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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

9. JVC「HA-A10T」
エントリーモデルとは思えないサウンドクオリティに注目!

最近は完全ワイヤレスのラインアップ拡充にも力を注いでいるJVCから、いくつかの新製品が登場した。そのひとつ「HA-A10T」は、エントリークラスに位置するハイ・コストパフォーマンスモデルだ。

完全ワイヤレスとしてはとてもオーソドックスなデザインのイヤホン本体は、比較的コンパクトなサイズにまとめ上げられていて装着感もよく、ハウジング側に配置されているプッシュボタンもシンプルで操作しやすい。楽曲操作に加え、2クリックで音量調整(左が小、右が大)ができるのも嬉しい。また、専用ケースは今となってはやや大柄な部類になってしまうのかもしれないが、決して邪魔にならないサイズをキープしているし、何よりもイヤホン本体が取り出しやすくてありがたい。そのほか、連続再生時間は約4時間と必要十分なレベルはキープされ、15分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイック充電にも対応している。防水性能も、IPX5が確保されている。

そして、この製品の最大の特長といえば、そのサウンドクオリティだろう。ダイレクト感の高い、メリハリに富んだサウンドを聴かせてくれるのだが、その質感が、価格帯を大きく上まわる良質さを持ち合わせているのだ。実際に聴いてみると、ボーカルは声の特徴をしっかり届けてくれるし、ギターはエッジの効いた演奏を楽しませてくれる。とても距離感の近い音なので、普段よりも音楽にのめり込んで聴くことができる。エントリーユーザーだけのものにしておくにはもったいない、Jポップやロックを楽しむためのサブ機として手元に置いておきたくなる、聴き応えのあるサウンドだ。

イヤホン重量(片耳):約5.2g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:インディゴブルー、ブラック、ミスティグレイ、ダスティピンク

10. Jabra「Elite 85t」
独自のハイブリッド方式による強力なアクティブノイズキャンセリングに注目!

Jabraの最新世代完全ワイヤレスイヤホン「Elite 85t」は、既存モデル「Elite 75t」の後継というよりも別バリエーションといえる製品だ。ボディも専用ケースもひとまわりコンパクトになった「Elite 75t」に対して、「Elite 85t」はやや大きいが、「Elite 65t」とは異なるサイズ感を持ち合わせているので、やはり「Elite 75t」系統と考えるのが妥当だろう。そのぶん、12mm口径の新開発ドライバーや半密閉型のイヤホン本体構造、楕円形のイヤーピースなど、かなり特徴的なディテールを持ち合わせている。

まず、ノイズキャンセリング機能については、同ブランドが「Jabraアドバンストアクティブノイズキャンセリング」と呼ぶ、オリジナルのシステムが採用されている。こちら、フィードバック+フィードフォワードのハイブリッド方式を採用しつつ、左右で合計4基のマイクを連携させることで、音楽鑑賞を妨げるノイズ成分だけを除去しているという。さらに、半開放型のイヤホン本体を採用していることにより(周囲の環境音を取り込むことで)自然なリスニング感も実現したとアピールする。

実際に「Elite 85t」をスマートフォン(OPPO Reno A)に接続し、ノイズキャンセリング等の効用を確認してみた。ちょうど「Elite 85t」の検証を行っている際に、仕事場の隣の家が外壁工事をしているため、モーター音やサンダーで削る音が鳴り響いていたのだが、その音がずいぶんと効果的に押さえ込まれている。モーター音などは多少残ってしまうが、低域側を中心に音量的にはかなりのレベルをしっかりとマスクしてくれるため、ストレスはかなり低減された。音を消しすぎない、それでいて、騒音はしっかり抑えてくれる、そんな絶妙さを持ち合わせている。また、ノイズキャンセリング機能がしっかりしている割に、装着感は比較的緩やかで、長時間の使用にも良好な点も好感が持てた。

半開放型の本体、というと防水性能が気になるところだが、「Elite 85t」はIPX4準拠の防滴性能を確保。「Elite 75t」のIP55には劣るが、ちょっとした水濡れにも対応しているので必要最低限の安心感は保たれている。

