特集
高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

22. Beats by Dr. Dre「Powerbeats PRO」
最新AirPodsと同じApple H1チップ搭載! Beats初の完全ワイヤレスイヤホン

Beats by Dr. Dre「Powerbeats PRO」 イヤーフックを採用したスタイルは、「Powerbeats3 Wireless」に近いが、細部が若干異なる クラムシェルタイプのケース。充電端子はiPhoneと同じLightning端子だ Beats by Dr. Dre「Powerbeats PRO」を装着したところ

Beats初の完全ワイヤレスイヤホンがこの「Powerbeats PRO」だ。現行「AirPods」にも搭載されているアップル社製「H1」チップを採用することで、iPhoneやiPadなどとの接続性、利便性を追求したモデルに仕上がっているのが特徴となっている。

イヤホン本体は、一般的なカナル型というよりも、スポーツモデルのようなイヤーフックを採用したスタイルとなっている。しっかりした装着を実現する太めのイヤーフックなど、外観は「Powerbeats3 Wireless」に近いイメージとなっているが、ディテールはかなり異なっていて、完全ワイヤレスイヤホン専用にデザインされているのがわかる。

操作系は、上側に音量の+/−が可能なボタンと、再生/停止/受話などが行えるハウジング部のbマーク(ちなみに2回押しが曲送りで3回押しが曲戻し)、ふたつがレイアウトされている。こちらの操作感は良好で、とても扱いやすかった。また、本体にはセンサーが付属しており、装着すると再生が始まり、外すと再生が停止するようになっている。こちらもなかなかに便利だ。

専属再生時間は最大9時間ほど。専用ケースからの充電を含めると、24時間以上の使用が可能となっている。さらに、5分の充電で約90分の再生が行えるようになる急速充電機能(BeatsではFast Fuel機能と呼んでいる)も持っているので、外出時にバッテリー切れで困ることはまずないはずだ。

そのほか、専用ケースを開けてiPhoneを近づけるだけでペアリングしてくれたり、ケースの接続端子がLightningだったり(製品にはLightning to USB-Aケーブルが付属)、Siriに対応していたりと、iPhone/iPadユーザーにはとても扱いやすい仕様となっている。とはいえ、このあたりはAndroidユーザーにとってはデメリットになることが多いので、あくまでもiPhone/iPadユーザーをメインとした製品といえる。

さて、そのサウンドはというと、カリッとした、ハリのある中高音が特徴。ヌケのよい、広がり感のある清々しいサウンドが楽しめる。いっぽう低域は、十分な量感を持つが、全体の帯域バランスを崩すようなことはなく、どこまでもクリアな、上質な印象を感じさせるサウンドにまとめ上げられている。解像感がそれほど高くはないが、そういった不足を感じさせない。絶妙なチューニングといえるだろう。

サウンドも使い勝手も満足できる内容となっている「Powerbeats PRO」だか、唯一残念なのが音漏れに関して。「Powerbeats PRO」は、かなり盛大に音漏れするため、電車内などではボリュームを大きく絞る必要がある。決して大げさな話ではなく、開放型ハウジング採用のインナーイヤーに近いのでは、と思えるほどの音漏れだったりするのだ。というのも、先日たまたま電車内で「Powerbeats PRO」ユーザーを目の前にしたのだが、こちらは座っていて、その人は立っているのにもかかわらず、どんな楽曲を聴いているのか丸わかりだった。ラッシュ時の電車などでは、まず使えないといっていいだろう。「AirPods」も含め、アップル社製イヤホンは音漏れについてあまり配慮していない傾向があるので、そのあたりはあらかじめ注意が必要だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(イヤホン本体と合わせて24時間以上再生可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:アイボリー/ブラック/ネイビー/モス

23. ソニー「WF-1000X」
ノイキャン機能を備えたソニー初の完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「WF-1000X」 ループ状のパーツ部分にアンテナを内蔵 専用ケースで充電を行う。なお、ケース底面にはワンタッチペアリング用のNFCを搭載 ソニー「WF-1000X」を装着したところ

ソニー初の完全ワイヤレスイヤホンは、同社が得意とするノイズキャンセリング機能を搭載。iOSデバイス/Androidスマートフォン用の専用アプリ「Headphones Connect」に対応することで、止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時の4パターンの行動を感知して、ノイズキャンセリングや外音取り込みモードを自動切り替えさせることができる。また、こちらのアプリにはイコライザーによる音質調整も装備されており、好みの音色傾向に調整することも可能だ。また、本体左右にそれぞれ1つずつのハードキーが配置されており、こちらからは再生や通話のコントロール、ノイズキャンセリング機能のオンオフなどをコントロールすることができる。

いっぽう、6mm口径のドライバーユニットの採用などにより、本体サイズはかなり軽量コンパクトなサイズにまとめ上げられている。トリプルコンフォートイヤーピース(2種類のシリコンゴムにシリコンフォーム素材を組み合わせた独自のイヤーピース)とあわせて、装着感は良好だ。それでいて、3時間の連続再生を確保しているのは優秀といえる。加えて、NFC対応の専用キャリングが付属されており、こちらから2回分の充電が行えるため、バッテリー切れに煩わされることはほとんどないはずだ。対応コーデックは、SBCおよびAACとなっている。

