特集
高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

23. AIR by MPOW「X5.1J」
日本人向けに開発された高音質&高コスパ完全完全ワイヤレスイヤホン

AIR by MPOW「X5.1J」 AIR by MPOW「X5.1J」を装着したところ

日本人のサウンドエキスパートによる日本人向けチューニングが施された、日本専売モデルとして誕生した新ブランドAIR by MPOW。ノイズキャンセリングヘッドホンやノイズキャンセリングイヤホンなど、これまで3モデルをリリースしてきた同ブランドから、第4の新製品として完全ワイヤレスイヤホン「X5.1J」が発売された。

既存の3製品同様、「X5.1J」も高機能&良音質、高コストパフォーマンスがセールスポイントとなっている。たとえば、Bluetoothチップセットにミドル〜上級機によく採用されているクアルコム「QCC3020」を搭載。音切れのしにくさや良音質コーデックaptXへの対応、約6時間の連続再生時間など、ひとつふたつ上のクラスのスペックを持ち合わせている。また、既存モデルと統一したイメージなのだろう、イヤホン本体のハウジング部分にはつや消しブラックが、そのほかにはメタルグレーカラーがあしらわれていて、シックな印象にまとめられている。専用ケースのほうも、やわらかい触感を持つフェイクレザーで覆われていて安っぽさは皆無。既存モデル同様、価格帯を想像されない、シックにまとめ上げられている。機能性や外観デザインなどからは、とても8,000円強で入手できる製品とは思えない質のよさを持ち合わせているといっていいだろう。

ちなみに、イヤホン本体はユニバーサルIEM然としたデザインを採用しており、フィット感はとても良好だった。おかげで遮音性も高く、音楽に集中することができる。当然、周囲の音がほとんど聞こえないため、歩行中の使用は厳禁だ。

さて、肝心のサウンドはというと、ハッとするダイレクト感と聴き心地のよさをあわせ持つ、絶妙なバランスにまとめ上げられているのが特徴だ。メリハリがしっかりしているうえ雑味が少なく、高域はサラサラとした軽めの音色でしっかり伸びているのに鋭すぎず。おかげで、ボーカルや演奏の表現が素直に伝わってくるし、それでいてとても聴き心地がいい。おかげで、Jポップもクラシックも、クリアネスなサウンドを堪能することができる。日本人が日本人のためにチューニングした音と謳うだけあって、かゆいところに手が届いた、なかなか好ましいサウンドといえる。

サウンドクオリティはもちろんのこと、デザインや機能性など、この価格で入手できる製品としてこの「X5.1J」は現在のところ群を抜いている存在なのは間違いない。幅広いユーザーにおすすめできる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.2g-
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

24. JBL「TUNE 120TWS」
アンダー1万円! TUNEシリーズ初のエントリー向け完全ワイヤレスイヤホン

JBL「TUNE 120TWS」 イヤホン本体は、外から見える表側と耳に入る内側で異なる配色にしたり、耳に入る内側をすぼめた形にするなど、デザイン性と使い勝手の両方に配慮。操作部分はクリック感のあるボタンタイプだ 薄型デザインの専用ケース。マグネット機構を備えており、イヤホンを近づけると勝手に収納されてくれる。USBの形状はmicroタイプだが、急速充電にも対応する JBL「TUNE 120TWS」を装着したところ

JBLはこれまで多目的用途の「Free X」やスポーツ向けの「ENDURANCE PEAK」「UA SPORT WIRELESS FLASH」などの完全ワイヤレスイヤホンをリリースしてきたが、新たに、販売価格が1万円を切るベーシッククラスの製品として「JBL TUNE 120TWS」が追加された。

こちらの製品、外観は(どちらかというと)「Free X」に近い、完全ワイヤレスイヤホンとしてはごく一般的なスタイルに見えるが、アウターハウジングと耳側を別色にしたり、耳側を一段すぼめた形にするなど、随所に独自の工夫が施されていたりする。このあたりは、装着性も含めたデザインづくりのように感じられる。また、専用ケースのデザインも薄型&幅広めの丸みを帯びたケースが採用されているが、こちらもカバンで邪魔になりにくいサイズ感だったりイヤホン本体が取り出しやすかったりと、“ファッション性に富んだデザイン”であると同時に、使い勝手についてもかなり熟考されている様子がうかがえた。

イヤホン本体は、最大で4時間ほどの連続再生が可能となっている。また、バッテリーを搭載する専用ケースもあわせると、最大で16時間の音楽再生が行えるため、実際の使用時にそれほど困ることはないだろう。ちなみに、約15分の充電で1時間ほどの音楽再生が可能な急速充電機能にも対応しているので、ありがたい。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、グリーン、ピンクの4色を展開している。対応コーデックはSBCのみ。ハンズフリー通話はもとより、GoogleNowやSiriの呼び出しにも対応している。イヤホン本体のボタンから音量調整が行えない(ウォークマンでボリューム調整できない問題は修正ファームウェアを準備中)のが残念だが、この価格帯の製品だと意外と多いので、弱点といいきるのは酷だろう。