さて、肝心の音質に関しては、ニュートラルで聴き心地のよいサウンドキャラクターだった。新開発の12mm口径ドライバーによる恩恵か、抑揚表現にはかなりの余裕を持ち合わせているが、それを上下に目一杯使うことはせず、細かいニュアンスの再現に重きを置いた音色傾向となっている。おかげで、女性ボーカルはリアルかつ聴き心地がよい。男性ボーカルも普段よりちょっとやさしい歌声を楽しませてくれる。

ノイズキャンセリングをはじめとする機能面はもちろんのこと、音質面でも魅力ある製品だ。

イヤホン重量(片耳):7g
再生時間:最大5.5時間(ANC ON)/最大7時間(ANC OFF)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3.4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:チタニウムブラック

11. BOSE「Bose QuietComfort Earbuds」
BOSE初となる大注目のノイキャン付き完全ワイヤレスイヤホン

BOSEから、第2世代と呼べる完全ワイヤレスイヤホンが2製品同時にリリースされた。そのひとつが「Bose QuietComfort Earbuds」だ。こちら、BOSE初の“アクティブノイズキャンセリング機能”搭載完全ワイヤレスイヤホンで、ノイズキャンセリングに定評のあるBOSEでありながら、意外にも完全ワイヤレスイヤホンとしてはこの製品が初となっている。

イヤホン本体は、装着時にやや横長となるデザインを採用している。これは、装着感と操作性に配慮した結果なのだろう。また、耳に装着する部分はBOSEユーザーにとってはおなじみの、ノズル部分のイヤーピースがカナル型に近いインナーイヤー型を採用。良好な装着感を持ち合わせている。なお、イヤーピースには同社がスタビライザーと呼ぶイヤーフィックが一体となったものが採用されていて、装着格の高さが求められている。

重さは8.4gと、イマドキの製品としてはやや軽快さにかけるものの、同社ファーストモデル(の完全ワイヤレスイヤホン)に比べると圧倒的に軽く、サイズも大幅にコンパクト化されている。このほか、コーデックはSBCとAACに対応。IPX4の防滴性能も持ち合わせている。

操作系は、音量調整がない点は残念だが、そのほかはアクティブノイズキャンセリング機能の調整(11段階で10−5−0の順)も含めてイヤホン本体から行える。とはいえ、おすすめは専用アプリ「BOSE MUSIC」からの操作。こちらを使用することで11段階のノイズキャンセリングのレベル調整が行え、しかもレベル10だと強めのノイズキャンセリング、レベル0にすると自然な外音取り込みといったように、実際の使い勝手がとてもよかったりする。いかにもBOSEらしい、ユーザーフレンドリーなユーザビリティだ。

さて、実際のサウンドを聴いてみる。いい意味でとても普通な音。解像感はそれほど高くないけれど、音色が据え置き型のスピーカーを聴いているかのような自然さを持ち合わせている。おかげで、女性ボーカルは実体感のあるニュートラルな歌声を聴かせてくれる。ハスキーな声の人はハスキーに、かわいらしい声の人はかわいらしく、本来の歌声の魅力を存分に楽しませてくれる。ただひとつ、100〜120Hzあたりの低域にピークを感じる部分があるため、楽曲によっては(特にJポップなどは)リズムパートのフォーカスがにじんでしまうこともある。このあたりは、好みが分かれそうだ。

専用ケースがやや大きいのが気になるところではあるが、ノイズキャンセリングを日常的に活用したい人にとってはかなり使い勝手のよい優秀な製品と言えるだろう。

イヤホン重量(片耳):8.5g
再生時間:最大6時間(ANC ON)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:トリプルブラック/ソープストーン

12. ゼンハイザー「CX400BT」
「MOMENTUM True Wireless 2」と同じドライバーユニットを搭載! 音にこだわった完全ワイヤレスイヤホン

ゼンハイザーより、完全ワイヤレスイヤホンの新モデルとして「CX 400BT True Wireless」が登場した。これまでゼンハイザー製完全ワイヤレスイヤホンは、「MOMENTUM True Wireless 2」など、MOMENTUMシリーズのみ、事実上ワンモデルでの展開を行ってきたが、「CX 400BT True Wireless」の登場によって2バリエーションでの展開をスタートさせることとなる。

