レビュー
やっぱり布団乾燥機は、手軽なのがいいみたい!

パワーアップ! 人気のマットなし布団乾燥機「新カラリエ」を使ってみた

寒い季節になると、我が家で活躍するのが「布団乾燥機」。夏はおもに湿気やダニ対策として使われますが、冬になるとヒンヤリ冷たい布団を温めておくという重要な役目も追加されます。ちなみに、筆者が布団乾燥機を選ぶ基準は、ズバリ「マットがいらないタイプ」。そこで、今年はアイリスオーヤマの布団乾燥機「カラリエ FK-C2」(以下、FK-C2)を試してみました。

我が家の犬もフカフカの布団が大好き。布団乾燥をかけた後は、かならずベッドにくつろぎに来ます

我が家の犬もフカフカの布団が大好き。布団乾燥をかけた後は、かならずベッドにくつろぎに来ます

布団乾燥機の“意外な落とし穴”とは

ところで筆者は現在、マットなしの布団乾燥機「スマートドライ RF-AB20(象印)」を使用しています。この製品もセットが簡単、しかもパワフルでとても気に入っているのですが、唯一気になっているのが「重さ」。普通の家の場合、当たり前ですが布団乾燥機は1台しか買いません。しかし、布団の数は家族の人数分ある……。つまり、毎日布団乾燥機を使う家庭なら、毎日家族の人数分だけ布団乾燥機を移動させる必要があるのです。そして、一般的な布団乾燥機は、4kg以上の重量のものがほとんど。一度に移動させる距離は短くても、毎日のこととなると意外に重く感じます。

そんななか「軽量・コンパクト」を売りに昨年発売されたのが、アイリスオーヤマの「カラリエ」。じつは筆者も昨年FK-C2の前モデル「FK-C1」を使ってみたのですが、コンパクトなボディとは思えないほどパワフルでした。とはいえ、布団の中心温度が50℃になっても、布団上部が35℃前後になるなど温度ムラはそれなりにあります。他メーカーの人気機種の消費電力が650W以上なのに対し、FK-C1は500Wなので、このあたりはコンパクト化にあたりしょうがないのかなと考えていました。ところが、今年発売の新モデルFK-C2は、なんと消費電力が500Wから560Wにパワーアップ。そして「布団全体に熱風がいきやすい」ノズル形状に進化しています。

本体サイズは160(幅)×140(奥行き)×360(高さ)mm。重量1.8kg。従来モデルより厚さは1.5cm増えましたが、重量はあいかわらず一般的な布団乾燥機の半分以下

我が家にあるスマートドライ RF-AB20(象印)との比較。大きさの違いは歴然です

我が家にあるスマートドライ RF-AB20(象印)との比較。大きさの違いは歴然です

本体側面には電源コード収納スペース。コードを出す時はカバーを外してコードを引っ張り出します。フタを外したり、装着したりに少々手間がかかり、正直このあたりの使い勝手はいまいち

女性が持ってもこの小ささ! 枕の横に置いても圧迫感がないサイズなので、毎日使う冬は枕横に置きっぱなしにできます

使いやすさはそのまま

FK-C2の使い方は簡単。まずは本体のホース先にあるを「立体ノズル」を開きます。次に、ホースを伸ばしてベッド中央にセットし、布団をかぶせるだけ。このとき、立体ノズルを上に向けることで、ホース先と布団の間に空間ができ、効率的に熱風が布団の中でめぐります。また、本体と布団の隙間から空気が逃げないよう、ハンドルとホースの隙間に布団をていねいに挟み込むのがポイントです。

まずは約50cmほどあるホースを引き出します。フタやボタン操作がなく本体からサッと引き出すだけなので、ズボラにはうれしい

ホーズ先の「立体ノズル」は使用前に開きます。開いた部分を上に向けてセットすることで、布団のなかに熱風を行きわたらせるためのスペースを確保できます

ホースをできるだけ布団の真ん中にくるようにセットし、布団の隙間から空気が逃げないように製品の周りを手で抑えます。ここに隙間があると、布団内の温度が上がりにくいので注意

本体をセットできれば、あとはモードを選択するだけです。モードは自動的に時間と温度帯が設定される「布団自動乾燥」と、時間と温度を自分で設定する「手動」があります。布団自動乾燥モードには、布団を温かいまま保つ「冬」と、最後に熱い空気を追い出す「夏」のほか、布団を温めるだけの「あたためモード」、高温で長時間運転する「ダニモード」があります。一方、手動の場合は、約65℃の「温風」、約50℃の「低温」、そしてほぼ室温の「送風」から温度を選択。そして、最短15分、最長180分から運転時間を選択します。

操作は「布団自動乾燥」と「手動」のどちらかから選択。また、現在の送風温度は操作部上にある「温風サイン」の色でわかります。赤は高温、黄色は低温、青は送風です

気になる布団の温度は?