さて、肝心の音はというと、まさに旧きよき西海岸サウンドといったイメージの、明るくてカラッとしていてヌケのよい、清々しい音色傾向が特徴だった。メリハリはかなり強めで、かなり迫力よりの表現だったり、ピアノの音が伸びやかを越えてかなり鋭かったりするのだが、音色の明るさや音ヌケのよさが功を奏してか、耳障りどころか逆に気持ちいいと感じてしまう。とても印象的なサウンドだ。

ただ1点、イヤーチップの相性が少々シビアな傾向があり、筆者などは低域が抜けてしまい過ぎるバランスの悪いサウンドになってしまう傾向があった。今回の試聴では、SednaEarFitに交換して試聴を続けることとなったが、「低音があまり聴こえない」と感じる人がいたら、市販品のイヤーチップを試してみることをオススメしたい。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC(一部端末ではAAC対応)
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/グリーン/ピンク

25. Jabra「Elite 75t」
さらに小さくなって扱いやすくなった「Elite」シリーズ第4世代モデル

Jabra「Elite 75t」 前モデルJabra「Elite 65t」に比べて一回りほどコンパクトになったイヤホン本体 クラムシェル型の専用ケース。スリムな仕上がりだ Jabra「Elite 75t」を装着したところ

ウェアラブルデバイスとしてだけでなく、オーディオ用イヤホンとしても評判のよいJabraから、「Elite」シリーズ第4世代となる完全ワイヤレスイヤホン「Elite 75t」が発売された。こちらの製品、前モデルに対してイヤホン本体と充電携帯ケースが一段とコンパクトになったほか、連続再生時間も約1.9倍に伸びているのが特徴となっている。

ということで、まずは外観から詳細を見ていこう。イヤホン本体のハウジング部分、Jabraロゴの入った円形のボタン部分からマイクの備わった部分が横に(少し)伸びている独特のデザインは受け継いでいるものの、全体的に小型化され、さらに軽快な装着感となった。その結果、左側のボタン左右で音量調整ができた(右端が音量アップ/左端が音量ダウン)が廃止され、音量アップは右側イヤホン本体のボタンを長押し、音量ダウンは左側イヤホン本体のボタンを長押し、というように変更された。とはいえ、ごく一般的な操作系に変更されただけなので、一度説明書を読めば迷わず操作できるはず。逆に、長押し操作でワンステップずつではなく連続して音量がアップダウンしてくれるので、なかなか便利だったりする。

さらに、バッテリー持続時間が本体のみで最大7.5時間、専用ケースからの充電を含めると最大28時間の再生が可能となったほか、15分の充電で最大1時間の音楽再生が可能な急速充電機能も搭載してくれているのもうれしい。いっぽうで、IP55の防塵防滴性能や、4マイク搭載による方向性をしぼった外音取り込み、AlexaやSiri、Googleアシスタントなどの音声コントロール、アプリを使ったサウンド調整など、好評だった機能性、ウェアラブルデバイスとしての良質さはしっかりと受け継がれている。ちなみに、コーデックはSBCとAACの2つに対応している。

さて、肝心のサウンドはというと、先代から続く、明瞭快活ないい意味でのドンシャリという方向性は変わらず。シンバル、ハイハット系の音はクリアで鋭く、ピアノの音もタッチが軽やかな、ノリのよい演奏を聴かせてくれる。いっぽう、低域は十分な量感を備え、ドラムやベースの演奏はかなりの迫力を感じる。イマドキの最新モデルと比較すると楽曲によってはやや明瞭さに乏しい印象も持つが、それは静かな場所で視聴した際の印象で、屋外など騒音レベルの高い場所ではそれほど気にならなかった。総じてまとまりのよいサウンドチューニングといえる。アプリのイコライザーを使えばある程度は好みのサウンドバランスに調整できるので、機能性の多彩さと合わせて多くの人が満足できるはずだ。

イヤホン重量(片耳):約5.5g
再生時間:最大7.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3.7回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:チタニウムブラック/ゴールドベージュ

26. Mavin「Air XR」
3.8gの軽量イヤホンと小柄なケースでポータビリティ抜群の1台

Mavin「Air XR」 3.8gという超軽量設計のイヤホン本体。斜めにカットされたオリジナルのイヤーピースも特徴的だ 専用ケースも非常に薄くてコンパクトなつくりになっている Mavin「Air XR」を装着したところ

これまでさまざまなメーカーのオーディオ製品を手がけたMavinのオリジナルモデル第2弾となる完全ワイヤレスイヤホン。コンパクトかつ3.8gという軽量さを誇るイヤホン本体、および小柄なケースが特徴となっていて、装着感の軽快さ、持ち運びのしやすさがアピールされている。

