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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も完全網羅!

《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

05. NUARL「NT01AX」
クアルコムの最新チップを搭載したNUARLの旗艦モデル

NUARL「NT01AX」 イヤホン単体で最大約10時間のロングバッテリーを実現。付属の専用ケースからは約2.5回の満充電が行える NUARL「NT01AX」を装着したところ

この冬に発売されるNUARL製完全ワイヤレスイヤホン群のなかで、最上級モデルに位置付けされているのが「NT01AX」だ。こちら、最大の特徴となっているのが米クアルコム製の最新Bluetoothチップ「QCC3026」を採用していること。これにより、通信性能の向上とバッテリー持続時間の長時間化を実現。特にバッテリー持続時間は、最大で約10時間ものロングライフを実現しているという。付属の専用ケースからは約2.5回の満充電が行えるため、こちらを合わせるとトータル35時間ほどになる。これはとても嬉しい数字だ。

いっぽう、接続性に関しては、「TWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)」に対応。最新スマートフォンに搭載されているモバイルSoC「Snapdragon 845」と組み合わせることで、接続性維持のためのウイークポイントとなっている“頭部間の通信”がなくなるため、安定性が飛躍的向上するとアピールしている。しかしながら、「Snapdragon 845」は搭載していても「TWS Plus」対応をうたうスマートフォンやアプリはない(ソフト等の対応が必要となるようだ)ため、今後の登場が待たれるところだ。

ドライバーはグラフェンコートが施された振動板を持つ6mm口径のダイナミック型ユニットを搭載。これに、歪みを押さえてクリアなサウンドを作り上げるHDSS技術を組み合わせることで、NUARLならではの良質なサウンドが追求されている。

コーデックはAACとSBC、aptXに対応。これに加えて、「Qualcomm Kalimba DSP」による音質チューニングが施されていて、コーデックの違いによる音質低下を意識しない良好なサウンドが作り上げられているとアピールする。

操作系はしっかりしている。親機子機のない「QCC3026」ゆえに、左右ともに1回押しが再生/一時停止となるが、右2回押しが音量小、右3回押しが音量大、左2回押しが曲送り、左3回送りが曲戻しというように、これまでのNUARL製完全ワイヤレスイヤホンと共通性のある操作を実現している。また、マイクを活用して音声入力、音声アシスタントの操作などにも利用できる。このあたり、操作系についてのきめ細やかな配慮は、さすがNUARLといえる部分だ。

さて、肝心のサウンドはというと、標準モデル「NT01B」とは別物と行っていい上質なサウンドを持ち合わせている。見通しのよい、広がり感のあるサウンドが存分に楽しめるのだ。特に高域、ピアノや女性ボーカルがとてもクリアで、心地よい音色を聴かせてくれる。ヴァイオリンの音はややライトな印象ながら、とても美しい響きがある。低域のフォーカスの高さ、ややハリのある高域の表現など、NUARLらしさは共通項があるものの、基本的な“クオリティ”が大きくグレードアップしている。この音を一度聴いてしまうと、もう下位モデルには戻れない、そんな気になってしまうほどに格別なサウンドだ。

この音のよさは、どうやら「QCC3026」チップの恩恵が大きいのかもしれない。同じ「QCC3026」を採用するAVIOT「TE-D01b」でも感じたのだが、どちらも同じブランド内で「QCC3026」チップ搭載モデルが格段に良質なサウンドを持っている。実は、「QCC3026」チップのなかにはDSP機能なども統合されており、ある程度音質についてコントロールできるという話を聞く。もしかすると、機能性向上にともない、こういった音質パートにも改善が図られているのかもしれない。バッテリー持続時間といい安定した接続性といい、これからの完全ワイヤレスイヤホンは「QCC3026」チップの搭載がひとつのキーポイントとなってくるのかもしれない。

いずれにしろ、「NT01AX」はこれまでのNUARL製品らしさを保ちつつ、最新チップによってさらなる進化を果たした、とても優秀な製品であることは断言しよう。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大10時間(SBC/AAC再生時)/最大7時間(aptX再生時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラックゴールド

