ここ数年続くアウトドアのブームにおいて、大定番ながら人気が再燃しているのが「釣り」だ。キャンプ場で釣り上げた獲物をBBQで調理したり、SUPボートの上から釣りを楽しむ「SUPフィッシング」に挑戦したりと、外あそびの楽しみ方を広く拡充してくれるアクティビティなのだ。もちろんアウトドアファンのみならず、休日に出かける家族とのドライブや、旅先での楽しみを増やすコンテンツとしても魅力だろう。
そこで今回は、初心者でも比較的安心して始められる「海釣り」に注目し、都心からも比較的アクセスしやすい「海釣り公園」について紹介。あわせて、これから始める人が手にするべき、海釣り向けウェア&ギアも厳選した。
「都立若洲海浜公園」は、「東京ゲートブリッジ」の真下に位置しており、東京港や東京湾内が一望できるスポット。海釣り施設の防波堤や釣り施設の岸壁があり、約10トンもの石を人工的にレイアウトして作られた人工磯も併設されている。
釣り専用の防波堤は早朝から人でにぎわっている
全長480mの防波堤からは、マハゼやアイナメ、カサゴ、クロダイ、マコガレイといった豊富な魚種が狙えることで有名だ。また、敷地内には釣り具の販売やレンタルを行う「若洲アウトドアセンター」を併設しており、手ぶらで行っても釣りが楽しめる。
海釣り施設の利用時間は6:00〜21:00。釣り施設および人工磯は24時間利用できる
【施設情報】
「都立若洲海浜公園」
●住所:東京都江東区若洲3-1-2
●HP:http://www.tptc.co.jp/park/03_07
神奈川県の本牧や大黒、磯子に海釣り施設を展開する「横浜フィッシング ピアーズ」。なかでも「本牧海づり施設」は、さまざまなバリエーションのフィッシングポイントが設けられており、ビギナーから玄人まで、多くの釣りファンが足繁く通うスポットだ。車イス用スロープも有する「新護岸釣り場」でのんびり釣るもよし、手すり付きで親子連れにも安心の渡り桟橋から狙うもよし。また、海上に300mほどせり出した沖桟橋からの景観は絶景で、釣りの合間に洋上をぼんやりながめてリラックスするのにも最高のロケーションだ。
海上に波形に大きくせり出した桟橋が特徴的
本施設では、年間を通じて釣れる魚種も豊富で、アジやクロダイ、サバのほか、タコの釣果も報告されている。一度は愛用の釣り具を携えて訪れたいところだ。
利用時間は、4〜10月は6:00〜19:00、11〜2月は7:00〜17:00、3月は6:00〜18:00
【施設情報】
「本牧海づり施設」
●住所:神奈川県横浜市中区本牧ふ頭1
●HP:http://honmoku.yokohama-fishingpiers.jp
なお、海釣りの施設では、安全のために「フローティングベスト」の着用が義務づけられている場合や、使用可能な仕掛けが指定されていることも。事前にWebサイトなどで情報を確認のうえ、ルールとマナーを守って釣りに挑みたい。
海釣りの世界の門戸を叩くにあたり、ビギナーを翻弄するのがギア&ウェアの多さ。魚種の種類だけ道具があり、仕掛けがある。また、ウェア選びにおいてもそれなりの作法があったりもする。ここでは、数あるアイテムの中から、準備すべきウェア&ギアを厳選して紹介する。
自重230gと釣り竿のなかでも比較的軽量なので、長時間使用しても疲れを感じにくい
本ロッドは、アジやサバ、イワシ、メバル、クロダイなど、防波堤にいるさまざまな魚種を1本でカバー。扱いやすく丈夫な設計で、クセのない調子に仕上げた堤防用万能竿だ。ウキを用いて行う「フカセ釣り」や小エビなどのエサを撒いて魚をおびき寄せて釣る「サビキ釣り」など、幅広い仕掛けにも対応する。コンパクトに収納できる振り出しタイプなので、携帯にも便利。
巻き上げ時のレスポンス性能は、上級者が使っても満足できる。メーカー希望価格は9,720円
本リールは、小型の汎用スピニングリールに求められる基本性能を追求したモデル。汎用性が高く、淡水での釣りと海釣り両方に対応する。淡水ではバスやトラウトを、海では堤防や磯でのエサ釣りから、ルアーフィッシングまでをこの1台でこなす。リールを選ぶ際は、ハンドルの右巻き/左巻きを確認のうえ、巻けるラインの量もモデルにより異なるため、じっくりと比較検討するといいだろう。
「クリア」「グレー」「ブルー」「イエロー」の4種のカラーラインアップを展開
ラインの代表的な素材に、「ナイロン」と「フロロカーボン」がある。ナイロンは軽量で、浮かせるタイプのルアーに用いられることが多く、フロロカーボンは硬く重量があり、海底にルアーや仕掛けを沈めて釣る際などに用いられる。このナイロンとフロロカーボンの特性を融合したのが、本ラインだ。ナイロンの操作性と遠投性能、強度に加え、フロロカーボンの低伸度性と高感度性を兼備しているので、使い勝手は抜群だ。
付属のロープの長さは約4〜5m。釣り場に応じて長さが調整できる
釣った魚を入れておくために、いけす代わりのバケツは必要。なかでも「反転バケツ」と呼ばれるタイプは、本体のフチの部分に重りが仕込まれており、取手に付いたロープを使って海水をくみ上げやすくするという発想から生まれたものだ。本モデルは、丈夫なEVA素材であるうえに、折りたたみも可能で携帯性にもすぐれている。
耐久重量は110kg。「船級協会」(CCS)認証済み
海釣りを楽しむにあたり、釣り具以外にそろえたいのが、ライフジャケット。なかでも腰に巻くタイプの本製品は、ベスト型モデルに比べて軽量で、暑いシーズンでも快適に着用できる。施設によっては着用が義務づけられている場合もあり、いざというときに備えて持っておきたいアイテムだ。5,000円を切る手頃な価格もうれしい。
防水/透湿/防風 の3大機能を備えたモデル
いつも携帯しておくと安心なのが、レインウェア。急な天候の変化はもちろん、海からの波しぶきをしっかりとガードしてくれるものを選びたい。なかでも、シマノが手がけるレインウェアは、釣りの動きを想定した立体裁断や上半身の動きを加味したパターンを採用しており、釣りとの相性は抜群だ。防水性にすぐれた高機能素材を多用しているので、釣り以外のアウトドアシーンでも活躍してくれる。
長時間履き続けてもムレにくく、海水の侵入も防いでくれる。公式サイトでの販売価格は、11,880円(税込)
堤防で楽しむ海釣りには、足が滑りにくいシューズを選ぶべし。本製品は、アウトドアメーカーのコロンビアが手がける、軽量性や、防水性、防汚性の高いアウトドア向けフットウェアだ。アッパーに通気性の高いメッシュ素材をレイアウトすることで、シューズ内のムレを抑制。ソールのクッション性とあいまって、長時間立っていても快適に釣りが楽しめる。グリップ力のあるソールは、岩場での移動においてその真価を発揮するはずだ。
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