選び方・特集
定番モデルにノイキャン対応の高機能モデル、高コスパモデルまで完全網羅!

《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

15. Jabra「Elite 85t」
独自のハイブリッド方式による強力なアクティブノイズキャンセリングに注目!

Jabraの最新世代完全ワイヤレスイヤホン「Elite 85t」は、既存モデル「Elite 75t」の後継というよりも別バリエーションといえる製品だ。ボディも専用ケースもひとまわりコンパクトになった「Elite 75t」に対して、「Elite 85t」はやや大きいが、「Elite 65t」とは異なるサイズ感を持ち合わせているので、やはり「Elite 75t」系統と考えるのが妥当だろう。そのぶん、12mm口径の新開発ドライバーや半密閉型のイヤホン本体構造、楕円形のイヤーピースなど、かなり特徴的なディテールを持ち合わせている。

まず、ノイズキャンセリング機能については、同ブランドが「Jabraアドバンストアクティブノイズキャンセリング」と呼ぶ、オリジナルのシステムが採用されている。こちら、フィードバック+フィードフォワードのハイブリッド方式を採用しつつ、左右で合計4基のマイクを連携させることで、音楽鑑賞を妨げるノイズ成分だけを除去しているという。さらに、半開放型のイヤホン本体を採用していることにより(周囲の環境音を取り込むことで)自然なリスニング感も実現したとアピールする。

実際に「Elite 85t」をスマートフォン(OPPO Reno A)に接続し、ノイズキャンセリング等の効用を確認してみた。ちょうど「Elite 85t」の検証を行っている際に、仕事場の隣の家が外壁工事をしているため、モーター音やサンダーで削る音が鳴り響いていたのだが、その音がずいぶんと効果的に押さえ込まれている。モーター音などは多少残ってしまうが、低域側を中心に音量的にはかなりのレベルをしっかりとマスクしてくれるため、ストレスはかなり低減された。音を消しすぎない、それでいて、騒音はしっかり抑えてくれる、そんな絶妙さを持ち合わせている。また、ノイズキャンセリング機能がしっかりしている割に、装着感は比較的緩やかで、長時間の使用にも良好な点も好感が持てた。

半開放型の本体、というと防水性能が気になるところだが、「Elite 85t」はIPX4準拠の防滴性能を確保。「Elite 75t」のIP55には劣るが、ちょっとした水濡れにも対応しているので必要最低限の安心感は保たれている。

さて、肝心の音質に関しては、ニュートラルで聴き心地のよいサウンドキャラクターだった。新開発の12mm口径ドライバーによる恩恵か、抑揚表現にはかなりの余裕を持ち合わせているが、それを上下に目一杯使うことはせず、細かいニュアンスの再現に重きを置いた音色傾向となっている。おかげで、女性ボーカルはリアルかつ聴き心地がよい。男性ボーカルも普段よりちょっとやさしい歌声を楽しませてくれる。

ノイズキャンセリングをはじめとする機能面はもちろんのこと、音質面でも魅力ある製品だ。

イヤホン重量(片耳):7g
再生時間:最大5.5時間(ANC ON)/最大7時間(ANC OFF)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3.4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:チタニウムブラック

16. ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 2」
音楽を邪魔しないアクティブノイズキャンセリング機能に注目!

ゼンハイザー初の完全ワイヤレスイヤホン、「MOMENTUM True Wireless」のアップデートモデル。とはいっても、単純な進化版ではなく、新たにアクティブノイズキャンセリング機能が搭載された高機能モデルとなっている。

そのノイズキャンセリング機能については、静粛性を高めると同時に、音色傾向の変化や音質低下を最低限に抑え込むことで、より音楽に集中できる“ミュージックファースト”なポリシーによって作りあげられているという。実際、「MOMENTUM True Wireless 2」のノイズキャンセリング効果はとても自然な印象だ。

マイクはフィードフォワードのみの2マイク方式で、そこから拾った音をデジタル処理してノイズキャンセリングを行っている。また、マイクの収納位置に関しては、イヤホン本体にあけた9つの小さな穴を通してあけ、その内部にレイアウトするなど、独特の作り込みがなされているほか、マイク自身の性能にもこだわっているという。このあたりは、プロフェッショナル向けマイクメーカーでもあるゼンハイザーならではのこだわりか。その結果として、全体的に自然なバランスで環境音が押さえ込まれたノイズキャンセリングを実現している。これはいい。

同時に、装着感がよくなっているのもうれしいポイントだ。新モデルでは、外観デザインこそ初代とほぼ変わらないものの、よく見ると人体(耳)と接触する部分が最大部分は2mmほど小さくなっていて、ほぼ円形だったものがオーバル形状に変化。このわずかな違いによって、格段にフィット感が向上しており、快適な装着感を得られるようになっている。実際、筆者も初代はなんとかギリギリOKな装着感だったが、新モデルではまったく問題なし。女性ユーザーでも、よほど耳の小さい人でもないかぎり不満を持つことはないだろう。

