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《2018年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

4. アップル「AirPods」
iPhoneやMacとの親和性が高いアップル純正イヤホン

アップル「AirPods」 イヤホン本体部分は、iPhone付属の「EarPod」のデザインを踏襲している イヤホン本体は、バッテリー内蔵の専用ケースで充電。専用ケースの充電もLightningケーブルを使う アップル「AirPods」を装着したところ

「AirPods」は、Apple純正となる完全ワイヤレスイヤホンだ。こちらの製品、iPhoneやMacOSとのペアリングがとても簡単にできるのが特徴。ケースを開けると、iPhone上に(AirPodsと)接続するかどうかの画面が表示され、接続を選ぶとペアリングが完了するという、とても扱いやすい接続メニューが用意されている。

また、耳に差し込むだけで自動的に電源がオンになったり、片耳でも使えるなど、手軽さにおいてはかなりのレベル。バッテリー駆動時間は5時間だが、充電ケースを使用することで24時間以上のバッテリー駆動が可能となっている点もありがたい。対応コーデックは、AACとSBCだ。

音質は、とてもオーソドックスというべきか、中域のダイナミックな抑揚表現によってノリのいいサウンドを聴かせるタイプ。最高域を欲張らず、低域もちょっとした膨らみがあり迫力を感じるなど、まるで10〜15年前のBOSE製品のような、いい意味で懐かしさを感じる東海岸サウンド。女性ボーカルはややドライよりのニュートラルな歌声を楽しめる。

いっぽうで、LR方向の定位はやや極端。広がり感は大きいものの、センターと左右の間隔が大きく飽きすぎる印象を持った。奥行き方向の広がり感もあまり感じられない。また、カナル型ではないため、音漏れが大きい点は注意が必要。電車内やオフィスでの使用はボリュームを控えて使ったほうがよさそうだ。

イヤホン重量(片耳):約4g(片耳)
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(15分の充電で最大3時間の再生、内蔵バッテリーで24時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト

5. ソニー「WF-SP700N」
ノイキャン機能を備えたスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「WF-SP700N」 そら豆のような楕円形のユニークな形状を採用。IPX4相当の防滴にも対応する スライド式のフタで片手で簡単にあけられる専用ケース ソニー「WF-SP700N」を装着したところ

「WF-1000X」に続く、ソニーとして2製品目となる完全ワイヤレスイヤホン。同社が得意とするノイズキャンセリング機能を搭載しつつも、スポーツモデルに仕立てられた、キャラクターの明確な製品にまとめ上げられている。

まず、本体の重量は約7.6gと「WF-1000X」に対してはほんのわずかに重くなってはいるものの、それでもかなり軽量な部類に属する。また、IPX4相当の防滴対応や「アークサポーター」と呼ばれるフィンも付属され、スポーツやフィットネス時に大いに活用できる仕様が盛り込まれている。

もうひとつ、「WF-SP700N」の特徴となっているのがノイズキャンセリング機能だ。しかも、単なるノイズキャンセリングではなく、環境音や人の声を取り込む「アンビエントサウンドモード」が搭載されており、ランニングなどのスポーツを行っている際にも安全な運用が可能となっている。また、コントロールはスマートフォン用のアプリから行えるようになっており、ノイズキャンセリング、外音取り込み(ボイスモード)、外音取り込み(ノーマルモード)の3タイプを設定できるため、環境に応じたモードを設定することができる。このため、スポーツ時だけでなく、通勤時など普段使いでも大いに活用が可能だ。ちなみに、スマートフォン用のアプリには、イコライザー機能も搭載されており、自分好みの音色傾向にカスタマイズすることもできる。

バッテリー持続時間は、約3時間と十分な内容を持ち合わせている。加えて、2回のフル充電ができる専用ケースが付属されており、どちらのフル充電しておけばトータル9時間ほどの利用が可能だ。また、NFCにも対応しており、スマートフォンを近づけるだけで手軽にペアリングを行うことができる。いろいろな記事で書かせてもらっているが、やはりNFC対応は便利だ。また、対応コーデックはSBCとAACの2つのみとなっている。先の「WF-1000X」同様、LDACへの対応は見送られたようだ。

