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まるで壁の一部のよう! 最薄部129mmのスタイリッシュエアコン登場

どこから見てもカッコイイ! ダイキンの“ウェーブデザイン エアコン”を見てきた

最近のエアコンは非常に性能が高く、パワーもアップしている。しかし、気になるのは、性能アップとともに大きくなる製品サイズ。日本は比較的、エアコンを設置するスペースの狭い住宅が多いため、最近は取り付けに必要な壁の設置面積を小さくしている機種も多い。しかし、設置面積が狭い分、エアコン本体がグッと前に飛び出たデザインが増えている。このため、エアコンだけが壁から飛び出ているような違和感を覚えることも多い。

そんななか、ダイキン工業が2月18日にデザインにこだわった住宅用マルチエアコン室内機「UXシリーズ」を発表した。このエアコンの魅力は、何といっても「どこから見てもカッコイイ」こと。そして、気になる本体の厚さは、最薄部が129mmと非常に薄型なのだ。

ダイキン「UXシリーズ」。カラーは写真の白とシルバーの2色展開。10月1日より発売予定

ドイツの工業デザイナーとの共同デザイン

UXシリーズは「インテリアとの調和」をコンセプトにしたエアコン。デザインは、ドイツの工業デザイナー アレキサンダー・シュラッグ(Alexander Schlag)氏とダイキンヨーロッパ社によるものだ。発表会において、シュラッグ氏は「ダイキンは“空気の専門家”として、快適で心地よい空気と空間を作り出す高い技術とブランド力を保持している。UXシリーズのデザインは“構造物との一体感”と“空気の視覚化”を重視した。我々はデザインにより、単なる空調機ではなく“さらなる心地よい空間”を作り、提供したい」とアピールした。

ドイツの歴史あるデザイン会社Yellow design gmbhの代表を務めるアレキサンダー・シュラッグ氏

ドイツの歴史あるデザイン会社Yellow design gmbhの代表を務めるアレキサンダー・シュラッグ氏

空気を視覚化するため、エアコンの「顔」ともいえる前面パネルには、風をイメージした「ウェーブ(曲面)デザイン」を採用。中央が膨らみ、両端にいくにつれ薄くなる曲面デザインは、見た目がスタイリッシュなだけではなく「薄く見える」効果が高い。両端の最薄部は129mmしかないため、壁と一体化したように溶け込んで見えるのが特徴だ。ちなみに、同社のプレミアムモデルエアコン「Rシリーズ」は奥行が370mm。これだけでも、UXシリーズの薄さがイメージできるかと思う。発表会でシュラッグ氏は、「この薄いスペースに、エアコンの機構を詰め込んだダイキンの技術力は素晴らしい」と語っていた。

一番目に付く前面パネルには、曲線を描く「ウェーブデザイン」を採用

一番目に付く前面パネルには、曲線を描く「ウェーブデザイン」を採用

起動すると飛び出るルーバーも風をイメージした曲線デザインになっている

起動すると飛び出るルーバーも風をイメージした曲線デザインになっている

どこから見ても薄くてカッコいい

UXシリーズは、正面だけでなく「どの角度から見ても薄くてカッコイイ」デザインを目指している。たとえば、製品を横から見ると、下に向かって徐々に薄くなっているのがわかる。これは、エアコンは高い位置に設置することが多いため、下から見上げたときに薄く見えるよう工夫されたデザインだ。さらに、本体を真下から見上げると、壁から前面パネルに向かって扇状に広る形であることがわかる。これも、壁側にスペースを作ることで「スリム感」を演出するためだという。

横面は、上から下に向かって徐々に薄くなっているのが確認できる

横面は、上から下に向かって徐々に薄くなっているのが確認できる

壁から前面に向かって広がる扇形デザイン。壁の間にスペースをつくることで、圧迫感を軽減するという

下から見たところ。壁から前面に向かって広がる扇形デザインなのがわかる。壁の間にスペースをつくることで、圧迫感を軽減するという

もう1つ、UXシリーズで特徴的なのがエアコン上部もデザインされていること。エアコンは通常天井近くに設置するため、一般的な家庭ではエアコン上部をみることがない。このため、最近のエアコンは、本体上部はフィルターがむき出しのデザインが多い。

ところが、最近は吹き抜け構造のスタイリッシュな部屋も増えてきており「2階からエアコンを見下ろす」というシチュエーションも増えてきた。こんな場合も、上部までデザインされたUXならば、デザインに妥協することなく設置ができる。

