レビュー

1か月間取ったゴミを放ったらかしでOK! ロボット掃除機「トルネオロボ VC-RVS2」を使ってみました

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ダストボックス機能がウリのトルネオロボ VC-RVS2だが、掃除力に大いに貢献しているのは、このサイドブラシだと思う。わが家の「ルンバ」にはこのブラシが1つしかないのに対し、こちらは2つ。しかも長さ65mmと一般的なブラシよりも長い。ブラシが長いメリットは、本体が壁や家具に接触せず、掃除ができること。窓際は、本体との距離約2cmをキープしながらゆっくり走行。本体の接触なしに掃除ができるのだ。左右のブラシの幅は約41cm。これが左右の首を振りながら2本同時に作動するのだから、ゴミの取り残しも防げる。

本体左右にあるサイドブラシは、長さ65mmと他のロボット掃除機よりも長め。また、ルンバは1つしかないのに対し、こちらは2つと数でも勝利。左右のブラシの幅は41cmあり、一度に多くのゴミをかき込むことが可能

また、壁や家具、段差などが近づくと、超音波センサーが働き、自動で減速。部屋の状況に合わせて、優しく掃除をする。こういうところが、いかにも日本製らしい。というのも、「ルンバ」は部屋や家具の配慮よりも、「とにかくガンガン掃除するぞ!」という感じでバンバンぶつかって行く。それで今まで何かが壊れたということもないので、「ロボット掃除機とはこんなもの」と筆者は思っていた。だから、トルネオロボ VC-RVS2のやけに思いやりたっぷりなところが、逆に慣れない。「こんなに静かでおりこうで、大丈夫?」と思ってしまうのだ(笑)。「ルンバ」がわんぱくっ子だったら、トルネオロボ VC-RVS2は優等生みたいな感じ? 実際、きちんと掃除をしているところも優等生なのだが。

トルネオロボ VC-RVS2の機能で、もう1つ特筆すべきことがある。それは「ダストポケット」という機能だ。ロボット掃除機では入り込めない場所のゴミや、ロボット掃除機を動かすほどではないちょっとした食べこぼしや気になるホコリ。これをほうきやフロアワイパーで、ダストポケット吸い込み口の近くに集めて、ダストステーションに設置してあるダストポケットボタンを押すと、吸い込み操作が始まり、あっという間にゴミを吸い取ってくれるのだ。

これは従来のロボット掃除機にはない新機能。でも、そんな機能あまり使わないんじゃない?と思うかもしれないが、実は意外と重宝する。というのも、部屋全体を掃除するほどではないが、机の下の食べこぼしだけを掃除したいというときが、結構あるからだ。一部分だけを掃除する「スポット」機能もあるけれど、本体をわざわざ動かすより、ササッとほうきで掃いて、ダストポケットの入口まで持っていく方が手っ取り早い。また、家具などのホコリが付いたハンドワイパーのホコリ取りもしてくれる。

自動モードの場合、掃除が完了すると勝手にダストステーションまで移動し、充電。ただし、ダストステーション付近に障害物があったり電源コードがあったりすると、うまく戻れないことがある。ダストステーション付近は何も置かないのが鉄則。そして、掃除を終えた本体がダストステーションに戻ると、集めたゴミが自動でダストカップに入る仕組み

ダストポケット機能が便利! ロボット掃除機では入り込めない場所のゴミや、ロボット掃除機を動かすほどではないちょっとした食べこぼしや気になるホコリは、ほうきやフロアワイパーでダストポケット吸い込み口の近くに集め、ダストステーションに設置してあるダストポケットボタンを押す。するとあっという間に吸い込んでくれる

ダストボックス機能で溜まったゴミは1か月放置。ボタン1つで“やりっ放し”がうれしい!

溜まったゴミはトルネオシリーズ独自の方法によって約1/5に圧縮される。これにより、約1か月間ゴミを溜めておけるという。これが、本製品の最大の魅力だ。ダストカップのゴミ捨てラインにゴミが到達したら、ゴミ捨てのサイン。ゴミを捨てるときは、ダストステーションからダストボックスを取り外す。それをゴミ箱にポイッと捨てれば、また1カ月間放っておけるというわけだ。

ダストボックスにゴミが溜まってきたらゴミを捨てる。溜まったゴミは約1/5に圧縮されているので約1か月間ここに溜めておくことが可能

とはいえ、ときどきはメンテナンスをしてあげよう。ダストボックスについたゴミやホコリは、付属のお手入れブラシで落とし、本体裏から回転ブラシや車輪などにからみついたゴミや髪の毛を取り除く。こうしたちょっとしたお手入れが、長く使い続ける秘訣となる。

ダストカップなどについたゴミやホコリは、付属のお手入れブラシでお掃除を。また、本体裏面にからまった糸くずや髪の毛などは、ピンセットなどで取り除くこと。こうしたメンテナンスはめんどうだが、それをやることで掃除力を維持することができるので頑張ろう

まとめ

ルンバ愛用者である筆者が、日本製のロボット掃除機トルネオロボ VC-RVS2を使ってみた。「掃除力」に関していえば、見た目ではあまり差がないように思う。だが、集めたゴミを約1か月間溜めておけたり、ロボット掃除機では取り切れないゴミやホコリを「ダストポケット」機能で吸い込むことができたりという点では、「トルネオロボ VC-RVS2」の方がワンランク上のように思った。

しかし、個人的にはスベッとしたデザインや、家具を配慮したやや遠慮がちな動きが優等生過ぎて、ルンバのような愛着が沸かなかった。ロボット掃除機を使い続けて感じるのが、ロボット掃除機は単なる家電ではなく、家族に近い存在になるということだ。わが家のルンバは、ときどき止まったり脱走したりとパーフェクトではないし、壁にゴンゴンぶつかりながら、自由奔放に掃除をする。そんなわんぱくを見ていると、「トルネオロボ VC-RVS2」が優等生に思えて、ちょっと距離を感じでしまうのだ。と、これはあくまでも好みの問題なのだが(笑)。

石渡 真由美
Writer
石渡 真由美
赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢の“人”取材を中心に執筆している中、“モノ”取材はいい意味で気分転換に。ズボラ主婦向けのモノが好き。
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