実際、「CX 400BT True Wireless」と「MOMENTUM True Wireless 2」ではグレードやシリーズに基づくさまざまな違いが見られる。たとえば「MOMENTUM True Wireless 2」はアクティブノイズキャンセリング機能や近接センサーを搭載しているが、「CX 400BT True Wireless」は非搭載のスタンダード機。当然、採用されているBluetoothチップも異なっている。また、新モデルはハウジング部分がスクエアなデザイン形状となり、専用ケースもオーソドックスな樹脂素材の外観を持つ小型のものに変更されている。

とはいえ、それ以外はかなりの部分が共通している。たとえばイヤホン本体はハウジング形状こそ異なるものの、耳側サイドの形状やノズル部はほぼ同じものが使われており、搭載されている7mm口径のドライバーも変わらない。機能性は差別化されているが、音質に関してはほぼ妥協なく同じレベルのものを作り上げたハイコストパフォーマンス機、ともいえる存在だ。

いっぽう、機能面ではアプリも用意されており、イコライザーによるサウンド調整やタッチセンサーの操作種類をカスタマイズできるなど、利便性は十分に確保されている。また、専属再生時間は約7時間と十分なスペックを持ち合わせている。Bluetoothコーデックは、SBC、AACに加えてaptXにも対応しているなど、音質に対してのこだわりが垣間見られる。

さて、肝心のサウンドはというと、「MOMENTUM True Wireless 2」のほぼ共通のキャラクター。メリハリのハッキリした抑揚表現、フォーカスがよくタップとした量感もあわせ持つ躍動感あふれる低域、キレのよい高域表現など、ゼンハイザーならではのサウンドキャラクターを持ち合わせている。音質についても悪くない。女性ボーカルやアコースティックギターなどは、かえって「MOMENTUM True Wireless 2」以上に繊細なニュアンスが伝わってくる。

ゼンハイザーサウンドが好みのユーザーにとっては、パフォーマンスだけでなく、音質的にも十分な満足感を得られるなかなかに良質な製品だと言えよう。

イヤホン重量(片耳):12g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1.8回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

13. ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 2」
音楽を邪魔しないアクティブノイズキャンセリング機能に注目!

ゼンハイザー初の完全ワイヤレスイヤホン、「MOMENTUM True Wireless」のアップデートモデル。とはいっても、単純な進化版ではなく、新たにアクティブノイズキャンセリング機能が搭載された高機能モデルとなっている。

そのノイズキャンセリング機能については、静粛性を高めると同時に、音色傾向の変化や音質低下を最低限に抑え込むことで、より音楽に集中できる“ミュージックファースト”なポリシーによって作りあげられているという。実際、「MOMENTUM True Wireless 2」のノイズキャンセリング効果はとても自然な印象だ。

マイクはフィードフォワードのみの2マイク方式で、そこから拾った音をデジタル処理してノイズキャンセリングを行っている。また、マイクの収納位置に関しては、イヤホン本体にあけた9つの小さな穴を通してあけ、その内部にレイアウトするなど、独特の作り込みがなされているほか、マイク自身の性能にもこだわっているという。このあたりは、プロフェッショナル向けマイクメーカーでもあるゼンハイザーならではのこだわりか。その結果として、全体的に自然なバランスで環境音が押さえ込まれたノイズキャンセリングを実現している。これはいい。

同時に、装着感がよくなっているのもうれしいポイントだ。新モデルでは、外観デザインこそ初代とほぼ変わらないものの、よく見ると人体(耳)と接触する部分が最大部分は2mmほど小さくなっていて、ほぼ円形だったものがオーバル形状に変化。このわずかな違いによって、格段にフィット感が向上しており、快適な装着感を得られるようになっている。実際、筆者も初代はなんとかギリギリOKな装着感だったが、新モデルではまったく問題なし。女性ユーザーでも、よほど耳の小さい人でもないかぎり不満を持つことはないだろう。

また、接続安定性についてもこだわっていて、接続安定性の高さに定評のある米クアルコム製SoCを採用したほか、アンテナは受信性能の高いLDS(レーザーによる直接構造化を行う)をチョイス。特にアンテナは、デザインや配置はもちろんのこと、素材に銅や金を採用するなど徹底した最適化を行い、接続安定性を高めているという。今回、悪環境でのテストは行えなかったが、比較的良好な環境の住宅地とはいえ、10m離れていても音の途切れはまったくといっていいほど発生しなかった。十分な接続安定性といえるだろう。

