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見せたくなるドラム式洗濯機! 直方体フォルムのパナソニック「Cuble」誕生

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ドラム式洗濯機といえば、上部手前側に操作部があり、投入口のある前面が膨らんだような形をしているのが一般的(国内モデルにおいて)。そんなフォルムとは一線を画すドラム式「Cuble(キューブル)」がパナソニックから誕生した。

「Cuble」は同社ドラム式の特徴である「ななめドラム」を搭載しながらも、曲線を廃した直線的な筐体としたのがポイント。ボタン類も見えない仕様となっており、従来の馴染みのあるドラム式と比べるとインテリア性が増した印象だ。しかし、見た目だけが突出したモデルではない。従来から定評のある、スタート時から泡で洗う「即効泡洗浄」や黄ばみにも効果的な「温水機能」を搭載しており、強力な洗浄力を確保。さらに、業界最大の投入口や、その配置を調整することで使いやすさを向上させている。発表会で見てきた「Cuble」の魅力をお伝えしよう。

「Cuble」

「Cuble」を置いたサニタリールームは、生活感のないおしゃれな空間に見える

「Cuble」の構造をチェック

家事の負担や手間を軽減するために開発され、進化してきた白物家電だが、生活に密接するからこそ性能だけでなく使い勝手や居住空間との調和も見過ごせない。その観点から考えられたのが「Cuble」だ。曲線的なデザインだったサニタリールームも、時代とともにシンプルで直線的なものが増えつつある。そこで、ドラム式洗濯機も水平垂直なカタチにすることで、空間の統一感を図ったという。さらに操作ボタンには静電タッチパネルを採用し、扉にも凹凸を付けないことで清掃性も高めている。

直方体のフォルム

丸みを一切排除した直方体のフォルム。ボタンも見当たらない

扉部分も天面もフラット

扉部分はフラットで、天面にも突起はない。洗剤は、写真右の天面左側にある部分を開けて入れる

天面にある窪みに手を入れて、扉を開ける

扉を開ける際は、天面にある窪みに手を入れて行う。重厚感があるが、とても軽い力で開け閉めできた

操作部は静電タッチパネル

操作部は扉の上に配置。静電タッチパネルとなっているので、指で触れると文字が浮き出る

電源OFFとONの状態

電源OFFとONの状態。ONの時でも表示の明るさは控えめだが、文字が読みづらさは感じず

ここまでは空間に調和する直方体フォルムについて解説してきたが、大きなポイントは外形サイズを抑えたまま洗濯容量10kgの“斜め10°に傾いたドラム槽=ななめドラム”を搭載していること。ななめドラムは“少ない水で衣類の傷みを抑えて洗うことができる”同社が徹底してきた構造で、「Cuble」でも従来どおり(2014年度最上位機)の洗浄力と節水性を実現しているのがウリだ。

しかし、ななめドラムはドラム槽が斜めになっているぶん、水平に配置するよりも広いスペースが必要となる。だが、「Cuble」は従来よりも本体の高さは+29cmに押さえつつ、投入口を83cmも上に配置。さらに、従来のドラム式と本体幅は同じながらも、投入口の直径を約70mm拡大することで衣類の出し入れのしやすさを向上させた。

「ななめドラム」搭載

ドラム槽が10°傾いた「ななめドラム」は、水平配置にするよりもスペースが必要になる。「Cuble」は従来と同じ洗濯容量10kgのドラム槽を搭載しながら、本体サイズを抑えて投入口の面積を大きく、位置を上にすることに成功した

業界最大の投入口の直径は420mm

投入口の直径は420mmとなっており、業界最大を実現

腰をあまり曲げなくても洗濯物が取り出せる

投入口が上に配置されていることで、腰をあまり曲げることなく洗濯物が取り出せる

洗浄と乾燥の性能は?

洗濯機の基本性能である洗浄については、2014年度最上位機「NA-VX9500」同様の「ななめドラム」を配置しており、洗浄力と節水性能は同レベル。洗剤容器で泡立てた泡水をドラム槽に投入して洗う「即効泡洗浄」や7本のシャワーで衣類の奥まで洗剤液を行き渡らせる「浸透ジェットシャワー」をはじめ、ドラム槽の高低差と回転を駆使した「たたき洗い」「もみ洗い」「押し洗い」といった従来からの洗浄方法で洗いあげる。さらに、ドラム槽下にあるヒーターで洗剤液を約15・40・60℃の温度にして洗う「温水機能」も搭載しており、約40℃に温めて洗えば、ガンコな汚れだけでなく黄ばみも白くなるという。

「温水機能」を利用した洗濯コース

「温水機能」を利用した洗濯コースは4つ用意されている。皮脂は約37℃で溶解すると言われているため、黄ばみを落としたり、黄ばみの原因となる皮脂汚れを除去したい時は約40℃のコースを選択するといい

「約40℃つけおきコース」で洗えば、黄ばんだシャツも白くなる

温水にじっくり浸すことで黄ばみを落とす「約40℃つけおきコース」で洗えば、黄ばんだシャツも白くなる

乾燥にいたっては、「ヒーター排気式」という新方式を採用した「低温風パワフル乾燥」を開発。取り込んだ空気をヒーターで“室温より10℃高い温度”に加熱し、その低温風で乾燥させるというものだ。従来モデルのヒートポンプ乾燥では約65℃の温風を利用しているので、「Cuble」の乾燥は低温であることがわかる。しかし、約3m³/分の風量で乾かすため、衣類のシワが低減できるほか、タオルもふっくらと仕上がるという。ただし、乾燥容量は3kgまでとなる。

「低温風パワフル乾燥」の仕組み

洗剤液を温めるためのヒーターとは別のヒーターで空気を加熱。ドラム槽後方から大風量を放出することで、衣類を大きく広げながら乾かすことができる

「低温風パワフル乾燥」でシワが低減

シワがつきやすいシャツも、「低温風パワフル乾燥」を使用すればシワが抑えられる。洗濯機から出して、そのまま着られそうだ

「低温風パワフル乾燥」でふっくら

天日干ししたタオルと比べると、ふっくらの差が一目瞭然!

「低温風パワフル乾燥」で乾かしたものはパイルがしっかりと立っている

「低温風パワフル乾燥」で乾かしたものはパイルがしっかりと立っており、触り心地もいい

ラインアップは3モデル

「Cuble」には3モデルが用意されており、そのうちの2モデル「NA-VG1000L/R」と「NA-VG700L/R」が乾燥機能付き。「NA-VG700L/R」は洗濯容量が7kgとなるほか、「NA-VG1000L/R」に装備されているドラム槽の黒カビ発生を抑制する「ナノイー」や省エネ機能「エコナビ」が搭載されない。洗濯機能のみの「NA-VS1000L/R」も、「ナノイー」は非搭載。また、「NA-VG1000L/R」以外は操作部が静電タッチパネルではなく、LED操作パネルとなる。

ラインアップ

左端2製品が「NA-VG1000L/R」で、前面にあるフレーム部分のカラーがシルバーとノーブルシャンパンで選べる。もう1つの乾燥機能付きモデルは右から2番目の「NA-VG700L/R」で、洗濯のみなのが右端の「NA-VS1000L/R」だ

【関連リンク】
《2018年》おすすめのドラム式洗濯乾燥機、縦型洗濯機7選! 本当の狙い目はこれ

中村真由美(編集部)
Writer / Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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