レビュー
ルンバよりコンパクトで静かで、人間よりていねいで完璧かも!

ピュッと水吹く! 床拭きロボット「iRobot ブラーバジェット240」を使ってみた!

iRobotといえば「ルンバ」でお馴染みのロボット掃除機メーカー。わが家でも今や“ルンバなしの生活はありえない”ほど、掃除はルンバに頼りきっている。そんなiRobotから2014年に登場した床拭きロボット「ブラーバ380」はかなり気になる存在ではあったが、掃き掃除に拭き掃除まですべてロボットに任せていたら、人として堕落するのではないかという思いもあり、踏みとどまっていた。しかし今回、ニューモデルの「ブラーバジェット240」が登場し、抑えていた気持ちが爆発。

「一度、使ってみたい!」

でも、ふと思った。そういえば、お掃除ロボットは他社からもいろいろ出ているのに、床拭きロボットは出ていないのはなぜ? もしかすると、使い勝手が悪い? ロボットには限界がある? その実力を検証してみた。

「ルンバ」でお馴染みのiRobot社から登場した床拭きロボット「ブラーバジェット240」。2014年に第1号「ブラーバ380」を出してから、2年ぶりの新モデルとなる

ルンバよりもコンパクト。えっ!? こんなミニサイズでホントに拭き掃除でができる?

荷物が届いた瞬間、目を疑った。えっ!? これがロボット掃除機なの? 「ブラーバ」が「ルンバ」よりも小さいというのは知っていたが、新モデルの「ブラーバジェット240」はそれをはるかに超える小ささ。実寸で178(幅)×170(奥行き)×84(高さ)mm。丸型のルンバと異なり、こちらはスクエア型でちょっとした小箱といった感じだ。

パッケージの中身を見ると、本体のほかにリチウムイオンバッテリー充電セット、使い捨てパッド(3種)、クリーニングパッド(3種)がある。このパッドを本体に付けて拭き掃除をするという仕組みだ。

ロボット掃除機本体に、リチウムイオンバッテリー充電セット、使い捨てパッド(3種)、クリーニングパッド(3種)がある

天面は操作ボタンの「CLEAN」ボタンがあるだけ。白を基調としたシンプルなデザインがいい

天面は操作ボタンの「CLEAN」ボタンがあるだけ。白を基調としたシンプルなデザインがいい

裏面には段差センサー、パッド感知センサーを搭載。パッドはパッド差し込み部にスライドさせて装着する

裏面には段差センサー、パッド感知センサーを搭載。パッドはパッド差し込み部にスライドさせて装着する

「ブラーバジェット240」は専用のバッテリーを本体にはめ込み、操作する。自ら基地に戻り勝手に充電をしてくれるルンバと違い、充電、バッテリー装着と手間はかかるが、そのぶん電源の場所を気にせず、どこに収納してもいいという自由度がある。しかし、専用のバッドを装着したり、給水口に水を補給したりするなど、スタートまでがややアナログな印象はぬぐえない。何でもお任せのルンバに比べると、「準備はあなたがやってね。あとは私が拭いておくから」的な共同作業に近い。とはいえ、一番面倒で大変な部分は、ロボットがやってくれるのだからありがたい。

バッテリーは専用のバッテリー充電器に装着して充電。充電中はランプがオレンジ色に点滅し、完了すると緑色になる

充電が完了したらバッテリーを本体背面にセット

充電が完了したらバッテリーを本体背面にセット

バッテリーを装着した状態の背面

バッテリーを装着した状態の背面

準備&操作はいたって簡単だ。まず、専用のクリーニングパッドを本体底面に装着し、タンクに水を入れる(ドライパッドの時は不要)。そして、掃除をしたい場所にブラーバを持っていき、CLEANボタンを押すだけ。あとは、クリーニングパッドの内容に合わせて、ブラーバちゃん(なぜかそう呼びたくなる)が拭き掃除をしてくれる。