さて、肝心のサウンドはというと、伸びやかなイメージのサウンド。メリハリのよい中高域と力強いドラム&ベースによって、ノリのよいサウンドが楽しめる。ボーカルはほんのちょっぴりドライで、どちらかというと爽やかなイメージの歌声だ。「WF-1000X」に対して音質的には劣るものの、価格差を考えると悪くないレベルだし、逆にこちらの方が好み、という人もいるはず。外音取り込み機能や装着感の確かさも含めて、なかなか使い勝手のよい製品だ。

イヤホン重量(片耳):約7.6g
再生時間:最大3時間(ノイズキャンセリングON/OFF)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト、ブラック、イエロー、ピンク

6. ソニー「WF-1000X」
ノイキャン機能を備えたソニー初の完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「WF-1000X」 ループ状のパーツ部分にアンテナを内蔵 専用ケースで充電を行う。なお、ケース底面にはワンタッチペアリング用のNFCを搭載 ソニー「WF-1000X」を装着したところ

ソニー初の完全ワイヤレスイヤホンは、同社が得意とするノイズキャンセリング機能を搭載。iOSデバイス/Androidスマートフォン用の専用アプリ「Headphones Connect」に対応することで、止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時の4パターンの行動を感知して、ノイズキャンセリングや外音取り込みモードを自動切り替えさせることができる。また、こちらのアプリにはイコライザーによる音質調整も装備されており、好みの音色傾向に調整することも可能だ。また、本体左右にそれぞれ1つずつのハードキーが配置されており、こちらからは再生や通話のコントロール、ノイズキャンセリング機能のオンオフなどをコントロールすることができる。

いっぽう、6mm口径のドライバーユニットの採用などにより、本体サイズはかなり軽量コンパクトなサイズにまとめ上げられている。トリプルコンフォートイヤーピース(2種類のシリコンゴムにシリコンフォーム素材を組み合わせた独自のイヤーピース)とあわせて、装着感は良好だ。それでいて、3時間の連続再生を確保しているのは優秀といえる。加えて、NFC対応の専用キャリングが付属されており、こちらから2回分の充電が行えるため、バッテリー切れに煩わされることはほとんどないはずだ。対応コーデックは、SBCおよびAACとなっている。

いやぁ、NFCってイヤホン接続が超簡単でホント便利!と思いつつ、ウォークマン「WM1Z」を使って試聴をはじめる。奇をてらわない、王道のサウンドが好印象。歌声はほんのちょっとだけハスキーよりだが音色的にはいたってニュートラルで、男性ボーカルも女性ボーカルもいつもと変わらない歌声を楽しむことができる。また、ボーカルがしっかりと前に出てきて、バンドがその周りを囲んで演奏しているかのような、聴かせどころを心得た帯域バランスを持ち合わせているので、とても聴きやすい。ウォークマンとの接続だとコーデックはSBCのみとなるが、解像感の不足はそれほど気にならず、かえって丁寧な抑揚表現に好ましさを感じた。

こちらの製品、悪環境での音切れが指摘されていたが、先日のファームウェア・アップデートで対応しており、試聴時に気になることはなかった。音質、機能性ともに、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.8g
再生時間:最大3時間(NC ON)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:シャンパンゴールド、ブラック、ブライトオレンジ

7. ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo」
音楽を聴きながら外の音も聴こえる“デュアルリスニング”に注目!

ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」 下掛けスタイルの独特の装着方法を採用するイヤホン本体。左右の接続は接続が切れにくいNFMIだ ファンデーションケースのような薄型の専用ケースを採用 ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」を装着したところ

“ソニー”ではなく“ソニーモバイルコミュニケーションズ”がリリースした製品だけに、基本的にはウェアラブルデバイスとして作り上げられている完全ワイヤレスイヤホンが、この「Xperia Ear Duo」だ。

なかでも、最大の特徴となっているのが“デュアルリスニング”と呼ばれる希有なスタイルだろう。

もともと「Xperia Ear Duo」は、バッテリーやアンテナを内蔵する本体部分にパイプで延長されたイヤホン部分が付属する、特殊なスタイルとなっていて、しかも、一般的な耳掛け型の装着ではなく、イヤホンからのパイプが耳の下側を通って本体と接続している下掛けスタイルのレイアウトが採用されている。なんとも個性的なスタイルで、装着に慣れるまでは多少時間を必要とするが、正しく装着を行えばしっかりとしたホールド感を保っているので、不便に思うことはない。逆に、耳掛け型でケーブルを配置するのが苦手という人や、カナル型イヤホンは耳が蒸れていやだという人は、こちらの方が好ましく思うかもしれない。

