レビュー
菌が繁殖しやすい「ブラシ」までキレイにする紫外線除菌器が付属

手みがきより歯がツルツルになる! 「ソニッケアー」の優秀さを再確認した

オーラルケアの話になると「手磨き派」と「電動派」でわかれることがあるが、筆者は10年前から断然電動歯ブラシ派だ。何といっても、磨いた後のツルツル度が手磨きよりも滑らか。そして、手磨きの「小刻みに歯ブラシを動かす」のに比べ、電動歯ブラシは「歯に当てるだけ」で歯みがきができて手軽だ。そんな筆者が、最近新調したのがフィリップスの「ソニッケアー フレックスケアープラチナ HX9172/28」(以下、HX9172/28)。これは、電動歯ブラシのほか、充電台に「紫外線除菌器」が搭載されているというユニークな製品だ。

ソニッケアーのなかでも上位機種の「フレックスケアープラチナ」シリーズ。HX9172/28は紫外線除菌器が付属するが、付属しないモデルもある(HX9112/27)

歯茎に優しいのに汚れがごっそり落ちる

現在、高機能電動歯ブラシといえば「音波振動式ブラシ」、あるいは「回転ブラシ式」がメイン。実は筆者の家族は回転式派なのだが、筆者は音波振動式を好んで使用している。理由は、音波振動式ではブラシが小刻みにしか動かないため、あまり歯や歯茎に負担がなさそうなこと。そして、超高速の振動は歯茎のマッサージ効果が高そうに感じたからだ。

ソニッケアーシリーズは、すべてこの音波振動式ブラシ。今回紹介するHX9172/28を含め、ほとんどのソニッケアー製品は毎分約31,000回という超高速での振動が可能で、非常にパワフルに歯垢を落としてくれる。

背面には滑り止めの凹凸があり、手にしっくりとなじむ形状。本体重量は約140g

背面には滑り止めの凹凸があり、手にしっくりとなじむ形状。本体重量は約140g

ソニッケアーシリーズを起動すると「ブイーーーッ」という音とともにブラシが高速振動。このブラシを軽く歯に「当てる」だけで簡単に歯みがきが可能だ。歯みがき中は、ブラシが当たった個所が痺れるようなくすぐったいような不思議な感覚。ちなみに、この痺れるような感覚が苦手……という方のために、購入後14回までは通常より弱いパワーから、段階的にパワーをあげていく「イージースタート機能」も搭載する(キャンセルも可能)。慣れるまでは少々刺激的な感覚だが、歯や柔らかな歯肉を「こすっている」わけではなく、刺激はあるものの柔らかな歯肉などにダメージを受ける感触ではない。どちらかというと、顔エステの音波マッサージを受けているような不思議な感覚だ。

毎分約31,000回という非常に高速なスピードでブラシが振動。ヘッドはあまり動いているようには見えないが、以下の動画でわかるように水に入れると水がはじけるように泡立つのが見える。

また、一定間隔で音が短く変化する「カドペーサー機能」も搭載。「下の歯の右側」「下の歯の左側」「上の歯の右側」「上の歯の左側」と、音の変化ごとに磨くエリアを移動する。動画では7秒目あたりで短く音が変わっているのがわかる。

ちなみに、使用後は歯を磨きすぎたようなヒリヒリ感はないにもかかわらず、歯茎の血行がよくなったじんわりした感覚が味わえる。そして、なんといってもうれしいのが、水だけでも歯がツルツルになることだ。

凹凸のあるシートの上に粘度のある汚れ(練りアイイシャドウ)を付け、歯ブラシで落としてみた。左が手磨きで右がHX9172/28を使用したもの。汚れ落ちの違いは歴然だ

柔らかな桃にインクを塗り、汚れが落ちるまで歯ブラシでこすったところ。左が手磨きで右がHX9172/28を使用したもの。手磨きのほうが青い色が少し残っている上に、桃の皮が傷ついてしまった

ただ、1つ注意が必要なのが、歯と歯の間の歯垢。説明では「音波振動式で、歯の間のゴミも除去」とうたわれているが、歯科でチェックしてもらったところ、さすがに歯の間のプラークは完全には取りきれていないことがわかった。過信せず、一週間に一度程度はフロスや歯間ブラシでていねいにケアすることをおススメしたい。

隙間の多いトウモロコシの汚れを落としてみた。手磨き(写真左)よりHX9172/28で磨いたほう(写真右)が隙間汚れも落ちているが、完全には落ち切っていないのがわかる

使い勝手も良好!