まずは機能性について。接続性に関しては、クアルコム社製SoC「QCC3020」の搭載と独自設計の3Dアンテナが組み合わされており、これによって最大30mの距離(見通せる場所の場合)でも音楽が途切れないという。これは、一般的なBluetooth製品の3倍となる距離となる。実際にはどうなんだろうと、やや疑いつつ事務所の前の道に出て試してみたが、なんと、30m離れても余裕でつながり、音切れなく音楽を楽しむことができた。確かに、これはスゴイ。当然、電波状況の悪い場所では音切れが生じてしまうこともあるだろうが、住宅地で30m離れても大丈夫、というのはかなりの“音切れしにくさ”といえる。大いに魅力的なポイントだ。ちなみに、「Air XR」はTWS Plusにも対応しているため、対応スマートフォンとはさらに小電力、低遅延の環境が構築できるようになっている。

また、現在販売されている「Air XR」は通常の収納ケースとなっているが、加えてワイヤレス充電対応ケース付属モデルも近日発売予定となっている。こちらはなかなかに便利そうだ。

いっぽうで、装着感にもかなりの配慮がなされているのが「Air XR」の特徴だ。イヤーピースは一般的なタイプのほか、外側が斜めにカットされたオリジナルデザインのものが付属。こちらの装着感のよさ、音漏れの少なさは、なかなかのレベルとなっている。実際に装着してみると、ややノズル部が太めかなとは思いつつも、総じて快適な装着感だった。いっぽう、スポーツユースに配慮された専用スタビライザー(シリコン素材でイヤホンの体側を覆うもの)も付属。IPX7の防水性能と合わせて、雨や汗などを気にせず、屋外でも不安なく活用できるようになっている。

さて、肝心のサウンドはというと、クリアさとていねいな細部表現が巧みに両立された、絶妙なバランスの表現を持ち合わせていた。女性ボーカルはありのままの歌声を自然な印象で聴かせてくれるし、バックの演奏も(それほど広がりはないものの)整然とした定位を再現できている。ピアノの音は端正で美しく、ヴァイオリンはやや線が細いが、こちらも艶やかな響きを聴かせてくれる。美音、という言葉を使いたくなるような、なかなかに美しいサウンドだ。
特に、女性ボーカル系が好きな人には好みと合いそう。そのいっぽうで、Jポップとの相性も悪くなく、やや押さえの効いた抑揚表現ながら、厚みのある歌声や演奏を楽しませてくれる。上品なサウンドという表現では言い過ぎだが、聴き心地のよい音色傾向なのは確かだ。
軽量コンパクトな完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人には、有力な候補といえる。

イヤホン重量(片耳):約3.8g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ブルー

27. AVIOT「TE-BD21f」「TE-BD21f-pnk」
ハイブリッドドライバー構成採用で音質にとことんこだわった注目モデル!

AVIOT「TE-BD21f」 タル型のイヤホン本体。アルミと無垢ジュラルミンを使用することで、軽さと耐久性の両立を実現 スライド式のフタを採用した専用ケース。イヤホン本体を最大3回充電可能だ AVIOT「TE-BD21f」を装着したところ AVIOT「TE-BD21f-pnk」。専用ノポーチも付属する 本体形状は「TE-BD21f」とまったく同じで、ボタンのデザインのみ異なる 専用ケースもオリジナルデザインが入っている以外は、「TE-BD21f」と同じだ AVIOT「TE-BD21f-pnk」を装着したところ

AVIOTから、またまたユニークな完全ワイヤレスイヤホンが登場した。それがこの「TE-BD21f」だ。製品コンセプトは、“完全ワイヤレスイヤホンでありながらも、妥協することなく良質なサウンドを追求したフラッグシップモデル”ということで、こと音質面では徹底した追求がなされている。そのなかでも最大の特徴といえるのが、BA型×2基、ダイナミック型×1基によるハイブリッド・トリプルドライバー構成の採用だ。これにデジタル音質調整機能を備える米クアルコム社製SoC「QCC3020」を組み合わせ、さらにaptXコーデックに対応することで、妥協のない音質を実現しているという。

いっぽうで、音質を最優先しつつも機能性についても妥協のないつくりになっていることも、「TE-BD21f」のアドバンテージといえる。たとえば、アルミと無垢ジュラルミンを組み合わせたイヤホン本体は、重さ5.4gという軽さと、装着時に耳から大きく飛び出さない小柄さを持っているし、SpinFit社製イヤーピース「SP355」を同梱することでフィット感にも配慮。IPX5の防滴性能も備え、スポーツやエクササイズ時にも活用することができる。

また、米クアルコム社製のSoC「QCC3020」の恩恵に加え、低消費電力設計を押し進めることで、最大7時間の連続再生時間を確保。専用ケースからの充電も合わせ、最大28時間の連続使用が可能となっている。ワイヤレス関連ではもうひとつ、接続性にも注力。アンテナを新設計して安定した接続性を確保し、さらにTWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)にも対応。対応スマホと組み合わせることで、さらに途切れのない安定した接続を楽しむことができるようになっている。

