新製品レポート
東京ソラマチで「銭湯から生まれた! マッサージチェア今昔展」が開催中

フジ医療器 の“ロースタイル”マッサージチェアを体験してきた

2016年9月16日、フジ医療器は、マッサージチェアの新モデル「LSC-1」を発表し、東京ソラマチにてマスコミ向けに公開した。「LSC-1」は、低い背もたれと座面で座りやすく、部屋のインテリアに圧迫感を与えないロースタイルデザインが特徴だ。10月1日発売予定で、市場想定価格は148,000円(税別)となっている。

本体サイズは約650(幅)×1,030(奥行)×920(高さ)mmで、重量は約30kg。カラーは、ブラックとベージュ×ブラウンの2色を用意する

座りやすくインテリアにもフィットする「ロースタイルマッサージチェア LSC-1」

マッサージチェアには、全身を包み込むような座り心地が求められるため、ボディがどうしても大きくなってしまい、自宅への設置を諦めざるを得ないことも多い。また、椅子に置くだけで使用できるシートタイプのマッサージャーが近年人気を博していることから、その需要とは裏腹に、設置スペースへの悩みを抱えている人が多いことがわかる。

「LSC-1」は、消費者のそんな悩みに着目して開発されたマッサージチェア。部屋のインテリアに圧迫感を与えないよう背もたれを低くしたデザインが特徴だ。楽に座れる座面の高さ、ゆったり座れる座面の広さと背もたれの形状など、普通のソファとして使用できるほどリラックスできる座り心地にこだわっているという。

同社のマッサージチェアの多機種に比べ、本体の高さが30cm以上低く、空間体積は60%ほど。座面の高さは約35cmで、こちらも15cmほど低い

上半身に2つのメカを搭載! もみ心地はかわいくない

「LSC-1」は、かわいらしく丸みを帯びたボディと、マッサージチェアにしてはコンパクトなサイズ感。見た目の印象から、「マッサージ性能が物足りないのでは?」と思われそうだが、首から骨盤まわりまでくまなくしっかりもみほぐすマッサージ機能が搭載されている。

上半身部に首・肩用と背・腰用2つのメカを搭載し、肩・首、背中・腰をそれぞれに合ったもみ玉の動きでしっかりマッサージできる。マッサージ範囲は、全体・上部・下部から選択可能。「首マッサージ、腰マッサージ、エアーマッサージを組み合わせた自動コース」と「エアーマッサージのみの自動コース」という15分のコースを2種類搭載している。ちなみに、上半身に2つのメカを使用したマッサージチェアは、同社でも初だという。

枕と腰マッサージ調節パッドの着脱でマッサージの強弱調節ができる

枕と腰マッサージ調節パッドの着脱でマッサージの強弱調節ができる

首・肩用のメカは、2つのもみ玉で首から肩を集中的にマッサージ。もみ技は、もみ上げ(正転)と、もみ下げ(反転)から選択可能。上下の位置は7cmの間で調節できる

骨盤周りには、4つの大型のエアーバッグを体に沿うようにL字型に配置。ぎゅーっと包み込むような動きでケアするという

背・腰用のメカは、4つの回転式もみ玉で背中から腰を広範囲にマッサージでき、もみ玉に搭載したヒーターで、じんわり温めながらほぐしてくれる(ヒーター機能はオフにすることもできる)

座面は左右に45°回転するため、座ったり立ったりがしやすい

座面は左右に45°回転するため、座ったり立ったりがしやすい

操作パネルは、右手を置くひじ掛け部分に内蔵されている

操作パネルは、右手を置くひじ掛け部分に内蔵されている

実際に「LSC-1」の「首マッサージ、腰マッサージ、エアーマッサージを組み合わせた自動コース」を試してみたところ、フジ医療器のマッサージ器らしい、筋肉にゆっくり深く入りこむようなもみ玉の動きは健在。足部分のマッサージ機能はないが、上半身のもみ具合は、上位機種のマッサージチェアに引けをとらないようなパワフルさだったので、上半身が特につらいという方に向いていそうだ。包まれるような座り心地は、マッサージ機能をオフにして、ゆらゆら〜と左右に揺らしながら座っているだけでも気持ちよかった。

