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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

14. JBL「LIVE 300TWS」
どんな音楽ジャンルでもノリよく楽しめる絶妙なチューニングに注目!

JBLブランドから新しい完全ワイヤレスイヤホンが「LIVE 300TWS」登場した。こちら、イヤホン本体は「JBL REFLECT FLOW」に近い円筒形のデザインを採用しているが、耳側のシリコンカバーと一体化されたイヤーフィンの形状が異なっていたり、ブルーやパープルのカラーバリエーションを用意するなど、まったく別のコンセプトによって作り上げられた製品となっている。「JBL REFLECT FLOW」は本格スポーツ派、「LIVE 300TWS」はスポーツユースにも活用できるが普段使いのカジュアルな製品、といったところだろうか。

実際、いろいろなところで“使い勝手のよさ”に配慮がなされている。まず、専用ケースを開けると自動的にペアリングモードへ移行。イヤホン本体をケースに入れたままでも、スマートフォンから接続操作を行うことですぐに接続してくれる。また、イヤホン本体には装着センサーが付属しているため、着脱に反応して自動的に音楽再生をオンオフしてくれる。加えて、アンビエントアウェア機能とトークスルー機能も搭載。必要な時に周囲の環境音を取り込んだり、イヤホン本体を耳から取り外すことなく会話することもできる。GoogleアシスタントやAmazon Alexaにも対応しているので、音声でさまざまな操作も可能だ。このほかにも、IPX5相当の防滴性能を確保。連続再生時間はイヤホン本体のみで最大約6時間、専用ケースからの充電を含めて最大約14時間使い続けることができる。コーデックはSBC/AACに対応している。

スマートフォン用の専用アプリとして「My JBL Headphones」が用意されている。こちらを利用することで、イコライジングやタッチ操作のカスタム、アンビエントアウェア/トークスルー/ボイスアシスタントのオンオフなどの設定が行えるようになっている。また、イヤホン本体を見つける機能も備わっていて、(Bluetoothの範囲内となるが)アプリメニューの本体画像をタップするとイヤホン本体が音を出して場所を特定できるようになっている。簡易なものではあるが、こちらも便利そうだ。

さて、実機を手にしてみる。装着感はなかなかに良好だ。デザインはやや大柄にも見えるが、片側約6gという軽量さと本体耳側のシリコンカバー&イヤーフィンにより、良好なフィット感をもたらしてくれる。また、外すと再生をストップしてくれるのもなかなかに便利だった。

ただし専用ケースに関して1点だけ不満をもった。ケース開閉時、フタに押されて中のイヤホン本体が一瞬浮かび上がってしまうのだ。フタの切り欠き部分に爪を入れて開ければ大丈夫なのだが、ごく一般的な開け方、フタの前面中央を押しながら開けると、それに押されてイヤホンが一瞬浮いてしまう。内部をよく見ると、イヤーフィンの形状によって納まる位置がほんの少し前方に寄っているため、開閉時にフタと干渉してしまうようだ。機能的にはなんら問題ないのでそのまま使い続けることはできるが、上質感あるカラーコーディネイトやUSB Type-Cコネクターまわりにバッテリーインジケーターを配置する絶妙なデザインなど、センスのよさが感じられるケースだけに惜しい。

気を取り直して、肝心のサウンドはというと、メリハリのよいダイナミックな表現が特徴の魅力的な表現。できのわるいドンシャリとはまったくの別物で、女性ボーカルは声に厚みがありつつ伸びやかな、清々しい歌声を聴かせてくれる。フォーカスが良好でボトムエンドへの沈み込みも十分確保された低域と、ボーカルがグッと前にせりでて明瞭な歌声を聴かせ手くれる中域、変に目立つ帯域もなく中域に寄り添うような、それでいて伸び伸びとした表現の高域と、見事なバランスを持つサウンドだ。

音質的には、SBC/AACコーデックまでの対応のためaptX対応製品に比べると絶対的な解像感的には劣るものの、それでも勢い一辺倒にはせず、ていねいな表現も持ち合わせているチューニングは絶妙といえる。とはいえ、総論としてはどんな音楽ジャンルでもノリよく楽しく感じさせる懐の深さ、チューニングの絶妙さがいちばんの魅力といっていい。そういった“聴かせ方”の巧みさは、さすがJBLといったところか。音色傾向さえ好みに合えば、替えの効かない愛機となってくれるだろう。

イヤホン重量(片耳):6g
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1.3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ブルー/パープル/ホワイト

15. オーディオテクニカ「ATH-SQ1TW」
全6色!カラフルで小さくてかわいい個性派デザインに注目!