いやぁ、NFCってイヤホン接続が超簡単でホント便利!と思いつつ、ウォークマン「WM1Z」を使って試聴をはじめる。奇をてらわない、王道のサウンドが好印象。歌声はほんのちょっとだけハスキーよりだが音色的にはいたってニュートラルで、男性ボーカルも女性ボーカルもいつもと変わらない歌声を楽しむことができる。また、ボーカルがしっかりと前に出てきて、バンドがその周りを囲んで演奏しているかのような、聴かせどころを心得た帯域バランスを持ち合わせているので、とても聴きやすい。ウォークマンとの接続だとコーデックはSBCのみとなるが、解像感の不足はそれほど気にならず、かえって丁寧な抑揚表現に好ましさを感じた。

こちらの製品、悪環境での音切れが指摘されていたが、先日のファームウェア・アップデートで対応しており、試聴時に気になることはなかった。音質、機能性ともに、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.8g
再生時間:最大3時間(NC ON)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:シャンパンゴールド、ブラック、ブライトオレンジ

24. Bang & Olufsen「Beoplay E8 2.0」「Beoplay E8 Motion」
充電もワイヤレスになったB&O完全ワイヤレスの最新作!スポーツ向けの兄弟機にも注目

Bang & Olufsen「Beoplay E8 2.0」 Bang & Olufsen「Beoplay E8 2.0」を装着したところ Bang & Olufsen「Beoplay E8 Motion」 「Beoplay E8 2.0」同様、専用ケースはワイヤレス充電規格のQiに対応している Bang & Olufsen「Beoplay E8 Motion」を装着したところ

Bang & Olufsenの完全ワイヤレスイヤホンが2.0バージョンへと進化。独自設計の5.7mmダイナミックドライバーや耳の形状に配慮したデザインを採用することで装着感を高めたコンパクトサイズのイヤホン本体は変わらず、専用ケースなどがグレードアップされている。カラー展開も5色に増えている。

イヤホン本体は、比較的小さい本体のおかげか、実際の装着感は上々だ。よほどのことがないかぎり、使用中に耳からこぼれ落ちることはないはずだ。また、本体のロゴが描かれている部分をタップすることで、再生停止や音量調整、曲送り/曲戻しなどの操作が可能なほか、「Beoplay」アプリも用意され、イコライザー調整など詳細な設定を行うことができる。また、左右イヤホン間は「NFMI(Near-Field Magnetic Induction)」通信を採用。音切れや遅延を最小限に抑え込んでいる。

連続再生時間は約4時間と充分。また、本革製の専用ケースから3回分の充電が可能となっているため、最長で16時間の再生を行うことができる。外出時のバッテリー切れを気にする必要はほとんどないだろう。また、専用ケースにインジケーターによって、(ケース側の)バッテリー残量が分かりやすい点はありがたかった。

肝心のサウンドはというと、しっとりとした、落ち着きのある音色傾向にまとめられていた。女性ボーカルはやや線が細いが、その分ピュアで心地よい響きの歌声となっている。価格的に上級と呼べる位置付けにあるモデルのためか、音数か多く感じられ、抑揚表現も丁寧。アコースティック楽器の演奏も、小編成だったらクラシックも充分に楽しめる実力を持ち合わせている。SBC接続ながらここまでの音質を引き出している、チューニングの巧みさに感心させられた。

なお、この「E8」にはスポーツモデル「E8 Motion」も追加発売されている。こちら、IP54の防塵防滴基準に対応したほか、付属のシリコンフィンによってさらに安定した装着感を提供してくれている。サウンドキャラクターはほぼ変わらないので、使用環境や装着感の好みでチョイスしてほしい。

■Beoplay E8 2.0
イヤホン重量(片耳):左約7g、右約6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:Indigo Blue/Pink/Black/Natural/Limestone

■Beoplay E8 2.0 Motion
イヤホン重量(片耳):左約7g、右約6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:Graphite/White

25. AVIOT「TE-BD21f」「TE-BD21f-pnk」
ハイブリッドドライバー構成採用で音質にとことんこだわった注目モデル!

AVIOT「TE-BD21f」 タル型のイヤホン本体。アルミと無垢ジュラルミンを使用することで、軽さと耐久性の両立を実現 スライド式のフタを採用した専用ケース。イヤホン本体を最大3回充電可能だ AVIOT「TE-BD21f」を装着したところ AVIOT「TE-BD21f-pnk」。専用ノポーチも付属する 本体形状は「TE-BD21f」とまったく同じで、ボタンのデザインのみ異なる 専用ケースもオリジナルデザインが入っている以外は、「TE-BD21f」と同じだ AVIOT「TE-BD21f-pnk」を装着したところ