さて、ここまではソニッケアー全体の話だったが、今度はHX9162/28について紹介したい。HX9172/28は、ソニッケアーシリーズの上位モデルのうちの1つ「フレックスケアープラチナ」モデルの本体に、さまざまな付属品をつけたセットだ。付属品はハンドル本体のほか、ブラシが2種類(アダプティブクリーンとインターケア ミニ)、充電器、トラベルケース、そして充電機能もついた紫外線除菌器となる。

本体のほか、ブラシ(2種類)、充電器、トラベルケース、そして紫外線除菌器が付属する

本体のほか、ブラシ(2種類)、充電器、トラベルケース、そして紫外線除菌器が付属する

ブラシは広い面を一気に磨ける「アダプティブクリーン(写真左)」と、細かな磨きができる「インターケア ミニ(写真右)」の2種類

どちらもブラシ脇に青い毛が植毛されており、ここが白くなるとブラシの替え時。写真は新品のブラシ(写真左)と使用2週間目(写真右)。2週間目のブラシは毛先が白く変色している。ソニッケア−の替えブラシは安くはないので、ブラシの交換時期がキチンとわかるのはうれしい

替えブラシが2本入るトラベルケースは筆箱サイズ。空気孔で湿気を逃がす構造で便利だ

替えブラシが2本入るトラベルケースは筆箱サイズ。空気孔で湿気を逃がす構造で便利だ

フレックスケアープラチナ本体の特徴は、3つのモードと、3段階の強さ設定ができること。モードは歯をキレイにする「クリーン」のほか、歯を白くする「ホワイト」、そして歯茎をケアしながら歯垢をとる「ディープクリーン」の3種類。クリーンモードでは基本のブラッシングを2分。ホワイトモードでは2分間歯の表面の着色を落とす動作のあと、歯に光沢を出すしあげ磨きを30秒(合計2分30秒)。そして、ディープクリーンモードでは、しっかりと歯垢を落とすモードで3分ブラッシングする。

筆者が特に気に入ったのは、電源ボタンとモードボタン、強さ設定ボタンがわかれていること。本体下部の丸いボタンでモードを変更し、中央の細長いボタンの「+」で強く、「-」で弱い振動に変えたあと、上部の電源ボタンを入れて歯磨きを開始する。操作性が非常に直観的なほか、現在のモードや強さがLEDで表示されてわかりやすい。

上から電源ボタン、強さ設定ボタン、モード変更ボタン。現在のモードや強さはLEDで表示する。一番下のLEDは電池残量を3段階で表示

また、HX9172/28で外せないのが充電台と一体化した紫外線除菌器の存在。これは、ブラシヘッドを入れてボタンを押すと、10分間ブラシにむかって紫外線を放射。細菌などの活動を99%除菌するという付属品だ。じつは、歯ブラシは毛が密集していて水分が蒸発しにくいため、トイレの水よりも細菌の数が増殖しやすいと言われている。そのため、こういった紫外線除菌器の存在はなかなか嬉しいところだ。もちろん、ブラシの毛の中隅々まで紫外線を当てるのは難しいと思うので、実際に99%の細菌を除菌できるかはわからないが、何もしないよりはるかに清潔なはず。なにより「きれいなブラシを使っている」という毎日の安心感があるのは嬉しい。ただ、少々残念なのが、紫外線除菌器には2本のブラシしか置けないこと。子供がいる家族や、ひとりで複数のブラシを使い分けている人にはブラシを保存するスペースが足りない。