本体天面のハンドルを上げると、給水口キャップとパッド取り外しボタンが登場

本体天面のハンドルを上げると、給水口キャップとパッド取り外しボタンが登場

給水口キャップを持ち上げ、回転させると給水口が開く

給水口キャップを持ち上げ、回転させると給水口が開く

部屋から部屋への移動はハンドルを持って。水が入っている状態だと結構重く感じる

部屋から部屋への移動はハンドルを持って。水が入っている状態だと結構重く感じる

たかがパッド、されど優秀。カラーによって動作が変わり、掃除の仕上がりも変わる

「ブラーバジェット240」はその名が表すように、「ジェット」=「水を噴射する」掃除機だ。旧型の「ブラーバ380」はウェットクリーニングパッドのタンクに水を入れて掃除をするスタイルだったが、「ブラーバジェット240」では本体内のタンクに入れた水を前方に噴射して、それをパッドが吹き上げ水拭きをしていく。

クリーニングパッドが青、オレンジ、白の3種類用意されているのは、それぞれの用途が違うから。そして、その用途に合わせて、ブラーバの動きも変わる。各色の内容は次のとおり。

・青=ウェットモップモード
クリーニングヘッドを振動させながら、同じ場所を3回念入りに拭くことにより、こびりついた汚れもスッキリこすり落とす

・オレンジ=ダンプスウィープモード
クリーニングヘッドを振動させながら、同じ場所を2度拭きすることにより、日常的な汚れやホコリをキレイに拭き取る

・白=ドライスウィープモード
ホコリや汚れ、ペットの毛などをから拭きしながら、からめ取る

・使い捨てパッド
パッドは青(ウェット)、オレンジ(ダンプ)、白(ドライ)の3種。パッドの色によって掃除をするときの動作が変わる。こちらは使い捨てタイプ

・クリーニングパッド洗濯が可能なクリーニングパッド。色の用途は使い捨てパッドと同じ

・クリーニングパッド
洗濯が可能なクリーニングパッド。色の用途は使い捨てパッドと同じ

えっ!? でも、なんでブラーバは色の違いが認識できるの??? 答えは色そのものではなく、バッドの裏についている「パターン」の違いにあった。パッド裏にある白い部分に小さな穴が空いているのだが、それが色によって微妙に違うのだ。パッドを装置すると、底面にあるパッド感知センサーが働き、そのパターンを見て、「これはウェットモップモードだな。水分多めに噴射〜!」と検知し、自動的にその色の用途に合わせた動きをするというのだ。それってすごく賢くないかー? クリーニングパッドは使い捨てタイプと選択可能タイプの2種類あり、各家庭の財布事情や使い手の好みによってセレクトできる。

1回ごとに交換する使い捨てパッドは、本体購入のときに各色2枚ついている。交換用のパッドは、各色10枚入りで直売価格1,200円(税別)。税込みで1枚当あたり約130円になる。これを高いと思うか、安いと思うかは人それぞれだが、使ったらポイっと捨てられる気軽さはいい。また、この使い捨てパッドには洗浄剤が含まれているのも特徴。

いっぽう、洗濯を繰り返して使えるパッドは、3枚1セットで直売価格4,000円(税別)。こちらは最大50回洗えるらしい。コストを考えれば、こちらの方がリーズナブルではあるが、実際使ってみると、結構汚れがつく。当然、衣服と一緒には洗えないので、別洗いになるのだが、それはそれでめんどう。ロボット掃除機ユーザーというのは、基本ズボラでラクをしたいタイプだと思う。そう考えると、使い捨ての方が需要はあるのではないだろうか。実際、もし筆者が購入して使うとなったら、使い捨てパッドを絶対に選ぶだろう。ちなみに洗濯可能なクリーニングパッドには洗浄剤はない。

パッド裏の形によって、パッド感知センサーが働き、その用途に合わせた清掃をする仕組みに

パッド裏の形によって、パッド感知センサーが働き、その用途に合わせた清掃をする仕組みに

本体裏のパッド取り付け部にパッドを差し込みスライドさせる

本体裏のパッド取り付け部にパッドを差し込みスライドさせる

カチッという音が鳴れば装着完了

カチッという音が鳴れば装着完了

ウェットモップパッドとダンプスウィープパッドを使って掃除をするときは、本体の給水口に水を入れる

ウェットモップパッドとダンプスウィープパッドを使って掃除をするときは、本体の給水口に水を入れる

掃除が完了したら、ハンドル下にあるパッド取り外しボタンを矢印の方に押す。すると、汚れたパッドに触れずパッドを取り外すことができる

清掃後(廊下)の使い捨てパッドの裏。この程度の汚れならもう1〜2回使えそう?