とはいえ、もっとも重要なのはイヤホン先端部分の形状だ。ドライバー自身は本体に内蔵されており、イヤホン部分はあくまでもパイプの先にイヤーチップを付けたような印象で、さらにこのイヤーチップがリング形状となっている。そのため、一般的なカナル型イヤホンとは異なり、装着した際でも耳穴全体をふさぐことなくまわりの音が聞こえるようになっている。音楽等を聴きつつも、環境音がしっかりと届いてくるのだ。ノイズキャンセリングヘッドホンのようなマイク集音による環境音の再現ではなく、実際にまわりの音が入ってくることで屋外でも安全に利用できる、というのがこの“デュアルリスニング”ならではの特徴だ。

実際、イヤホンを装着しつつリアルな環境音を聴くことができるこの構造に、なかなかの好印象を持った。当然といえば当然の話なのだが、まわりの音の“定位”も“音色”も自然なため、周辺の様子がしっかりと把握できるのだ。その分、音楽に集中して存分に楽しむことは一般的なカナル型イヤホンに劣るが、ボーカルやメイン楽器など中域の音がしっかりと届いてくれるため、BGM的に音楽を楽しむ以上の音量や存在感の強さを確保できている。音色も自然で、歌声ものびやか。特に女性ボーカルは、ほんの少し艶やかさの乗った美しい歌声を聴かせてくれる。まわりの騒音がここまで入り込んでくるのに、それに音楽が負けず、しっかりとした存在感を示してくれるのは嬉しいかぎりだ。

ちなみに、左右イヤホンの接続をNFMI (Near Field Magnetic Induction/近距離電磁誘導) を採用している恩恵か、はたまたアンテナの設計が巧みなのか、音切れも気にならないレベルに収まっていた。

加えて、Assistant for XperiaやSiri、LINEメッセージの音声入力&送信など各種アシスタント機能や、地図情報や天気などユーザーの状況に合わせた情報を伝えてくれるデイリーアシスト機能、ヘッドジェスチャーによる簡単操作が行えるスマート機能など、スマートフォンと連携した便利機能が多数盛り込まれているのは嬉しいかぎり。音楽もそれなりに楽しめる便利なウェアラブルデバイスが欲しい、という人にとっては、かなりの有力候補だろう。

イヤホン重量(片耳):約10.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ゴールド

8. JVC「XX HA-XC70BT」
重低音&タフさが魅力のJVCブランド完全ワイヤレスイヤホン第2弾

JVC「XX HA-XC70BT」 ラバー素材でコーティングされたイヤホン本体。落としたときも衝撃をしっかりと吸収してくれる 円筒形のユニークな形状を採用した専用ケース。カラビナ等でカバンなどに取り付けも可能だ JVC「XX HA-XC70BT」を装着したところ

スポーツモデル「HA-ET900BT」に続くJVCブランドの完全ワイヤレスイヤホン第2弾としてデビューしたのが、重低音&タフさが魅力の「XX(XTREME XPLOSIVES)」シリーズ「HA-XC70BT」だ。

こちら、XXシリーズならではの重低音が特徴で、本体ハウジング内にレイアウトされた「エクストリームディープバスポート」に加え、内蔵アンプを使って低音を増強する「バスブーストモード」を搭載。迫力の重低音サウンドを楽しめるほか、右本体のボタンで簡単に「バスブーストモード」機能のオンオフを行うことができ、重低音のバランスを好みに合わせて調整することもできる。これはありがたい。

また、タフさに関しては、イヤホン本体に全体を覆うラバープロテクターを採用することで、衝撃からイヤホンを守るようになっている。もし万が一、不測かつ突発的な水没・破損などの故障、片耳側の紛失などが起こってしまっても、自己負担金5,000円を支払うことで代替品に交換してくれるという保証がついている(補償期間中に限り1回のみ、詳細はWebページを参照)ので安心だ。

いっぽう、付属する円筒形の専用ケースには、充電3回分のバッテリーが内蔵されており、本体と合わせてトータル12時間の音楽再生が可能となっている。ケースにバッテリー残量が分かるLEDが配置されているのは便利だ。また、円筒形デザイン専用ケースはやや大柄ながら、ラバープロテクターを採用して衝撃からイヤホンを守ってくれたり、カラビナ等をケースのリングに装着することで衣服のベルトなどに着用できるなど、“タフさ”というコンセプトに沿ったデザインにまとめ上げられている点は大いに好感が持てる。