そして「TE-BD21f」には、もうひとつのトピックがある。それは限定モデル「TE-BD21f-pnk」のリリースだ。こちら、「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野氏が監修したモデルで、専用カラーや本体デザインのほか、独自のサウンドチューニングも行われており、しかも中野氏自らが調整を行っているのが特徴だ。また、日本語の音声ガイドには、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱(CV:花澤香菜)のボイスが採用されているなど、ただのコラボモデルとは一線を画す、こだわりのある作り込みがなされている。

さて、肝心のサウンドを確認してみよう。一聴して、確かにいままでの完全ワイヤレスイヤホンとは次元の違うレベルということがわかる。高域はクリアで凜とした印象だが、耳障りな鋭さはいっさいなく、繊細で美しい響きに感じられる。おかげで、金管楽器が煌びやかな音色を聴かせつつも存在を主張しすぎず、フルオーケストラの演奏では全体的なバランスのよさを感じる。いっぽう、低域はやや強めだがフォーカスがよいためか、チェロの演奏はボーイングに力強さを感じるし、ハードロックはエレキベースの旋律がよく見える、いつもよりグルーヴ感の高い演奏に思える。結果、ボーカルが普段よりもパワフルな、生き生きとした歌声に聴こえてくる。この楽しさあふれる表現は、大いに魅力的だ。Jポップを聴いても高域が耳障りに感じられないことも含め、巧みなサウンドバランスといえるだろう。

もうひとつの製品、ピエール中野氏が監修した「TE-BD21f-pnk」も聴いてみた。こちらも基本はそう変わらないが、よりメリハリのハッキリした、キレのよいサウンドにまとめ上げられている。おかげで、Jポップやハードロックが迫力満点のパワフルサウンドに感じられる。両者の違いはあくまでも好みの範疇のなかに収まるが、気になる人はぜひ、自分好みのサウンドはどちらか両者を聴き比べしてほしい。

■TE-BD21f
イヤホン重量(片耳):約5.4g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/シルバー/バイオレット

■TE-BD21f-pnk
イヤホン重量(片耳):約5.4g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

28. LYPERTEK「TEVI」
香港発のイヤホンブランド、LYPERTEKが手がける完全ワイヤレスイヤホン

 LYPERTEK「TEVI」 イヤホン本体はオーソドックスな形状。小さくて装着感も悪くない 専用ケースはファブリック調の外装を採用。レザー素材のストラップが付属するなど、ちょぴり豪華  LYPERTEK「TEVI」を装着したところ

RHAやGradoなどの輸入を手がけるナイコムが、新たに香港のイヤホンブランドLYPERTEK(ライパーテック)の取り扱いを開始した。その第1弾モデルとなるのが、完全ワイヤレスイヤホン「TEVI」だ。

LYPERTEKは、15年以上にわたってオーディオ機器開発を手がけてきたSOUND INNOVATION社が2017年に設立したブランド。地元香港では、有線イヤホンのラインアップも持ち合わせているようだ。

そんなLYPERTEKの完全ワイヤレスイヤホン「TEVI」は、スペックを見ると約1万円という想定価格としてはなかなかの充実度を誇っている。まず、肝心のBluetoothチップはクアルコム社製SoC「QCC3020」を搭載し、TWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)対応の安定した接続性、SBC/AAC/aptXコーデック対応、10時間の連続再生(専用ケースからの充電を含めると約70時間!)などの最新スペックを誇る。また、音質面ではグラフェンコート振動板採用の6mmダイナミック型ドライバーをDSPで巧みに調整。音響心理学、音響工学をふまえたシグネチャーサウンドを実現しているという。

このほかにも、IPX7の防水性能を持ち合わせている点もうれしいところ。また、イヤホン本体&専用ケースが、価格帯を超えた上質感を持ち合わせている点も興味が惹かれるポイントのひとつとなっている。

操作系に関しては、ペアリングモードがどちらか2回押し、というのがなかなか珍しく、説明書を読む必要があった(普通はケースから取り出せば自動的にペアリングモードに移行するはずだが試聴ではそうならなかったので手動ペアリングを行った)が、一度つながってしまえば1回押しが再生/停止、2回押しが音量調整、3回押しが曲送り曲戻しと、よくあるパターンが採用されているので分かりやすかった。

さて、肝心のサウンドはというと、フォーカス感の高い、クリアなサウンドが特徴。ウォークマンNW-ZX507とaptXで接続すると、解像感の高い、見通しのよいサウンドを楽しむことができる。高域はよく伸びているが、鋭すぎたりザラついたりすることなく、美しい女性ボーカルを聴かせてくれる。低域は量感より締まりのよさ、フォーカスのよさを重視したバランスで、ノリのよいリズムセクションが味わえる。いっぽうで、ディテール表現が細やかなので、音量をそれほど上げなくても音楽に埋没できる楽しさがある。また、音色もごく自然なので、リアルティの高さも悪くない。価格やデザインも含め、なかなか絶妙なパッケージングを持つ製品だ。実力ある開発陣を有しているようなので、今後の展開にも期待したい。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約6回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

