kg/集塵容量:0.35L/吸込仕事率:260〜約45W/消費電力:270〜850W/運転音:54〜約49dB/ヘッド:自走アシスト式
−ヘッドをまるごと洗えるプラズマクラスターサイクロン−
最大の特徴は、パワーヘッドを取り外してまるごと洗える構造。ヘッド内部にいつの間にか溜まってしまう汚れを洗い落とすことができるので、床面に接するヘッドをいつも清潔に保つことができます。性能面では、従来のサイクロン構造に加え、微細なホコリまで分離する8つの小型サイクロンを搭載した「2段階遠心分離サイクロン」を採用。2段階のサイクロンで分離性能を高め、これにより、手入れの面倒なプリーツフィルターが不要に。なお、メインフィルターには汚れを検知するセンサーが付いており、検知すると自動で振動し汚れを落下させる仕組みになっています。
また、ダストカップ内に専用のスクリューを搭載。集めたゴミを約1/15に圧縮することができ、ゴミ捨て時のゴミの舞い上がりを防いでくれます。なお、運転音は、音を低減する独自のシステムにより、54dBというクラストップレベルの静かさを実現しています。
このほか、パワーヘッドのモーターユニットを同梱の「ふとんパワーヘッド」に取り付けることで、モーターの力による振動でふとんを叩いてホコリやダニの糞・死がいをしっかり吸引することが可能。この「ふとんパワーヘッド」もまるごと水洗いできるがうれしいところ。
【ここがユニーク!】
「高濃度プラズマクラスター」と“ゴミ圧縮”でゴミ捨てクリーン&超高性能フィルターで排気もクリーン!
本体サイズ:193(幅)×361(奥行き)×253(高さ)mm/重量:2.78kg/集塵容量:0.5L/吸込仕事率:160A/消費電力:1,150W/運転音:非公表/ヘッド:モータヘッド
−“ほかにないサイクロン式掃除機”だけに、清掃能力は◎−
ダイソンといえば“吸引力が衰えないただ1つの掃除機”としておなじみですが、そのなかにあって「DC63」は、ダイソンの特許技術であるサイクロン部を大幅に見直した新モデル。サイクロンの数が従来より多い2層24個の「2 Tier Radialサイクロン」を新搭載し、遠心力がアップ。髪の毛の直径の1/10という“0.5μm”の微粒子まで分離できるといいます。
また、前モデルからの“世界最小クラス”のモーター「ダイソンデジタルモーターV4」を引き続き搭載。これにより、小型でありながら1,150Wという強力なパワーが実現されてます。なお、本体重量は約2.75kgと、想定外に軽量クラスになっています。
ヘッドブラシには、静電気が発生しにくいカーボンファイバーを使用した「カーボンファイバー ソフトブラシツール」を継続採用。付属品には、逆回転する2つのブラシを装備する「タングルフリー タービンツール」や、ゴムホースのように曲げて使うこともできるすき間掃除用の「リーチアンダーツール」、布団用の「フトンツール」などがあり、また、スムーズな方向転換や小回りが行える機構など、日本の住環境での使用を配慮した使い勝手のよさも魅力といえるでしょう。ちなみに、「DC63 モーターヘッド」のヘッドは、モーター式でやや重いので、そのあたりが気になる方は、モーター非搭載で、吸引の風の力でヘッドが回るタイプの「DC63 タービンヘッド」もチェックしてみてください。
【ここがユニーク!】
高い集塵能力からは想像できないほど、コンパクトで軽量。小回りもきくのでストレスなく掃除できそう!
本体サイズ:220(幅)×322(奥行き)×267(高さ)mm/重量:3.2kg/集塵容量:0.4L/吸込仕事率:200〜約50W/消費電力:300〜850W/運転音:64〜約58dB/ヘッド:自走式
−“本格的サイクロン”だから吸引力が持続する!−
水洗い可能な独自の本格的サイクロン機構を採用。これにより、ミクロのゴミを99.9%まで分離するため、吸引力を99%以上持続できるという“小型で軽量なのに吸引力が強力”がウリの本製品。それでいて軽量化にも成功。本体、ホース、延長管、ヘッドなどを合わせた重量は、従来機種(「VC-SG513」「VC-SG514」)より約200g軽い4.6kgとなっています。
このほか、強力モーターで床面を自走する新型のヘッド「イオンファイバーヘッド」と、人間工学に基づいて握りのカーブに丸みを持たせた「らくわざフリーグリップ」によって、掃除時の手にかかる負担を軽減。ゴミの有無を判別する「ゴミ残しまセンサー」も備えており、手元のランプでゴミの有無を確認しながら掃除できるため、細かいゴミが見えにくいカーペットや家具の下などの掃除もラクに行えるということです。さらに、「すき間ノズル」「伸縮ロングノズル」「ロングブラシ」「洋服布用ブラシ」「ふとん用ブラシ」など、付属品の多さも本製品の特徴。これら付属品を収納するバッグも付いています。
【ここがユニーク!】
グラスファイバー素材の延長管とヘッドの採用で、掃除時の取り回しも軽くてラクに!