6. AVIOT「TE-D01d」
ケース込みで100時間超の超ロングバッテリーを実現!クアルコム最新チップ搭載の高コスパモデル

AVIOT「TE-D01d」 ロゴをあしらった大型の物理ボタンを搭載し、操作性はかなり良好 専用ケースには約1800mAhという大容量バッテリーを搭載し、最大100時間以上の音楽再生が可能 AVIOT「TE-D01d」を装着したところ

ジャパンコーディネイトをうたう新進気鋭のイヤホンブランド、AVIOTの新モデル。昨年秋に発表されたミドルクラス「TE-D01a」と上級モデル「TE-D01b」の間に位置する価格設定が為されており、イヤホン本体のデザインは「TE-D01a」と同系統となるが、プッシュボタンや本体カラーの変更などによって、高級感あるデザインにまとめ上げられている。

いっぽう、本体内部には「TE-D01b」に採用されたクアルコム製チップ「QCC3026」を搭載しており、アンテナ配線や搭載位置の変更なども加えて音切れの少なさを実現したほか、イヤホン単体で最大9時間ものバッテリー駆動も実現している。ちなみに本体収納ケースは、先の2モデルと異なるものが付属しており、バッテリーも約1800mAhという大容量を搭載する。こちらを活用することで、なんと100時間以上!もの音楽再生が可能となっているというからすごい。さらに、このケースはモバイルバッテリーとして活用することも可能で、スマートフォンなどに充電を行うこともできる。

装着性に関しては、「TE-D01a」同様3サイズのイヤーチップを用意。加えて、S/L、2サイズのイヤーウイングも付属されていて、確かなフィット感が追求されている。なお、イヤーウイングについては各サイズ2色ずつ同梱されており、気分によって入れ替えるだけでなく、使っているものがくたびれてきたら交換することもできるのも同様だ。

操作系については、「TE-D01b」に対してさらなる進化が施され、音量調整なども可能となった。ドライバーは、グラフェン振動板を採用する6mm口径のダイナミック型ユニットを搭載。コーデックは、SBCのほかAACとaptXにも対応する。ボディカラーはブラック、ダークルージュ、ネイビーの3タイプが用意されている。

サウンドキャラクターとサウンドクオリティに関しては、「TE-D01b」に準ずるイメージ。伸びやかでいて刺さることのないクリアな印象の高域と、必要十分な量感を持つ低域によって、心地よい響きとノリのよさとが絶妙にバランスした良質なサウンドを聴かせてくれる。おかげで、男性ボーカル、女性ボーカルともに肉感のよい、リアリティの高い歌声を楽しませてくれる。

いっぽう、演奏の細部まで聴いていくと、チューニング面でさらなる進化もうかがえた。ピアノは倍音成分がそろっており、一段とピュアな音色に感じられるし、低域のフォーカス感が高まったおかげか、エレキベースの音色もグルーヴ感がしっかり伝わるしまった印象のサウンドに変化している。音質といい使い勝手といい、そして何よりも価格の面で(「QCC3026」を採用しつつこの価格を実現しているのは素晴らしい)、とても魅力的な製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで10回以上のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック、ダークルージュ、ネイビー

7. アップル「AirPods」
iPhoneやMacとの親和性が高いアップル純正イヤホン

アップル「AirPods」 イヤホン本体部分は、iPhone付属の「EarPod」のデザインを踏襲している イヤホン本体は、バッテリー内蔵の専用ケースで充電。専用ケースの充電もLightningケーブルを使う アップル「AirPods」を装着したところ

「AirPods」は、Apple純正となる完全ワイヤレスイヤホンだ。こちらの製品、iPhoneやMacOSとのペアリングがとても簡単にできるのが特徴。ケースを開けると、iPhone上に(AirPodsと)接続するかどうかの画面が表示され、接続を選ぶとペアリングが完了するという、とても扱いやすい接続メニューが用意されている。

また、耳に差し込むだけで自動的に電源がオンになったり、片耳でも使えるなど、手軽さにおいてはかなりのレベル。バッテリー駆動時間は5時間だが、充電ケースを使用することで24時間以上のバッテリー駆動が可能となっている点もありがたい。対応コーデックは、AACとSBCだ。