このほかにも、イヤホン本体で約7時間、専用ケースからの充電も含めると28時間ものロングライフを実現。さらに、IPX4の防滴性能やGoogleアシスタント/Apple Siriへの対応など、さらなる利便性向上も追求されている。専用アプリ「Smart Control」も用意され、イコライジングだけでなく、タッチ操作のカスタムができたり、将来的にはファームウェアのアップデートにも対応しているという。まさに“全部のせ”の高機能、高性能モデルといえる存在だ。

そのサウンドは、ゼンハイザーならではのポリシーが感じられる、ニュートラルな音色と抑揚のはっきりした抑揚的な表現をあわせ持つキャラクターが特徴。しかも、クオリティ面では初代よりもさらに高まってくれている。基本的には、ボーカルやメイン楽器にフォーカスしたバランスで、距離感の近いボーカルが、抑揚に満ちたドラマティックな歌声を聴かせてくれる。息づかいの様子も普段より強めに伝わり、シンガーの存在がとてもリアルに感じられる。おかげで、YURiKA「鏡面の波 Orchestra Ver.」などは、普段よりも実体感のある歌声を楽しませてくれた。アコースティック楽器も得意で、チェロはやわらかく広がる低域が付帯する、心地よい響きを感じる。また、ヴァイオリンは普段よりほんのちょっと落ち着いた、重層的な音色が印象的だった。

いっぽう、低域は広がり感や聴き心地のよさが特徴。自然な広がり感を持つため、フロアタムの音色などは印象的に響きを聴かせる。それでいて、打音のキレはしっかり保たれている。ゼンハイザーの音に対するこだわりが十分伝わる、絶妙なチューニングといえるだろう。

イヤホン重量(片耳):6g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

14. Anker「Soundcore Liberty Air 2 Pro」
大人気Liberty Airシリーズ初のノイキャンモデルが登場!

Ankerの完全ワイヤレスイヤホンの中でも好評を博しているLiberty Airシリーズの最新版にして、ANC(ノイズキャンセリング)機能を搭載したモデル。とはいえ、デザインは(同じバーアンテナを持つタイプではあるものの)既存モデルとディテールが異なっているし、ケースに関してはまったくの別物となっている。“Pro”の名前が与えられていることからも、ひとつ上級に位置するモデルと考えるのが妥当そうだ。

注目のANC機能に関しては、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクにより周囲の音を検知して雑音を除去する「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載。「交通機関モード(乗り物のエンジン音や走行音など低周波ノイズを最小限に抑制)」「屋内モード(周囲の会話など中周波ノイズを低減)」「屋外モード(街中の環境音などを低減)」という、3つのノイズキャンセリングモードが切り替えられるほか、外音取り込み機能も用意されている。このあたりの機能性は、下位モデルの「Soundcore LIFE A2 NC」とほぼ変わらない。

もうひとつ、「Liberty Air 2 Pro」にはスマートフォン用アプリの機能として「イヤーチップ装着テスト」が用意され、ガイダンスにしたがってテストすると、最適な装着が行われているか確認することができる。ちなみに、イヤーピースは9種類ものサイズが同梱されているので、大半の人がベストな装着状態を実現できるはずだ。このほか、アプリからはイコライザー設定なども行えるようになっている。

連続再生時間はイヤホン本体のみで最大7時間 (ANCオン時は最大6時間)、専用ケースからの充電を含めると 最大26時間 (ANCオン時は最大21時間)と、十分なバッテリー性能を持ち合わせている。特に、ケースはかなり小柄な持ち運び重視タイプなので、それなりのバッテリー容量を搭載してくれているのはありがたい。また、15分間の充電で約3時間の音楽再生が可能な急速充電にも対応しているので、バッテリーまわりで不満に思うことはまずないだろう。なお、IPX4の防滴性能にも対応している。

ハイブリッド構成によって、ANCの効き具合はなかなかの効果を持ち合わせている。それほど“耳栓”感覚が強くない形状であるのにもかかわらず、効果のほどは結構ある。価格を考えると、十分以上の機能性と言える。