オーディオテクニカ製完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、ユーザビリティの高さを重視した製品となっているのがこの「ATH-SQ1TW」だ。6色のカラーバリエーションを用意し、個性的なスクエア基調のデザインを持つコンパクトなイヤホン本体は、女性でもストレスなく装着が可能。専用ケースも、バックやポケットなどに収まりやすい小柄なサイズとなっている。

機能面では、最大6.5時間(専用ケースも含めると最大19.5時間)の再生時間やSBCコーデックのみの対応ながら、低遅延モードの搭載、Android OS搭載スマートフォンに簡単ペアリングできる「Fast Pair」対応、音楽を聴きながら周りの音を確認できるヒアスルー機能、両耳でも片耳でも使用可能など、スタンダードモデルとは思えない充実した内容を誇る。

さらに、実際の製品を手にしてみると、とても使い勝手のよい、ていねいに作り込まれた製品だということが実感できる。スマートフォンとペアリングを行おうとイヤホン本体をケースから取り出すと、“L”“R”文字の部分が光ってくれ、左右を間違えないで装着することができた。また、ケースから取り出すときちんとペアリングモードに移行してくれたり、動作もかなり安定している。ケースから取り出しただけではペアリングモードに移行してくれず何度も入れ直したり、説明書を引っ張り出して操作方法を読まなければならない製品がまだまだ多いなか、こういった声明書通りの安定した反応を示してくれるのはうれしいかぎり。このあたりは、さすがオーディオテクニカといえる部分だ。

さて、実際のサウンドはというと、とても素直な音色にまとめ上げられている。同社製の有線イヤホンに例えるならば、人気定番モデルの「ATH-CK350M」に近いイメージで、フラットな帯域バランスを基調として、ほんの低域に力強さを加えたような、聴き心地のよさと臨場感の高さが絶妙にバランスしている。おかげで、どんなジャンルの音楽でもそつなくこなすことができる。

とはいえ、いちばん得意としているのはボーカル系。女性ボーカルは伸びやかな高域を持つ清々しい歌声を聴かせてくれるし、男性は低域の付帯音がいつもよりほんの少し多めで、普段より幾分落ち着きのある、おおらかな歌声に聴こえる。セクシー、とまではいかないが、なかなか聴き心地のよい歌声といえるだろう。装着感のよさ、使い勝手のよさも含めて、なかなか魅力的なモデルといえる。

イヤホン重量(片耳):5.2g
再生時間:最大6.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ネイビーレッド/ピンクブラウン/ブラック/ブルー/マスタード/ホワイト

16. ソニー「h.ear in 3 WF-H800」
機能満載の「h.ear」シリーズ初の完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「h.ear」シリーズの完全ワイヤレスイヤホンとして誕生したのがこの「h.ear in 3 WF-H800」だ。

製品の特徴をひとことで表すならば、アクティブノイズキャンセリング機能“以外”全部入り、といった内容となっている。具体的には、圧縮音源の高音域を補完する「DSEE HX」、音声アシスタント機能(GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどに対応)、装着検出機能による音楽再生のオンオフ、左または右だけの片側使用、左右同時伝送方式による高い接続安定性、アプリによるイコライザー調整など、最新モデルとしての多機能さを持ち合わせている。

また、バッテリーライフに関しては、イヤホン本体で最長8時間、専用ケースからは1回分の充電が行えるので、合計16時間程の使用が可能となっている。本体は十分以上だが、専用ケースはもう少しバッテリー容量が大きいとありがたかった。とはいえ、通勤などで頻繁に活用しても困ることのない、使い勝手のよさは十分に確保されている。

