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《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

16. AVIOT「TE-BD21j」「TE-BD21j-pnk」
2BA+1ダイナミックのハイブリットドライバー構成を採用したAVIOT新フラッグシップモデル

「TE-BD21j」は、「TE-BD21f」の後継として登場したAVIOTの完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデルで、完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しく、BA(バランスドアーマチュア)型×2基、ダイナミック型×1基のハイブリッド・ドライバー構成を採用した製品となる。また、「TE-BD21f」同様、ロックバンド「凛として時雨」のドラム担当であるピエール中野氏とのコラボモデル「TE-BD21j-pnk」もラインアップされている。

「TE-BD21j」の特徴といえば、なんといっても2BA+1ダイナミックのハイブリットドライバー構成だろう。この構成自体は「TE-BD21f」から受け継がれているものだが、ダイナミック型ドライバーは8mm口径のユニットへと変更し、PETチタンコンポジット振動版を採用することで応答性を向上させている。また、2基のBA型ドライバーも、ダイナミック型ドライバーとのマッチングをコンピューター上で精密に解析すると同時に、熟練エンジニアによる0.1dBオーダーのチューニングを実施。結果として、中高音域の情報量を増やしながらクロスオーバー帯域での歪み感を極限まで減らしているという。ちなみに、イヤホン本体は「TE-BD21f」よりも小型化されたとのこと。実際の装着感も、なかなかに良好だ。

機能面の注目は、aptX Adaptiveコーデックの対応だろう。AACやSBC、aptXに加えて、aptX Adaptiveに対応することで、低遅延と高音質再生を両立。「TrueWireless Mirroring」にも対応しており、音途切れやノイズのないこれまで以上に安定した接続性を確保できるという。連続再生時間は、イヤホン本体で約9時間を確保。一段とコンパクトになった、航空機グレードのジュラルミン外装にアルマイト加工を施した専用ケースからの充電を含めると、約45時間もの音楽再生を楽しむことができる。また、外音取り込み機能やIPX4相当の防滴性能、防止用ストラップが付属するなど、ユーザーフレンドリーなパッケージングも持ち合わせている。

もうひとつ、iOS/Android OSで利用できる公式アプリ「AVIOT SOUND XXX」もなかなかのすぐれもの。10バンドイコライザー設定やGPS機能によるイヤホン紛失時の接続解除履歴確認、タッチセンサーのコントロール変更、外音取り込みモード時の音楽音量レベル調整、ファームウェア更新など、好みに合わせたカスタマイズを行うこともできる。

さて、実際のサウンドを確認すべく、「TE-BD21j」をOPPO Reno Aと接続を試みる。結果はaptXで接続してくれた。メリハリがしっかりしていると同時に自然音色の中域と、量感多めでやわらかい表現の低域、やや強めの高域と、絶妙なバランスに整えられたサウンドを持ち合わせている。音質の高さに関しては格別で、完全ワイヤレスであることを忘れてしま位相になる良質さだ。また、基本的には音楽ジャンルを選ばないオールラウンダーだが、どちらかといえばアコースティック楽器、クラシックやピアノ演奏にベストマッチしているようにも感じられる。特にピアノは、普段より弾みのあるタッチに変わったかのような、抜けのよい、心地よい響きがなんとも魅力的だ。

いっぽうで、ピエール中野コラボモデル「TE-BD21j-pnk」のサウンドもなかなかに好ましい。Jポップ、Jロックに関してはこちらのほうがマッチングよく、迫力のある、それでいて痛々しさをいっさい感じない絶妙な帯域バランスのサウンドに仕立てられている。Jポップなど最新音源を多く聴く人には「TE-BD21j-pnk」の方がマッチするはず。サウンドキャラクターの好み次第で、どちらを選ぶか決めるのがよさそうだ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive
カラーバリエーション:ブラック/シルバー/メタリックレッド/ピエール中野コラボモデル(ブラック)

17. JVC「HA-A50T-B」
JVC初となるアクティブノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホン

JVC初となるANC(アクティブノイズキャンセリング)機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン。ANC機能を搭載しながらも実売1万円前後という、比較的手頃な価格設定が大きな魅力となっている。