機能面では、音声アシスタントに対応しているほか、スマートフォン向けアプリ「JVC Headphones Manager」も用意され、ビープ音とLEDの光でイヤホン本体の位置を知らせるFIND機能やサウンドモードの切り替え(Flat/Bass)、バッテリー残量の確認(10段階)を行うことができる。コーデックはAAC、SBCの2つ。カラーはブラックとレッドの2色が用意されている。

そのサウンドは、まさにXXシリーズのイメージそのもの。超絶ボリュームの低域とキレのよい中高域によって、迫力のサウンドを楽しませてくれる。特に音のパワフルさやエネルギー感の高さは素晴らしく、EDM系の楽曲であればかなりヘビーなサウンドが楽しめる。いっぽう、低域がローエンドまで目一杯粘っていないため、テクノポップ系やハードロックではビートのパンチ力が物足りなく感じる場合もあった。音楽ジャンルによっては音の好みが分かれそうだが、逆にいえば、そういった個性的なサウンドを持ち合わせる完全ワイヤレスイヤホンは数少なく、とても貴重といえる。個性派の登場を大いに歓迎したい。

イヤホン重量(片耳):約5.5g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、レッド

9. Bose「SoundSport Free wireless headphones」
スポーツユースも想定したBose初の完全ワイヤレスイヤホン

Bose「SoundSport Free wireless headphones」 イヤホン上部にはオンオフ/音量調整ボタンを搭載 充電は専用ケースを使用。満充電で約5時間の音楽再生が可能だ Bose「SoundSport Free wireless headphones」を装着したところ

Bose初となる完全ワイヤレスイヤホン。ジョギングなどのスポーツユースにも配慮されており、本体は防滴仕様となっている。また、本体右側にはオンオフ/音量調整ボタンが配置されており、必要な操作はこちらから直接行えるようになっている。ワンボタンだけではなく、音量の+−まで用意されているのはありがたいきがりだ。また、連続再生時間も5時間と、ほかに類のないロングライフを確保している。2回分の満充電が行える専用ケーズとあわせて、大きなアドバンテージとなっているのは確かだ。

いっぽう、装着感に関しては、本体サイズがかなり大柄なものの、イヤーピースにウイングのついた「StayHear+ Sportチップ」を採用することで、安定した装着感を確保しているとアピールする。実際、試聴時に首を振ったりいろいろと試してみたが、よほど激しい動きをしないかぎり、外れてしまうことはなかった。

音質に関しては、Boseらしいサウンドというべきか、量感のある低域と張り出しのよい中域によって、実体感のあるリアルなサウンドを聴かせてくれた。特に男性ボーカルは、芯のしっかりした歌声に柔らかい低音がわずかに付帯して、なかなかセクシーな歌声に感じられる。チェロなどの弦楽器も、音に深みがあって印象的な演奏に感じられる。Bluetooth、しかも完全ワイヤレスになっても、Boseらしさ溢れるサウンドが健在なのはありがたい限りだ。

ただし、注意点がふたつ。こちらの製品、かなり大柄な本体となっているため、女性の中には装着に違和感を覚える人がいるかも。また、「StayHear+ Sportチップ」は完全なカナル型ではないため、多少の音漏れが発生するので、混雑した電車内などでは音量に気をつけたいところだ。

イヤホン重量(片耳):約9g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:トリプルブラック、ミッドナイトブルー×イエローシトロン

10. B&O PLAY「Beoplay E8」
B&O PLAYらしい巧みなサウンドチューニングに注目

B&O PLAY「Beoplay E8」 ロゴマークの部分にセンサーが内蔵されており、タップをすることで楽曲再生をコントロールできる 本体ケースは非常にコンパクトだ B&O PLAY「Beoplay E8」を到着したところ

B&O PLAY初となる完全ワイヤレスイヤホン。独自設計の5.7mmダイナミックドライバーを搭載。コンパクトなボディサイズとしたほか、耳の形状に配慮したデザインを採用することで、装着感を高めている。実際に装着してみると、軽量で小さい本体のおかげか、装着感は上々。よほどのことがない限り、使用中に耳からこぼれ落ちることはないはずだ。