音質は、とてもオーソドックスというべきか、中域のダイナミックな抑揚表現によってノリのいいサウンドを聴かせるタイプ。最高域を欲張らず、低域もちょっとした膨らみがあり迫力を感じるなど、まるで10〜15年前のBOSE製品のような、いい意味で懐かしさを感じる東海岸サウンド。女性ボーカルはややドライよりのニュートラルな歌声を楽しめる。

いっぽうで、LR方向の定位はやや極端。広がり感は大きいものの、センターと左右の間隔が大きく飽きすぎる印象を持った。奥行き方向の広がり感もあまり感じられない。また、カナル型ではないため、音漏れが大きい点は注意が必要。電車内やオフィスでの使用はボリュームを控えて使ったほうがよさそうだ。

イヤホン重量(片耳):約4g(片耳)
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(15分の充電で最大3時間の再生、内蔵バッテリーで24時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト

8. ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless」
MOMENTUMシリーズらしさ満点のサウンドに注目!

 ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless」 イヤホン本体は大柄な見た目とは裏腹に、耳に装着するとピッタリとハマってくれる 専用充電ケースはファブリック素材を使用 ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless」を装着したところ

ゼンハイザー初となる完全ワイヤレスイヤホンは、リスニング向けイヤホン&ヘッドホンとして人気の高いMOMENTUMシリーズに属するモデルとして誕生した。

ドライバーはダイナミック型を採用しているが、ユニット口径などの詳細は特に公表されず。そのいっぽうで、クアルコム製のBluetoothチップが組み合わせることで、音質はもとより、aptX Low Latencyコーデックに対応するなど低遅延再生へのこだわりもアピールされている。コーデックはこのほかにも、SBCやAAC、aptXに対応する。

フェイスプレート部分には軽いタッチでさまざまな操作ができるスイッチが付属されている。こちらにより、音楽と電話との切り替えや、外部音声取り込み機能のオンオフを手軽に行うことができる。また、スマートフォン向けに専用アプリも用意されていて、イコライザーによる音質調整も可能となっている。バッテリーの持続時間は約4時間で、専用ケースから充電も合わせて、合計で約12時間の使用が可能だ。

デザイン面でもいろいろと見所がある。一見するとやや大柄にも思えるイヤホン本体は、実はかなり良好なフィット感を持ち合わせていて、耳に装着するとピッタリとハマってくれる。少々の動きではこぼれ落ちることのない、確かな装着感を持ち合わせているのだ。屋外でポロリとこぼれ落ちる(そして紛失や故障が発生してしまう)心配のある完全ワイヤレスイヤホンだからこそ、確かな装着感を備えているのは嬉しいかぎり。屋外でも安心して、積極的に活用することができるだろう。もちろん、スピンドル加工が施されたフェイスプレートやファブリック生地を採用する専用ケースなど、デザイン的にもMOMENTUMシリーズならではのセンスのよさ、上質さを持ち合わせている。

音質に関しては、さすがゼンハイザーというべきか。重心が低くメリハリのよい、MOMENTUMシリーズらしさ満点のサウンドを聴かせてくれる。完全ワイヤレスイヤホンだからといってメリハリの弱さや解像感の不足などはいっさい感じず、ボーカルも演奏もなかなかに躍動的な表現だ。女性ボーカルが少しハスキーで大人っぽい印象なところや、ベースの音が低重心かつたっぷりとしたボリューム感を持つ点など、MOMENTUMヘッドホンを彷彿とされるサウンドキャラクターを持ち合わせている。音質といい装着感といい、デザイン的なまとまりといい、ファーストモデルとは思えない完成度の高さだ。

イヤホン重量(片耳):約13.2g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/apt-X/apt-X LL/AAC
カラーバリエーション:ブラック

9. Bose「SoundSport Free wireless headphones」
スポーツユースも想定したBose初の完全ワイヤレスイヤホン

Bose「SoundSport Free wireless headphones」 イヤホン上部にはオンオフ/音量調整ボタンを搭載 充電は専用ケースを使用。満充電で約5時間の音楽再生が可能だ Bose「SoundSport Free wireless headphones」を装着したところ