とはいえ、機能面、音質面でいっさいの手抜かりはない。ANC機能はフィードフォワード方式による2マイクシステムのようだが、低反発イヤーピースと組み合わせることで、良好な遮音性を確保。外音取り込み機能も備わっているため、シチュエーションに合わせて便利に活用することができる。いっぽう、バッテリー持続時間はイヤホン本体で約8時間、専用ケースからの充電を含めて約32時間の長時間再生を確保。10分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイック充電にも対応しているので、日常での不便はまずない。さらに、IPX4相当の防滴性能を持ち、Bluetooth 5.0と位置を最適化したFPCアンテナによって安定した接続も実現しているとアピールする。

いっぽう、ドライバーユニットは10mm口径のダイナミック型を搭載する。スペース的な余裕の少ない完全ワイヤレスイヤホンでは、6mm前後のユニットが一般的だが、10mm口径を搭載することで、本来の音質はもちろん、ノイズキャンセリングの効果としても有用だという。実際にノイズキャンセリングをオンにしてみると、しっかりとした効き具合が感じられた。それほど強烈ではないが弱すぎることもなく、全体的に自然な騒音低減をしてくれるため違和感も少ない。また、ANCのオンオフでそれほど音の変化がない点も好ましい。

さて、肝心のサウンドはというと、ナチュラルな音色と押し出しの強いメリハリ表現をあわせ持っているのが特徴だ。解像感はそれほど高くないものの、ヴァイオリンやチェロなどの楽器が実体感のあるサウンドを楽しませてくれる。ピアノの音も、抑揚は浅いが心地よい響きだ。帯域バランス的には、低域の量感たっぷりのダイナミックな抑揚表現で、ポップスやロック系は普段よりも迫力満点のサウンドが楽しめる。ボーカルも歌声に力強さがある。音楽を存分に楽しむためのANC機能、という製品コンセプトを感じる、絶妙なサウンド設定といえる。

イヤホン重量(片耳):7.1g
再生時間:最大6時間(ANC ON時)/最大8時間(ANC OFF時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ブルー/トープ

18. JVC「Victor HA‐FX100T」
「ビクタースタジオ」のエンジニアが音質を監修した完全ワイヤレスイヤホン

ビクタースタジオのレコーディングエンジニアがサウンド監修を行った証である「Tuned by VICTOR STUDIO」ロゴが与えられた、初の完全ワイヤレスイヤホン。とはいえ、この「HA-FX100T」は“完全ワイヤレスイヤホンであっても高音質で楽しみたいというユーザーの要望に応えるため「ビクタースタジオ」に音質の監修を依頼した”という経緯を持つ製品であり、実際にビクタースタジオで利用されているスタジオモニターヘッドホン「HA‐MX100V」とは製品の成り立ちやビクタースタジオ監修の意味合いが異なっていたりする。プロが認めた音をいつでもどこでも手軽に楽しめるというのが「HA-FX100T」最大の魅力といっていいだろう。

実際、完全ワイヤレスイヤホンとしての機能性は最新モデルならではの充実度を持ち合わせている。(型番は非公表だが)最新のクアルコム製SoCを採用することでロングライフと接続安定性を両立。イヤホン本体で最大8時間、専用ケースからの充電を加えると最大28時間の連続再生時間を実現している。また、接続安定性に関しても、TWS Plusに対応しているほかLDSアンテナなども採用されており、あらゆる接続での安定性が追求されている。コーデックはSBC、AACに加えてaptXにも対応。IPX4相当の防滴性能も確保されている。

マイク性能に関しても、ちょっとしたこだわりが盛り込まれている。cVcテクノロジーと高性能MEMSマイクの組み合わせによってクリアな通話が追求されていることに加えて、自動で音質を切り替えて会話を聞き取りやすくなる「はっきり音声」機能も搭載。ハンズフリー機能や片側だけで使用可能な点など、さまざまな便利機能を持ち合わせている点も注目だ。装着感については、円筒から斜めにノズルか突き出したシンプルなデザインと、片側約4.5gの小型ボディによってなかなかに良好だ。また、JVCのイヤーピース「スパイラルドット」が標準添付されているので、音質での優位性もうれしいポイントとなっている。

