レビュー
枕元に置いておくだけで睡眠の状態を細かく測定してくれる

寝付きが悪い人は試してみて! オムロン「ねむり時間計」の「呼吸トレーニング」がけっこう使える

体は疲れているはずなのに、なぜか頭がさえて寝付けないという経験は、誰しもあるはず。これは、ストレスや緊張により脳が興奮状態にあるため。なので、スムーズな就寝のためには、脳の興奮を沈めることが大切なのだそう。とはいえ、脳の興奮を沈めるにはどうしたら? そこで、眠りの質を記録できる睡眠サポート機器オムロン「ねむり時間計」の新モデル「HSL-003T」に注目。脳の興奮を鎮めて寝付きをよくする「呼吸トレーニング」機能が使用できるようになったというので、さっそく試してみた。

スムーズな入眠とさわやかな目覚めをサポート

「ねむり時間計」は、睡眠時に枕元に置いておくだけで、内蔵されたセンサーが寝返りなどによる寝具の動きを検知して、睡眠の状態を測定できる睡眠サポート機器。2012年4月に発売した初代モデルは、発売から1年間で約10万台を販売したというヒット製品だ。

主な機能としては、寝つくまでの時間や睡眠中の寝返り、目覚ましが鳴ってから起床までにかかった時間などを測定し、そのデータを専用の「ねむり時間計」アプリで確認することができるというもの。また、アラーム設定時間の30分前(10分〜60分の間で変更可能)から、眠りが浅くなって体が動き出したタイミングでアラームを鳴らし、起きやすいタイミングで起床できるようにする機能も搭載。最新モデル「HSL-003T」では、「ねむり時間計」アプリに新搭載された「呼吸トレーニング」によって、副交感神経を優位にする(脳が興奮を鎮める)ことでスムーズな寝つきをサポートする。

本体サイズは、83(幅)×83(高さ)×16(奥行)mm。重量は約65g(電池含む)

本体サイズは、83(幅)×83(高さ)×16(奥行)mm。重量は約65g(電池含む)

「就寝時間」や「起床時間」といった本体の設定は、「ねむり時間計」アプリで行なう。なお、スマートフォンとの通信にはBluetoothを使用する

「呼吸トレーニング」がけっこう使える

さっそく、アプリに新搭載された「呼吸トレーニング」機能とともに、「ねむり時間計」を使ってみた。「呼吸トレーニング」は、音声に合わせてヨガに取り入れられている呼吸法を行なうことで副交感神経を優位にするというもの。ヨガインストラクターが監修した「完全呼吸法(3分)」「ソーハム呼吸法(2分)」「カウント呼吸法(2分)」という3種類から選んで使用する。

あらかじめ設定した就寝時間になると、アラートが出て就寝をうながしてくれる

あらかじめ設定した就寝時間になると、アラートが出て就寝をうながしてくれる

就寝時は、本体のボタンを1回押して現在時刻を表示させた後、再度ボタンを長押しする。液晶に「SLEEP」の表示が出たら、「SLEEPモード」がスタート

本体は、体の中心から50cm以内の場所に置いて眠る。寝具によってはうまく測定できない場合があるそうなので、1度テストモードで正常に測定できるかをチェックするとよいだろう

本体のセットが終わったら、アプリの「ねる」ボタンをタッチし、「呼吸トレーニング」を始める

本体のセットが終わったら、アプリの「ねる」ボタンをタッチし、「呼吸トレーニング」を始める

「呼吸トレーニング」は、3種類とも、小波音やヒーリングミュージックとともに女性の声でやさしく語りかけるように呼吸をうながしてくれ、非常にリラックスした気持ちになれた。ヨガの最後に行うクールダウンさながらなので、ヨガやピラティスが好きな人には合うかもしれない。筆者の体には合うようで、トレーニングが終わるまでに意識がなくなることもあるくらいスムーズに眠りに入ることができた。

ちなみに、この「呼吸トレーニング」は、「ねむり時間計」なしで単独のアプリとして使用することができる。そのため、筆者は昼休みの隙間寝や、移動中の拾い寝にも活用していた。飛行機や新幹線の中など、体をフラットな状態にできない場面では一睡もできないことが多いのだが、これを聞いていると、面白いようにウトウトできた。試用期間中、もっとも苦手とする飛行機での長時間移動をする機会はなかったのだが、通勤時の電車内で数分のひろい寝ができたのは助かった。

