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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

11. ag「TWS03R」
特徴的な外装&カラーリングで女性にもぴったりな1台

ag「TWS03R」 コンパクトなイヤホン本体。粉雪塗装を施したマット仕上げで、皮脂や指紋が付きにくくなっている。イヤーピースも汚れが目立ちにくい白色タイプだ ファンデーションケースのようなかわいらしいデザインの専用ケース。イヤホン本体と同じ粉雪塗装を施したマット仕上げを採用する ag「TWS03R」を装着したところ

finalがサウンド監修を行う新イヤホンブランド、agのエントリークラス完全ワイヤレスイヤホン。音質を最重要視した「TWS01K」に対して、「TWS03R」はデザインや使い勝手のよさに重点が置かれているのか、小型軽量なイヤホン本体やミニマムで扱いやすい専用充電ケース、落ち着いた印象のつや消し表面処理(粉雪塗装)、中間色調のポップさとシックさをあわせ持つカラーバリエーションなど、女性を意識した上品な印象の外観にまとめられているのが特徴となっている。その証拠に、イヤーピースは標準3サイズに加えてfinal製タイプEのSSサイズが付属している。

対応コーデックはSBCとAAC、続音楽再生時間は5時間程度(ケースからの充電込みで最大17時間)と、「TWS01K」に対しては音質もスペックも劣る部分はあるが、決して安かろう悪かろうというイメージはない。逆に、コンパクトなイヤホン本体&専用ケース、そして絶妙なカラーリングも含めて、積極的に使いたくなる&持ち運びたくなるのはこちらのほうが上かもしれない。

音質的にも悪くない。解像感は確かに「TWS01K」に劣るが、雑味のないクリアな印象のサウンドでまとめられている。加えて、ボーカルがグッと近い位置にいて、生き生きとした歌声を聴かせてくれる。特に女性ボーカルとの相性がよく、普段より幾分伸びやかな、張りのある歌声を聴かせてくれるので、聴いていてとても楽しい。Jポップなど最新曲との相性はとてもよい。手頃な価格も含めて、なかなか魅力的な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:BLACK/BLUE/GREEN/RED/CREAM/MOMO

12. Beats by Dr. Dre「Powerbeats PRO」
最新AirPodsと同じApple H1チップ搭載! Beats初の完全ワイヤレスイヤホン

Beats by Dr. Dre「Powerbeats PRO」 イヤーフックを採用したスタイルは、「Powerbeats3 Wireless」に近いが、細部が若干異なる クラムシェルタイプのケース。充電端子はiPhoneと同じLightning端子だ Beats by Dr. Dre「Powerbeats PRO」を装着したところ

Beats初の完全ワイヤレスイヤホンがこの「Powerbeats PRO」だ。現行「AirPods」にも搭載されているアップル社製「H1」チップを採用することで、iPhoneやiPadなどとの接続性、利便性を追求したモデルに仕上がっているのが特徴となっている。

イヤホン本体は、一般的なカナル型というよりも、スポーツモデルのようなイヤーフックを採用したスタイルとなっている。しっかりした装着を実現する太めのイヤーフックなど、外観は「Powerbeats3 Wireless」に近いイメージとなっているが、ディテールはかなり異なっていて、完全ワイヤレスイヤホン専用にデザインされているのがわかる。

操作系は、上側に音量の+/−が可能なボタンと、再生/停止/受話などが行えるハウジング部のbマーク(ちなみに2回押しが曲送りで3回押しが曲戻し)、ふたつがレイアウトされている。こちらの操作感は良好で、とても扱いやすかった。また、本体にはセンサーが付属しており、装着すると再生が始まり、外すと再生が停止するようになっている。こちらもなかなかに便利だ。

専属再生時間は最大9時間ほど。専用ケースからの充電を含めると、24時間以上の使用が可能となっている。さらに、5分の充電で約90分の再生が行えるようになる急速充電機能(BeatsではFast Fuel機能と呼んでいる)も持っているので、外出時にバッテリー切れで困ることはまずないはずだ。

そのほか、専用ケースを開けてiPhoneを近づけるだけでペアリングしてくれたり、ケースの接続端子がLightningだったり(製品にはLightning to USB-Aケーブルが付属)、Siriに対応していたりと、iPhone/iPadユーザーにはとても扱いやすい仕様となっている。とはいえ、このあたりはAndroidユーザーにとってはデメリットになることが多いので、あくまでもiPhone/iPadユーザーをメインとした製品といえる。

さて、そのサウンドはというと、カリッとした、ハリのある中高音が特徴。ヌケのよい、広がり感のある清々しいサウンドが楽しめる。いっぽう低域は、十分な量感を持つが、全体の帯域バランスを崩すようなことはなく、どこまでもクリアな、上質な印象を感じさせるサウンドにまとめ上げられている。解像感がそれほど高くはないが、そういった不足を感じさせない。絶妙なチューニングといえるだろう。