AVIOTから、またまたユニークな完全ワイヤレスイヤホンが登場した。それがこの「TE-BD21f」だ。製品コンセプトは、“完全ワイヤレスイヤホンでありながらも、妥協することなく良質なサウンドを追求したフラッグシップモデル”ということで、こと音質面では徹底した追求がなされている。そのなかでも最大の特徴といえるのが、BA型×2基、ダイナミック型×1基によるハイブリッド・トリプルドライバー構成の採用だ。これにデジタル音質調整機能を備える米クアルコム社製SoC「QCC3020」を組み合わせ、さらにaptXコーデックに対応することで、妥協のない音質を実現しているという。

いっぽうで、音質を最優先しつつも機能性についても妥協のないつくりになっていることも、「TE-BD21f」のアドバンテージといえる。たとえば、アルミと無垢ジュラルミンを組み合わせたイヤホン本体は、重さ5.4gという軽さと、装着時に耳から大きく飛び出さない小柄さを持っているし、SpinFit社製イヤーピース「SP355」を同梱することでフィット感にも配慮。IPX5の防滴性能も備え、スポーツやエクササイズ時にも活用することができる。

また、米クアルコム社製のSoC「QCC3020」の恩恵に加え、低消費電力設計を押し進めることで、最大7時間の連続再生時間を確保。専用ケースからの充電も合わせ、最大28時間の連続使用が可能となっている。ワイヤレス関連ではもうひとつ、接続性にも注力。アンテナを新設計して安定した接続性を確保し、さらにTWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)にも対応。対応スマホと組み合わせることで、さらに途切れのない安定した接続を楽しむことができるようになっている。

そして「TE-BD21f」には、もうひとつのトピックがある。それは限定モデル「TE-BD21f-pnk」のリリースだ。こちら、「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野氏が監修したモデルで、専用カラーや本体デザインのほか、独自のサウンドチューニングも行われており、しかも中野氏自らが調整を行っているのが特徴だ。また、日本語の音声ガイドには、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱(CV:花澤香菜)のボイスが採用されているなど、ただのコラボモデルとは一線を画す、こだわりのある作り込みがなされている。

さて、肝心のサウンドを確認してみよう。一聴して、確かにいままでの完全ワイヤレスイヤホンとは次元の違うレベルということがわかる。高域はクリアで凜とした印象だが、耳障りな鋭さはいっさいなく、繊細で美しい響きに感じられる。おかげで、金管楽器が煌びやかな音色を聴かせつつも存在を主張しすぎず、フルオーケストラの演奏では全体的なバランスのよさを感じる。いっぽう、低域はやや強めだがフォーカスがよいためか、チェロの演奏はボーイングに力強さを感じるし、ハードロックはエレキベースの旋律がよく見える、いつもよりグルーヴ感の高い演奏に思える。結果、ボーカルが普段よりもパワフルな、生き生きとした歌声に聴こえてくる。この楽しさあふれる表現は、大いに魅力的だ。Jポップを聴いても高域が耳障りに感じられないことも含め、巧みなサウンドバランスといえるだろう。

もうひとつの製品、ピエール中野氏が監修した「TE-BD21f-pnk」も聴いてみた。こちらも基本はそう変わらないが、よりメリハリのハッキリした、キレのよいサウンドにまとめ上げられている。おかげで、Jポップやハードロックが迫力満点のパワフルサウンドに感じられる。両者の違いはあくまでも好みの範疇のなかに収まるが、気になる人はぜひ、自分好みのサウンドはどちらか両者を聴き比べしてほしい。

■TE-BD21f
イヤホン重量(片耳):約5.4g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/シルバー/バイオレット

■TE-BD21f-pnk
イヤホン重量(片耳):約5.4g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

26. AVIOT「TE-D01d」
ケース込みで100時間超の超ロングバッテリーを実現!クアルコム最新チップ搭載の高コスパモデル

AVIOT「TE-D01d」 ロゴをあしらった大型の物理ボタンを搭載し、操作性はかなり良好 専用ケースには約1800mAhという大容量バッテリーを搭載し、最大100時間以上の音楽再生が可能 AVIOT「TE-D01d」を装着したところ

ジャパンコーディネイトをうたう新進気鋭のイヤホンブランド、AVIOTの新モデル。昨年秋に発表されたミドルクラス「TE-D01a」と上級モデル「TE-D01b」の間に位置する価格設定が為されており、イヤホン本体のデザインは「TE-D01a」と同系統となるが、プッシュボタンや本体カラーの変更などによって、高級感あるデザインにまとめ上げられている。

いっぽう、本体内部には「TE-D01b」に採用されたクアルコム製チップ「QCC3026」を搭載しており、アンテナ配線や搭載位置の変更なども加えて音切れの少なさを実現したほか、イヤホン単体で最大9時間ものバッテリー駆動も実現している。ちなみに本体収納ケースは、先の2モデルと異なるものが付属しており、バッテリーも約1800mAhという大容量を搭載する。こちらを活用することで、なんと100時間以上!もの音楽再生が可能となっているというからすごい。さらに、このケースはモバイルバッテリーとして活用することも可能で、スマートフォンなどに充電を行うこともできる。