首・肩用メカは、首や肩をグーッとつかむようなもみ心地

首・肩用メカは、首や肩をグーッとつかむようなもみ心地

首から骨盤まで広範囲をくまなくもんでくれる。ヒーターで腰周りを温めながらのマッサージは気持ちよく、思わずそのまま眠ってしまいそうに

予想以上に興味深い「銭湯から生まれた! マッサージチェア今昔展」も要チェック

1954年に世界で初めてマッサージチェアの量産化に成功したフジ医療器。今でこそ、複数のメカやセンシング機能を備えたハイテクマシンとなった同社のマッサージチェアだが、現在のカタチに至るまでには長い歴史があるという。そんなフジ医療器のマッサージチェアの歴史を知ることができる「銭湯から生まれた! マッサージチェア今昔展」が、東京スカイツリータウンにある東京ソラマチ イーストヤード4階の特設会場にて開催されている。

初号機のレプリカは一見の価値あり

会場では、フジ医療器の創始者である藤本信夫氏が作成したマッサージチェア初号機のレプリカを見ることができる。もともとは銭湯のタイルを磨くタワシの行商だった藤本氏が営業で銭湯を訪れるうち、そこに集まる人に向けて商売ができないか、と、マッサージチェアの開発を思い立ったのがフジ医療器の始まりだ。当時は物資が少ない時代だったため、自転車のチェーンや、車のハンドルなどの廃材を使用しながら、試行錯誤を重ねての開発だ。そうして完成した世界初の量産型マッサージチェア第一号機「フジ自動マッサージ機」の価格は7万円。1954年当時の初任給の平均は5,600円程度だったというから、一般家庭への普及は難しい超高級品だったのだ。

日本で初めて量産化されたフジ医療器のマッサージチェアのレプリカ。2014年には機械遺産に認定されている

日本で初めて量産化されたフジ医療器のマッサージチェアのレプリカ。2014年には機械遺産に認定されている

もみ玉の上げ下げは、手動! 筆者も操作させてもらったが、結構重かったので、癒されながらも疲れるのでは……と心配になった

当時もみ玉に採用されていたのは、野球の軟式ボール。たしかに硬さと弾力のある質感はもみ玉にピッタリかも。細かい穴を開けている部分と大きく穴を開けている部分で、強めの刺激と弱めの刺激を使い分けていたそう

フジ医療器のマッサージチェアの歴史を知って、体験できる

「もみとたたきが1台で行えるマッサージチェアが発売されたのは1967年」「マッサージチェアが一般家庭に普及しだしたのは1979年ごろ」「現在では一般的となっている、マッサージチェアへのエアーバッグが初めて採用されたのは1995年」など、年表で追うマッサージチェアの進化の歴史展示も、なかなかおもしろい。

同社の「マッサージチェアソムリエ」である中井唯仁氏によると、マッサージチェアにエアーバッグを初めて採用したのはフジ医療器だという

同社の「マッサージチェアソムリエ」である中井唯仁氏によると、マッサージチェアにエアーバッグを初めて採用したのはフジ医療器だという

銭湯専用モデルなど、量販店には置いていないモデルを中心に、同社のハイエンドモデルのマッサージチェアを試すことができる

人気のシートタイプや、小型のフットマッサージャーも展示予定だという。もちろん体験も可能だ

人気のシートタイプや、小型のフットマッサージャーも展示予定だという。もちろん体験も可能だ

展示会場の内装は、銭湯をイメージしたもの。のれんに描かれているのはフジ医療器のロゴで、富士山ともみ玉がモチーフになっているという

会場では、マッサージチェアやマッサージ器を実際に試すだけでなく、一部の製品はその場で購入することも可能。意外なほどに興味深かった「銭湯から生まれた! マッサージチェア今昔展」。9月27日(火)まで開催されているので、期間中にスカイツリーに遊びに行く予定という方は、気軽に立ち寄ってみてはいかがだろう。

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る