29. NUARL「N6 Pro」「N6」
新開発のダイナミック型ドライバーを搭載し、2種類の音色から選べる完全ワイヤレスイヤホン

NUARL「N6 Pro」 専用ケースは従来モデルよりやや大きくなり、バッテリー容量が大きく増えている NUARL「N6 Pro」を装着したところ NUARL「N6」 専用ケースフロントには、バッテリー残量を確認できるLEDも搭載する NUARL「N6」を装着したところ

良質なサウンドと特徴的でスマートなデザインを持ち、コストパフォーマンスのよさにも注目が集まるNUARL(ヌアール)から、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「N6 Pro」「N6」が登場する。

こちら、幅広いラインアップを有するNUARL製完全ワイヤレスイヤホンの中でも、フラッグシップとアッパークラスに位置する製品。その最大の特徴といえるのが、新開発のオリジナル「N6」ダイナミック型ドライバーの搭載だ。こちら、ドライバーユニット自身を銅製の金属筐体に収めモジュール化することで、有線イヤホンと変わらない音質追求を実現。同時に、製品組み上げ時のクオリティのばらつき抑制にも寄与しているという。そのほかにも、筐体の新設計や3ボタンの採用など、音質はもとより装着性や操作性など、あらゆるポイントからの改良が押し進められている。

また、外観を見ると「N6 Pro」「N6」両者の違いはカラーバリエーション程度にとどまっているように感じられる。新開発のイヤホン本体はまったく同じ形状で、「N6 Pro」は表面にマット仕上げが、「N6」は表面に光沢仕上げが施されている。これに「N6 Pro」はゴールド、「N6」はシルバーのメッキパーツが組み合わされている。

実際に装着してみたところ、フィット感はかなり良好になっている。外観から、イヤホン本体が結構大きくなったように感じたのだが、装着してみるとそれほど重さを感じない。良好な重量バランスを実現しているのだろう。また、小型のイヤーフィンも従来モデルに比べて格段に効果的となり、耳からのこぼれ落ちを巧みに防止してくれそうだ。

3ボタンに関しては、使いやすさは格別のものといえる。操作には多少の慣れが必要ではあるが、誤操作の可能性がとても低い、確実な操作ができるのはありがたいかぎりだ。

クアルコム社製SoC「QCC3020」搭載と大型バッテリーの採用によって、最大11時間という連続再生時間を実現している点もうれしいかぎり。専用ケースと合わせて最大55時間もの再生が可能というので、これは大きな魅力といっていいだろう。ちなみにこちらの「QCC3020」は、ファームウェアアップデート機能をサポートした最新世代となっていて、NUARLアプリからアップデートが行えるようになっている。これもありがたい。

両者最大の違いといえば、搭載されているドライバーだ。どちらも「N6」、6mm口径のダイナミック型ドライバーを採用しているのには変わらないが、「N6 Pro」にはPEEK(Polyetheretherketone)と単層カーボンナノチューブ(Single Wall Carbon Nanotube)という2枚の振動膜を真空蒸着したSWCNT複合振動板を採用する「NUARL DRIVER [N6]v5」が搭載され、高い分解能を生かしたフラットなサウンドに仕立てられているという。もうひとつの「N6」には、PEEK振動膜の表面にTPEとチタンを被膜蒸着したPTT多層被膜振動板を採用した「NUARL DRIVER [N6]v3」を搭載。こちらは、キレのあるパワフルな音色を生かし、幅広いジャンルにマッチする現代風の味付けに仕立てた、という。

実際、両者のサウンドは似て非なるサウンドキャラクター、といえるものだった。ウォークマン「ZX300」にaptXコーデックで接続し試聴してみたところ、まず「N6 Pro」は、完全ワイヤレスイヤホンであることを忘れてしまいそうな解像感の高さを持ち合わせており、煌びやかな音色の高音によって、鮮度感の高いサウンドを楽しむことができた。ピアノの音はピンとハリがあって、かつ伸びやか。女性ボーカルは、ややハスキーなイメージながらも、生き生きとした歌声となっている。いっぽう、低域は必要十分な量感、といった印象だが、フォーカス感がよいため中域をマスクすることもなく、グルーヴ感の高いサウンドが実現できている。分解能が高いためか、音の広がり感も良好だ。なかなかに良質なサウンドといえる。アコースティック楽器がメインの楽曲をよく聴く人には、魅力的な選択肢といえるだろう。