装着性に関しては、「TE-D01a」同様3サイズのイヤーチップを用意。加えて、S/L、2サイズのイヤーウイングも付属されていて、確かなフィット感が追求されている。なお、イヤーウイングについては各サイズ2色ずつ同梱されており、気分によって入れ替えるだけでなく、使っているものがくたびれてきたら交換することもできるのも同様だ。

操作系については、「TE-D01b」に対してさらなる進化が施され、音量調整なども可能となった。ドライバーは、グラフェン振動板を採用する6mm口径のダイナミック型ユニットを搭載。コーデックは、SBCのほかAACとaptXにも対応する。ボディカラーはブラック、ダークルージュ、ネイビーの3タイプが用意されている。

サウンドキャラクターとサウンドクオリティに関しては、「TE-D01b」に準ずるイメージ。伸びやかでいて刺さることのないクリアな印象の高域と、必要十分な量感を持つ低域によって、心地よい響きとノリのよさとが絶妙にバランスした良質なサウンドを聴かせてくれる。おかげで、男性ボーカル、女性ボーカルともに肉感のよい、リアリティの高い歌声を楽しませてくれる。

いっぽう、演奏の細部まで聴いていくと、チューニング面でさらなる進化もうかがえた。ピアノは倍音成分がそろっており、一段とピュアな音色に感じられるし、低域のフォーカス感が高まったおかげか、エレキベースの音色もグルーヴ感がしっかり伝わるしまった印象のサウンドに変化している。音質といい使い勝手といい、そして何よりも価格の面で(「QCC3026」を採用しつつこの価格を実現しているのは素晴らしい)、とても魅力的な製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで10回以上のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック、ダークルージュ、ネイビー

27. JVC「XX HA-XC50T」
IP55相当の防水・防じん性能や耐衝撃性能を備えたタフネス仕様の完全ワイヤレスイヤホン

JVC「XX HA-XC50T」 イヤホン本体は比較的小柄だが、衝撃からイヤホンを守るラバープロテクターや、IP55相当の防水・防じん性能など、「XX」シリーズに恥じないタフネス仕様となっている 専用ケースはやや大柄なデザイン。バッテリー残量を確認できるLEDインジケーターや、クイックチャージ機能など、同時期に発売された「HA-A10T」と共通する部分も多い JVC「XX HA-XC50T」を装着したところ

「HA-XC50T」は重低音が特徴のXXシリーズに位置する完全ワイヤレスイヤホン。価格は1万円前後となっているので、ミドルクラスに近い製品と考えていいだろう。

その特徴は、重低音はもちろん、タフさにも注目だ。イヤホン本体は、衝撃から保護するラバープロテクターを備え、IP55相当の防滴&防じん性能を持ち合わせたタフボディを実現。汗や水、砂ぼこりに強い製品となっている。いっぽう、連続再生時間は約4時間、専用ケースによる充電も合わせてトータル約14時間と、こちらはごく普通のスペック。ただし、15分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイックチャージに対応しているので、こちらは重宝しそうだ。コーデックは、SBCのみの対応となっている。

実際に製品を装着してみると、本体がそれほど大きくないため、装置着感はなかなか良好。イヤーピースをしっかりチョイスすれば、首を振っても耳からこぼれ落ちることはないだろう。いっぽう、専用ケースは(イマドキとしては)やや大柄といえ、ポケットに入れるのは少々厳しいが、カバンだったら邪魔にならない程度。特に不便とは思わなかった。

さて、肝心のサウンドはというと、なかなか絶妙なチューニングだと感じた。ディープな帯域を持ち、EDMなどの楽曲とベストマッチするのだが、それでいてボーカルがマスクされず、クリアで伸び伸びとした歌声を聴かせてくれるのだ。特に女性ボーカルとの相性がよく、倍音がきれいに乗った、ヌケのよい、それでいてちょっとだけハスキーな、やや大人っぽい、存在感のある歌声を聴かせてくれる。特にボーカルを強調したバランスではなく、音場的にも違和感はなく、低域の迫力はかなりあるのにまとまりのよいサウンドを聴かせてくれる。ただの重低音モデルとは違う、なかなかに絶妙なチューニングといえる。幅広い人におすすめできる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ターコイズブルー、ブラック、グレー、レッド

28. Mavin「Air XR」
3.8gの軽量イヤホンと小柄なケースでポータビリティ抜群の1台

Mavin「Air XR」 3.8gという超軽量設計のイヤホン本体。斜めにカットされたオリジナルのイヤーピースも特徴的だ 専用ケースも非常に薄くてコンパクトなつくりになっている Mavin「Air XR」を装着したところ

これまでさまざまなメーカーのオーディオ製品を手がけたMavinのオリジナルモデル第2弾となる完全ワイヤレスイヤホン。コンパクトかつ3.8gという軽量さを誇るイヤホン本体、および小柄なケースが特徴となっていて、装着感の軽快さ、持ち運びのしやすさがアピールされている。

