“なぞって落とす”or“叩いて落とす”実力対決!!

超音波ウォッシャー VS コトン! ハンディタイプの洗濯ツール、どっちを買う?

このエントリーをはてなブックマークに追加

発表以来、高い注目を集めるシャープ「超音波ウォッシャー UW-A1」(以下、超音波ウォッシャー)が、ついに発売となりました。いち早く購入した人もいるでしょうが、用途が同じで、パッと見た感じも似ているAQUA「COTON(コトン)」とは、どちらを選ぶべきなのだろう……と迷っている方も多いはず。そこで、構造から洗浄力まで両機を比較してみました。

基本構造を見てみよう

超音波ウォッシャーとコトンは、どちらも部分的な汚れを落とすためのハンディタイプの洗濯ツール。コトンはトントン叩いて汚れを繊維から押し出すのに対し、超音波ウォッシャーは超音波振動によってできる真空の泡が弾けるチカラで汚れを削ぎ取るというように洗浄方法は異なります。両機とも利用時には水が必要で、コトンは本体内に水をセットし、超音波ウォッシャーは衣類を水に浸さないと効果が発揮されません。

サイズは超音波ウォッシャーのほうがコトンよりも直径で6mm、高さで8mm小さい、40(直径)×168(高さ)mmですが、ほとんど差はないと言っていいでしょう。重量(フタ除く)はどちらも200gですが、コトンは電池を入れると386gになります

両機ともコードレス仕様。超音波ウォッシャーはバッテリー充電(残量ゼロの状態から満充電まで約5時間で30分連続使用可能)で、コトンは単4乾電池3本をセットします

超音波ウォッシャーは「ホーン」と呼ばれる金属が毎秒38,000回の超音波振動を発生。いっぽうコトンは、先端から水を噴出しなら上下に700回/分振動します

使い方をチェック!

カタチは似ていますが、用意すべきものや使い方が異なります。それぞれをチェックしていきましょう。

まずは、超音波ウォッシャーからです。洗浄するために必要なのは、水を溜める容器(洗面所で行ってもOK)。油分のある汚れには液体洗剤を塗布し、汚れに沿ってなぞるだけで繊維から弾き出された汚れが流れ出ます。水を溜める場所がない外出先などでも使えるように、パフも付属。

衣類を水に浸し、ホーンの先端が1〜2mm水につかる程度で動かすのが理想なので、広さのある容器のほうが望ましいでしょう

下の動画は、超音波ウォッシャーでファンデーション汚れの洗浄にチャレンジしたもの。油分を含んだ汚れなため、量塗布しています。なぞるように動かすだけで、汚れが落ちていくのが不思議! 超音波振動で少し「シュー」という音がしますが、生活環境では気にならないでしょう。振動が手に伝わってくることもありません。

直径70mm弱のケース付きのパフが同梱されているので、ケースにパフと水を入れて持ち歩けば、どこでも超音波ウォッシャーが使えます。超音波ウォッシャーの詳しい使い方は、下のリンク記事からチェックしてください

<関連記事>超音波ウォッシャーの基本的な使い方紹介&汚れ落ち検証!

続いては、コトンを見ていきましょう。コトンは、使う前の準備が超音波ウォッシャーよりも少し多めです。まず最初に、水を入れたカートリッジを本体にセット。続いて、机の上に付属のマットとペーパータオルを敷きます。衣類の汚れに液体洗剤を塗って汚れのある面が下になるように置いたら、コトンを当てて電源ON。敷いたペーパータオルに衣類の汚れを移しながら、キレイにしていく仕組みです。

四つ折にしたペーパータオルを用意し、マット(右)の上に置きます

四つ折にしたペーパータオルを用意し、マット(右)の上に置きます

本体先端の部分(カートリッジ)を抜いて水を入れるのですが、かなり小さいので、こぼさず水を入れるのは少し難しいかも

ペーパータオルの上に汚れた衣類を乗せ、コトンでタッピング

ペーパータオルの上に汚れた衣類を乗せ、コトンでタッピング

コトンでしょうゆの汚れを落としてみました(下の動画参照)。汚れをペーパータオルに移しながら除去していくので、一定時間タッピングしたらペーパータオルのキレイなところに移動させなければなりません。運転音は大きめで、振動も手に伝わります。

使用後のペーパータオル。一番最初にタッピングした左上の所には、衣類にあったしょうゆの汚れが移っています

汚れ落とし対決!