さて、肝心のサウンドはというと、中域重視、メリハリのはっきりした表現が特徴。帯域バランス的には低域が強めとなっているが、あくまでも中域が主役のチューニングとなっていて、ボーカルなどのフロントラインが強い存在感を主張する。加えて、リアル志向の音色傾向も持ち合わせているため、ボーカルはもちろん、アコースティック楽器の演奏も心地よいサウンドが楽しめる。特にピアノは、ハンマーのノックからホールへと音の広がりまで、すべてが感じ取られるくらいに情報量が多く、それでいて聴き心地のよい素直な音色ともなっている。スタジオモニターヘッドホン「HA‐MX100V」もボーカル、特に女性ボーカルが熱気あふれる歌声を聴かせてくれる魅力的なサウンドだった。そういった点で、両者のサウンドは共通するキャラクターを持ち合わせており、確かに「Tuned by VICTOR STUDIO」の看板に偽りなし、すぐれたサウンドを持つ製品といえる。

ちなみに、「HA-FX100T」は傘の部分が短い交換用イヤーピース「スパイラルドットSF(ストレスフリー) EP‐FX11」もオプションで用意されている。こちらを試してみたところ、音質的にも装着感としてもなかなかに良好だった。定位感のしっかりしたサウンドへと変化するため、音場表現が豊かに感じられる。また、低域もフォーカス感が高まってくれるので、ハードロックなども聴きやすくなり、男性ボーカルは落ち着いた響きに変化する。この組み合わせはなかなかだ。しばらく標準添付の「スパイラルドット」イヤーピースで楽しんだのち、ぜひ「スパイラルドットSF EP‐FX11」も試してみてほしい。

イヤホン重量(片耳):4.5g
再生時間:最大8時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約2.5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

19. ソニー「WF-XB700」
スポーツユースを重視した貴重な重低音モデル

ソニー「WF-XB700」は、スポーツユースを重視した重低音モデルという、なかなかに貴重な1台だ。迫力の重低音を生み出すEXTRA BASSサウンドを最大の特長としつつも、スポーツユースにも十分な配慮がなされ、耳の3点で支えることで高いフィット感を保持する「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」やIPX4相当の防滴性能、イヤホン本体が左右それぞれにプレーヤーからの音楽信号を受け取る「左右同時伝送方式」などが採用されている。

加えて、イヤホン本体で約9時間、専用ケースからの充電を含めると最大18時間の再生が可能なバッテリー性能を持ち合わせているほか、10分の充電で約1時間の音楽再生が可能なクイック充電にも対応する。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応。カラーバリエーションはブラックとブルーの2色だ。

重低音サウンドだけどスポーツモデルの完全ワイヤレスイヤホン。このアピールポイントそのものが、「WF-XB700」の特徴を端的に表しているといっていい。当然、その音色傾向はかなりの低音強調タイプで、分厚い低域によって迫力のサウンドを楽しむことができる。よって、EDMやJポップをメインに聴く人、重低音が好みの人にはピッタリとはまってくれる。いっぽうでハードロックやジャズとの相性はかなり悪くなってしまうが、それは重低音モデル全般にいえることだから致し方のないところ。好みがハッキリと分かれる製品だが、気に入る人にとっては替えの効かない魅力的な製品となってくれるだろう。

イヤホン重量(片耳):8g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ブルー

20. オーディオテクニカ「Sound Reality ATH-CKR70TW」
音楽再生を最優先にしたノイキャン機能を搭載。SoundRealityシリーズ初の完全ワイヤレス

オーディオテクニカから、アクティブノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンの第2弾として、「ATH-CKR70TW」が登場した。

こちらの製品、音質へのこだわりを持つSoundRealityシリーズに位置付けられる製品となっているが、音質に加え、個性的なデザインを採用している点も注目ポイントだ。たとえばイヤホン本体は、円形部分の上下にバーが付属されたかのような、アップル「AirPods Pro」とはまた異なるデザインが採用されている。よく見るとバーの上下端に集音&通話用マイクが配置されていて、これはノイズキャンセリング&通話用マイクの精度を向上させるため、できるだけ離れた位置に2つ(左右合わせて4つ)のマイクをレイアウトするためのデザインだという。加えて、装着時にバーの部分が目立ちすぎる印象にもならないため、「AirPods Pro」のような“うどんを耳から垂らしているような感じがイヤ”という人にも気に入ってもらえるはず。また、専用ケースから簡単に取り出せるなと、使い勝手の面でもデザインが生かされている。

