レビュー
開いて置くだけで準備OK! ホースもマットも使わない布団乾燥機

使って実感! 象印の布団乾燥機「スマートドライ」が便利過ぎる

睡眠中にはコップ1杯分の汗をかくと言われており、その汗を吸収してしまう布団は湿気がいっぱい。湿気が多く、通気性が悪い場所を好むダニも繁殖してしまうため、こまめに布団を干すことは“理想的な睡眠環境”のためには欠かせないと言えるだろう。

とはいえ、外に干せないこともある。そんな時に役に立つのが、温風で布団を暖めて湿気をとばしてくれる布団乾燥機だ。本体にホースが付いており、その先に温風が入って膨らむマットがある。多少の差はあったとしても、布団乾燥機といえば、このような形状であった。その常識を打ち破り、ホースもマットも使わない布団乾燥機「スマートドライ RF-AA20」を象印が発売。“見たこともない布団乾燥機”の実力を調査する。

新機軸の構造を確認

本体と一体化されたノズルから温風を送り出すことで、ホースやマットを装着せずに乾燥できる構造を採用した「スマートドライ RF-AA20」。掛け布団をかぶせても、温風が隅々まで行き届くように設計されている。布団を乾燥させるコースだけでなく、布団にこもった熱気を取り除くコースや布団を暖められるコースも完備。ダニを死滅させるコースや電気代を節約できるコースといった、“あるとうれしい”機能も備えている。さらに、ノズルの角度を自由に変えられるため、衣類や靴を乾かすなどさまざまな用途で利用可能。

一般的な布団乾燥機もホースやマットは本体内に収納されているため、外観からは“画期的な変化”は感じない

一般的な布団乾燥機もホースやマットは本体内に収納されているため、外観からは“画期的な変化”は感じない

サイズは28(幅)×35(高さ)×13(奥行)cmと、一般的な布団乾燥機とほぼ同じ

サイズは28(幅)×35(高さ)×13(奥行)cmと、一般的な布団乾燥機とほぼ同じ

本体の一部のように収納されているノズルは、180度に開く。自由な角度で留められるので、用途に応じて使い分けられる

ノズルの先端は吹出口となっている。本体の幅と同じサイズなので、大量の風が出てきそうだ

ノズルの先端は吹出口となっている。本体の幅と同じサイズなので、大量の風が出てきそうだ

操作部の「ふとんおまかせ運転」にあるコースは、選択すると自動で運転時間が設定される。布団乾燥の運転時間を変えたい時は、「マニュアル運転」を利用すればよい

本体両サイドには、フィルターが搭載されている。ここを空気が通過するため、ほこりが溜まってきたらフィルターカバーを開けて、掃除機で吸い取ろう

量は約4.1kgなので、一般的な布団乾燥機(ハイスペックモデル)とほぼ同等だが、エントリーモデルは2kg台ということも多いので、これまで使用している製品によっては少し重く感じることもあるだろう。ただし、取っ手が完備されているので、持ち運びは苦に感じない

本体に装着できるコードバスケットが同梱されている。コードをまとめて収納できるので便利だが、稼動する時には外さなければならない

「開く」「置く」「スイッチON」で完了する布団乾燥機を使ってみた

まずは、メイン機能である布団乾燥を試してみる。羽毛・綿・羊毛など、布団の素材は問わずに使用できるという。今回使用した布団の素材は綿。比較的、重みのある掛け布団だが、隅々まで温風が行き渡るのだろうか。