Bose初となる完全ワイヤレスイヤホン。ジョギングなどのスポーツユースにも配慮されており、本体は防滴仕様となっている。また、本体右側にはオンオフ/音量調整ボタンが配置されており、必要な操作はこちらから直接行えるようになっている。ワンボタンだけではなく、音量の+−まで用意されているのはありがたいきがりだ。また、連続再生時間も5時間と、ほかに類のないロングライフを確保している。2回分の満充電が行える専用ケーズとあわせて、大きなアドバンテージとなっているのは確かだ。

いっぽう、装着感に関しては、本体サイズがかなり大柄なものの、イヤーピースにウイングのついた「StayHear+ Sportチップ」を採用することで、安定した装着感を確保しているとアピールする。実際、試聴時に首を振ったりいろいろと試してみたが、よほど激しい動きをしないかぎり、外れてしまうことはなかった。

音質に関しては、Boseらしいサウンドというべきか、量感のある低域と張り出しのよい中域によって、実体感のあるリアルなサウンドを聴かせてくれた。特に男性ボーカルは、芯のしっかりした歌声に柔らかい低音がわずかに付帯して、なかなかセクシーな歌声に感じられる。チェロなどの弦楽器も、音に深みがあって印象的な演奏に感じられる。Bluetooth、しかも完全ワイヤレスになっても、Boseらしさ溢れるサウンドが健在なのはありがたい限りだ。

ただし、注意点がふたつ。こちらの製品、かなり大柄な本体となっているため、女性の中には装着に違和感を覚える人がいるかも。また、「StayHear+ Sportチップ」は完全なカナル型ではないため、多少の音漏れが発生するので、混雑した電車内などでは音量に気をつけたいところだ。

イヤホン重量(片耳):約9g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:トリプルブラック、ミッドナイトブルー×イエローシトロン

10. GLIDiC「Sound Air TW-7000」
カナルワークス監修! 装着感にこだわった筐体デザインに注目

GLIDiC「Sound Air TW-7000」 装着感に直結するイヤホン本体の形状は、カスタムIEMメーカーのカナルワークスが監修 専用ケースはコンパクトで携帯性も良好だ GLIDiC「Sound Air TW-7000」を装着したところ

ソフトバンクセレクションがプロデュースするオーディオブランド「GLIDiC」から、第2弾となる完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-7000」が発売された。

こちらの製品、最大の特徴といえばフィット感を大幅に向上させたイヤホン本体のデザインだろう。カスタムIEMメーカーであるカナルワークスの協力を得て、ウイングチップなどの追加パーツなしで、隙間なく耳に装着でき、かつ圧迫感のない絶妙なデザインを作り上げているという。試しに装着してみたところ、いわゆるユニバーサルIEM然とした着実な装着感を持ち合わせている。このあたりは、さすがカナルワークスの監修といったところだろう。

また、バッテリーの長寿命化も進められ、約9時間という格別の連続再生時間を実現したほか、10分充電で約2時間再生のFast Chargeも実現している。リップステックサイズ、といいきれるコンパクトサイズの専用ケースからの充電も合わせると、約25時間の使用が可能となっている。Bluetoothチップに関しては具体的な型番は公表されていないが、比較的最新のものを採用しているのだろう。ここまでの長時間再生に加えて、クイックチャージにも対応している点はありがたいかぎりだし、とても便利だ。なお、コーデックはSBCとAACに対応する。

肝心のサウンドはというと、先に登場した「Sound Air TW-5000」とはグレードの異なる、良質さを誇る。中域を重視した厚みのあるウォーミーな音色、ボーカルが強い存在感を示すサウンドキャラクターは変わらないが、音の広がり感やセパレーションが向上し、音楽全体の見通しがかなりよくなっている。楽器それぞれの立ち位置がしっかりと分かるようになったし、ドラムのスネアやタムにもキレがある。いっぽう、低域はやや強めだが、バランスを崩さないレベルにうまく納められているため、演奏のノリもいい。シビアな録音のピアノの音などはやや濁りを感じることもあったが、特にポップスやロックなどはノリのよいサウンドを存分に楽しめるので、不満に思う人はほとんどいないだろう。装着感、音質ともに、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1.7回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

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