また、本体のロゴが描かれている部分をタップすることで、再生停止や音量調整、曲送り/曲戻しなどの操作が可能なほか、「Beoplay」アプリも用意され、イコライザー調整など詳細な設定を行うことができる。また、左右イヤホン間は「NFMI(Near-Field Magnetic Induction)」通信を採用。音切れや遅延を最小限に抑え込んでいる。

連続再生時間は約4時間と充分。また、本革製の専用ケースから2回分の充電が可能となっているため、外出時のバッテリー切れを気にする必要はほとんどないだろう。また、専用ケースにインジケーターによって、(ケース側の)バッテリー残量が分かりやすい点はありがたかった。

肝心のサウンドはというと、しっとりとした、落ち着きのある音色傾向にまとめられていた。女性ボーカルはやや線が細いが、その分ピュアで心地よい響きの歌声となっている。価格的に上級と呼べる位置付けにあるモデルのためか、音数か多く感じられ、抑揚表現も丁寧。アコースティック楽器の演奏も、小編成だったらクラシックも充分に楽しめる実力を持ち合わせている。SBC接続ながらここまでの音質を引き出している、チューニングの巧みさに感心させられた。

イヤホン重量(片耳):右側約7g、左側約6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、チャコールサンド

11. EARIN「EARIN M-2」
完全ワイヤレスイヤホンブームの火付け役がさらに進化して登場

EARIN「EARIN M-2」 本体は非常に小さく、まさに耳栓サイズ スティック型のケースも非常にコンパクトだ EARIN「EARIN M-2」を装着したところ

完全ワイヤレスイヤホンの代表格であり、現在のブームの火付け役でもあるスウェーデンのオーディオメーカー「EARIN」の第2世代モデル。直径14.5×高さ20mm、重さ3.6gという超軽量小型ボディは維持しつつ、随所にブラッシュアップが施されているのが特徴だ。

まず、本体デザインはイヤーモニター系を意識したデザインへと変更され、装着感が格段に向上した。いっぽうで、フォームタイプのイヤーチップもフィット感や遮音性を向上させるなど、随所に改良が加えられている。それにも増して便利なのが、本体に左右の区別がなく、耳に装着した時点で内蔵センサーが働き左右のポジションを自動検出すること。装着時、いちいちLRを確認しなくて済むのはとにかくスマートだ。これだけでも、十分な価値観を見いだせる。ちなみに、発売当初は左右の認識が甘く逆転するなどの意見も見られたが、今回のテストでそういった症状が出ることはまったくなかった。

加えて、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を掛け合わせた「トランスパレンシー機能」が追加されているのも特徴だ。こちらを活用することで、街中でも安全に音楽鑑賞を楽しむことができる。また、専用アプリを活用することで、音量だけでなく聞こえてくる環境音の“距離”を設定できるのもユニークなところ。音楽を停止すると外音の取り込みを行い、音楽の再生が始まると自動的にオフになる「オートモード」も用意されており、音楽に集中することも可能だ。また、左右間の接続にはNXPR Semiconductors社が開発したNFMI(近距離磁器誘導)技術である「MiGLOテクノロジー」が採用され、音切れや遅延なども大きく改善されたとアピールする。

いっぽうで、先代でも人気の高かったリップスティック型ケースも、アウターボディをメタル製にし、取出口に向かってわずかに細くなるデザインに変更するなど、より上質なイメージとなった。また、ケースのmicroUSBコネクターのまわりにはLEDが配置され、“3つ点灯しているときは3回の充電が可能”というようにひと目でケース側の充電状況も分かるようになっている。これもなかなかに便利だ。ちなみに、本体は最大再生時間が4時間、ケースからの充電を合わせると約14時間の連続使用が可能となる。

ミニマムな本体サイズを想像させない、堂々とした鳴りっぷりが特徴のサウンド。低域は十分な量感があり、それでいてフォーカス感も良好。中高域もメリハリがハッキリしているため、はつらつとした元気溢れるサウンドを楽しむことができる。とはいえ、表現が荒いというわけではなく、高域のニュアンス表現は丁寧で、女性ボーカルやピアノの演奏は、とても表情豊かに感じられた。パッケージングの絶妙さといい、初代からの完成度の高さをしっかり受け継いだ、なかなかの優秀機だ。

イヤホン重量(片耳):約3.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、アルミシルバー

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