牛島義之のアウトドアのススメ

夏休みは親子でキャンプ! 子どもが快適・安全に過ごすためのキャンプグッズの準備はOK?

親子で楽しむキャンプは、親にとっても子どもにとってもかけがえのない思い出となるもの。今回は、“子どもをより快適”にしてあげるためのポイントとキャンプグッズを紹介します

【ポイント1】ロースタイルで安全に!

一般的なキャンプ(ハイスタイル)で使用されるテーブルは高さが70cm前後あり、これに合わせるチェアは座面の高さが50cm前後となります。大人にはちょうどいい高さですが、子どもは足が地面に届かずブラブラとさせている状態に。このような光景は当たり前のことだと思われるかもしれませんが、足が地面に着かないと不安定になり、最悪の場合、転倒してしまうこともあります。また、踏ん張りがきかないので食事中に前かがみになり、テーブルに肘をついてしまうことも。このようなことを防ぐとともに、大人もソファ感覚で座れてラクという理由から、近年流行っているのが「ロースタイル」です。座面が40cm以下に位置するチェアに合わせて、テーブルを選ぶだけなので難しくありません。

ハイスタイルとロースタイルのチェアを並べてみると、座面の高さは一目瞭然。ハイスタイルはダイニングチェア、ロースタイルはソファの座面高に近い仕様です

ロースタイルなら、小さな子どもでもしっかりと足が届くので安心。テーブルは、ハイスタイルとロースタイルのどちらにも切り替えできるタイプを選ぶと、子どもの成長に合わせてスタイルを変えていけるので便利でしょう

・ロゴス「neos アッセムアームチェア」

座面にハリがあるので、体をあずけても安定感があり、ゆったりとくつろぐことができます。おしゃれさを引き立たせる、ウッド素材のアームレストもポイント。また、軽量なアルミフレームは一部分が組み立て式になっているので、コンパクトに収納できます。

使用時のサイズは約57(幅)×54(奥行)×65.5(高さ)cmで、座面高は約31cm。約17(直径)×60(長さ)cmに収納でき、重量は約2.3kg

・コールマン「ツーウェイキャプテンチェア」

高さが2段階調節でき、ハイスタイルとロースタイルのどちらでも使用できます。背面にはポケットが付いているので、スマートフォンなどの小物が入れられて便利。収納は、傘をたたむように長細くコンパクトにまとめられます。

使用時のサイズは約55(幅)×56(奥行)×67/84(高さ)cmで、座面高は約31/48cm。約20(幅)×20(奥行)×66/83(高さ)に収納でき、重量は約3.5kg

・キャプテンスタッグ「エクスギア ロースタイル ディレクターチェア(ブラウン)」

シートバックにウレタンフォームのクッション材を入れるなど、ソファのような座り心地を目指して作られており、背中の当たり具合がやわらか。ドリンクホルダーが装備されているのもうれしいポイントです。

使用時のサイズは約62(幅)×54.5(奥行)×75(高さ)cmで、座面高は約28cm。約54.5(幅)×17(奥行)×73(高さ)に収納でき、重量は約3kg

・ロゴス「グランベーシック 丸洗い3FDスリムテーブル」

4段階に高さ調節ができる3つ折り式のテーブルで、厚さ約5cmに収納可能。水に強いフェノール樹脂天板とステンレスリベット、アルミパーツを使用しているので、さびにも強く、丸洗いもできます。

使用時のサイズは約120(幅)×60(奥行)×69/57/35/24(高さ)cm。収納サイズは約62.5(幅)×50(奥行)×5(高さ)で、重量は約6.4kg

・コールマン「コンフォートマスターバタフライテーブル/120」

ガラスファイバーで軽量なうえ、ワンアクションで組み立て・収納できる手軽さが魅力です。天板にはメラミン樹脂加工が施されており、雨などの水濡れにも強いので安心。高さは3段階で調整できます。

使用時のサイズは約120(幅)×70(奥行)×70/60/44(高さ)cm。収納サイズは約36(幅)×120(奥行)×9(高さ)で、重量は約5.7kg

【ポイント2】ハイブリッドスタイルで大人も子どもも快適&安全

前述のロースタイルをアレンジし、ロースタイルとハイスタイルを組み合わせた「ハイブリッドスタイル」(筆者命名)にしてみるのも、快適性と安全性を考えるといい方法です。

上の写真のように、ハイブリッドスタイルでBBQを行い、子どもはロースタイルのほうに座らせておけば、調理で忙しくて目が行き届かない時にも安心です。ローススタイルはくつろぐには最適ですが、座ったり立ったりの作業が多い時には、ハイスタイルのほうが大人は動きやすいもの。大人用と子ども用の2セット準備するのは荷物が増えてめんどうそうに思われるかもしれませんが、ハイスタイルのテーブルとチェアをオールインワンタイプにしてしまえば、テーブルの中にチェアを収納できるので、持ち運びにもそれほど苦労はしないはずです。

ハイスタイルとロースタイルのテーブルではこれだけの段差ができるので、子どもがBBQグリルを触ってしまうようなトラブルも防ぎやすいでしょう

・ロゴス「LOGOS Life ベンチテーブルセット4」

ハイスタイルで使う時にはテーブルを70cmの高さにし、子どものテーブルと高さを揃えたい時には40cmに変えるというように2通りの使い方ができます。天板に最大直径32cmまでに対応したパラソルホールが装備されているので、別途パラソルを用意すれば日よけもバッチリ!