本体サイズ:192(幅)×383(奥行き)×191(高さ)mm/重量:2.0kg/集塵容量:1.2L/吸込仕事率:300〜約100W/消費電力:850〜約380W/運転音:63〜約57dB/ヘッド:小型軽量パワーノズル
−クラス最軽量! “ペットボトル1本分”の軽さを実現−
本製品は、50代、60代をメインターゲットにした「Jコンセプト」シリーズの1カテゴリーとして新登場した紙パック式掃除機。最大の特徴は、2.0kgという世界最軽量(2014年9月17日現在。家庭用床移動型掃除機において)の本体重量。軽さと強度を両立する先端材料「PPFRP(PP繊維強化樹脂)」を業界で初めて採用したこと、また、「アルミ素材高効率モーター」の搭載や、本体内の構成部品をコンパクトに配置する「ストレートレイアウト構成」により、従来機種「MC-PA330GX」と比べ約半分の軽量化を実現しています。アタッチメントも、ホース・延長管の軽量化に加え、ノズルには強力なネオジウム磁石を搭載した軽量モーターを採用。従来機種比で約27%軽量化し、取り回しもラクになっているようです。
ターゲット層への“使い勝手”に配慮した工夫は軽さだけでなく、ゴミを照らし出す「LEDナビライト」をノズルに採用し、従来機種より明るく照射範囲を均一に照らすことが可能になっているほか、約20μmの微細なハウスダストを検知しランプが光って知らせ、ハウスダストの量に合わせてパワーをコントロールする「ハウスダスト発見センサー」を搭載。また、ノズルを浮かせると3秒で運転を停止する「アイドリングオフ」機能なども装備し、掃除の負担が軽減されるようになっています。
【ここがユニーク!】
美しさと実用性を兼ね備えた、和の風合いが斬新な「綾織」デザイン
本体サイズ:240(幅)×336(奥行き)×290(高さ)mm/重量:3.6kg/集塵容量:0.4L/吸込仕事率:420〜約50W/消費電力:270〜850W/運転音:54〜約49dB/ヘッド:4方向スマートヘッド(パワフル自走)
−小型・軽量なのにパワーは強力!−
新開発のファンモーターにより、前モデル「CV-SY7000」よりも体積が30%弱、重量は25%軽減されたにもかかわらず、吸込仕事率は20Wアップ。420Wというハイパワーを実現しています。また、サイクロン構造も新しくなり、吸い込んだゴミの搬送効率がUP。遠心分離の風量をより保持できるようになり、ゴミが溜まった状態でも吸込力が99%以上持続できるのが特徴。さらに、前後左右からゴミを吸い込む「4方向吸引 スマートヘッド」を装備し、ヘッドの方向を変えにくい階段、壁際、テーブルやイスの脚周りなどでも、すばやく簡単に掃除が行えるようになっています。
このほか、ダストケースには、強い風の流れで集めたごみを圧縮できる新開発のごみ排出機構を採用。ごみを捨てる際にホコリが舞い上がるのを防げるだけでなく、圧縮によりゴミ捨ての頻度は1か月に1回程度でOKだということです。
運転音は、吸込仕事率420Wという強力なパワーでありながら、業界トップクラスの54dB。加えて、捕集率99.999%で“きれいな排気”を実現しているのも特徴です。
【ここがユニーク!】
サイクロンの風圧で集めたゴミを圧縮するから、ゴミ捨ては月に1回でOK!
−“キレイな排気”に徹底的なこだわり−
「風神」は、フィルターに頼らず旋回流だけでゴミと空気を遠心分離することで、吸引力の持続ときれいな排気を両立しているというサイクロン式掃除機。「風神 TC-ZXDシリーズ」はその最上位モデルで、風速約90m/sという超高速旋回流でゴミと空気を遠心分離し、吸引力を99%以上持続することが可能。さらに、2種類のフィルターで0.3μm以上の微細なごみも99.999%まで捕集し“きれいな排気”を実現。排気の臭いは、0.6ppmというほとんど感じない値にまで抑えられています。
また、前かがみにならずに腰への負担を軽減できる「フィジ軽グリップ」と、床ブラシ内の2つの吸込口で強力吸引する「Wクリーン自走式パワーブラシ」を搭載。加えて、新「継ぎ手機構」採用により家具のすき間なども楽に掃除できるなど、使い勝手のよさも◎。ユニークなのは、グリップ部に搭載した3軸加速度センサーで、掃除の際の消費カロリーや運動量を計測できること。スマートフォン連動アプリ「カロナビ」で計測値の確認が可能。毎日のお掃除を“楽しい時間”にしてくれそう。
【ここがユニーク!】
グリップ部の3軸加速度センサーで、省エネ稼動だけでなく、掃除の際の消費カロリー計測も!