紫外線除菌器は、コンセントにつなげればボックス横のスペースが充電器としても使用できる。充電時間は約24時間で、一回の充電で約3週間使用可能

紫外線除菌ボックス内には2本のブラシが収納できる

紫外線除菌ボックス内には2本のブラシが収納できる

ボックス上部のボタンを押すと、約10分紫外線を照射。消灯中は窓が青く光り、フタを開けると消灯する

ボックス上部のボタンを押すと、約10分紫外線を照射。消灯中は窓が青く光り、フタを開けると消灯する

ちなみに、HX9172/28には、紫外線除菌機能のないコンパクトタイプの充電器も付属している。このため、洗面台などの設置スペースが狭い場合は充電専用台を使用することも可能だ。また、紫外線除菌器がいらない場合は、紫外線除菌器を付属しない分少々割安になるHX9112/27を選択するのも手だ。

結局、最上位モデルとどっちがいいの?

ところで、ソニッケアを購入する場合に、まず悩むのが「どのモデルを購入すべきか」という点ではないだろうか?ソニッケアは現在、上位モデルとして本製品「フレックスケアプラチナ」シリーズのほか、「ダイヤモンドクリーン」シリーズも発売している。ちなみに、ダイヤモンドクリーンシリーズのほうが値段は高いのだが、2モデルともにパワーの違いはない。では、なにが違うかというと「デザイン」と「使い勝手」と「モード数」だ。

今回試用したダイヤモンドクリーン(写真左)とフレックスケアプラチナ(写真右)

構造上の大きな違いが、今回紹介したフレックスケアープラチナは充電台に「差し込んで」充電するタイプに対し、ダイヤモンドクリーンは非接触式の充電タイプ。このため、ダイヤモンドクリーンは本体底部に穴がなく、汚れにくい。もうひとつは、ダイヤモンドクリーンは操作ボタンがひとつで非常にシンプル。電源を入れていない状態では、一見するとボタンがひとつついたシンプルな棒状の本体で、電源を入れると今のモードがLEDで浮かび上がってくるスタイリッシュなデザインだ。

フレックスケアプラチナの充電用接点(写真左)とダイヤモンドクリーンの接点部(写真右)

ダイヤモンドクリーンの充電用接点(写真左)とフレックスケアプラチナの接点部(写真右)

ダイヤモンドクリーンは非接触式の充電方式なので、付属するコップ型の充電器に本体をカランと放り込めば充電できてスマート(写真は充電イメージ)

このデザインは、見た目が非常にカッコイイだけでなく、凹凸が少ないので本体が汚れにくいというメリットもある。反面、ボタンがひとつしかないので操作は少々面倒。モードを変更するときは、目的のモードになるまで何度もボタンを押す必要がある。

また、フレックスケアープラチナは各モードごとに「強さ」を3段階で変更できたが、ダイヤモンドクリーンには「強さ」の選択はない。そのかわり、モードの数はフレックスケアープラチナよりも2種類多い全5種類用意されており、パワーが欲しい場合は「クリーン」、弱い刺激なら「センシティブ」といったモードを選択する。ただ、個人的には「ガムケア」や「ポリッシュ」「ホワイト」などのモード名では、どういった動きをするのかわかりにくい。このため、個人的にはおおざっぱなモードと強さを自分で選択できるフレックスケアープラチナのほうが使いやすく感じられた。

ダイヤモンドクリーンは電源OFF時はボタンが1つ配置されただけのシンプルなデザインだが、電源を入れるとモードなどがLEDで浮かび上がってくる

まとめ

筆者はもともと、歯科検診に行くたびに「みがき方が悪い」といわれてきた不器用もの。しかし、ソニッケアーシリーズを使用するようになってからは、かなり改善されて注意されることがなくなった。ソニッケアーは、ブラシを「歯の表面に当ててゆっくり移動」「歯と歯茎の隙間に45度の角度であてて移動」というポイントさえ気を付ければ、不器用な筆者にも比較的うまく磨けるため、歯の検診などで「みがき方が悪い」といわれた人にはかなりおススメ。また、手磨きのようにシャコシャコとブラシを忙しく動かす必要もないため、手が疲れない上、みがき時間を節約できるというメリットもある。なにより、使用後の歯のツルッとした感触はとにかく気持ちが良いので、ぜひ一度試してみてほしいと思う。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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