まずは機能性について。接続性に関しては、クアルコム社製SoC「QCC3020」の搭載と独自設計の3Dアンテナが組み合わされており、これによって最大30mの距離(見通せる場所の場合)でも音楽が途切れないという。これは、一般的なBluetooth製品の3倍となる距離となる。実際にはどうなんだろうと、やや疑いつつ事務所の前の道に出て試してみたが、なんと、30m離れても余裕でつながり、音切れなく音楽を楽しむことができた。確かに、これはスゴイ。当然、電波状況の悪い場所では音切れが生じてしまうこともあるだろうが、住宅地で30m離れても大丈夫、というのはかなりの“音切れしにくさ”といえる。大いに魅力的なポイントだ。ちなみに、「Air XR」はTWS Plusにも対応しているため、対応スマートフォンとはさらに小電力、低遅延の環境が構築できるようになっている。

また、現在販売されている「Air XR」は通常の収納ケースとなっているが、加えてワイヤレス充電対応ケース付属モデルも近日発売予定となっている。こちらはなかなかに便利そうだ。

いっぽうで、装着感にもかなりの配慮がなされているのが「Air XR」の特徴だ。イヤーピースは一般的なタイプのほか、外側が斜めにカットされたオリジナルデザインのものが付属。こちらの装着感のよさ、音漏れの少なさは、なかなかのレベルとなっている。実際に装着してみると、ややノズル部が太めかなとは思いつつも、総じて快適な装着感だった。いっぽう、スポーツユースに配慮された専用スタビライザー(シリコン素材でイヤホンの体側を覆うもの)も付属。IPX7の防水性能と合わせて、雨や汗などを気にせず、屋外でも不安なく活用できるようになっている。

さて、肝心のサウンドはというと、クリアさとていねいな細部表現が巧みに両立された、絶妙なバランスの表現を持ち合わせていた。女性ボーカルはありのままの歌声を自然な印象で聴かせてくれるし、バックの演奏も(それほど広がりはないものの)整然とした定位を再現できている。ピアノの音は端正で美しく、ヴァイオリンはやや線が細いが、こちらも艶やかな響きを聴かせてくれる。美音、という言葉を使いたくなるような、なかなかに美しいサウンドだ。
特に、女性ボーカル系が好きな人には好みと合いそう。そのいっぽうで、Jポップとの相性も悪くなく、やや押さえの効いた抑揚表現ながら、厚みのある歌声や演奏を楽しませてくれる。上品なサウンドという表現では言い過ぎだが、聴き心地のよい音色傾向なのは確かだ。
軽量コンパクトな完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人には、有力な候補といえる。

イヤホン重量(片耳):約3.8g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ブルー

29. ソニー「WF-SP900」
スマホがなくてもOK!水中でも使える万能機

ソニー「WF-SP900」 ソニー「WF-SP900」を装着したところ

IP68の防塵・防水性能を持ち、本体内に4GBメモリーを搭載することでスマートフォンいらずで単体の音楽再生も実現。左右本体の接続にNMFI方式を採用しつつ、アンテナ構造にも改良を施すことで安定した接続と低遅延を確保した、ソニーの最新スポーツモデル。既存モデルとして、ソニーは「WF-SP700N」というコンセプトの近いモデルが存在しているが、メモリー内蔵だったり高い防水機能を誇っていたり、逆にノイズキャンセリング機能が省かれていたりと、両者では使いこなしがかなり異なってくる。また、後発モデルのアドバンテージとしては、イヤーチップ装着位置を2段階調整できるようにし、アークサポーターを付属するなど、装着性にかなりの工夫が盛り込まれている点が挙げられる。

また、防水に次ぐトピックといえる内蔵メモリー再生に関しては、16bit音源にとどまっていてハイレゾ音源は再生不可だが、MP3やAACはもちろん、FLACやWAVなど幅広いファイル形式に対応しているので使い勝手はよさそう。4GBの容量によって、128kbpsのMP3ファイルで約920曲、16bit/44.1kHzのWAVファイルでも約80曲入れられるため、ランニングなど、スマートフォンも持ちたくない状況などで重宝しそうだ。

そのほか、周辺の環境音をマイクから取り込むアンビエントモードやイコライザー調整も可能となっている。こちら、効果のオンオフは本体ボタンから直接行えるが、スマートフォン用アプリを活用することが前提となっていて、アンビエントモードは「ボイスモード」と「ノーマルモード」を、イコライザー調整は8タイプのなかから好みのものを選ぶようになっている。また、ケース本体はNFCによる簡単接続に対応しており、NFC対応スマートフォンやウォークマンであれば、かざすだけで簡単に機器接続を行うことができる。

接続の安定性に関しては、なかなかのレベルに達していると感じた。もちろん完全ワイヤレスイヤホンとしての限界はあるが、両耳を手で覆うなど極端な悪環境を作らないかぎりスマートフォンとの接続は維持されるし、切れたとしても復帰が素早くスムーズだ。また、左右間にNMFI方式を利用しているおかげか、切れるときには両方いっぺんに切れ、両方いっぺんに(しかも素早く)つながるため、特に大きなストレスを感じることはなかった。