ワイシャツに汚れを付けて、汚れ落ちの実力を確かめてみました。本来、汚れが付いてしまったらなるべく早く対処することが望ましいのですが、すぐに洗浄できないことは多いもの。そこで、汚れを付けてから2時間後に超音波ウォッシャーとコトンで落としてみました。ちなみに今回は、すべての汚れに液体洗浄を塗布しています。

コーヒー、赤ワイン、ソース、ケチャップ、カレー、泥、口紅を付けて、超音波ウォッシャーとコトンの基本的な使い方で洗浄してみました

洗浄後の状態です。ちょっと汚れが残っている部分がありますが、ほぼ白くなった印象。拡大してみましょう

洗浄後の状態です。ちょっと汚れが残っている部分がありますが、ほぼ白くなった印象。拡大してみましょう

コーヒー、赤ワイン、ソースはほぼ視認できないレベルで汚れは落ちました

コーヒー、赤ワイン、ソースはほぼ視認できないレベルで汚れは落ちました

泥はどちらもキレイになりましたが、ケチャップとカレーはうっすらと色が見えます。かなり薄いので、もっと早いタイミングで洗浄したら落ちるのではないでしょうか。問題は、口紅。完全には落ちませんでした。とくにコトンのほうは、けっこうしっかりと残っています。口紅に関しては、付いた直後に洗浄しても両機とも汚れ落ち具合は今回とほとんどかわりませんでした

汚れ落ちの結果は、若干、超音波ウォッシャーのほうがすぐれているように見えます。その差はわずか……と思われるでしょうが、かかった作業時間はコトンのほうが10倍ぐらい長い! 超音波ウォッシャーは本当に数秒なぞるだけで落ちた汚れが多かったのに対し、コトンは短くても30秒、長いもので1分以上タッピングしても落ちない汚れもありました。さらに、ペーパータオルの上を移動させなければならず、少々手間がかかる印象です。

コトンでトントン叩いたり、超音波ウォッシャーでなぞったりしていると、少々の汚れならば手で洗ったほうが早いのでは? という気持ちにもなります。しかし、手でこすり洗いすると繊維の傷みが心配。セーターのような毛羽立ちや伸びが気になるものは、ゴシゴシとは洗いたくないですよね。そこで、超音波ウォッシャーとコトン、そして手洗いで繊維がどのようになるのかをチェックしてみました。

2時間放置したしょうゆの汚れは、どれもキレイに落ちました

2時間放置したしょうゆの汚れは、どれもキレイに落ちました

拡大して見てみると、コトンで洗浄したほうはたくさんタッピングしたところの繊維の密度が高くなっているような気がします。ただ、気のせいかも……というレベルなので、それほど問題はなさそう

写真ではわかりづらいですが、手洗いしたものは赤い囲みの部分に毛羽立ちが! 1回の洗浄でこのような状態になるので、ひんぱんには行えませんね

どっちを買うべきか……

正直なところ、超音波ウォッシャーです。コトンはサイズ感こそ似ていますが、やはりペーパータオルを都度用意したり、移動させながら洗浄するのが手間。その点、超音波ウォッシャーは本当になぞるだけなのでラク過ぎました。おまけに、少し時間が経った汚れを落とす検証でも、超音波ウォッシャーの洗浄力のほうが上な印象。

ただ、コトンは超音波ウォッシャーに比べ、使用する水の量が少ないので、あまり衣類を濡らしたくない人にはいいかもしれません。価格が超音波ウォッシャーの半額以下というのも魅力です(2016年9月16日時点の価格.comの最安値によると、超音波ウォッシャーが16,050円でコトンが6,683円)。敷くためのマットやペーパータオルをコトンと一緒に持ち歩くのがめんどうそうに感じますが、筆者が試したところ厚く重ねたティッシュでも代用できました。なので、本体だけ持っていけば、旅行や出張先のホテルでも十分活用できるでしょう。バッテリー残量を気にしなくて済むのも、いいですね。

でも、この製品を求める一番の目的は手軽に部分汚れを落とすこと。そう考えると、筆者なら超音波ウォッシャーを選びます。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌の白物家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
レビュー最新記事
レビュー記事一覧
2017.11.22 更新
ページトップへ戻る