いっぽうの「N6」は、ボーカルなどの中域がしっかりと押し出されている、距離感の近いサウンドが特徴だ。一歩前に出てきてくれたかのような、距離感の近さによって、メリハリのしっかりした、生き生きとした歌声を楽しむことができる。基本的には、クラシックからJポップ、EDMまで、幅広いジャンルの楽曲をそつなくこなす優秀さを持ち合わせているが、特におすすめなのはボーカル系だ。

ぜひ、両者のサウンドを聴き比べて、好みの1台を選び出して欲しい。

■N6 Pro
イヤホン重量(片耳):約7g
再生時間:最大11時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:マットブラック、レッドカッパー

■N6
イヤホン重量(片耳):約7g
再生時間:最大11時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:グロスブラックとシルバー

30. ソニー「WF-SP700N」
ノイキャン機能を備えたスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「WF-SP700N」 そら豆のような楕円形のユニークな形状を採用。IPX4相当の防滴にも対応する スライド式のフタで片手で簡単にあけられる専用ケース ソニー「WF-SP700N」を装着したところ

「WF-1000X」に続く、ソニーとして2製品目となる完全ワイヤレスイヤホン。同社が得意とするノイズキャンセリング機能を搭載しつつも、スポーツモデルに仕立てられた、キャラクターの明確な製品にまとめ上げられている。

まず、本体の重量は約7.6gと「WF-1000X」に対してはほんのわずかに重くなってはいるものの、それでもかなり軽量な部類に属する。また、IPX4相当の防滴対応や「アークサポーター」と呼ばれるフィンも付属され、スポーツやフィットネス時に大いに活用できる仕様が盛り込まれている。

もうひとつ、「WF-SP700N」の特徴となっているのがノイズキャンセリング機能だ。しかも、単なるノイズキャンセリングではなく、環境音や人の声を取り込む「アンビエントサウンドモード」が搭載されており、ランニングなどのスポーツを行っている際にも安全な運用が可能となっている。また、コントロールはスマートフォン用のアプリから行えるようになっており、ノイズキャンセリング、外音取り込み(ボイスモード)、外音取り込み(ノーマルモード)の3タイプを設定できるため、環境に応じたモードを設定することができる。このため、スポーツ時だけでなく、通勤時など普段使いでも大いに活用が可能だ。ちなみに、スマートフォン用のアプリには、イコライザー機能も搭載されており、自分好みの音色傾向にカスタマイズすることもできる。

バッテリー持続時間は、約3時間と十分な内容を持ち合わせている。加えて、2回のフル充電ができる専用ケースが付属されており、どちらのフル充電しておけばトータル9時間ほどの利用が可能だ。また、NFCにも対応しており、スマートフォンを近づけるだけで手軽にペアリングを行うことができる。いろいろな記事で書かせてもらっているが、やはりNFC対応は便利だ。また、対応コーデックはSBCとAACの2つのみとなっている。先の「WF-1000X」同様、LDACへの対応は見送られたようだ。

さて、肝心のサウンドはというと、伸びやかなイメージのサウンド。メリハリのよい中高域と力強いドラム&ベースによって、ノリのよいサウンドが楽しめる。ボーカルはほんのちょっぴりドライで、どちらかというと爽やかなイメージの歌声だ。「WF-1000X」に対して音質的には劣るものの、価格差を考えると悪くないレベルだし、逆にこちらの方が好み、という人もいるはず。外音取り込み機能や装着感の確かさも含めて、なかなか使い勝手のよい製品だ。

イヤホン重量(片耳):約7.6g
再生時間:最大3時間(ノイズキャンセリングON/OFF)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト、ブラック、イエロー、ピンク

31. ソニー「WF-SP900」
スマホがなくてもOK!水中でも使える万能機

ソニー「WF-SP900」 ソニー「WF-SP900」を装着したところ

IP68の防塵・防水性能を持ち、本体内に4GBメモリーを搭載することでスマートフォンいらずで単体の音楽再生も実現。左右本体の接続にNMFI方式を採用しつつ、アンテナ構造にも改良を施すことで安定した接続と低遅延を確保した、ソニーの最新スポーツモデル。既存モデルとして、ソニーは「WF-SP700N」というコンセプトの近いモデルが存在しているが、メモリー内蔵だったり高い防水機能を誇っていたり、逆にノイズキャンセリング機能が省かれていたりと、両者では使いこなしがかなり異なってくる。また、後発モデルのアドバンテージとしては、イヤーチップ装着位置を2段階調整できるようにし、アークサポーターを付属するなど、装着性にかなりの工夫が盛り込まれている点が挙げられる。

また、防水に次ぐトピックといえる内蔵メモリー再生に関しては、16bit音源にとどまっていてハイレゾ音源は再生不可だが、MP3やAACはもちろん、FLACやWAVなど幅広いファイル形式に対応しているので使い勝手はよさそう。4GBの容量によって、128kbpsのMP3ファイルで約920曲、16bit/44.1kHzのWAVファイルでも約80曲入れられるため、ランニングなど、スマートフォンも持ちたくない状況などで重宝しそうだ。