サウンドも使い勝手も満足できる内容となっている「Powerbeats PRO」だか、唯一残念なのが音漏れに関して。「Powerbeats PRO」は、かなり盛大に音漏れするため、電車内などではボリュームを大きく絞る必要がある。決して大げさな話ではなく、開放型ハウジング採用のインナーイヤーに近いのでは、と思えるほどの音漏れだったりするのだ。というのも、先日たまたま電車内で「Powerbeats PRO」ユーザーを目の前にしたのだが、こちらは座っていて、その人は立っているのにもかかわらず、どんな楽曲を聴いているのか丸わかりだった。ラッシュ時の電車などでは、まず使えないといっていいだろう。「AirPods」も含め、アップル社製イヤホンは音漏れについてあまり配慮していない傾向があるので、そのあたりはあらかじめ注意が必要だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(イヤホン本体と合わせて24時間以上再生可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:アイボリー/ブラック/ネイビー/モス

13. ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」
世界初のインナーイヤー+ノイキャン完全ワイヤレスイヤホン

ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」 イヤホン本体はインナーイヤー型。スティック部分をタップして操作する形だ 丸形デザインの専用ケースは薄型コンパクトな仕上がり。ワイヤレス充電にも対応する ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」を装着したところ

ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」は、同社がオープンフィット型と呼ぶ、いわゆるインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。先代から続くスタイルはそのままに、新たにアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した新モデルとなる。ちなみに、このスタイルでノイズキャンセリング機能を搭載したのは、この「HUAWEI FreeBuds 3」が世界で初めてだという。日本国内では2019年11月29日よりカーボンブラックとセラミックホワイトの2色が発売され、翌年2月14日にレッドエディションが追加されている。

そのシステムは、スマートフォンメーカーらしく、便利さにかなりの重点が置かれている。まず、接続は専用ケースのフタを開け、ケース右サイドのボタンを2秒長押しでペアリングモードがスタート。一般的なAndroidスマートフォンであれば(もちろんiPhoneでも)誰でも迷わず簡単に接続することができる。Android用に提供されているアプリ「HUAWEI AI Life」を使えばもっと簡単に接続でき、そして一度ペアリングさえしてしまえば、ケースから取り出すだけで再ペアリングしてくれる。こちら、他の製品でも同機能が備わっているが、安定して再接続してくれる点はさすがといえる。ちなみに、こちらのアプリからはノイズキャンセリング機能の強弱を調整することもできるようになっている。

また、音声通話については確認できなかったものの「骨伝導ノイズキャンセリング」なる機能を持ち合わせているようで、内蔵されている骨伝導センサーが周囲のノイズを低減し、クリアな通話が可能だという。機会があれば、試してみたいところだ。

いっぽう、コンパクトで薄型の円形デザイン専用ケースは、とても持ち運びしやすい。USB Type-C端子を持つほか、ワイヤレス充電にも対応しているので、使い勝手の面では十分以上といえる。なお、連続再生時間はイヤホン本体が約4時間、専用ケースも含めて約20時間の再生が行える。最新モデルの中ではイヤホン本体の約4時間というのは決してロングライフではないが、専用ケース含めて約20時間大丈夫なので、それほど不満に思うことはないだろう。

さっそく、実際の製品を使って色々と試してみる。接続時の手間のなさはすでに書いたが、そのほかにもいくつかいいところと気になるところがあった。まず、イヤーモニター型なので、筆者の場合はちょっとした動きで耳から落ちる。これは、AirPodsなどでも生じるのことなので、特に問題視するつもりはない。場合によっては、耳の小さな女性の方が大丈夫だったりもするので、購入前に一度装着感を試してみることをオススメする。

ノイズキャンセリング機能については、筆者の耳の形状のせいなのかもしれないが、動作が安定せず、ちょっとでも装着が耳からズレるとノイズが高まり、しばらく(10秒ほど)すると微調整が動作して再びノイズが減るということが繰り返し起こった。インナーイヤー型でノイズキャンセリング機能を搭載することの難しさなのかもしれないが、せめて微調整が2〜3秒で行われれば、と残念に思った。

いっぽう、音質に関してはなかなかのもの。14mmの大口径ダイナミック型ユニットの恩恵もあってか、ワイドレンジ、かつ深みのある低音と、表現豊かなボーカルが楽しめる。声色はややドライだが、抑揚表現が巧みで歪み感もうまく押さえ込まれているので、声の特徴がしっかり伝わってくる。コーデックがSBCとAACのみの対応であるため、ハイレゾ音源などを聴くと解像感の損失や低域(たとえばエレキベース演奏)のフォーカスの甘さなどが気になってしまうが、完全ワイヤレスイヤホンとしては良質なサウンドを持つ部類に入る。特に、音量を下げてイージーリスニング用として使うにはピッタリ。インナーイヤー型故に装着感や音漏れなどで人を選ぶのは致し方のないところだが、機能性といい音質といい、なかなか上出来な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):約4.5g
再生時間:最大4時間(ANCオフ)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:カーボンブラック/セラミックホワイト/レッドエディション

