「かっさ」マッサージ+保湿イオンで頭皮をすこやかに

乾かすついでに頭皮マッサージ!「プラズマクラスタースカルプエステ」を3週間使ってみた

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朝、枕に髪の毛が数本落ちているのを発見。以前なら気にも留めなかったのだが、30代に入り、「やっぱりそういう年齢?」と不安を感じるように。とはいえ、育毛剤や専用の頭皮マッサージャーを使うのはめんどうだし、わざわざサロンに駆け込むほど深刻な話でもない。そこで試してみたのが、シャープ「プラズマクラスタースカルプエステ IB-GX9K」(以下、IB-GX9K)。髪を乾かす流れで頭皮ケアも行えるという多機能ヘアドライヤーだ。はたして本当に髪や頭皮環境を手軽に、かつ効果的にケアできるのか? さっそくチェックしていこう。

新提案「乾かすついでに頭皮ケア」は想像以上に手軽で快適!

人間の手のようにニュイッと伸びる5本の突起と、プラズマクラスターの高濃度空間を作るクリアカバー。見た目にもインパクトのある「かっさアタッチメント」を本体吹き出し口に装着するのが、「IB-GX9K」による頭皮ケアの基本スタイルだ。「かっさアタッチメント」はその名の通り、皮膚に適度な刺激を与えて血流やリンパの流れを促進するといわれる「かっさ(刮痧)」美容法を参考にしたもので、洗髪後などに髪を乾かした後、髪の毛をかき分けながら流すようにマッサージを行っていく。こうすることで、凝り固まった頭皮をほぐせるとともに、高濃度プラズマクラスターイオンが頭皮に効率よく届き、手軽に頭皮環境を整えられるのだという。

本体サイズは84(幅)×209(高さ)×243(奥行)mm、重量は約595g(本体のみ)。スカルプケア機能を備えながら、一般的なドライヤーと変わらないサイズ感となっている。曲線をうまく使ったスリムなフォルムや、光の当たり具合いで黒から濃紺へと表情を変える「ミッドナイトブラック」の色合いも好印象

製品には、「かっさアタッチメント」(写真左)のほか、スタイリング時などに風を集中させることができる「セット用ノズル」(中央)、プラズマクラスターイオン発生ユニットの汚れを落とす「ユニット清掃ブラシ」(右)が付属する

「かっさアタッチメント」のマッサージ部は先端に丸みがあり、しなりがある素材を使用。正しく使用すれば頭皮を傷つける心配はなさそうだ

そもそも頭皮は、身体の中でもとりわけセルフケアが難しい部分のひとつではないだろうか。髪に覆われているためどうしても皮脂や汚れが残りがちになってしまうし、美容室で「けっこう凝ってますね」などと頭皮の硬さを指摘されても、頭頂部には筋肉がないので動かそうにも動かせない。以前なら仕方ないことと片づけていたところだが、「IB-GX9K」なら頭皮を簡単にマッサージできるうえ、メーカーによると、プラズマクラスターイオンが頭皮の角質層に浸透することにより、「頭皮のうるおいを保つ」「皮脂バランスを整える」「頭皮を清潔な状態に保ち、ふけ・かゆみを抑える」という3つの効果も期待できるのだとか。スカルプケア機能はドライヤーの“おまけ”程度かと思っていたが、その効果はかなり本格的なのかもしれない。

マッサージが想像以上に心地いい

論より証拠と言うことで、さっそく頭皮ケアを実践してみよう。シャープが推奨する「効果的な動かし方」は大きく3通り。(1)前頭部から頭頂部へ、(2)側頭部から頭頂部へ、(3)後頭部から頭頂部へと、それぞれ約3〜5秒間で生え際からかき上げるように滑らせていくというものだ。この順番に試してみると、本体が目の前にある(1)はスムーズに行えたものの、(2)(3)は「かっさアタッチメント」を狙った位置に当てるのに少々苦戦。だが、それも2〜3日すると慣れ、スーッ、スーッとテンポよくマッサージを行えるようになった。