アクティブノイズキャンセリング機能に関しては、音質重視のSoundRealityシリーズならではの追求が垣間見られる。音楽用とだけでなくビジネスシーンにも配慮された4マイク式「ATH-ANC300TW」に対し、「ATH-CKR70TW」では2マイク・フィードフォワード方式のノイズキャンセリングを採用している。これは、製品企画担当者によると“より音楽を楽しんでいただくためのノイズキャンセリング機能”に注力したためという。結果として、周囲の騒音に負けないよりピュアなサウンドを実現しているという。

外音取り込み機能に関してもなかなかにこだわっている様子がうかがえる。まず、外観取り込みは2つのモード、音量を2割くらいに絞る「クイックヒアスルー」とBGM的に音楽が楽しめる「ヒアスルー」が用意され、さまざまなシチュエーションに対応できるようになっている。また、通話用としてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクを搭載(通話専用と通話+ノイズキャンセリング兼用で片側2つのマイクが搭載)し、ビームフォーミング技術も組み合わせ、聴き取りやすい音声通話を実現しているのもポイントだ。実際にスマートフォンを使って通話を試してみたところ、確かに通話時の声は聴き取りやすい。先の「ATH-ANC300TW」もなかなか良好な音声だったのでZoom会議などにもってこいの製品だったが、こちらもそういった使い方で重宝してくれそうだ。

このほか、SBC、AACに加えてaptXコーデックに対応するほか、最大約7時間の連続再生時間(専用ケースを含めて最大約20時間)、IPX4の防滴性能など、基本スペックも充実している。

そして、肝心のサウンドはというと、ニュートラルなバランスを基調としつつ、高域の煌びやかさや低域の迫力もある、きめ細やかさと煌びやかさが絶妙にバランスしたサウンドに仕立てられている。言い換えれば、質感の良いサウンドと表現できるかもしれない。男性ボーカルは低域成分の豊かな落ち着きのある雰囲気。女性ボーカルは、すらっとした大人びた歌声を聴かせてくれる。いっぽうで、ピアノもヴァイオリンも表現は穏やか。ハードロックはキレのよさや迫力よりも、歌声やギターの心地よさが印象的だ。また、アクティブノイズキャンセリング機能をオンにしても、それほど音質面での低下を感じない点もうれしい。逆に、外音ノイズが減ったおかげか、低域の量感が増して迫力もグルーヴ感もほんの少し高まってくれている。

音楽再生優先をうたうアクティブノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンはすでにいくつか存在しているが、そういったライバルのなかにあって、サウンドも機能もデザインも、しっかりとした個性を主張している完成度の高い製品だと思う。

イヤホン重量(片耳):5g
再生時間:最大7時間(ANC ON時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約2.85回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ベージュゴールド

21. ソニー「WF-SP800N」
ノイキャンも重低音もあきらめない。防水対応スポーツモデル

いまや完全ワイヤレスイヤホンの定番モデルといえるアップル「AirPods」に先駆けて、いち早くノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンをリリースしたソニー。スポーツモデルの完全ワイヤレスイヤホンにも、いち早くノイズキャンセリング機能を搭載してきた。それがこの「WF-SP800N」だ。

“ノイキャンも重低音もあきらめない。防水対応スポーツモデル”というコンセプトを持つ「WF-SP800N」だが、確かに、ノイズキャンセリング機能の重低音スポーツモデル、という、イマドキのニーズをすべて押さえた全部アリの欲張り製品と言えるかもしれない。とはいえ、造りが中途半端になってしまったり、一部の特徴がおざなりになったりすることはなく、トータルバランスのよい製品にまとめられている点は、ソニーならではの巧みさといえる。

まず、スポーツユースに関しては、IP55の防滴防塵性能を確保。イヤーフィンを付属することで、スポーツ中にポロリとこぼれ落ちることを防いでいる。実際に装着してみたが、装着時に下側が支点となってくれるイヤホン本体の形状とも相まって、良好な装着感を確認できた。

いっぽう、最大の注目であるノイズキャンセリング機能については、外音取り込み機能を含めたいくつかのモードを用意。ノイズキャンセリングの効き具合や、外音と音楽のバランスを調整することができる。また、ペアリングしているスマートフォンの加速度センサーを利用し、1.止まっているとき、2.歩いているとき、3.走っているとき、4.乗り物に乗っているときという4パターンの行動を検出し、あらかじめ設定しておいたモードに自動切り替えしてすることも可能となっている。電車を降りて徒歩で歩いているときなど、ついつい切り替えを忘れてしまう場合も多いので、なかなかなうれしい機能といえる。