清掃後(廊下)の使い捨てパッドの裏。この程度の汚れならもう1〜2回使えそう?

清掃後(キッチン)のクリーニングパッドの裏。これだけ汚れがつくと、いくら洗濯ができるとはいえ、使い捨てパッドの方がいいように思ってしまう

水を噴きつけ汚れを落とし、部屋の隅々までお掃除

では、「ブラーバジェット240」の実力を見てみよう。CLEANボタンを押して少し経つと、本体前方の小さな穴から、いきなり水がぴゅーっ! 初めてその光景を見たときは、「何コレかわいい」と思わずにんまり。その後、規則正しい動きをしながら、水で濡れた床を丹念に拭いていく。我が家のルンバのようにあっちこっちに動くのではなく、決められた動きで丁寧に拭き潰す。この動きはどう見てもアメリカ的ではなく、日本人の拭き掃除を研究したとしか思えない。

水は意外と勢いよく噴射する。この勢いで、家具やカーテンにかけられたらこりゃあたまったもんじゃないな、と思ったら、ちゃんとお利口にプロミングされているらしい。「ブラーバジェット240」はルンバシリーズと同じ「iAdapt 2.0」というナビゲーションシステムを搭載していて、部屋の広さや形状を把握しながら掃除をする。じっくり観察してみると分かるが、一度前に進んで、1歩下がってから水を噴射という動きが徹底されており、「よし、ここには障害物がないな」と確認をしてから水を噴射しているので、家具やカーテンに水がかかる心配もない。なんだかずいぶん賢いな。

使い捨てダンプスウィープパッドで古民家の廊下を掃除してみる。前方へ短く進み、まっすぐ後退するという前後の動きを繰り返しながら、廊下の隅々まで拭き掃除をしてくれる

本体前面にあるジェットスプレーノズルから水が出てくる! 初めて見る光景にちょっと感動!

本体前面にあるジェットスプレーノズルから水が出てくる! 初めて見る光景にちょっと感動!

さらに、バーチャルウォールモードにすると、ブラーバが進入できないエリアを設定できるという。バーチャルウォールモードに設定するには、CLEANボタンの左右に2本の青色の線が出るまで押し続ける。しかし、これが意外とスムーズにいかず、「あれ、今青色になった?」とあやふや。ボタンが増えてもいいから、もう少しハッキリと分かるものが欲しい。ただ、実際に使う際、わが家のように廊下の拭き掃除に使いたいといった場合は、もともと障害になるようなモノも置いていないので、あまり使う機会がないだろう。試しに廊下と畳に段差がないところを掃除させてみたが、バーチャルウォールモードを設定しなくても、「ここは畳だな。絨毯もあるな」と勝手に読み取り、進入することはなかった。

「ブラーバジェット240」のよいところは、丁寧に拭き掃除してくれるところ。コンパクトなサイズだから、キッチンのシンク下収納のわずかなすき間もスルッと入って拭き掃除をしてくれる。もしかすると、人がやるより丁寧で完璧なのでは?

そして、もう1つ気に入ったのが、音の静かさ。「ルンバ」と比べると、本当に同じ会社が作ったの?と思ってしまうくらい、おとなしい子なのだ。静か過ぎて、ときどきその存在を忘れてしまうくらい。これなら、夜間の掃除も、ベビーがいる家も重宝しそう!

キッチンのシンク下など微妙な高さの場所にスルッと入り込み、隅々まで掃除をしてくれる

キッチンのシンク下など微妙な高さの場所にスルッと入り込み、隅々まで掃除をしてくれる

バーチャルウォールモードを設定するには、本体天面のCLEANボタンの左右に2本の青い線が現れるまで押し続ける。しかし、これがなかなかうまくいかず……。別のボタンがあった方がやりやすいのでは?

畳の部屋と段差がない廊下を掃除するときに使用。確かに廊下だけを掃除し、畳には進入しなかった

畳の部屋と段差がない廊下を掃除するときに使用。確かに廊下だけを掃除し、畳には進入しなかった

自分でセットをしておきながら、「あれ? いたの?」とびっくりするほど、静かに掃除する。これなら夜間に使用しても問題なし!

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