前頭部から頭頂部は、額の生え際に「かっさアタッチメント」の先端を当て、こめかみから頭頂部までを約3〜5秒間で滑らせていく。アタッチメントによって髪がかき分けられため、プラズマクラスターイオンを含んだ風がしっかりと地肌に当たる

サイドをマッサージする際は、側頭部の生え際から頭頂部へ向かって動かしていくイメージ。使い始めは「ここでいいのかな?」とポジションに迷うこともあったが、数回でコツがわかりスムーズにマッサージできるようになった

後ろ側は、えりあしから頭頂部に向かってかき上げるように動かす。やりにくい場合は上からえりあし方向へ滑らせればOKだ

「かっさアタッチメント」の第一印象は、「ちょっと痛そう」だったのだが、実際に使ってみると、まったく痛みはなく、ハンドマッサージさながらの触感で想像以上に心地いい。しなりがある素材で頭の形にフィットするのも快適さの秘密なのだろう。なお、先述の通り、マッサージはある程度髪が乾いた状態で、1日1回、約5分のケアが目安となる。もっと効果を高めたいから、と長時間マッサージしたり力を入れすぎたりするのはかえって頭皮を痛める原因となるので、適切な時間、力加減を心がけたい。


そして肝心なのは、その効果である。今回は約3週間試すことができたが、もちろん、「日増しに髪が増えていく」なんていう魔法のような効果があったわけではない。けれども鏡の前で「お?」と立ち止まる場面があったのは事実で、たとえば2週間を過ぎた頃から徐々に髪にツヤやハリを感じるようになったし、ボリュームが出たせいか、以前より朝のセットがしやすくなった気もしている。また、髪を乾かすついでに頭皮ケアを行えるのはやはり手軽。いい意味で「特別な作業をしている」という感覚がなく、「少していねいにドライヤーをかけている」といった感覚なのだ。髪や頭皮の悩みはある。でも手間やお金はあまりかけたくないし、そもそも何をすればいいのかもわからないという人にとって、この“日常感”は大きな魅力と言えそうだ。

多機能なのに使いやすい! だから「継続」できる

「IB-GX9K」のドライヤーとしての性能もチェックしておこう。風温は、温度の高い順からスピーディドライ(HOT)/いたわりドライ(WARM)/地肌ドライ(SCALP)/冷風(COLD)の各モードが用意されており、風量はTURBO(大)/DRY(中)/SET(小)で微調整することが可能だ。また、温風と冷風を交互に送ることでキューティクルを引き締め、熱ダメージや過乾燥を防ぎ、髪にツヤを出す「ビューティモード」を新搭載している。洗髪後に素早く髪を乾かしたい時は高温の「スピーディドライ(HOT)」、夏の暑い時や熱い風が苦手な場合は「いたわりドライ(WARM)」、頭皮をしっかり乾かしたい時は「地肌ドライ(SCALP)」と、用途や好みに合わせて風温を調整できる。

「かっさアタッチメント」を装着すると自動で風温が50℃の「地肌ドライ」になる仕組み。それでも熱い時には「COLDボタン」で冷風に切り替えればよい

「ビューティモード」は、ネック上部に専用ボタン(BEAUTYボタン)が設けられており、ワンタッチで切り替えられる。温風と冷風が交互に出るため、お風呂上がりや暑い風が苦手な場合などにも便利。使用頻度は想像以上に高かった

ただ、充実の機能を備えているのは非常に魅力的なのだが、それだけに気がかりなのが操作性である。ネック部分には風量を調節するスライド式の「風量スイッチ」と冷風モードに切り替えるプッシュ式の「COLD」ボタンが、その上部には風温を切り替える「MODEボタン」と「BEAUTYボタン」が並んでおり、「やや煩雑では?」と不安を覚えてしまうのだ。しかし、実際には使いにくさを感じるようなことはなく、操作性はいたって良好。「風量スイッチ」のスライド幅が約1.5cmと短いうえ、ネック部分を握ったまま親指が届く位置にすべての操作スイッチ/ボタンが集約されているため、設定を変える際に握りなおしたり、あるいはわざわざ反対の手で持ち直したりする必要がないのである。頭皮ケアでは「継続」が何より重要になるが、筆者は毎日のヘアドライとマッサージを気持ちよく行えた。