使用時のサイズはテーブルが約90(幅)×65(奥行)×70/40(高さ)cmで、ベンチが約87(幅)×25(奥行)×40(高さ)cm。収納サイズは約94.5(幅)×35.5(奥行)×11.5(高さ)cmで、重量は約8.3kg

・コールマン「ナチュラルモザイク ファミリーリビングセット/ミニプラス」

キャンプサイトに彩りを添えてくれるモザイク柄が特徴のファニチャー。天面は水濡れに強いメラミン加工が施されているほか、抗菌加工で衛生にも配慮されています。テーブル中央にパラソル穴もあり。

使用時のサイズはテーブルが約約80(幅)×70(奥行)×65(高さ)cmで、ベンチが約78(幅)×25(奥行)×35(高さ)cm。収納サイズは約80(幅)×10.5(奥行)×35.5(高さ)cmで、重量は約9.2kg

【ポイント3】テーブルランタンはLED

キャンプではサイト全体を照らす大きなランタンのほかに、テーブルの上を照らすテーブルランタンも用意しますが、子どもが触っても安全なLEDランタンを選びましょう。LEDなら、風で倒れてしまっても物に火が燃え移ったり、タープなどの生地を溶かしたりする恐れもありません。

LEDランタンは発光部が熱くならないので、さわってもやけどしません。また、最近のものは光量も問題ないレベルです

・コールマン「クアッドマルチパネルランタン」

4面の発光パネルはそれぞれ取り外しができるので、懐中電灯のように持ち歩けるほか、背面のスタンドで自立させることも可能。明るさは3段階で調整でき、USBポートからスマートフォンなどの充電もできます。

サイズは約14.5(直径)×23.5(高さ)cmで、重量は約1.2kg。アルカリ単1形乾電池4本または8本を使用し、8本セットした際の明るさは最大約800lm

・ロゴス「ロジックランタン」

ボディを2つに分けることができ、それぞれ、吊り下げたり、マグネットでスチールに固定できたりとさまざまな使い方が可能。もう1セット用意すれば、合体させて4ピースの大型ランタンとしてより明るく照らすこともできます。

サイズは約11(幅)×11(奥行)×22(高さ)cmで、重量は約780g。アルカリ単2形乾電池6本を使用し、2ピースを合体した際の明るさは最大約588lm

・キャプテンスタッグ「ツインライト LEDランタン<ステンドグラス風シート付>」

ステンドグラス風のシートが付属しており、クラシカルなやさしい暖かみのある灯りを演出。傘と本体は分離でき、それぞれが点灯するようになっているので、傘はテントの天井に吊り下げ、本体はキャンドルのようにテーブルでと、同時に使うこともできます。

サイズは約16.5(幅)×16.5(奥行)×33(高さ)cmで、重量は約770g。アルカリ単1形乾電池3本(本体)、アルカリ単3形乾電池3本(傘)を使用し、明るさは最大約172lm

【ポイント4】子ども用カトラリーで食事をしやすく!

キャンプ用のカトラリーセットは、ほとんどが大人用であるため、子どもにとっては大きすぎたり、重すぎたりと扱いづらいもの。落としても割れにくい素材でできているものが大半ですが、せっかくなら子ども用を用意してあげましょう。

わざわざ購入せずに、お弁当などで使っているものを持参してもOK! 特別なカトラリーを用意せずに、普段使っているお気に入りのものを持って行ってあげたほうが子どもはよろこぶかもしれません

・ライトマイファイヤー「スポークリトル3パック」

子どもが使いやすいように少し小ぶりに作られたスプーンとフォークが一体となったスポークで、素材には飽和ポリエステル樹脂を採用。3本セットとなっているので、コスパも◎。

サイズは約3(幅)×14(長さ)cmで、重量は1本約8g

サイズは約3(幅)×14(長さ)cmで、重量は1本約8g

・トゥーゴーウェア「トゥーゴーウェア キッズ バンブー カトラリーセット」

口当たりのいい竹素材で作られていますが、食器洗い機にも対応しており、帰宅後の洗浄でも手間はなし。付属する収納ケースがペットボトルのリサイクル素材でできている点も、アウトドア好きには響くかも!?