いっぽうで、デザインやカラーバリエーションなども「WF-H800」の魅力のひとつといえる。丸みを帯びたデザインは男女問わず幅広い層に好まれそうだし、片側約7.6g、かつ耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」デザインは、快適な装着感をもたらしてくれる。コントロールボタンも本体の上側に配置され、操作しやすい。人によっては“可愛らしすぎる”という意見が出てきそうだが、ことスタイルに関しては、まとまりのよさ、機能性ともに弱点のない巧みな造りといえるだろう。

専用アプリ「Headphones Connect」もなかなかに便利だ。5バンド式のイコライザー機能は、8種類のプリセットが用意されるほか、好みの設定にカスタマイズすることも可能。また、「DSEE HX」のオンオフ、接続タイプ(音質優先or接続優先)の切り替え、さらにはイヤホン本体ボタンのカスタマイズなど、幅広い機能性を持ち合わせている。メニュー表示も分かりやすく、なかなかに良好な使い勝手といえる。

なお、5色用意されているカラーバリエーションは、ウォークマンA100シリーズとの色調を合わせたものとなっている。とはいえ、全体的にポップなイマドキの色調が採用されているので、単体でも魅力的なカラーコーディネイトだと思う。

さて、肝心の音質はというと、中域の表現を重視した、バランスのよいサウンドにまとめ上げられているのが特徴だ。音色は刺激的過ぎず、曲によってはややライトな印象になるものの、その分音色表現の多彩な、最新のトレンドに近いサウンドが楽しめる。また、表現がていねいで、ボーカルの定位も近いため、表情豊かな歌声が楽しめるのもいい。聴いていてとても楽しい、良質なサウンドだ。

イヤホン重量(片耳):7.6g
再生時間:最大8時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:レッド/ブラック/アッシュグリーン/オレンジ/ブルー

17. Jabra「Elite 75t」
ファームウェアアップデートでノイキャン機能が追加され、使い勝手がさらに向上!

ウェアラブルデバイスとしてだけでなく、オーディオ用イヤホンとしても評判の高いJabraから、「Elite」シリーズ第4世代となる完全ワイヤレスイヤホン「75t」が発売されたのは2019年のこと。前モデルに対してイヤホン本体と充電携帯ケースが一段とコンパクトになったほか、連続再生時間も約1.9倍に伸びたことで好評を博していたが、なんと先日、ファームウェアのアップデートによってノイズキャンセリング機能が追加されることとなったのだ。アップデートでノイキャンが追加されるのは、完全ワイヤレスイヤホンでは初めてのことかもしれない。ということで、あらためて「Elite 75t」の詳細を紹介していこう。

まずは外観から。イヤホン本体のハウジング部分、Jabraロゴの入った円形のボタン部分からマイクの備わった部分が横に(少し)伸びている独特のデザインは先代から受け継いでいるものの、全体的に小型化され軽快な装着感となった。その結果、左側のボタン左右で音量調整ができた(右端が音量アップ/左端が音量ダウン)が廃止され、音量アップは右側イヤホン本体のボタンを長押し、音量ダウンは左側イヤホン本体のボタンを長押し、というように変更された。とはいえ、ごく一般的な操作系に変更されただけなので、一度説明書を読めば迷わず操作できるはず。逆に、長押し操作でワンステップずつではなく連続して音量がアップダウンしてくれるので、なかなか便利だったりする。

ちなみに、ノイズキャンセリング機能の効き具合は、フィット感のよい本体とも相まって、暗騒音の解消をメインとしたしっかりとした効果が体験できる。追加機能とは思えない良質さだ。また、追加されたノイズキャンセリング機能には、「HearThrough」と呼ぶ外音取り込み調整機能も備わる。スライドボタンひとつで外音取り込みの状態が変更できるのは便利だ。

バッテリー持続時間は本体のみで最大5時間、専用ケースからの充電を含めると最大24時間となっている。ちなみに、ノイズキャンセリング機能をオフにすると、これまで同様に、最大7.5時間、専用ケースと合わせると最大28時間の再生が可能。また、15分の充電で最大1時間の音楽再生が可能な急速充電機能が備わっている。いっぽうで、IP55の防塵防滴性能や、4マイク搭載による方向性をしぼった外音取り込み、AlexaやSiri、Google Assistantなどの音声コントロール、アプリを使ったサウンド調整など、好評だった機能性、ウェアラブルデバイスとしての良質さはしっかりと受け継がれている。ちなみに、コーデックはSBCとAACの2つに対応している。