不満点は装着感だ。これは、個人個人で状況が大きく異なってしまうし、もともと筆者はカナル型イヤホンが外れやすいために(耳型を採取する)カスタムIEMにハマった、という経緯を持つ、メーカーにとっては嫌らしいタイプのユーザーであるため、話半分くらいに受け取って欲しいのだが、どのサイズのイヤーチップでも耳から外れやすく、特に右は3サイズどのアークサポーターでも耳に引っかかってもらえず、試聴中にポロリとこぼれ落ちてしまうことがあった。最終的に左右ともにLサイズのイヤーチップ(2段階のうち右のみ手前を使用)、アークサポーターは左L右Mを使うことで何とか試聴が行えたが、ソニー製カナル型イヤホンでここまで苦労した記憶がないため、逆に同社既存イヤホン付属イヤーチップの出来のよさを改めて感じた次第だ。対して「WF-SP900」は、ピッタリとフィットして欲しいスポーツタイプだからこそのシビアさを持ち合わせているようなので、可能であれば一度試聴ならぬ試着することをお勧めしたい。

話は変わって、基本スペックを少々。対応するコーデックはSBCとAAC。カラーは3色が用意されている。連続再生時間は最大約3時間だが、単体再生のプレーヤーモードだと約6時間までのびる。プラス、ケースから最大3回分の充電が可能となっているので、再生時間に関してはごく一般的な内容といえる。
軽量化の意味もあって、ドライバーはBA型か採用されている。これが功を奏しているのか、音質的にもなかなかの出来映え。クリアネスなキャラクターが特徴で、帯域特性としては多少聴感上のナローさが感じられるものの、煌びやかな高域やたっぷりとした量感の低域によって、違和感なく音楽を楽しむことができる。

女性ボーカルは高域のちょっとしたピークと重なるため、擦過音が強めの歌声。その分、普段より歌声に力がこもっているようにも感じる。いっぽうで男性ボーカルは、同じようにサ行が強めなものの、ちょっと鼻にかかったかのような歌声がセクシーだ。ハイハット、金管楽器などは、とても煌びやかな演奏に感じられる。ベースやドラムなどのリズムパートは、低域にしっかりとした量感があり、それでいてフォーカス感もあるので、軽快なテンポのリズミカルな演奏が楽しめる。Jポップ、アメリカンロックなどとはなかなかに相性のよいサウンドキャラクターといえる。いっぽうで、女性ボーカルもヌケのよいのびのびとした歌声が楽しめるなど、ジャンルを問わない優等性っぷりも持ち合わせている。こと音質に関しては、巧みなまとめ上げといえる。

多機能故に操作性がやや煩雑となってしまうが、使いこなせばかなり便利な、完成度の高い製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約7.3g
再生時間:最大3時間(Bluetooth ON時)/最大6時間(Bluetooth OFF時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5〜3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、イエロー

30. ソニー「WF-SP700N」
ノイキャン機能を備えたスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「WF-SP700N」 そら豆のような楕円形のユニークな形状を採用。IPX4相当の防滴にも対応する スライド式のフタで片手で簡単にあけられる専用ケース ソニー「WF-SP700N」を装着したところ

「WF-1000X」に続く、ソニーとして2製品目となる完全ワイヤレスイヤホン。同社が得意とするノイズキャンセリング機能を搭載しつつも、スポーツモデルに仕立てられた、キャラクターの明確な製品にまとめ上げられている。

まず、本体の重量は約7.6gと「WF-1000X」に対してはほんのわずかに重くなってはいるものの、それでもかなり軽量な部類に属する。また、IPX4相当の防滴対応や「アークサポーター」と呼ばれるフィンも付属され、スポーツやフィットネス時に大いに活用できる仕様が盛り込まれている。

もうひとつ、「WF-SP700N」の特徴となっているのがノイズキャンセリング機能だ。しかも、単なるノイズキャンセリングではなく、環境音や人の声を取り込む「アンビエントサウンドモード」が搭載されており、ランニングなどのスポーツを行っている際にも安全な運用が可能となっている。また、コントロールはスマートフォン用のアプリから行えるようになっており、ノイズキャンセリング、外音取り込み(ボイスモード)、外音取り込み(ノーマルモード)の3タイプを設定できるため、環境に応じたモードを設定することができる。このため、スポーツ時だけでなく、通勤時など普段使いでも大いに活用が可能だ。ちなみに、スマートフォン用のアプリには、イコライザー機能も搭載されており、自分好みの音色傾向にカスタマイズすることもできる。

バッテリー持続時間は、約3時間と十分な内容を持ち合わせている。加えて、2回のフル充電ができる専用ケースが付属されており、どちらのフル充電しておけばトータル9時間ほどの利用が可能だ。また、NFCにも対応しており、スマートフォンを近づけるだけで手軽にペアリングを行うことができる。いろいろな記事で書かせてもらっているが、やはりNFC対応は便利だ。また、対応コーデックはSBCとAACの2つのみとなっている。先の「WF-1000X」同様、LDACへの対応は見送られたようだ。

さて、肝心のサウンドはというと、伸びやかなイメージのサウンド。メリハリのよい中高域と力強いドラム&ベースによって、ノリのよいサウンドが楽しめる。ボーカルはほんのちょっぴりドライで、どちらかというと爽やかなイメージの歌声だ。「WF-1000X」に対して音質的には劣るものの、価格差を考えると悪くないレベルだし、逆にこちらの方が好み、という人もいるはず。外音取り込み機能や装着感の確かさも含めて、なかなか使い勝手のよい製品だ。

イヤホン重量(片耳):約7.6g
再生時間:最大3時間(ノイズキャンセリングON/OFF)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト、ブラック、イエロー、ピンク

31. ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo」
音楽を聴きながら外の音も聴こえる“デュアルリスニング”に注目!

ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」 下掛けスタイルの独特の装着方法を採用するイヤホン本体。左右の接続は接続が切れにくいNFMIだ ファンデーションケースのような薄型の専用ケースを採用 ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」を装着したところ

“ソニー”ではなく“ソニーモバイルコミュニケーションズ”がリリースした製品だけに、基本的にはウェアラブルデバイスとして作り上げられている完全ワイヤレスイヤホンが、この「Xperia Ear Duo」だ。

なかでも、最大の特徴となっているのが“デュアルリスニング”と呼ばれる希有なスタイルだろう。

もともと「Xperia Ear Duo」は、バッテリーやアンテナを内蔵する本体部分にパイプで延長されたイヤホン部分が付属する、特殊なスタイルとなっていて、しかも、一般的な耳掛け型の装着ではなく、イヤホンからのパイプが耳の下側を通って本体と接続している下掛けスタイルのレイアウトが採用されている。なんとも個性的なスタイルで、装着に慣れるまでは多少時間を必要とするが、正しく装着を行えばしっかりとしたホールド感を保っているので、不便に思うことはない。逆に、耳掛け型でケーブルを配置するのが苦手という人や、カナル型イヤホンは耳が蒸れていやだという人は、こちらの方が好ましく思うかもしれない。

とはいえ、もっとも重要なのはイヤホン先端部分の形状だ。ドライバー自身は本体に内蔵されており、イヤホン部分はあくまでもパイプの先にイヤーチップを付けたような印象で、さらにこのイヤーチップがリング形状となっている。そのため、一般的なカナル型イヤホンとは異なり、装着した際でも耳穴全体をふさぐことなくまわりの音が聞こえるようになっている。音楽等を聴きつつも、環境音がしっかりと届いてくるのだ。ノイズキャンセリングヘッドホンのようなマイク集音による環境音の再現ではなく、実際にまわりの音が入ってくることで屋外でも安全に利用できる、というのがこの“デュアルリスニング”ならではの特徴だ。

実際、イヤホンを装着しつつリアルな環境音を聴くことができるこの構造に、なかなかの好印象を持った。当然といえば当然の話なのだが、まわりの音の“定位”も“音色”も自然なため、周辺の様子がしっかりと把握できるのだ。その分、音楽に集中して存分に楽しむことは一般的なカナル型イヤホンに劣るが、ボーカルやメイン楽器など中域の音がしっかりと届いてくれるため、BGM的に音楽を楽しむ以上の音量や存在感の強さを確保できている。音色も自然で、歌声ものびやか。特に女性ボーカルは、ほんの少し艶やかさの乗った美しい歌声を聴かせてくれる。まわりの騒音がここまで入り込んでくるのに、それに音楽が負けず、しっかりとした存在感を示してくれるのは嬉しいかぎりだ。

ちなみに、左右イヤホンの接続をNFMI (Near Field Magnetic Induction/近距離電磁誘導) を採用している恩恵か、はたまたアンテナの設計が巧みなのか、音切れも気にならないレベルに収まっていた。

加えて、Assistant for XperiaやSiri、LINEメッセージの音声入力&送信など各種アシスタント機能や、地図情報や天気などユーザーの状況に合わせた情報を伝えてくれるデイリーアシスト機能、ヘッドジェスチャーによる簡単操作が行えるスマート機能など、スマートフォンと連携した便利機能が多数盛り込まれているのは嬉しいかぎり。音楽もそれなりに楽しめる便利なウェアラブルデバイスが欲しい、という人にとっては、かなりの有力候補だろう。

イヤホン重量(片耳):約10.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ゴールド

32. AVIOT「TE-D01g」
IPX7防水&aptX対応!コンパクトなケースで50時間以上のバッテリー性能を確保した注目モデル

AVIOT「TE-D01g」 AVIOT「TE-D01g」を装着したところ

日本人による日本人のためのサウンドと使い勝手を追求した新進気鋭のイヤホンブランド、AVIOTの最新モデル。2017年秋に発表されたミドルクラス「TE-D01a」をフォローする価格帯の製品だが、機能性としては上位モデルに近く、格段のグレードアップを果たしているのが特徴となっている。