さて、カラリエを使用していて気になるのは、布団の温度。そこで布団の中央に温湿度計を置き、高温モードで75分運転してみました。温度は19度からなんと温度計の上限である60℃以上に。また、湿度は50%から19%に低下しています。試しに温度分布がわかるサーモカメラで撮影したところ、もっとも温度が高かったのは温風が直接あたる枕付近の61.4℃。ノズルが位置していた布団中央は50℃前後、そして風が当たりにくい布団の端でも50℃近くあります。これは優秀!

室温18℃時に、高温モードで75分乾燥した後の敷布団をサーモカメラで撮影。一番温度の高い枕付近は、最大61℃とかなり高温なのがわかります。温度の低い足元でも48.4℃と優秀な数値。構造上本体側が暖まりにくいので、枕側に本体をセットすると足元が暖まりやすいです

乾燥1時間後と3時間後をサーモカメラで撮影。1時間後では、ほとんどのエリアが35℃近い温度を維持。3時間後でも室温18℃に対して30℃近い温度を保っていました

ちなみに、ダニが繁殖しやすい環境は、湿度50%以上、温度は20〜30℃前後だそう。FK-C2を使用すれば、かなりダニが嫌がる環境を作れそうです。

また、我が家は羽根布団を使用しているのですが、布団乾燥機をかけたあとの布団はとにかくフッカフカ! 乾燥前の布団は高さ20cmほどでしたが、乾燥後はなんと35cm近くに膨らんでいます。しかも、乾燥機使用後2時間後に布団にはいると、ほとんどちょっとぬるめのお風呂のような温度。フワフワと包まれる間隔に、思わずお風呂に入ったときのような「あー……!」という声がでてきてしまいます。寒い時期に暖かい布団に入る気持ちよさを知ったら、もう布団乾燥機無しの生活には戻れそうにありません。

羽根布団を乾燥したところ、これだけ厚みがアップ。布団をかぶってみると、重量も非常に軽く感じます

羽根布団を乾燥したところ、これだけ厚みがアップ。ふわっとしています

布団乾燥以外にも便利

布団乾燥機は、布団を乾燥する以外にも役に立ちます。カラリエはくつ乾燥アタッチメントを付属しており、靴やブーツの乾燥ができます。湿気た靴は水虫などの菌の温床なので、手軽に靴が乾燥できるのは嬉しいところ。また、靴のイヤな匂いは雑菌によるものが多いため、定期的な乾燥で靴のニオイの低減もできそうです。

付属するくつ乾燥アタッチメント。「風を2方向にわける」「靴を挟んで固定する」の2種類の役割があります

付属するくつ乾燥アタッチメント。「風を2方向にわける」「靴を挟んで固定する」の2種類の役割があります

スニーカーなどの乾きにくい靴はもちろん、背の高いブーツの乾燥も可能です。皮製品の場合は、熱に弱いので送風などで乾かしましょう

ニオイのこもりやすいクローゼットも、手軽に空気を循環させて乾燥させられます

ニオイのこもりやすいクローゼットも、手軽に空気を循環させて乾燥させられます

そして、個人的にカラリエシリーズで気に入っているのは、ホースを寒い個所に向けて使用するピンポイントの暖房。エアコンを入れていても、足元だけ寒いことがありますが、こんな時に足に向けて温風を送風できるのです。足を温めるだけで、足湯をしたように全身が暖まるため、比較的寒い時期でも暖房を入れずに済みます。そのうえ、風があたるのが足だけなので、エアコンのように顔が乾燥しないのも女性としてはうれしいところです。

ただ、FK-C2は立体ノズルになったため、ノズルの重量が増えています。そのため「ココ!」といった場所で固定ができません。この点だけは、好きな角度でノズルを固定できていた前モデルのFK-C1のほうが使い勝手がよかったと感じました。

ちょっと寒いなというときに便利なピンポイント暖房。遠赤外線ヒーターなどは消費電力が1000Wを超えるものも多いですが、FK-C2は最大でも560Wなので電気代も安心

まとめ

カカクコムで布団乾燥機の人気ランキングをみると、やはり人気があるのは「マットがいらない」製品。以前まで布団乾燥機といえば、布団をマットで包み込み、このマットに熱風を送り込んで布団全体をムラなく乾燥させていました。とはいえ、マット式はセットや片付けが非常に面倒……。そんな理由でマットなし製品が人気なのでしょう。正直にいえば、やはりマット式のほうが明らかに布団全体が均一に温まります。とはいえ、セットが面倒だと我が家では使わなくなるのが明らか。こんなズボラな家庭にとっては、少々熱ムラがあろうとひんぱんに使用しやすいマットなし布団乾燥機のほうが断然向いているといえるでしょう。そのうえ、FK-C2は軽量・コンパクト。我が家にとって「片づける必要がない」のも大きなメリットです。

ダニ予防やフワフワの気持ちよさ、冬のヒンヤリ布団対策に布団乾燥機が欲しい! でも、面倒なのはイヤ、という人にとって、FK-C2は救世主のような存在になりそう。もちろん家族が多く、一日に何度も布団乾燥機を移動させなければならない家庭にもおススメです。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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