14. Noble Audio「FALCON」
カスタムIEMメーカーが本気で手がけた完全ワイヤレスイヤホン

Noble Audio「FALCON」 細長いノズルが特徴的なイヤホン本体。耳に当たる内側の形状もかなりこだわっている 専用ケースはクラムシェル型のオーソドックスな形状。内蔵バッテリーで4回のフル充電が行える Noble Audio「FALCON」を装着したところ

Noble Audioは、オーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)でありポータブルオーディオファンからは“Wizard(魔術師)”の愛称で呼ばれているジョン・モールトン氏によって設立された米国のイヤホン専業メーカー。これまでカスタムIEMやハイエンドイヤホンなどを手がけてきた同社から、初の完全ワイヤレスイヤホンが登場。それがこの「FALCON」だ。実はこちらの製品、先にクラウドファンディングによる販売が行われ、目標金額を大幅に上回る1400万円超の支援を達成するなど大きな話題となっていた製品で、このたび一般販売がスタートした。

最大の特長といえば、やはりサウンドに対するこだわりだろう。「FALCON」では、「Dual-Layered Carbon Driver(D.L.C. Driver)」と呼ばれるドライバーユニットを開発して搭載。振動板の樹脂層の上にカーボンファイバー素材できたパーツを重ねた特殊な二層構造を採用することで、完全ワイヤレスイヤホンに搭載例の多いグラフェンドライバーに対して歪みを約1/2に抑制。伸びやかな広域表現が可能になっているという。

また、組み合わせるアコースティックダンパーの選定とDSPによる徹底したチューニングを実施。有線モデルの周波数特性を基準としつつ、超低域をシャープに減衰させることでマスキング現象を回避するなど、最適なサウンドを作り上げるべく繰り返し微調整を行ったという。

音質に関してはもうひとつ、イヤホン本体のデザインにも注目したい。いわゆるイヤーモニターライクなデザインなのだが、一般的なモデルに比べてノズルの部分が長く、耳穴の奥まで入り込んでくる。これは、イヤーモニターではよく使われる、遮音性を高めるための手段だが、完全ワイヤレスイヤホンでここまでのノズル長を持つものはほとんどない。その分、遮音性が高まってよりピュアなサウンドが楽しめるが、人によっては少々気になるかもしれない。筆者も、左耳側がSサイズイヤーチップを使っても理想位置まで入るギリギリの太さだった。普段からSサイズイヤーチップを使っている人など、耳穴の小さい人は購入前に装着テストをしてみることをおすすめする。

いっぽうで、通信の接続安定性にもかなり注力した様子がうかがえる。接続安定性に定評のあるクアルコム社製SoC「QCC3020」を搭載したことに加え、「High Precision Connect Technology」というアンテナ設計技術を導入。信号強度がもっとも減衰しにくい場所にアンテナを配置するなどの最適化により、通信の安定した接続を実現したとアピールする。実際に少しテストをしてみたが、障害物がある場合でも5m程は安定して接続できているなど、十分な接続安定性を保持していた。よほど環境の悪い場所でもないかぎり、音切れは発生しなさそうだ。

ちなみに、この「FALCON」に搭載されている「QCC3020」は、iOS/Androidの両OSからのOTAファームウェアアップデート機能をサポートした最新世代となっている。2019年内配信予定の専用アプリを活用することで、アップデートも行えるため、将来的にも安心といえる。

このほかにも、IPX7の防水性能や専用アプリによるボタンのカスタマイズ、イコライザー調整機能の提供など、使い勝手についても満足できるレベルが確保されている。なお、コーデックはSBCやAAC、aptXに対応している。

さて、ウォークマン「ZX300」とaptX接続してそのサウンドをチェックしたところ、音のクリアさ、ダイレクト感の高さについて大いに驚いた。ピアノやチェロなど、アコースティック楽器の音色はとても自然で、かつメリハリもしっかりしている。完全ワイヤレスであることを忘れてしまうほど、有線イヤホンと変わらない印象の音色であり、とても良質なサウンドを聴かせてくれる。女性ボーカルはほんの少し擦過音が目立つが、音色の変調もなく普段通りの魅力的な歌声を楽しませてくれる。

Jポップとの相性のよさも特筆だ。MYTH & ROIDを聴くと、ぶ厚いギターの音と伸び伸びとしたボーカルが巧みに融合して、独特の魅力を持つサウンドが見事に再生されている。いっぽうで、坂本真綾「逆光」は、坂本真綾ならではのやさしい声色の歌声とグルーヴ感あふれるキレのよい演奏との意外な組み合わせが持つ面白さを存分に楽しませてくれる。とにかく、音楽が“楽しい”サウンドであることは断言できる。

