牛島義之のアウトドアのススメ
牛島義之のアウトドアのススメ

シングルバーナーで燻製が作れるスモーカー「たくみ香房フルセット」が便利でおいしい!

近年、家庭でも手軽に作れる家電製品などが続々と登場し、注目を集めている「燻製」。ただ、煙やニオイを抑える工夫が施されているとはいえ、やはりニオイは付着してしまいます。ならば、煙やニオイを気にしなくてもいいアウトドアで、思いっきり燻製作りを楽しんでみましょう! ダンボールなどを使ってスモーカーを自作することもできますが、少々使いづらかったり、使い捨てになってしまいがちです。そこで紹介したいのが、SOTO「たくみ香房フルセット ST-129S」(以下、たくみ香房フルセット)。スモーカーのあるアウトドアの魅力を、「たくみ香房フルセット」を使いながらお伝えします。

「たくみ香房フルセット」って、どんなもの?

「たくみ香房フルセット」はアルミ製のスモーカー本体に「スモークダクト」を取り付けることで、シングルバーナーで燻製ができるのが特徴。対応するシングルバーナーは同社の「レギュレーターストーブ ST-310」に限られますが、一般的にアウトドア用のスモーカーはスモークチップの加熱にカセットコンロやツーバーナーを用いることが多いもの。シングルバーナーのほうが小さいので、たくみ香房フルセットはコンパクトに収納できる点も魅力です。なお、たくみ香房フルセットは分解して収納する仕様なため、使用前に組み立てが必要ですが、シンプルな構造なので難しくはありません。

本体とダクトのパーツを並べると、このような感じになります。点数は少し多めですが、組み立てにはネジや工具は不要

まず、本体を組み立ててみましょう。支柱にパネルをスライドさせれば、ほぼ外側の部分は完成します

まず、本体を組み立ててみましょう。支柱にパネルをスライドさせれば、ほぼ外側の部分は完成します

外側ができた本体に、食材を並べるための網をセットします。支柱に4か所突起があるので、食材の高さにあわせて好きな位置に装着してください

本体下部にチップ皿と、その皿を受けるための枠を装着。最後に、天板と正面パネルをセットすれば本体が完成します

完成した本体(たくみ香房)のサイズは、約230(幅)×405(高さ)×230(奥行)mm。ヒンジやネジ止めなどがなく、壊れにくいのも特徴です

本体をツーバーナーに載せて加熱したり、チップ皿に着火したスモークウッドやチップを入れれば、本体だけでも燻製は作れますが、シングルバーナーで使えるようにスモークダクトをセットしてみましょう。

スモークダクトを取り付ける場合は、本体底にスタンドを装着します

スモークダクトを取り付ける場合は、本体底にスタンドを装着します

本体の側板1枚を取り外し、ダクト用パーツをセット

本体の側板1枚を取り外し、ダクト用パーツをセット

本体の組み立て工程では底部にセットしたチップ皿と受け枠ですが、スモークダクトを使用する場合はダクトのほうに装着します

ダクトを装着した側の本体上部にハーフパネルをセットし、スモークダクトに天板をつけたら完成です。ダクトを取り付けたサイズは、約470(幅)×505(高さ)×280(奥行)mm。燻製をする際は、ダクトの下にシングルバーナー「レギュレーターストーブ ST-310」(別売)を設置します

実はこの製品、本体(たくみ香房)とスモークダクトはそれぞれ単体で販売されています。「たくみ香房」というスモーカーのオプションとしてラインアップされていたスモークダストに、専用ケースもつけてワンセットとしたのが、今回紹介する「たくみ香房フルセット」なのです。

燻製を作ってみよう!

さっそく、燻製作りに挑戦! たくみ香房フルセットは約80〜120℃の高温で燻(いぶ)す「熱燻」と、約50〜80℃の少し低めの温度で燻製する「温燻」が作れるので、両方を試してみました。

【熱燻】スモークサーモン&スモークチキン

サーモンとチキンを熱燻してみましょう。熱燻は高温で加熱しながらスモークするので、生の食材を燻すことができますが、事前に食材の水分を抜く準備が必要です。

刺身用のサーモンと鶏モモ肉の水分をキッチンペーパーでよく拭き取ってから、ハーブソルトをたっぷりふりかけます。その後、キッチンペーパーで包み、冷蔵庫で1晩寝かせば、水分を飛ばす準備が完了

下準備しておいた食材をスモーカーに入れます。煙が全体に行き渡るように、隙間を開けて並べるのがポイント

下準備しておいた食材をスモーカーに入れます。煙が全体に行き渡るように、隙間を開けて並べるのがポイント

今回は平たい食材ですが、大きな食材を燻製する場合は最上段に網をセットし、S字フックをかけて吊せばOK

また、食材の油が落ちてテーブルが汚れるのを防ぐため、本体の下にアルミホイルやトレーなどを置いておくといいでしょう

なお、正面パネルは天板に引っかけて開けることができます。2段階で開き具合を変えられるので、食材の出し入れや中の様子を見るのも容易

細かい部分ですが、正面パネルのツマミを持ち上げると天板が押されて後ろへ10mmスライドするので、開けるのがとてもスムーズ! こういった使いやすさの工夫はありがたい