さて、肝心のサウンドはというと、先代から続く、明瞭快活ないい意味でのドンシャリという方向性は変わらず。シンバル、ハイハット系の音はクリアで鋭く、ピアノの音もタッチが軽やかな、ノリのよい演奏を聴かせてくれる。いっぽう、低域は十分な量感を備え、ドラムやベースの演奏はかなりの迫力を感じる。イマドキの最新モデルと比較すると楽曲によってはやや明瞭さに乏しい印象も持つが、それは静かな場所で視聴した際の印象で、屋外など騒音レベルの高い場所ではそれほど気にならなかった。総じてまとまりのよいサウンドチューニングといえる。アプリのイコライザーを使えばある程度は好みのサウンドバランスに調整できるので、機能性の多彩さと合わせて多くの人が満足できるはずだ。

イヤホン重量(片耳):6.75g
再生時間:最大5.5時間(ANC ON)/最大7.5(ANC OFF)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3.4回のフル充電が可能※ANC ON時)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ゴールドベージュ/チタニウム

18. ソニー「WF-SP800N」
ノイキャンも重低音もあきらめない。防水対応スポーツモデル

いまや完全ワイヤレスイヤホンの定番モデルといえるアップル「AirPods」に先駆けて、いち早くノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンをリリースしたソニー。スポーツモデルの完全ワイヤレスイヤホンにも、いち早くノイズキャンセリング機能を搭載してきた。それがこの「WF-SP800N」だ。

“ノイキャンも重低音もあきらめない。防水対応スポーツモデル”というコンセプトを持つ「WF-SP800N」だが、確かに、ノイズキャンセリング機能の重低音スポーツモデル、という、イマドキのニーズをすべて押さえた全部アリの欲張り製品と言えるかもしれない。とはいえ、造りが中途半端になってしまったり、一部の特徴がおざなりになったりすることはなく、トータルバランスのよい製品にまとめられている点は、ソニーならではの巧みさといえる。

まず、スポーツユースに関しては、IP55の防滴防塵性能を確保。イヤーフィンを付属することで、スポーツ中にポロリとこぼれ落ちることを防いでいる。実際に装着してみたが、装着時に下側が支点となってくれるイヤホン本体の形状とも相まって、良好な装着感を確認できた。

いっぽう、最大の注目であるノイズキャンセリング機能については、外音取り込み機能を含めたいくつかのモードを用意。ノイズキャンセリングの効き具合や、外音と音楽のバランスを調整することができる。また、ペアリングしているスマートフォンの加速度センサーを利用し、1.止まっているとき、2.歩いているとき、3.走っているとき、4.乗り物に乗っているときという4パターンの行動を検出し、あらかじめ設定しておいたモードに自動切り替えしてすることも可能となっている。電車を降りて徒歩で歩いているときなど、ついつい切り替えを忘れてしまう場合も多いので、なかなかなうれしい機能といえる。

バッテリー持続時間は、ノイズキャンセリング機能オン時で最長9時間、専用ケースからの1回分の充電を含めると、最長18時間使い続けることが可能となっている。ちなみに、ノイズキャンセリング機能オフ時は最長13時間(ケースからの充電含め最長26時間)と、どちらも十分なロングライフを確保している。そのほか、本体の左右それぞれがプレーヤー(やスマートフォン)と接続することで、高い接続安定性を確保。耳から外すと音楽が一時停止する装着検出機能や、音声アシスタント機能など、高い利便性を持ち合わせている。

さて、肝心の音質はというと、EXTRA BASSらしいボリューミーな低域を持つ、迫力のサウンドが楽しめる。それでいて、決してメリハリはラフになりすぎず、細やかな表現もしっかり聴こえてくる、なかなかにバランス感覚に秀でた絶妙なチューニングだ。EDMなどの音楽はもちろん、最新Jポップなども楽しい。いっぽう、女性ボーカルはかなりハスキーな印象となるので、多少好みが分かれるかもしれない。

イコライザー機能もあるので、好みや楽曲に合わせて帯域バランスを調整することもできるので、このあたりは積極的に調整したいところ。ソニーらしいというべきか、ユーザビリティにこだわった、とても高機能な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):9.8g
再生時間:最大9時間(NC ON時、OFF時は最大13時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/ブルー/オレンジ