よくよく確認してみると、aptX接続の影響だろう、ハイレゾ音源を再現しきるまでの情報量は持ち合わせていないのだが、いっぽうで音色がとても自然で、各楽器のバランスが良好だったりと、普段のNoble Audioと何ら変わらないサウンドキャラクターを持ち合わせている。完成度の高さに思わず感心させられる、すばらしい製品だ。

イヤホン重量(片耳):約7g
再生時間:最大10時間(70%音量時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

15. JVC「XX HA-XC50T」
IP55相当の防水・防じん性能や耐衝撃性能を備えたタフネス仕様の完全ワイヤレスイヤホン

JVC「XX HA-XC50T」 イヤホン本体は比較的小柄だが、衝撃からイヤホンを守るラバープロテクターや、IP55相当の防水・防じん性能など、「XX」シリーズに恥じないタフネス仕様となっている 専用ケースはやや大柄なデザイン。バッテリー残量を確認できるLEDインジケーターや、クイックチャージ機能など、同時期に発売された「HA-A10T」と共通する部分も多い JVC「XX HA-XC50T」を装着したところ

「HA-XC50T」は重低音が特徴のXXシリーズに位置する完全ワイヤレスイヤホン。価格は1万円前後となっているので、ミドルクラスに近い製品と考えていいだろう。

その特徴は、重低音はもちろん、タフさにも注目だ。イヤホン本体は、衝撃から保護するラバープロテクターを備え、IP55相当の防滴&防じん性能を持ち合わせたタフボディを実現。汗や水、砂ぼこりに強い製品となっている。いっぽう、連続再生時間は約4時間、専用ケースによる充電も合わせてトータル約14時間と、こちらはごく普通のスペック。ただし、15分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイックチャージに対応しているので、こちらは重宝しそうだ。コーデックは、SBCのみの対応となっている。

実際に製品を装着してみると、本体がそれほど大きくないため、装置着感はなかなか良好。イヤーピースをしっかりチョイスすれば、首を振っても耳からこぼれ落ちることはないだろう。いっぽう、専用ケースは(イマドキとしては)やや大柄といえ、ポケットに入れるのは少々厳しいが、カバンだったら邪魔にならない程度。特に不便とは思わなかった。

さて、肝心のサウンドはというと、なかなか絶妙なチューニングだと感じた。ディープな帯域を持ち、EDMなどの楽曲とベストマッチするのだが、それでいてボーカルがマスクされず、クリアで伸び伸びとした歌声を聴かせてくれるのだ。特に女性ボーカルとの相性がよく、倍音がきれいに乗った、ヌケのよい、それでいてちょっとだけハスキーな、やや大人っぽい、存在感のある歌声を聴かせてくれる。特にボーカルを強調したバランスではなく、音場的にも違和感はなく、低域の迫力はかなりあるのにまとまりのよいサウンドを聴かせてくれる。ただの重低音モデルとは違う、なかなかに絶妙なチューニングといえる。幅広い人におすすめできる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ターコイズブルー、ブラック、グレー、レッド

16. アップル「AirPods」
iPhoneやMacとの親和性が高いアップル純正イヤホン

アップル「AirPods」 イヤホン本体部分は、iPhone付属の「EarPod」のデザインを踏襲している イヤホン本体は、バッテリー内蔵の専用ケースで充電。専用ケースの充電もLightningケーブルを使う アップル「AirPods」を装着したところ

「AirPods」は、Apple純正となる完全ワイヤレスイヤホンだ。こちらの製品、iPhoneやMacOSとのペアリングがとても簡単にできるのが特徴。ケースを開けると、iPhone上に(AirPodsと)接続するかどうかの画面が表示され、接続を選ぶとペアリングが完了するという、とても扱いやすい接続メニューが用意されている。

また、耳に差し込むだけで自動的に電源がオンになり、片耳でも使えるなど、手軽さにおいてはかなりのレベル。バッテリー駆動時間は5時間だが、充電ケースを使用することで24時間以上のバッテリー駆動が可能となっている点もありがたい。対応コーデックは、AACとSBCだ。

音質は、とてもオーソドックスというべきか、中域のダイナミックな抑揚表現によってノリのいいサウンドを聴かせるタイプ。最高域を欲張らず、低域もちょっとした膨らみがあり迫力を感じるなど、まるで10〜15年前のBOSE製品のような、いい意味で懐かしさを感じる東海岸サウンド。女性ボーカルはややドライよりのニュートラルな歌声を楽しめる。

いっぽうで、LR方向の定位はやや極端。広がり感は大きいものの、センターと左右の間隔が広ぎる印象を持った。奥行き方向の広がり感もあまり感じられない。また、カナル型ではないため、音漏れが大きい点は注意が必要。電車内やオフィスでの使用はボリュームを控えて使ったほうがよさそうだ。