そのキーポイントとなっているのがクアルコム社製SoC「QCC3020」の搭載だ。こちらの持つロールスワッピング機能、バッテリー残量に応じてマスターを切り替える機能や電力消費の最適化などによりバッテリー持続時間を大幅に向上させ、約10時間もの連続再生を実現している。また、SBCはもとよりAAC、aptXコーデックに対応したほか、「QCC3020」内蔵のDSP機能を活用した音響調整、さらにはグラフェンコート振動板を採用する6mm口径のダイナミック型ドライバーの採用によって、良質なサウンドを実現したとアピールしている。

イヤホン本体は「TE-D01b」に近いインイヤーモニター的なデザインを採用。さらに、シリコンイヤーチップに加えてフォーム素材も用意することで、装着時にイヤホン本体が落下することを回避している。なお、「TE-D01g」は片側紛失時などに特別価格で代替え品を提供するプログラムも用意しているので、いざというときも安心だ。また、防水機能についてはIPX7レベルが与えられており、外出中の雨などはもちろん、装着したままシャワーを浴びても大丈夫なのはありがたい。

いっぽう、付属するケースはかなり小型なうえ、フタがマグネット開閉式なのでカバンの中で勝手に空いてしまうことがほとんどなく、扱いやすい。さらに、4回ほどのフル充電が行え、トータルで50時間ほどの再生が行えるのもありがたいかぎり。ボディカラーは、ブラック、ネイビー、アイボリー、パールホワイトの4色が用意されている。

さて、肝心の音はというと、アピールどおりJポップとの相性が抜群な元気サウンド。女性ボーカルはグッと前に迫ったはつらつとした歌声を聴かせてくれる。いっぽう、充分なボリュームが確保された低域によって、いつもより幾分パワフルなドラム演奏が楽しめる。上位モデル「TE-D01d」に比べると表現の繊細さなどでかなわない部分も見られるが、聴かせどころをわきまえた、巧みなチューニングだ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリー併用で50時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、ネイビー、アイボリー、パールホワイト

33. JBL「TUNE 120TWS」
アンダー1万円! TUNEシリーズ初のエントリー向け完全ワイヤレスイヤホン

JBL「TUNE 120TWS」 イヤホン本体は、外から見える表側と耳に入る内側で異なる配色にしたり、耳に入る内側をすぼめた形にするなど、デザイン性と使い勝手の両方に配慮。操作部分はクリック感のあるボタンタイプだ 薄型デザインの専用ケース。マグネット機構を備えており、イヤホンを近づけると勝手に収納されてくれる。USBの形状はmicroタイプだが、急速充電にも対応する JBL「TUNE 120TWS」を装着したところ

JBLはこれまで多目的用途の「Free X」やスポーツ向けの「ENDURANCE PEAK」「UA SPORT WIRELESS FLASH」などの完全ワイヤレスイヤホンをリリースしてきたが、新たに、販売価格が1万円を切るベーシッククラスの製品として「JBL TUNE 120TWS」が追加された。

こちらの製品、外観は(どちらかというと)「Free X」に近い、完全ワイヤレスイヤホンとしてはごく一般的なスタイルに見えるが、アウターハウジングと耳側を別色にしたり、耳側を一段すぼめた形にするなど、随所に独自の工夫が施されていたりする。このあたりは、装着性も含めたデザインづくりのように感じられる。また、専用ケースのデザインも薄型&幅広めの丸みを帯びたケースが採用されているが、こちらもカバンで邪魔になりにくいサイズ感だったりイヤホン本体が取り出しやすかったりと、“ファッション性に富んだデザイン”であると同時に、使い勝手についてもかなり熟考されている様子がうかがえた。

イヤホン本体は、最大で4時間ほどの連続再生が可能となっている。また、バッテリーを搭載する専用ケースもあわせると、最大で16時間の音楽再生が行えるため、実際の使用時にそれほど困ることはないだろう。ちなみに、約15分の充電で1時間ほどの音楽再生が可能な急速充電機能にも対応しているので、ありがたい。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、グリーン、ピンクの4色を展開している。対応コーデックはSBCのみ。ハンズフリー通話はもとより、GoogleNowやSiriの呼び出しにも対応している。イヤホン本体のボタンから音量調整が行えない(ウォークマンでボリューム調整できない問題は修正ファームウェアを準備中)のが残念だが、この価格帯の製品だと意外と多いので、弱点といいきるのは酷だろう。

さて、肝心の音はというと、まさに旧きよき西海岸サウンドといったイメージの、明るくてカラッとしていてヌケのよい、清々しい音色傾向が特徴だった。メリハリはかなり強めで、かなり迫力よりの表現だったり、ピアノの音が伸びやかを越えてかなり鋭かったりするのだが、音色の明るさや音ヌケのよさが功を奏してか、耳障りどころか逆に気持ちいいと感じてしまう。とても印象的なサウンドだ。

ただ1点、イヤーチップの相性が少々シビアな傾向があり、筆者などは低域が抜けてしまい過ぎるバランスの悪いサウンドになってしまう傾向があった。今回の試聴では、SednaEarFitに交換して試聴を続けることとなったが、「低音があまり聴こえない」と感じる人がいたら、市販品のイヤーチップを試してみることをオススメしたい。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC(一部端末ではAAC対応)
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/グリーン/ピンク

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