19. ヤマハ「Empower Lifestyle TW-E3A」
独自機能「リスニングケア」を搭載したエントリーモデル

オーディオ機器やホームシアター機器はもちろん、楽器から音楽制作機器まで、幅広いサウンド関連機器を手がけるヤマハから、初の完全ワイヤレスイヤホンが登場した。先日、「TW-E7A」「TW-E5A」「TW-E3A」という3モデルが同時発表されたが、いずれもユーザーのライフスタイルに寄り添うことをコンセプトとした「Empower Lifestyle」シリーズでの展開となる。また、3製品のうち「TW-E7A」のみノイズキャンセリング機能を持ち合わせている。今回は、3製品の中から先んじて発売されたエントリーモデル「TW-E3A」をピックアップして紹介していこう。

ヤマハ製完全ワイヤレスイヤホンの特徴といえば、AVアンプ開発で培った技術を応用したという独自機能「リスニングケア」を搭載することだろう。これは、「耳の安全を守る」ことに配慮した設計で、音量によって異なる聴こえ方を解析し、ボリュームごとに最適な帯域バランスになるよう補正してくれるというもの。実際には、専用再生アプリ「Headphones Controller」と連動し、設定された音量に合わせてイヤホン本体内のイコライジング機能(低域/中低域/中域/高域の4バンド)を自動調整。小ボリュームでも、迫力を損なわないサウンドを作り上げてくれるのだという。当然、エントリーモデル「TW-E3A」にもこの機能は搭載されている。

このほか、クアルコム社製SoC「QCC3026」を搭載し、高い接続安定性を提供するほか、TWS Plus(TrueWireless Stereo Plus/左右独立通信技術)にも対応。連続再生時間も約2時間の充電で6時間使用することができ、専用ケースからの3回分の充電も合わせると、最大24時間の音楽再生が可能となっている。コーデックも、SBCやAACに加えてaptXに対応する。このほか、ボタン操作によるSiri/Googleアシスタントなどボイスアシスタント機能の起動に対応していたり、IPX5相当の生活防水を有していたりと、充実した内容を誇っている。特に、「QCC3026」SoCを搭載しながらも1万円前後の価格帯を想定しているのは、なかなかに意欲的な価格設定といえる。

さて、実際の製品を手にしてみると、イヤホン本体は、最新モデルの中ではほんの少し奥行きが厚めのような気がする。これは、耳穴側に滑り止め用のシリコンカバーが付属しているためなのかもしれない。実際に装着してみると、片側6.3gという比較的軽量さとも相まってか、さほど違和感はなかった。ちなみに、専用ケースの方は持ち運びしやすい小型のタイプで、かつイヤホン本体が取り出しやすい(ハウジング部分の飛び出しが大きくつかみやすい)ため、好感が持てた。また、ハウジング部の操作ボタンは“カバーされた押しボタン式”といった印象のもので、やや硬めではあるものの、着実な操作が行えた。

さて、肝心のサウンドはというと(アプリを利用し「リスニングケア」をオンにしてウォークマンNW-ZX507で試聴)、低音はボリューミーで、高域もエッジのある煌びやかなキャラクターを持ち合わせている。ただし、重低音というよりは、クセのないモニター系統のサウンドをベースにややメリハリを強調したといったイメージ。それなのに、あまり聴き疲れしない不思議なキャラクターとなっている。これぞ「リスニングケア」ならではの恩恵なのだろう。また、音量を下げても結構ディテールが見える質のよいサウンドを聴かせてくれる。確かに、解像度を求めてついつい音量をアップさせてしまう、ということはなさそうだ。楽曲も、Jポップからクラシックまで得手不得手がなく、とても扱いやすい。ファーストモデルとは思えない、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):6.3g
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/スモーキーブルー/スモーキーピンク

20. JVC「HA-A10T」
エントリーモデルとは思えないサウンドクオリティに注目!

最近は完全ワイヤレスのラインアップ拡充にも力を注いでいるJVCから、いくつかの新製品が登場した。そのひとつ「HA-A10T」は、エントリークラスに位置するハイ・コストパフォーマンスモデルだ。