イヤホン重量(片耳):約4g(片耳)
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(15分の充電で最大3時間の再生、内蔵バッテリーで24時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト

17. オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-CKS5TW」
SOLID BASSシリーズ初の完全ワイヤレス!最大約15時間のロングバッテリーにも注目

オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-CKS5TW」 10mm径の大型ドライバーを搭載するため、イヤホンはやや大柄だが、イヤホン単体で最大15時間の超ロングバッテリーライフを実現しているのは魅力的だ 専用ケースはクラムシェル型の細長タイプ。ケース内蔵のバッテリーで約2回フル充電できる オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-CKS5TW」を装着したところ

オーディオテクニカから、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「ATH-CKS5TW」が登場した。こちら、CKRシリーズ「ATH-CKR7TW」、スポーツモデル「ATH-SPORT7TW」に続く同社にとって3モデル目の完全ワイヤレスイヤホン製品で、既存2モデルとは異なり重低音モデル、SOLID BASSシリーズに属するモデルとなっている。

「ATH-CKS5TW」最大の特徴といえば、SOLID BASSシリーズならではの、重低音に特化したサウンドチューニングだろう。完全ワイヤレスイヤホンで、ここまで重低音をアピールした製品はほとんど存在していないし、10mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載している製品は希少といえる。さらに、こちらの新設計ドライバーには硬度の異なる素材を組み合わせた2層構造の振動板を採用するなど、音質に対しても手抜かりがないところは、オーディオテクニカらしいこだわりといえるだろう。ちなみに、コーデックはSBC、AACに加えて、aptXにも対応している。

「ATH-CKS5TW」のイヤホン本体は大口径ドライバーを搭載しているため、最新完全ワイヤレスイヤホンのなかではやや大柄な本体サイズとなっているが、3Dループサポートを装備するほか、専用設計されたイヤピースを付属することで、安定した装着感を確保しているという。実際の製品を装着してみたところ、ピッタリとフィットし、首を振っても落ちることのない、アピール通りの安定した装着感を実現していた。

重低音サウンドにも並ぶ「ATH-CKS5TW」ならではの大きな魅力といえるのが、なんと、最新モデルのなかでも群を抜く、最大15時間というバッテリーライフだ。専用ケースからの充電も含めると最大45時間もの使用が可能となっている。これだけのロングライフっぷりは、嬉しいかぎりだ。

機能面では「オートパワーON/OFF」も便利だ。こちら、専用ケースからイヤホン本体を取り出すとパワーオン、収納するとパワーオフになるもので、他社製品でも多く採用されているが、「ATH-CKS5TW」は動作がとても安定している印象があった。特に初回時(接続したことのあるスマートフォンが範囲内にない場合も同じ動作となる)には、確実に自動的にペアリングモードに移行してくれるのでありがたい。また、本体上部に配置された小柄なマルチファンクションボタンは、音楽再生/一時停止(右側1回)、曲送り(右側2回)/曲戻し(右側3回)、音量調整(+は左側1回/−は左側2回)といった基本操作が行えるうえ、ブラインドでも押しやすく実際に試したところスムーズな操作が行えた。加えて、スマートフォン用アプリ「Connect」にも対応していて、このアプリから音楽再生のコントロールだけでなく、コーデックの切り替えや操作ボタンのカスタム、バッテリー残量の確認なども行うことができる。さらに、最後にBluetooth接続した場所を地図で確認することができる(イヤホンをなくした場合の参考になる)機能なども持ち合わせているので、大いに重宝しそうだ。

そのサウンドは、アピール通り量感豊かな重低音が特徴。ベースの音がとてもパワフルな、迫力のあるサウンドをとことん楽しむことができる。ベースやドラムの演奏はかなりパワフルで、圧倒的といいたくなるほどのグルーヴ感を楽しませてくれる。とはいえ、低域はディープ一辺倒ではなく、柔らかく広がる印象も持ち合わせているので、音の広がり、スケール感の壮大さも感じられるのは興味深い。いっぽうで中高域は、エッジのしっかりしたクリアとなっていて、女性ボーカルは、厚みのある、それでいて煌びやかな歌声を楽しませてくれる。

個性的でありながら、絶妙なバランスのサウンドにまとめ上げられた、絶妙な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):約8g
再生時間:最大15時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ブルー/カーキ

18. ソニー「WF-1000X」
ノイキャン機能を備えたソニー初の完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「WF-1000X」 ループ状のパーツ部分にアンテナを内蔵 専用ケースで充電を行う。なお、ケース底面にはワンタッチペアリング用のNFCを搭載 ソニー「WF-1000X」を装着したところ