また、接続安定性についてもこだわっていて、接続安定性の高さに定評のある米クアルコム製SoCを採用したほか、アンテナは受信性能の高いLDS(レーザーによる直接構造化を行う)をチョイス。特にアンテナは、デザインや配置はもちろんのこと、素材に銅や金を採用するなど徹底した最適化を行い、接続安定性を高めているという。今回、悪環境でのテストは行えなかったが、比較的良好な環境の住宅地とはいえ、10m離れていても音の途切れはまったくといっていいほど発生しなかった。十分な接続安定性といえるだろう。

このほかにも、イヤホン本体で約7時間、専用ケースからの充電も含めると28時間ものロングライフを実現。さらに、IPX4の防滴性能やGoogleアシスタント/Apple Siriへの対応など、さらなる利便性向上も追求されている。専用アプリ「Smart Control」も用意され、イコライジングだけでなく、タッチ操作のカスタムができたり、将来的にはファームウェアのアップデートにも対応しているという。まさに“全部のせ”の高機能、高性能モデルといえる存在だ。

そのサウンドは、ゼンハイザーならではのポリシーが感じられる、ニュートラルな音色と抑揚のはっきりした抑揚的な表現をあわせ持つキャラクターが特徴。しかも、クオリティ面では初代よりもさらに高まってくれている。基本的には、ボーカルやメイン楽器にフォーカスしたバランスで、距離感の近いボーカルが、抑揚に満ちたドラマティックな歌声を聴かせてくれる。息づかいの様子も普段より強めに伝わり、シンガーの存在がとてもリアルに感じられる。おかげで、YURiKA「鏡面の波 Orchestra Ver.」などは、普段よりも実体感のある歌声を楽しませてくれた。アコースティック楽器も得意で、チェロはやわらかく広がる低域が付帯する、心地よい響きを感じる。また、ヴァイオリンは普段よりほんのちょっと落ち着いた、重層的な音色が印象的だった。

いっぽう、低域は広がり感や聴き心地のよさが特徴。自然な広がり感を持つため、フロアタムの音色などは印象的に響きを聴かせる。それでいて、打音のキレはしっかり保たれている。ゼンハイザーの音に対するこだわりが十分伝わる、絶妙なチューニングといえるだろう。

イヤホン重量(片耳):6g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

17. ソニー「WF-XB700」
スポーツユースを重視した貴重な重低音モデル

ソニー「WF-XB700」は、スポーツユースを重視した重低音モデルという、なかなかに貴重な1台だ。迫力の重低音を生み出すEXTRA BASSサウンドを最大の特長としつつも、スポーツユースにも十分な配慮がなされ、耳の3点で支えることで高いフィット感を保持する「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」やIPX4相当の防滴性能、イヤホン本体が左右それぞれにプレーヤーからの音楽信号を受け取る「左右同時伝送方式」などが採用されている。

加えて、イヤホン本体で約9時間、専用ケースからの充電を含めると最大18時間の再生が可能なバッテリー性能を持ち合わせているほか、10分の充電で約1時間の音楽再生が可能なクイック充電にも対応する。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応。カラーバリエーションはブラックとブルーの2色だ。

重低音サウンドだけどスポーツモデルの完全ワイヤレスイヤホン。このアピールポイントそのものが、「WF-XB700」の特徴を端的に表しているといっていい。当然、その音色傾向はかなりの低音強調タイプで、分厚い低域によって迫力のサウンドを楽しむことができる。よって、EDMやJポップをメインに聴く人、重低音が好みの人にはピッタリとはまってくれる。いっぽうでハードロックやジャズとの相性はかなり悪くなってしまうが、それは重低音モデル全般にいえることだから致し方のないところ。好みがハッキリと分かれる製品だが、気に入る人にとっては替えの効かない魅力的な製品となってくれるだろう。

イヤホン重量(片耳):8g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ブルー

18. JVC「HA-A50T」
JVC初となるアクティブノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホン

JVC初となるANC(アクティブノイズキャンセリング)機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン。ANC機能を搭載しながらも実売1万円前後という、比較的手頃な価格設定が大きな魅力となっている。

とはいえ、機能面、音質面でいっさいの手抜かりはない。ANC機能はフィードフォワード方式による2マイクシステムのようだが、低反発イヤーピースと組み合わせることで、良好な遮音性を確保。外音取り込み機能も備わっているため、シチュエーションに合わせて便利に活用することができる。いっぽう、バッテリー持続時間はイヤホン本体で約8時間、専用ケースからの充電を含めて約32時間の長時間再生を確保。10分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイック充電にも対応しているので、日常での不便はまずない。さらに、IPX4相当の防滴性能を持ち、Bluetooth 5.0と位置を最適化したFPCアンテナによって安定した接続も実現しているとアピールする。