食材をセットしたら、いよいよスモーク! スモークチップはチップ皿の5分目くらいの量を目安とし、皿の中央に山なりに入れます

シングルバーナーをチップ皿の中央にくるようにセットして着火。強火にするとチップが燃えてしまうので、中火以下で加熱します

着火してしばらくすると煙が出てきます。チップが燃えていないかを時々チェックしつつスモークを続けましょう。庫内の温度を測る温度計をセットできるようになっているので、別途購入して用意しておくといいかも

着火してから約30分でスモークチキンが完成。サーモンは生でも食べられる刺身用なので、20分ほどスモークし、チキンよりひと足先に取り出しました

食べやすい厚さに切って、お皿に盛り付け。チキンはしっかり火が通り、スモーキーでおいしい! サーモンは少し加熱し過ぎてしまった感じですが、それでも脂が乗っていてバツグンのうまさです

そのまま食べてもおいしいですが、サラダのトッピングに使うのもあり! 燻製は翌日に食べたり、別の料理に利用できるので、一度に食べきれる量をそれほど意識しなくていいのも魅力です

【温燻】スモークミックス

次は、温燻にトライ! そのまま食べられる食材を燻製にするので、熱燻よりも手軽です。6Pチーズ、味付け卵、刺身用ゆでダコを用意し、燻してみました。なお、温燻は火にかける必要がないため、スモークダストは装着しなくてOKです(つまり、本体のみでOK)。

食材を網にセットします。タコは燻製中に水分が出て下に落ちるので、タコの下には別の食材を置かないようにしましょう

着火したスモークウッドをチップ皿に入れます。十分に火が付いていないと途中で消えてしまうので注意

着火したスモークウッドをチップ皿に入れます。十分に火が付いていないと途中で消えてしまうので注意

熱燻と比べると少なめですが、スモークウッドの煙がスモーカーから出てきます。燻製中に煙の量が大幅に減ったと感じたら、消えている可能性があるのでスモークウッドを確認してください

待つこと約2時間で、見事な飴色の燻製ができました。スモーク時間が長いように思いますが、スモークウッドが燃えている時間は90分ほど。その後30分程度置いておいたほうが煙がなじむので、その時間も含めトータル2時間の燻製となります

もともとおつまみになる食材ですが、燻製にすると風味が増してビールにあう! さらに1日寝かせておくと、よりスモーキーになるので、もっとビールが進みます(笑)

おつまみとして食べるだけでなく、サンドイッチにしても最高! スモークチーズとトマトって、意外とあうんですよ。なので、全部食べたい気持ちはガマンして、サンドイッチ分のチーズは残しておいてください!

保管時のニオイ対策も万全!

燻製作りをしたことがある方ならご存知かもしれませんが、燻製に使った道具はスモークチップやウッドから出るヤニや食材の油でかなり汚れます。「ヤニも味になる」と洗わない人もいますが、ニオイが強烈なので家の中で保管するならキレイにしたいもの。そんな課題に配慮して、「たくみ香房フルセット」には密閉できる防水ケース「スモーカー・タープケース」が用意されています。このケースに入れればニオイがもれ出すことはありませんが、汚れが気になる人は分解して洗浄するといいでしょう。

使用後のスモーカー内側はヤニでかなり汚れ、ニオイも強烈についています

使用後のスモーカー内側はヤニでかなり汚れ、ニオイも強烈についています

そのまま収納しても問題ありませんが、洗剤で洗うとさらに快適に。完全に分解できるので、ほかのスモーカーより洗いやすいのも魅力です

ニオイを漏らさない「スモーカー・タープケース」に、すべてのパーツが収納できます

ニオイを漏らさない「スモーカー・タープケース」に、すべてのパーツが収納できます

ケースは開口部をクルッと巻いてベルクロで留めるので、ニオイが漏れることはありません。収納サイズは400(幅)×65(高さ)×230(奥行)mmと、比較的コンパクト

まとめ

筆者は何度も燻製を作っていますが、まったく飽きることがありません。どんな食材を燻製にするか考えるのも楽しいですし、燻製した食材をアレンジした料理は家族にも大好評。スモークする時間はかかるものの、ほぼ放置しておけば完成するので、のんびりアウトドアするスタイルにも最適です。なにより、お酒との相性がバツグンなのがイイ!

もちろん、専用のスモーカーを用意しなくても燻製は作れます。しかし、トータルで考えると使い勝手はあまりよくありません。中華鍋やボウルなどを使うとニオイがなかなか取れず、ほかの料理を作る際に気になることも。また、自作のダンボールでスモークした場合、脂の多い食材を燻製していたら引火してしまった……という話もあります。スモークを何度も楽しみたいという人は、ぜひスモーカーを手に入れていただきたい!

牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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