ソニー初の完全ワイヤレスイヤホンは、同社が得意とするノイズキャンセリング機能を搭載。iOSデバイス/Androidスマートフォン用の専用アプリ「Headphones Connect」に対応することで、止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時の4パターンの行動を感知して、ノイズキャンセリングや外音取り込みモードを自動切り替えさせることができる。また、こちらのアプリにはイコライザーによる音質調整も装備されており、好みの音色傾向に調整することも可能だ。また、本体左右にそれぞれ1つずつのハードキーが配置されており、こちらからは再生や通話のコントロール、ノイズキャンセリング機能のオンオフなどをコントロールすることができる。

いっぽう、6mm口径のドライバーユニットの採用などにより、本体サイズはかなり軽量コンパクトなサイズにまとめ上げられている。トリプルコンフォートイヤーピース(2種類のシリコンゴムにシリコンフォーム素材を組み合わせた独自のイヤーピース)とあわせて、装着感は良好だ。それでいて、3時間の連続再生を確保しているのは優秀といえる。加えて、NFC対応の専用キャリングが付属されており、こちらから2回分の充電が行えるため、バッテリー切れに煩わされることはほとんどないはずだ。対応コーデックは、SBCおよびAACとなっている。

いやぁ、NFCってイヤホン接続が超簡単でホント便利!と思いつつ、ウォークマン「WM1Z」を使って試聴をはじめる。奇をてらわない、王道のサウンドが好印象。歌声はほんのちょっとだけハスキーよりだが音色的にはいたってニュートラルで、男性ボーカルも女性ボーカルもいつもと変わらない歌声を楽しむことができる。また、ボーカルがしっかりと前に出てきて、バンドがその周りを囲んで演奏しているかのような、聴かせどころを心得た帯域バランスを持ち合わせているので、とても聴きやすい。ウォークマンとの接続だとコーデックはSBCのみとなるが、解像感の不足はそれほど気にならず、かえって丁寧な抑揚表現に好ましさを感じた。

こちらの製品、悪環境での音切れが指摘されていたが、先日のファームウェア・アップデートで対応しており、試聴時に気になることはなかった。音質、機能性ともに、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.8g
再生時間:最大3時間(NC ON)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:シャンパンゴールド、ブラック、ブライトオレンジ

19. ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless」
MOMENTUMシリーズらしさ満点のサウンドに注目!

 ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless」 イヤホン本体は大柄な見た目とは裏腹に、耳に装着するとピッタリとハマってくれる 専用充電ケースはファブリック素材を使用 ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless」を装着したところ

ゼンハイザー初となる完全ワイヤレスイヤホンは、リスニング向けイヤホン&ヘッドホンとして人気の高いMOMENTUMシリーズに属するモデルとして誕生した。

ドライバーはダイナミック型を採用しているが、ユニット口径などの詳細は特に公表されず。そのいっぽうで、クアルコム製のBluetoothチップが組み合わせることで、音質はもとより、aptX Low Latencyコーデックに対応するなど低遅延再生へのこだわりもアピールされている。コーデックはこのほかにも、SBCやAAC、aptXに対応する。

フェイスプレート部分には軽いタッチでさまざまな操作ができるスイッチが付属されている。こちらにより、音楽と電話との切り替えや、外部音声取り込み機能のオンオフを手軽に行うことができる。また、スマートフォン向けに専用アプリも用意されていて、イコライザーによる音質調整も可能となっている。バッテリーの持続時間は約4時間で、専用ケースから充電も合わせて、合計で約12時間の使用が可能だ。

デザイン面でもいろいろと見所がある。一見するとやや大柄にも思えるイヤホン本体は、実はかなり良好なフィット感を持ち合わせていて、耳に装着するとピッタリとハマってくれる。少々の動きではこぼれ落ちることのない、確かな装着感を持ち合わせているのだ。屋外でポロリとこぼれ落ちる(そして紛失や故障が発生してしまう)心配のある完全ワイヤレスイヤホンだからこそ、確かな装着感を備えているのは嬉しいかぎり。屋外でも安心して、積極的に活用することができるだろう。もちろん、スピンドル加工が施されたフェイスプレートやファブリック生地を採用する専用ケースなど、デザイン的にもMOMENTUMシリーズならではのセンスのよさ、上質さを持ち合わせている。

音質に関しては、さすがゼンハイザーというべきか。重心が低くメリハリのよい、MOMENTUMシリーズらしさ満点のサウンドを聴かせてくれる。完全ワイヤレスイヤホンだからといってメリハリの弱さや解像感の不足などはいっさい感じず、ボーカルも演奏もなかなかに躍動的な表現だ。女性ボーカルが少しハスキーで大人っぽい印象なところや、ベースの音が低重心かつたっぷりとしたボリューム感を持つ点など、MOMENTUMヘッドホンを彷彿とされるサウンドキャラクターを持ち合わせている。音質といい装着感といい、デザイン的なまとまりといい、ファーストモデルとは思えない完成度の高さだ。