そのほか、周辺の環境音をマイクから取り込むアンビエントモードやイコライザー調整も可能となっている。こちら、効果のオンオフは本体ボタンから直接行えるが、スマートフォン用アプリを活用することが前提となっていて、アンビエントモードは「ボイスモード」と「ノーマルモード」を、イコライザー調整は8タイプのなかから好みのものを選ぶようになっている。また、ケース本体はNFCによる簡単接続に対応しており、NFC対応スマートフォンやウォークマンであれば、かざすだけで簡単に機器接続を行うことができる。

接続の安定性に関しては、なかなかのレベルに達していると感じた。もちろん完全ワイヤレスイヤホンとしての限界はあるが、両耳を手で覆うなど極端な悪環境を作らないかぎりスマートフォンとの接続は維持されるし、切れたとしても復帰が素早くスムーズだ。また、左右間にNMFI方式を利用しているおかげか、切れるときには両方いっぺんに切れ、両方いっぺんに(しかも素早く)つながるため、特に大きなストレスを感じることはなかった。

不満点は装着感だ。これは、個人個人で状況が大きく異なってしまうし、もともと筆者はカナル型イヤホンが外れやすいために(耳型を採取する)カスタムIEMにハマった、という経緯を持つ、メーカーにとっては嫌らしいタイプのユーザーであるため、話半分くらいに受け取って欲しいのだが、どのサイズのイヤーチップでも耳から外れやすく、特に右は3サイズどのアークサポーターでも耳に引っかかってもらえず、試聴中にポロリとこぼれ落ちてしまうことがあった。最終的に左右ともにLサイズのイヤーチップ(2段階のうち右のみ手前を使用)、アークサポーターは左L右Mを使うことで何とか試聴が行えたが、ソニー製カナル型イヤホンでここまで苦労した記憶がないため、逆に同社既存イヤホン付属イヤーチップの出来のよさを改めて感じた次第だ。対して「WF-SP900」は、ピッタリとフィットして欲しいスポーツタイプだからこそのシビアさを持ち合わせているようなので、可能であれば一度試聴ならぬ試着することをお勧めしたい。

話は変わって、基本スペックを少々。対応するコーデックはSBCとAAC。カラーは3色が用意されている。連続再生時間は最大約3時間だが、単体再生のプレーヤーモードだと約6時間までのびる。プラス、ケースから最大3回分の充電が可能となっているので、再生時間に関してはごく一般的な内容といえる。
軽量化の意味もあって、ドライバーはBA型か採用されている。これが功を奏しているのか、音質的にもなかなかの出来映え。クリアネスなキャラクターが特徴で、帯域特性としては多少聴感上のナローさが感じられるものの、煌びやかな高域やたっぷりとした量感の低域によって、違和感なく音楽を楽しむことができる。

女性ボーカルは高域のちょっとしたピークと重なるため、擦過音が強めの歌声。その分、普段より歌声に力がこもっているようにも感じる。いっぽうで男性ボーカルは、同じようにサ行が強めなものの、ちょっと鼻にかかったかのような歌声がセクシーだ。ハイハット、金管楽器などは、とても煌びやかな演奏に感じられる。ベースやドラムなどのリズムパートは、低域にしっかりとした量感があり、それでいてフォーカス感もあるので、軽快なテンポのリズミカルな演奏が楽しめる。Jポップ、アメリカンロックなどとはなかなかに相性のよいサウンドキャラクターといえる。いっぽうで、女性ボーカルもヌケのよいのびのびとした歌声が楽しめるなど、ジャンルを問わない優等性っぷりも持ち合わせている。こと音質に関しては、巧みなまとめ上げといえる。

多機能故に操作性がやや煩雑となってしまうが、使いこなせばかなり便利な、完成度の高い製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約7.3g
再生時間:最大3時間(Bluetooth ON時)/最大6時間(Bluetooth OFF時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5〜3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、イエロー

32. ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo」
音楽を聴きながら外の音も聴こえる“デュアルリスニング”に注目!

ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」 下掛けスタイルの独特の装着方法を採用するイヤホン本体。左右の接続は接続が切れにくいNFMIだ ファンデーションケースのような薄型の専用ケースを採用 ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」を装着したところ

“ソニー”ではなく“ソニーモバイルコミュニケーションズ”がリリースした製品だけに、基本的にはウェアラブルデバイスとして作り上げられている完全ワイヤレスイヤホンが、この「Xperia Ear Duo」だ。

なかでも、最大の特徴となっているのが“デュアルリスニング”と呼ばれる希有なスタイルだろう。

もともと「Xperia Ear Duo」は、バッテリーやアンテナを内蔵する本体部分にパイプで延長されたイヤホン部分が付属する、特殊なスタイルとなっていて、しかも、一般的な耳掛け型の装着ではなく、イヤホンからのパイプが耳の下側を通って本体と接続している下掛けスタイルのレイアウトが採用されている。なんとも個性的なスタイルで、装着に慣れるまでは多少時間を必要とするが、正しく装着を行えばしっかりとしたホールド感を保っているので、不便に思うことはない。逆に、耳掛け型でケーブルを配置するのが苦手という人や、カナル型イヤホンは耳が蒸れていやだという人は、こちらの方が好ましく思うかもしれない。