昼休みに、会社の休憩スペースなどで使用してみてもいいかも。深く眠ることはできなくても、脳がリラックスできているのか、疲れた体が楽になる気がする

2週間使って「ねむりタイプ」を見てみた

引き続き、「ねむり時間計」を2週間ほど使用してみた。アプリでは、日曜日〜土曜日の1週間分のデータから、「睡眠時間」「寝つき時間」「就床時間」「起床時間」「起床にかかった時間」の5つで評価。眠りの特徴を、睡眠不足のキリン、夜行性のモモンガ、朝寝坊のライオン、パーフェクトなヒツジなど9種類の動物にたとえて判定してくれる。それぞれの特徴に合わせてアドバイスしてくれるだけでなく、日、週、月それぞれのデータで表示できるので、眠りの特徴や変化を把握できるのだ。

朝、起床したらデータの転送を行う。アプリを立ち上げて「データ転送」をタップし、本体裏の「SET」ボタンを押すだけ。「今日の眠りはどうだったかな」?と、起床時のちょっとした楽しみにもなる。ちなみに、データの転送は起床直後でなくてもOK

日別のデータ。「昨夜の睡眠時間」や「寝つきにかかった時間」、「起床にかかった時間」を24時間の流れで確認することができる

週間データでは、1週間の寝付き、起床のリズムやスヌーズの回数、起床にかかった時間と目覚めのスッキリ度の関係がわかる

空欄になっているのは、うっかり「ねむり時間計」のセットを忘れてしまった日。ただし、日曜日から土曜日の間に2日以上分の睡眠データがあれば「ねむりタイプ」の判定はしてくれるので、あまり神経質になる必要はない

月別データでは、「おやすみ時刻」と「おはよう時刻」のバラつきを確認できる。バラつきを2時間以内に抑えることで、体内時計を整えられるという

筆者の場合、1週目は、スヌーズなしでは上手に起きられない「ネコ」タイプ、2週目は、夜更かしが多い「フクロウ」タイプ(きっとオリンピックの影響)という判定。データを見ると、寝つきや起床に多少時間がかかることはあるものの、一度寝てしまうとあまり寝返りを打つことなくぐっすり寝られているようだ。それでも、起床に時間がかかる、起きた後もすっきりしない、仕事中にウトウトしてしまうということが多々あるので、単純に睡眠時間が足りていないのかもしれない。……などということがわかってきた。

また、アラームが鳴ってから起床までの時間が水曜〜木曜あたりになると長くなってくるので、「疲れがたまってくる頃だし、まだ週末まで日にちがあるので、“起きたくない”病を発症しているのかな?」などと推測すると興味深い。火曜日の夜は早めに寝るようにしたほうが、残りの曜日を健康的に過ごせるかもしれない。すぐに改善できるかは別として、情報が多いほど対策もしやすいので、細かく記録できるのはありがたい。

まとめ

まず、アプリの新機能である「呼吸トレーニング」が思った以上に便利だった。夜の睡眠時はもちろん、ちょっと休憩したいな、という時にも有用だ。寝付きが悪くて悩んでいるという人はぜひ試してみていただきたい。「ねむりタイプ」の判定については、就寝までの時間や寝返りの回数、寝覚ましのスヌーズ回数までも記録しておくことができるので、かなり細かく自身の睡眠について理解できるはず。最近流行のライフログツールでも、深い眠りと浅い眠りの時間をそれぞれ記録してくれる機能が付いているものもあるが、それだけでは睡眠に不満があっても、何をどう改善するべきかというのがわからない。もっと細かく自分の眠りを知りたいという人は、「ねむり時間計」を試してみる価値はあるだろう。

ただ、欲を言えば、「いびきチェック」などの機能もあるとうれしい。筆者は普段別のアプリでいびきを録音しているのだが、「ねむり時間計」アプリの「呼吸トレーニング」との併用は難しい(そのまま寝てしまうため)。いびきと健康には深い関係があると言われ、「ねむりの悩み=いびき」という人も多いと思うので、「いびきチェック」機能が追加されれば、情報の有効度がより高まるのではないだろうか。また、本体を枕元に置くという使用法は手軽だが、好みが分かれるところ。寝相がよくない場合はベッドから落ちてしまうことも考えられるし、子どもと添い寝をしたり、夫婦がダブルベッドで眠る家庭でも、使用が厳しくなってしまう。体に装着して使用できるような形状になってくれたら、より使い勝手がよくなるようにも思う。

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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