イヤホン重量(片耳):約13.2g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/apt-X/apt-X LL/AAC
カラーバリエーション:ブラック

20. AVIOT「TE-D01d」
ケース込みで100時間超の超ロングバッテリーを実現!クアルコム最新チップ搭載の高コスパモデル

AVIOT「TE-D01d」 ロゴをあしらった大型の物理ボタンを搭載し、操作性はかなり良好 専用ケースには約1800mAhという大容量バッテリーを搭載し、最大100時間以上の音楽再生が可能 AVIOT「TE-D01d」を装着したところ

ジャパンコーディネイトをうたう新進気鋭のイヤホンブランド、AVIOTの新モデル。昨年秋に発表されたミドルクラス「TE-D01a」と上級モデル「TE-D01b」の間に位置する価格設定が為されており、イヤホン本体のデザインは「TE-D01a」と同系統となるが、プッシュボタンや本体カラーの変更などによって、高級感あるデザインにまとめ上げられている。

いっぽう、本体内部には「TE-D01b」に採用されたクアルコム製チップ「QCC3026」を搭載しており、アンテナ配線や搭載位置の変更なども加えて音切れの少なさを実現したほか、イヤホン単体で最大9時間ものバッテリー駆動も実現している。ちなみに本体収納ケースは、先の2モデルと異なるものが付属しており、バッテリーも約1800mAhという大容量を搭載する。こちらを活用することで、なんと100時間以上!もの音楽再生が可能となっているというからすごい。さらに、このケースはモバイルバッテリーとして活用することも可能で、スマートフォンなどに充電を行うこともできる。

装着性に関しては、「TE-D01a」同様3サイズのイヤーチップを用意。加えて、S/L、2サイズのイヤーウイングも付属されていて、確かなフィット感が追求されている。なお、イヤーウイングについては各サイズ2色ずつ同梱されており、気分によって入れ替えるだけでなく、使っているものがくたびれてきたら交換することもできるのも同様だ。

操作系については、「TE-D01b」に対してさらなる進化が施され、音量調整なども可能となった。ドライバーは、グラフェン振動板を採用する6mm口径のダイナミック型ユニットを搭載。コーデックは、SBCのほかAACとaptXにも対応する。ボディカラーはブラック、ダークルージュ、ネイビーの3タイプが用意されている。

サウンドキャラクターとサウンドクオリティに関しては、「TE-D01b」に準ずるイメージ。伸びやかでいて刺さることのないクリアな印象の高域と、必要十分な量感を持つ低域によって、心地よい響きとノリのよさとが絶妙にバランスした良質なサウンドを聴かせてくれる。おかげで、男性ボーカル、女性ボーカルともに肉感のよい、リアリティの高い歌声を楽しませてくれる。

いっぽう、演奏の細部まで聴いていくと、チューニング面でさらなる進化もうかがえた。ピアノは倍音成分がそろっており、一段とピュアな音色に感じられるし、低域のフォーカス感が高まったおかげか、エレキベースの音色もグルーヴ感がしっかり伝わるしまった印象のサウンドに変化している。音質といい使い勝手といい、そして何よりも価格の面で(「QCC3026」を採用しつつこの価格を実現しているのは素晴らしい)、とても魅力的な製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで10回以上のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック、ダークルージュ、ネイビー

21. House of Marley「REDEMPTION ANC」
個性的なデザインに先進的な機能を融合した注目モデル!

House of Marley「REDEMPTION ANC」 スティック部分が伸びるイヤホン本体。木目調の部分には竹素材が使われており、非常に個性的なデザインだ 専用ケースはイヤホンをネガせて収納する形だ House of Marley「REDEMPTION ANC」を装着したところ

ボブ・マーリー氏の実子であるローハン・マーリー氏が関わり、彼の愛や音楽、そして自然や生命に対するリスペクトを表現しているというHouse of Marley。竹やFSC認証材、再生アルミニウムやプラスチック、織り地などを積極的に利用していることでも有名なオーディオブランドだが、そんなHouse of Marleyから、ノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン「REDEMPTION ANC」が発売された。

こちらの製品、先に発売された「LIBERATE AIR」に次ぐ第2弾の完全ワイヤレスイヤホン。一般的なカナル型スタイルだった「LIBERATE AIR」に対して、「REDEMPTION ANC」は下に伸びるステーのついたデザインが採用されている。もちろん、本体およびケースの素材には、竹やおがくず、リサイクルREGRINDシリコンなどを使用するなど、こちらの製品にもHouse of Marleyらしさは十分反映されている。