完全ワイヤレスとしてはとてもオーソドックスなデザインのイヤホン本体は、比較的コンパクトなサイズにまとめ上げられていて装着感もよく、ハウジング側に配置されているプッシュボタンもシンプルで操作しやすい。楽曲操作に加え、2クリックで音量調整(左が小、右が大)ができるのも嬉しい。また、専用ケースは今となってはやや大柄な部類になってしまうのかもしれないが、決して邪魔にならないサイズをキープしているし、何よりもイヤホン本体が取り出しやすくてありがたい。そのほか、連続再生時間は約4時間と必要十分なレベルはキープされ、15分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイック充電にも対応している。防水性能も、IPX5が確保されている。

そして、この製品の最大の特長といえば、そのサウンドクオリティだろう。ダイレクト感の高い、メリハリに富んだサウンドを聴かせてくれるのだが、その質感が、価格帯を大きく上まわる良質さを持ち合わせているのだ。実際に聴いてみると、ボーカルは声の特徴をしっかり届けてくれるし、ギターはエッジの効いた演奏を楽しませてくれる。とても距離感の近い音なので、普段よりも音楽にのめり込んで聴くことができる。エントリーユーザーだけのものにしておくにはもったいない、Jポップやロックを楽しむためのサブ機として手元に置いておきたくなる、聴き応えのあるサウンドだ。

イヤホン重量(片耳):約5.2g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:インディゴブルー、ブラック、ミスティグレイ、ダスティピンク

21. Happy Plugs「AIR1 GO」
ミニマルな北欧デザインでポケットにスッと入れて持ち運べるキュートな1台

Happy Plugs(ハッピープラグス)は、スウェーデンのストックホルムに本拠を置くスマートフォンアクセサリーメーカーだ。北欧デザイン、カラフルな色合いを積極的に採用するなどの特徴があり、イヤホンに関しても同一のコンセプトが貫かれている。現在、10製品ほどのイヤホンを展開しているHappy Plugsだが、完全ワイヤレスイヤホンは「AIR1 ANC」「AIR1 GO」「AIR 1 PLUS」という3モデルが用意されている。その中から、今回はスタンダードクラスの「AIR1 GO」を紹介しよう。

「AIR1 GO」最大の特長といえば、やはりそのデザインだろう。専用ケースは、格別といっていいほどの薄さに作り上げられていて、収納場所をまったく選ばない。小柄なバック等にも収まりやすいので、明るく上品なカラーバリエーションと合わせて、女性から高い人気を集めているようだ。

いっぽう、イヤホン本体はアップル「AirPods」と同系統のバーが付属したインナーイヤータイプ。とはいえ、カラフルな色合いを含めずいぶんとカジュアルなデザインにまとめ上げられているため、よくあるモノマネ製品とは一線を画す、製品としてのオリジナリティが感じられる。

連続再生はイヤホン本体で約3時間。充電ケースを含めると最大11時間ほど音楽を楽しみ続けることができる。最新モデルの中ではかなり短いバッテリー持続時間だが、本体&ケースのコンパクトさ、価格のリーズナブルさを考えると妥当ともいえる。コーデックはSBCに対応。カラーは、ブラックやホワイトに加え、ヌード、ピーチ、ミントの5色が用意されている。

ファッション最優先の製品に見えるだろうが、そのサウンドはイメージと異なり意外としっかりしている。低域強めのバランスだが決してドンシャリではなく、中域はしっかりした厚みが取られ、高域も嫌な鋭さのない、聴きやすい音色にまとめ上げられている。おかげで、さまざまなジャンルの音楽が聴きやすい。女性ボーカルはとても自然な歌声に感じられるし、ピアノも普段よりタッチのやわらかい、雰囲気のある演奏を聴かせてくれる。なかでも、いちばんのおすすめが男性ボーカル。低域の付帯音がしっかり感じられる、落ち着いた響きの歌声を楽しむことができるのだ。

バッテリー持続時間にやや不満が残るものの、デザインといい音といい、価格といい、なかなかにバランスのよい、キラリと光る魅力を持つ製品だ。

イヤホン重量(片耳):約3.5g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.66回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/ヌード/ピーチ/ミント

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