「乾燥・標準」コース

ノズルを開いて、敷き布団の上にセット

ノズルを開いて、敷き布団の上にセット

掛け布団を乗せれば準備完了

掛け布団を乗せれば準備完了

コースを選択してスタートボタンを押すだけなので、迷うことが一切なかった

コースを選択してスタートボタンを押すだけなので、迷うことが一切なかった

布団乾燥時に利用する「乾燥・標準」コースの運転時間は60分。時間経過とともに、操作部左にある「残り時間ランプ」の点灯が変化する

一般的な布団乾燥機にある温風を確保するマットがないため、送風中も掛け布団は盛り上がらない

一般的な布団乾燥機にある温風を確保するマットがないため、送風中も掛け布団は盛り上がらない

運転終了後は、本体を引き出せばOK。コードをまとめ、ノズルを元の位置に折りたためば、片付け完了だ

運転終了後は、本体を引き出せばOK。コードをまとめ、ノズルを元の位置に折りたためば、片付け完了だ

ちなみに、一般的な布団乾燥機の場合、ホースを本体から引き出し、その先端にマットを装着して利用する。片付けも、マットを丸めるなどで手間がかかった

運転終了後、端の方まで温風が届いたのかを確かめてみたが、きちんとムラなく暖められていた。熱いという温度ではなく、心地よいと感じる程度の温度なので、運転終了後にすぐ就寝しても問題なさそう。マットを利用しないので、強い送風で温風を届けるのだろうか? と想像していたのだが、思っていたよりも緩やか。そのため、運転音も約46dBとなっており、居住空間で発生する音としては小さい(静かな図書館が40dB、一般的な会話が60dBと言われている)。テレビを観ている時に稼動させても、じゃまにはならないだろう。

いろいろなモノを乾かしてみよう

布団乾燥以外にも、「スマートドライ RF-AA20」にはさまざまなコースが搭載されている。ここでは、ダニ対策、靴・洗濯物の乾燥を試してみた。

「ダニ対策」コース
風量を抑えて高い温風温度で運転することで、ダニが死滅する50℃以上になるように布団を温めるという。そのため、送風領域が狭まるのか、布団の位置を変えて4回実行しなければならない。目に見えないものが対象なため、効果があったかは1回の使用ではわからないが、太陽の光ではダニを退治はできないそうなので、高温で乾燥させられる本製品は役に立つだろう。

ダニ対策をしたい敷き布団と掛け布団のほかに、保温用の布団(白い布団のように使用する)が必要。敷き布団と掛け布団の重なっている領域が、ダニ対策される

「温風」コース
布団以外のものを乾かしたい時に利用するのが、「温風」コースと「送風(革製品)コース。一般的な布団乾燥機でもこれらの機能は搭載されているが、靴を乾かす時にはホース、衣類を乾かす時にはホース&マット(マットの中に入れる)が必要だった。本製品は、このようなシーンでもホースやマットは不要。

「温風」コースを選択すると、時間を15/30/45/60/75/90/120/180(分)の中から設定できる

「温風」コースを選択すると、時間を15/30/45/60/75/90/120/180(分)の中から設定できる

ハンガーの手前にしかタオルがないが、実際には奥にもタオルを干して実行。手前のものは取扱説明書に書かれている目安時間120分で乾いたが、奥のタオルは乾ききらなかった(12月、暖房をつけていない部屋で使用)。洗濯機から出してすぐではなく、生乾き程度の洗濯物に利用するほうが電気代も抑えられるのでよいだろう

湿気がこもりやすいクローゼットや押入れに使うこともできる

湿気がこもりやすいクローゼットや押入れに使うこともできる

靴をビショビショに濡らして、取扱説明書にあるとおりに120分で運転開始。ホースを使って靴の中に温風を送り込む一般的な布団乾燥機とは異なるため、靴の中(とくに先端)が乾くのか心配だ。120分後、手を入れて調べたところ、しっかりと乾燥されていることが確認できた

布団乾燥する際の形にすれば、ブーツにも利用できる

布団乾燥する際の形にすれば、ブーツにも利用できる

まとめ

長年、当たり前だと思っていたカタチが変わる時、それは私たちの生活にも少なからず影響を与える。たとえば、アイロン。二等辺三角形のかけ面が当たり前だった中、2010年にパナソニックが前後の先端が尖った葉っぱのような形状の「カルル」を開発した。83年ぶりとなるかけ面の形状変更であったが、その使いやすさは歴然。これまでアイロンがけにかかっていた時間を短縮させ、アイロンがけが苦手という人を救済してくれた。

そういったことから、今回の布団乾燥機には使用前から期待が高まっていた。実際に使ってみると、新形状のアイロンを使った時よりも感動が大きく、すぐに販売店のサイトから「購入」ボタンを押してしまったほど。

どこに感動したかというと、やはり使い勝手のよさ。準備も片付けも簡単で、「面倒」と感じることが一切ないところがすばらしい。筆者は交通量の多い通りに面したマンションに住んでいるため、布団乾燥機は必須アイテム。だが、ホースはともかくマットを装着/片付けするのが面倒で、なかなか使おうという気持ちになれないでいた。しかし、「スマートドライ RF-AA20」ならば毎日使ってもいいと思える。使い勝手がよいうえに、充実したコースも搭載されおり、多様に使えるのだから「買って損」をすることはない。一度使えば、二度と元の構造の布団乾燥機は使えない……と痛感するほどの優れた製品だ。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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