そのいっぽうで、内部には最新のシステムが搭載されている。まず、Bluetoothチップはクアルコム社製SoC「QCC5124」をチョイス。ノイズキャンセリング機能を持つことに加え、約5時間(ノイズキャンセリング機能オフだと約5.5時間)の連続再生時間を実現している。専用ケースの内蔵バッテリーによる充電を含めると約20時間(ノイズキャンセリング機能オフだと約28時間)の使用ができるため、不満に思うことはないだろう。このほか、IPX4の防滴仕様や耳から滑り落ちるのを防ぐシリコンカバーが付属していたりと、実際の使い勝手にも細心の注意が払われている。また、コーデックはSBCに加えて、AACやaptXにも対応している。

さて、実際の製品を手にしてみると、なかなか個性的な外観に思わず見惚れてしまう。ケースは上面に竹があしらわれ、イヤホンを置く内部には再生シリコンが貼られていて、とてもていねいな造りに感じられる。イヤホン本体も、つや消しブラックと竹のコントラストがとても上品に感じられる。所有欲をくすぐるデザインといっていいだろう。同ブランドのアナログレコードやBluetoothスピーカーなどもそうだが、とてもセンスのよいデザインだ。

ノイズキャンセリングは、アプリなどは使用せず、L側のバーの部分に配置されているタッチパッドで操作する。3回押すことでノイズキャンセリングオン、アンビエントモード、オフの順で切り替わるため、使い勝手は悪くない。ちなみに、ノイズキャンセリングの効果はあまり強すぎず、自然に暗騒音を防ぐイメージ。街中で、自然な音楽を楽しみたい場合だと、このぐらいがちょうどよいかもしれない。また、イヤホン本体にはセンサーが取り付けられ、耳からの着脱に対応して音楽が自動的に再生/停止するようになっている。こちらも便利だ。

さて、完全ワイヤレスイヤホンとしては少し大きい8.6mm口径のダイナミック型ドライバーが搭載されたこの「REDEMPTION ANC」だが、肝心のサウンドはというと、広がり感、音のリアルさともに良好な、質感のよさを持ち合わせている。帯域バランスとしては、やや低域がボリューミーなナチュラルサウンドといった印象で、ハードロックからアコースティック系まで、音楽ジャンルを選ばないバランスのよさを持つ。また、ボーカルのナチュラルな歌声を聴かせてくれるのもうれしい。特に男性ボーカルとの相性がよく、ツヤのったリアルな歌声が楽しめた。コンセプトやデザインはもとより、音質的にも十分満足できる良好な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6g
再生時間:最大5時間(ANCオン)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

22. AVIOT「TE-D01g」
IPX7防水&aptX対応!コンパクトなケースで50時間以上のバッテリー性能を確保した注目モデル

AVIOT「TE-D01g」 AVIOT「TE-D01g」を装着したところ

日本人による日本人のためのサウンドと使い勝手を追求した新進気鋭のイヤホンブランド、AVIOTの最新モデル。2017年秋に発表されたミドルクラス「TE-D01a」をフォローする価格帯の製品だが、機能性としては上位モデルに近く、格段のグレードアップを果たしているのが特徴となっている。

そのキーポイントとなっているのがクアルコム社製SoC「QCC3020」の搭載だ。こちらの持つロールスワッピング機能、バッテリー残量に応じてマスターを切り替える機能や電力消費の最適化などによりバッテリー持続時間を大幅に向上させ、約10時間もの連続再生を実現している。また、SBCはもとよりAAC、aptXコーデックに対応したほか、「QCC3020」内蔵のDSP機能を活用した音響調整、さらにはグラフェンコート振動板を採用する6mm口径のダイナミック型ドライバーの採用によって、良質なサウンドを実現したとアピールしている。

イヤホン本体は「TE-D01b」に近いインイヤーモニター的なデザインを採用。さらに、シリコンイヤーチップに加えてフォーム素材も用意することで、装着時にイヤホン本体が落下することを回避している。なお、「TE-D01g」は片側紛失時などに特別価格で代替え品を提供するプログラムも用意しているので、いざというときも安心だ。また、防水機能についてはIPX7レベルが与えられており、外出中の雨などはもちろん、装着したままシャワーを浴びても大丈夫なのはありがたい。

いっぽう、付属するケースはかなり小型なうえ、フタがマグネット開閉式なのでカバンの中で勝手に空いてしまうことがほとんどなく、扱いやすい。さらに、4回ほどのフル充電が行え、トータルで50時間ほどの再生が行えるのもありがたいかぎり。ボディカラーは、ブラック、ネイビー、アイボリー、パールホワイトの4色が用意されている。

さて、肝心の音はというと、アピールどおりJポップとの相性が抜群な元気サウンド。女性ボーカルはグッと前に迫ったはつらつとした歌声を聴かせてくれる。いっぽう、充分なボリュームが確保された低域によって、いつもより幾分パワフルなドラム演奏が楽しめる。上位モデル「TE-D01d」に比べると表現の繊細さなどでかなわない部分も見られるが、聴かせどころをわきまえた、巧みなチューニングだ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリー併用で50時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、ネイビー、アイボリー、パールホワイト

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