バッテリー持続時間は、ノイズキャンセリング機能オン時で最長9時間、専用ケースからの1回分の充電を含めると、最長18時間使い続けることが可能となっている。ちなみに、ノイズキャンセリング機能オフ時は最長13時間(ケースからの充電含め最長26時間)と、どちらも十分なロングライフを確保している。そのほか、本体の左右それぞれがプレーヤー(やスマートフォン)と接続することで、高い接続安定性を確保。耳から外すと音楽が一時停止する装着検出機能や、音声アシスタント機能など、高い利便性を持ち合わせている。

さて、肝心の音質はというと、EXTRA BASSらしいボリューミーな低域を持つ、迫力のサウンドが楽しめる。それでいて、決してメリハリはラフになりすぎず、細やかな表現もしっかり聴こえてくる、なかなかにバランス感覚に秀でた絶妙なチューニングだ。EDMなどの音楽はもちろん、最新Jポップなども楽しい。いっぽう、女性ボーカルはかなりハスキーな印象となるので、多少好みが分かれるかもしれない。

イコライザー機能もあるので、好みや楽曲に合わせて帯域バランスを調整することもできるので、このあたりは積極的に調整したいところ。ソニーらしいというべきか、ユーザビリティにこだわった、とても高機能な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):9.8g
再生時間:最大9時間(NC ON時、OFF時は最大13時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/ブルー/オレンジ

22. ソニー「h.ear in 3 WF-H800」
機能満載の「h.ear」シリーズ初の完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「h.ear」シリーズの完全ワイヤレスイヤホンとして誕生したのがこの「h.ear in 3 WF-H800」だ。

製品の特徴をひとことで表すならば、アクティブノイズキャンセリング機能“以外”全部入り、といった内容となっている。具体的には、圧縮音源の高音域を補完する「DSEE HX」、音声アシスタント機能(GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどに対応)、装着検出機能による音楽再生のオンオフ、左または右だけの片側使用、左右同時伝送方式による高い接続安定性、アプリによるイコライザー調整など、最新モデルとしての多機能さを持ち合わせている。

また、バッテリーライフに関しては、イヤホン本体で最長8時間、専用ケースからは1回分の充電が行えるので、合計16時間程の使用が可能となっている。本体は十分以上だが、専用ケースはもう少しバッテリー容量が大きいとありがたかった。とはいえ、通勤などで頻繁に活用しても困ることのない、使い勝手のよさは十分に確保されている。

いっぽうで、デザインやカラーバリエーションなども「WF-H800」の魅力のひとつといえる。丸みを帯びたデザインは男女問わず幅広い層に好まれそうだし、片側約7.6g、かつ耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」デザインは、快適な装着感をもたらしてくれる。コントロールボタンも本体の上側に配置され、操作しやすい。人によっては“可愛らしすぎる”という意見が出てきそうだが、ことスタイルに関しては、まとまりのよさ、機能性ともに弱点のない巧みな造りといえるだろう。

専用アプリ「Headphones Connect」もなかなかに便利だ。5バンド式のイコライザー機能は、8種類のプリセットが用意されるほか、好みの設定にカスタマイズすることも可能。また、「DSEE HX」のオンオフ、接続タイプ(音質優先or接続優先)の切り替え、さらにはイヤホン本体ボタンのカスタマイズなど、幅広い機能性を持ち合わせている。メニュー表示も分かりやすく、なかなかに良好な使い勝手といえる。

なお、5色用意されているカラーバリエーションは、ウォークマンA100シリーズとの色調を合わせたものとなっている。とはいえ、全体的にポップなイマドキの色調が採用されているので、単体でも魅力的なカラーコーディネイトだと思う。

さて、肝心の音質はというと、中域の表現を重視した、バランスのよいサウンドにまとめ上げられているのが特徴だ。音色は刺激的過ぎず、曲によってはややライトな印象になるものの、その分音色表現の多彩な、最新のトレンドに近いサウンドが楽しめる。また、表現がていねいで、ボーカルの定位も近いため、表情豊かな歌声が楽しめるのもいい。聴いていてとても楽しい、良質なサウンドだ。

イヤホン重量(片耳):7.6g
再生時間:最大8時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:レッド/ブラック/アッシュグリーン/オレンジ/ブルー

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