ネック部分を握ったままでも、「MODEボタン」と「BEAUTYボタン」にしっかり親指が届く。細かい部分ではあるが、こういうところで使い勝手に差がつくように思う

手入れのしやすさも気になるところだが、「かっさアタッチメント」は水洗いが可能。付着した皮脂や汚れを洗い落とし、常に清潔な状態で使えるというわけだ

吸込口や吹出口のホコリを市販のブラシで落とせるのはもちろん、「ユニット清掃ブラシ」を使えば、吹出口内部にあるプラズマクラスターイオン発生ユニットの汚れも取り除ける

高い速乾性の秘密は独自の送風機構にあり!

速乾性の高さにも感心した。「IB-GX9K」は最大で1.7立方mの大風量を実現しているが、この数値自体が「大風量モデル」と呼ばれるカテゴリーの中で突出しているかと言えば、決してそういうわけではない。ポイントとなるのは、アマツバメの翼を模して空気抵抗を最小化したファンと、うず状の風をより直線的でパワフルな風に変えるノズルを組み合わせた、シャープ独自の「速乾エアロフォルム」だ。この速乾機構が髪の根元まで届く大量かつ高速な風を生み出すことで、同社の非速乾タイプと比べて乾燥時間を約60%まで短縮。風量や熱に頼らず「効率的な風」で素早く乾かせるため、髪への熱ダメージも低減できるという。

ためしに、普段使っている最大風量1.3立方mのドライヤーと「IB-GX9K」とで乾燥時間を比較してみることに。洗髪後にタオルで軽く水気を取り、その状態から髪の毛が完全に乾くまでの時間を計測した結果、「IB-GX9K」で乾かした場合、普段使っているドライヤーよりも1分半ほど早く乾いた。

髪を完全に乾かすのにかかった時間は、普段使っているドライヤーが「3分48秒」、「IB-GX9K」が「2分16秒」。この差をどうとらえるかは人それぞれだと思うが、個人的には、忙しい朝に約1分半の時短ができるのはかなりありがたく感じた

スタイリング時など、風の狙いを絞りたい時に重宝するのが「セット用ノズル」。温風→冷風の順序でブローすると、よりクセ付けがしやすくなる

これなら始められる、と思えるアイテム

抜け毛、薄毛、髪のボリューム。気になることは山ほどあるが、「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせて対策を怠っている男性は多いはず。かく言う筆者もその1人である。しかしどうだろう? 洗髪後にドライヤーで髪を乾かさない、という人はさすがに少ないのではないのだろうか? だとすると、「IB-GX9K」ほど頭皮ケアを始めやすい、習慣付けやすい製品はないかもしれない。毎日のヘアドライの流れで手軽に頭皮をケアできるというのは、かなりメリットがあることのように感じた。

もちろん、「IB-GX9K」を使ったからといって髪や頭皮の悩みがキレイさっぱり消えるわけではない。それにはもう少し時間とお金が必要だろう。だが少なくとも、「IB-GX9K」を使うことで髪や頭皮の環境を普段から意識するようにはなるし、使い勝手や基本性能もしっかりとしているので、三日坊主で終わってしまう心配も少ない。まずは使ってみて、もう少しステップアップしたくなったら次の策を検討する、というプロセスは大いにアリで、「IB-GX9K」はその入り口としてうってつけのアイテムだと思う。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

製品 価格.com最安価格 備考
IB-GX9K 14,850 プラズマクラスターで頭皮ケアするスカルプエステ
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2017.1.30 更新
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