上から確認したUXシリーズ(写真はシルバーモデル)。フィルターむき出しのエアコンが多いなか、上から見ても違和感のないデザインになっている

ちなみに、本体サイズは998(幅)×212(奥行/最薄部129)×303(高さ)mmで、幅は一般的なエアコンより少々広め。デザイナーのシュラッグ氏いわく、両端部にはエアコンのパーツなどは入ってないため、幅をコンパクトにすることは可能だった。しかし、本体サイズのスペックよりも、見た目のエレガントさ、そして部屋との一体感にこだわった結果このサイズになったという。

一般的なエアコンより横幅はあるが、薄くて壁となじむデザインのためか特別大きいというイメージはない

一般的なエアコンより横幅はあるが、薄くて壁となじむデザインのためか特別大きいというイメージはない

また、UXシリーズのデザインは「停止時も起動時も美しい」という点にもこだわっている。起動時は、前面が24mmほど浮き上がり、パネルの一部がせりあがる仕組み。この時も「羽根」を意識し、動きまでデザインしたのだという。

「停止時も起動時も美しい」というとおり、起動時もインテリアのじゃまをしないようデザインされている

「停止時も起動時も美しい」というとおり、起動時もインテリアのじゃまをしないようデザインされている

起動時は本体下の電源ボタンが点灯。冷房時は青、暖房時は赤、送風時は白色に光り、現在の運転状態がひと目でわかる

人感センサーで「快適さ」にもこだわり

もちろん、デザインだけでなく快適さも追及している。たとえば同社のエアコンで人気の機能「風ないス」は継承。上下の送風をコントロールし、夏は冷風を上向きに吹き出し、部屋をつつみこむように冷却。反対に、冬は温風を吹き下ろし、床暖房のように足元から部屋を暖める。さらに本体には人感センサーも搭載。風を左右にコントロールし、人のいない場所に送風する機能も搭載している。風を直接体に当てない理想的な気流を作れるようになっているのだ。

起動時は人感センサーが露出。人がいる場所に送風しない設定にもできる

起動時は人感センサーが露出。人がいる場所に送風しない設定にもできる

もう1つのユニークな機能が「ウイークリータイマー」。これは、一週間の曜日別に一日あたり4パターンのプログラムが設定できる機能だ。たとえば、出勤日は毎朝起床1時間前にエアコンを起動。起きる時間が決まっていない休日は、手動でエアコンを起動させるといった使い方ができる。

家族の生活スタイルにあわせてエアコンをコントロールできる「ウイークリータイマー」

家族の生活スタイルにあわせてエアコンをコントロールできる「ウイークリータイマー」

きれいなのは室内だけじゃない、室外機を減らして外までスッキリ

ところで、本記事の最初でUXシリーズを「住宅用マルチエアコン室内機」と紹介したのを覚えているだろうか? 一般的に量販店でエアコンを購入するときは「室内エアコン」と「室外機」がセットで売られている。しかし、UXシリーズは名前の通り「室内機」だけの販売なのだ。

これは、UXシリーズが「住宅用マルチ」システムに対応しているためだ。住宅用マルチとは、一つの室外機で複数のエアコンが駆動可能なシステムのこと。接続できる室内機の数は購入する室外機の性能により異なるが、一台の室外機で2〜最大5台までのエアコンが使用できる。部屋数の多い住宅では、室外機を設置するスペースなどに困ることもあるが、住宅用マルチならばこれらの問題が解消される。

1つの室外機で、複数のエアコンや床暖房を動かせる「住宅用マルチエアコン室内機」。室外機のためにベランダが狭くなってしまったり、写真下のように置き場所がないために「2階建て」にするなどの苦労もなくなる

さらに、住宅用マルチでは、複数のエアコンだけでなく床暖房も接続可能。しかも、UXシリーズと床暖房を連動させることもできるという。床暖房は、部屋を乾燥させにくくじんわりと優しく部屋を暖めるメリットがある。しかし、部屋の温度を素早く上げるのには向いていない。ところが、住宅用マルチでUXシリーズと床暖を連動させると、部屋が温まるまではUXシリーズで素早く暖房。部屋の温度が上がったら床暖房をメインに運転すると、効率的に暖房を運用できるのだという。

UXシリーズと床暖房を同じ室外機に接続し、連動運転させることも可能

UXシリーズと床暖房を同じ室外機に接続し、連動運転させることも可能

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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