とはいえ、もっとも重要なのはイヤホン先端部分の形状だ。ドライバー自身は本体に内蔵されており、イヤホン部分はあくまでもパイプの先にイヤーチップを付けたような印象で、さらにこのイヤーチップがリング形状となっている。そのため、一般的なカナル型イヤホンとは異なり、装着した際でも耳穴全体をふさぐことなくまわりの音が聞こえるようになっている。音楽等を聴きつつも、環境音がしっかりと届いてくるのだ。ノイズキャンセリングヘッドホンのようなマイク集音による環境音の再現ではなく、実際にまわりの音が入ってくることで屋外でも安全に利用できる、というのがこの“デュアルリスニング”ならではの特徴だ。

実際、イヤホンを装着しつつリアルな環境音を聴くことができるこの構造に、なかなかの好印象を持った。当然といえば当然の話なのだが、まわりの音の“定位”も“音色”も自然なため、周辺の様子がしっかりと把握できるのだ。その分、音楽に集中して存分に楽しむことは一般的なカナル型イヤホンに劣るが、ボーカルやメイン楽器など中域の音がしっかりと届いてくれるため、BGM的に音楽を楽しむ以上の音量や存在感の強さを確保できている。音色も自然で、歌声ものびやか。特に女性ボーカルは、ほんの少し艶やかさの乗った美しい歌声を聴かせてくれる。まわりの騒音がここまで入り込んでくるのに、それに音楽が負けず、しっかりとした存在感を示してくれるのは嬉しいかぎりだ。

ちなみに、左右イヤホンの接続をNFMI (Near Field Magnetic Induction/近距離電磁誘導) を採用している恩恵か、はたまたアンテナの設計が巧みなのか、音切れも気にならないレベルに収まっていた。

加えて、Assistant for XperiaやSiri、LINEメッセージの音声入力&送信など各種アシスタント機能や、地図情報や天気などユーザーの状況に合わせた情報を伝えてくれるデイリーアシスト機能、ヘッドジェスチャーによる簡単操作が行えるスマート機能など、スマートフォンと連携した便利機能が多数盛り込まれているのは嬉しいかぎり。音楽もそれなりに楽しめる便利なウェアラブルデバイスが欲しい、という人にとっては、かなりの有力候補だろう。

イヤホン重量(片耳):約10.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ゴールド

33. エレコム「LBT-TWS02BK」
重量約4gの超小型ボディで耳栓のような軽快な付け心地

エレコム「LBT-TWS02BK」 重さわずか4gという超小型ボディを採用。付け心地はまるで耳栓のようだ 専用ケースも非常にコンパクトに仕上がっている エレコム「LBT-TWS02BK」を装着したところ

エレコム製完全ワイヤレスイヤホンの第2段となる製品。Web限定販売とするなど、販売ルートを限定することで低価格を実現したモデルとなっている。ボディ先端にドライバーをレイアウトする「Direct Contact Mount」構造や5ミクロンのPETフィルム振動板を採用した6mm口径「マイクロETEMドライバー」、完全な左右対称の内部構造など、音質に関して随所にこだわりが見られ、(完全ワイヤレスとしては)かなりリーズナブルな価格ながらも、音質に関してはいっさいの手抜かりはない。

また、機能面に関しても、充電ケースから取り出したらすぐに左右のイヤホンが自動的につながるオートペアリングやSiriやGoogleアシスタントなどの音声アシスタントに対応するなど、十分な内容を持ち合わせている。

もうひとつ、イヤホン本体、ケースともに軽量小型な点も嬉しい。特にイヤホン本体は、片側で4gという、格別の軽量さを誇っている。装着時に、まったくといっていいほど重さを感じない、ただの耳栓と思えてしまうほどの軽さだ。そんな小柄ボディのためか、連続再生時間は2時間ほどと、イマドキとしてはかなり短い。とはいえ、専用ケースからの充電を合わせるとトータル6時間の使用が可能となっているので、使い方を少々工夫すれば、それほど不満に思うことはないだろう。

さて、肝心のサウンドはというと、メリハリも音の抜けもよく、同時に細やかな表現もしっかりと伝わるクリアさも持ち合わせている。ボーカルはリアリティこそ薄いが、ハリのあるのびのびとした歌声を楽しませてくれる。もちろん、(他社製の)1万円を超える高級モデルには届かないものの、小気味いいサウンドのため音質的な不満は感じない。価格を考えると、十分以上のサウンドクオリティといえる。価格やサイズ感なども含めた総合的な見方をすれば、なかなかに良質な製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約4g
再生時間:最大2時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック

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