肝心のサウンドはというと、ジャズやクラシックなどアコースティック楽器との相性がよさそうな、ていねいな表現の中高域と量感たっぷりの低域との組み合わせが特徴。高域もそれなりの伸びやかさは持つものの、痛々しい鋭さがないので聴きやすい。ゆったりとした演奏のジャズや、ミドルテンポの名盤ポップスなどは、相当心地よいグルーヴ感を堪能させてくれる。音色も変な特徴がなく、自然な音色の歌声、アコースティックギター、ピアノが楽しめる。音場的な広がり感というか、情報量に欠ける嫌いはあるが、あまり気にならず、音色の気持ちよさが心に残る。このサウンドキャラクターが好きな人であれば、Jポップ、Jロックもイケる。装着感、ANCの効き、音質と、なかなかバランスのよい製品だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大7時間 (ANCオン時は最大6時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3.5〜3.7回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

15. Beats by Dr. Dre「Powerbeats PRO」
最新AirPodsと同じApple H1チップ搭載! Beats初の完全ワイヤレスイヤホン

Beats初の完全ワイヤレスイヤホンがこの「Powerbeats PRO」だ。現行「AirPods」にも搭載されているアップル社製「H1」チップを採用することで、iPhoneやiPadなどとの接続性、利便性を追求したモデルに仕上がっているのが特徴となっている。

イヤホン本体は、一般的なカナル型というよりも、スポーツモデルのようなイヤーフックを採用したスタイルとなっている。しっかりした装着を実現する太めのイヤーフックなど、外観は「Powerbeats3 Wireless」に近いイメージとなっているが、ディテールはかなり異なっていて、完全ワイヤレスイヤホン専用にデザインされているのがわかる。

操作系は、上側に音量の+/−が可能なボタンと、再生/停止/受話などが行えるハウジング部のbマーク(ちなみに2回押しが曲送りで3回押しが曲戻し)、ふたつがレイアウトされている。こちらの操作感は良好で、とても扱いやすかった。また、本体にはセンサーが付属しており、装着すると再生が始まり、外すと再生が停止するようになっている。こちらもなかなかに便利だ。

専属再生時間は最大9時間ほど。専用ケースからの充電を含めると、24時間以上の使用が可能となっている。さらに、5分の充電で約90分の再生が行えるようになる急速充電機能(BeatsではFast Fuel機能と呼んでいる)も持っているので、外出時にバッテリー切れで困ることはまずないはずだ。

そのほか、専用ケースを開けてiPhoneを近づけるだけでペアリングしてくれたり、ケースの接続端子がLightningだったり(製品にはLightning to USB-Aケーブルが付属)、Siriに対応していたりと、iPhone/iPadユーザーにはとても扱いやすい仕様となっている。とはいえ、このあたりはAndroidユーザーにとってはデメリットになることが多いので、あくまでもiPhone/iPadユーザーをメインとした製品といえる。

さて、そのサウンドはというと、カリッとした、ハリのある中高音が特徴。ヌケのよい、広がり感のある清々しいサウンドが楽しめる。いっぽう低域は、十分な量感を持つが、全体の帯域バランスを崩すようなことはなく、どこまでもクリアな、上質な印象を感じさせるサウンドにまとめ上げられている。解像感がそれほど高くはないが、そういった不足を感じさせない。絶妙なチューニングといえるだろう。

サウンドも使い勝手も満足できる内容となっている「Powerbeats PRO」だか、唯一残念なのが音漏れに関して。「Powerbeats PRO」は、かなり盛大に音漏れするため、電車内などではボリュームを大きく絞る必要がある。決して大げさな話ではなく、開放型ハウジング採用のインナーイヤーに近いのでは、と思えるほどの音漏れだったりするのだ。というのも、先日たまたま電車内で「Powerbeats PRO」ユーザーを目の前にしたのだが、こちらは座っていて、その人は立っているのにもかかわらず、どんな楽曲を聴いているのか丸わかりだった。ラッシュ時の電車などでは、まず使えないといっていいだろう。「AirPods」も含め、アップル社製イヤホンは音漏れについてあまり配慮していない傾向があるので、そのあたりはあらかじめ注意が必要だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(イヤホン本体と合わせて24時間以上再生可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:アイボリー/ブラック/ネイビー/モス

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