サイズは約14.6(長さ)cmで、重量は非公表

サイズは約14.6(長さ)cmで、重量は非公表

【ポイント5】シュラフは添い寝ができるワイドタイプ!

子どもが小さいうちは、親子で一緒に眠れるワイドタイプのシュラフを用意しておくと安心。ワイドタイプのシュラフは分離して2つのシュラフにできるものが多く、また、1人で使うシュラフとして販売されていても、同じモデルであれば連携してワイドにすることができる製品も多いので、そういったものを選ぶと長く使えます。

幅が一般的なシュラフの2倍以上あるワイドタイプのシュラフなら、親子でゆったり眠れます

幅が一般的なシュラフの2倍以上あるワイドタイプのシュラフなら、親子でゆったり眠れます

ワイドシュラフを分割して2個のシュラフにできるタイプは、子どもが大きくなっても使えるので便利(写真は、コールマン「アドベンチャースリーピングバッグ/C0」)

・コールマン「アドベンチャースリーピングバッグ/C0」

封筒型なので、家の布団のような感覚で使えます。敷き布団とかけ布団に該当する上下のパーツを切り離せば、1人用シュラフとしても使用可。快適温度は0℃以上なので、秋冬のキャンプにもうってつけです。洗濯機での洗濯にも対応。

ポリエステル製中綿を使用しており、快適温度は0℃以上。使用時のサイズは約150(幅)×190(長さ)cm。収納サイズは約28(幅)×28(奥行)×40(高さ)cmで、重量は約4kg

・ロゴス「2in1・Wサイズ丸洗い寝袋・0」

連結すればワイドシュラフになる、1人用シュラフが2つセットになったタイプ。通気性と拡散性にすぐれた素材を採用しおり、汗をかいても常にさらっとした肌触りを保ってくれます。洗濯機で丸洗いができるので、子どもが寝汗をたくさんかいても安心。

ダイナチューブファイバーを中綿に使用しており、適正温度目安は0℃まで。使用時のサイズ(1人用)は約75(幅)×185(長さ)cm。収納サイズ(1個分)は約28(直径)×39(高さ)cmで、重量(2個分)は約3kg

・DOD「わがやのシュラフ」

大人4人が一緒に入れてしまうほどの特大サイズでありながら、1分以内で収納できる独自構造を採用。2つのシュラフに分割することもでき、そのサイズは2人用と大きいので2人ずつに分かれて寝ることもできます。もちろん、洗濯機で丸洗いOK。

ホローファイバーを中綿に使用しており、推奨使用温度は5℃以上。使用時のサイズは約230(幅)×200(長さ)cm。収納サイズは約36(幅)×36(奥行)×66(高さ)cmで、重量は約4.8kg

【ポイント6】マットは隙間なくフカフカに!

子どもはけっこう寝相が悪いので、シュラフをはいで動いてしまうことがあります。テントで寝る際はシュラフの下にマットを敷くのが基本ですが、複数枚のマットを敷いてしる場合、マットとマットの間に隙間ができてしまい、その隙間に落ちてしまうことも。凸凹のフロアで寝てしまうのはかわいそうなので、隙間ができない連結できるマットやワイドタイプのマットを用意してあげましょう。

1人用のマットも連結できるタイプであれば、寝相の悪い子どもでも安心です

1人用のマットも連結できるタイプであれば、寝相の悪い子どもでも安心です

・DOD「キャンピングマット」

バルブを開ければ空気が自動で注入されるインフレーターマットの2人用モデル。弾性と軽量性を兼ね備えた「ハイパーエラスティックラバースポンジ」素材は寝心地がよいほか、コンパクトに収納できるのも特徴です。サイズが大きいので、ピクニックマットにもうってつけ。

使用時のサイズは約180(幅)×112(奥行)×3(高さ)cm。収納サイズは約18(直径)×58(長さ)cmで、重量は約2.2kg

・コールマン「キャンパーインフレーターマット/WセットU」

2枚のマットがセットになっており、スナップボタンで留めれば1枚のマットに変身! マットの厚さが5cmもあるので、地面の凸凹を感じることなく快適に寝ることができます。マットを広げてバルブを開ければ空気が自動で入るので、準備は超カンタン。

使用時のサイズは約63(幅)×195(奥行)×5(高さ)cm。収納サイズは約20(直径)×70(長さ)cmで、重量は約3.5kg

・ロゴス「楽ちんオートキャンプベッド270(10mロングコード)」

圧倒的な快適さを望むなら、厚さ約22cmのエアベッドが最高! ベルベット仕上げなので、肌触りもバツグンです。空気は自動車のシガーソケットを使って電動で注入するので、苦労はしません。電源コードが約10mと長いので、少々自動車と離れた場所で広げても問題ないでしょう。

使用時のサイズは約250(幅)×200(奥行)×22(高さ)cm。収納サイズは約42(幅)×42(奥行)×20(高さ)cmで、重量は約7.4kg

牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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