いっぽう、ドライバーユニットは10mm口径のダイナミック型を搭載する。スペース的な余裕の少ない完全ワイヤレスイヤホンでは、6mm前後のユニットが一般的だが、10mm口径を搭載することで、本来の音質はもちろん、ノイズキャンセリングの効果としても有用だという。実際にノイズキャンセリングをオンにしてみると、しっかりとした効き具合が感じられた。それほど強烈ではないが弱すぎることもなく、全体的に自然な騒音低減をしてくれるため違和感も少ない。また、ANCのオンオフでそれほど音の変化がない点も好ましい。

さて、肝心のサウンドはというと、ナチュラルな音色と押し出しの強いメリハリ表現をあわせ持っているのが特徴だ。解像感はそれほど高くないものの、ヴァイオリンやチェロなどの楽器が実体感のあるサウンドを楽しませてくれる。ピアノの音も、抑揚は浅いが心地よい響きだ。帯域バランス的には、低域の量感たっぷりのダイナミックな抑揚表現で、ポップスやロック系は普段よりも迫力満点のサウンドが楽しめる。ボーカルも歌声に力強さがある。音楽を存分に楽しむためのANC機能、という製品コンセプトを感じる、絶妙なサウンド設定といえる。

イヤホン重量(片耳):7.1g
再生時間:最大6時間(ANC ON時)/最大8時間(ANC OFF時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ブルー/トープ

19. ゼンハイザー「CX True Wireless」
ゼンハイザーサウンドを手軽に楽しめるノイキャンなしの入門機

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンとしては4番目のモデルとなる「CX True Wireless」は、事実上「CX 400BT True Wireless」の後継モデルといえる存在だが、実売価格を5,000円以上も引き下げて15,000円前後に設定するなど、よりコストパフォーマンスの高い製品へとシフトしている。それでいて、上位モデル「MOMENTUM True Wireless 2」と同じ7mm口径ドライバー「トゥルーレスポンストランスデューサー」を搭載するなど、音質面での妥協がないのはうれしいポイントだ。

「CX True Wireless」は、「CX 400BT True Wireless」のデザインがそのまま踏襲されており、(イヤホン本体やケースなど)ほとんど変わっていないように見えるが、耳側ノズルまわりのデザインも変更され装着感がさらに向上したり、IPX4の防滴性能も与えられているなど、いくつかの改良が行われている。「CX 400BT True Wireless」のイヤホン本体は「MOMENTUM True Wireless 2」と共通する部分も垣間見られたが、「CX True Wireless」ではゼンハイザー製完全ワイヤレスイヤホンとしてのアイデンティティーを保ちつつも、完全に別のものになった印象だ。

BluetoothコーデックはSBCやAACに加えてaptXに対応。バッテリーはイヤホン本体で最大9時間、専用ケースからの充電を含めると最大27時間の使用できるようになっている。カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの全2色だ。

さて、肝心のサウンドを確認すべく、Xiaomi「Mi 11 Lite 5G」を使って音楽再生してみる。コーデックは、aptXで接続した。最初、スマートフォン用アプリ「Smart Control App」なしで接続してみたところ、低域がかなり強調されたうえ、全体的にライトな印象のサウンドとなっていた。あまりにも既存モデルとは異なる音色傾向だったため、「Smart Control App」を利用して改めて接続。デフォルトのEQ設定「ニュートラル」で聴いてみたところ、「CX 400BT True Wireless」とほぼ同じ方向性のキャラクターとなった。ややメリハリを抑え気味にして整いのよい表現へとシフトしているのが微妙な違いか。とはいえボーカルが実体感のあるウォーミーな歌声を聴かせてくれる点に変わりはない。やや女性ボーカルの歌声がやさしげになっているが、これはこれで心地よい。

また、新たに加わったバスブーストも試してみた。こちらは、アプリからワンボタンでオンになるが、思ったよりも自然な低音増強で、音色的にはほとんど変化がないというか切り替えした時の違和感がない。低域自体が比較的やわらかい響きなので、ポップスなどの現代音楽を聴いているとかなり心地よい。ハードロックはやや苦手、クラシックは好み次第、といったところだろうか。

このほかにも、操作系でもタッチパネルの感度が絶妙で敏感、かつ誤操作のない操作性を実現しているなど、完成度の高い製品に仕上がっている。価格設定も含めて、なかなか魅力的な製品だ。

イヤホン重量(片耳):6g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

20. BOSE「Bose Sport Earbuds」
コンパクトなスポーツタイプでBoseサウンドを楽しめる1台

2製品が一気に登場したBOSEの完全ワイヤレスイヤホンの中でも、こちらはスポーツモデルに位置付けされる製品。そういった意味で、ファーストモデルの直接的な後継モデルといえる製品だが、外観はまったくといっていいほど異なっていて、重量も約6.8gと格段に軽い。同時発売の「Bose QuietComfort Earbuds」とデザイン面では近いが、さらにイヤホン本体が小さく軽快な装着感をキープした製品、といっていいだろう。装着性については「Bose QuietComfort Earbuds」と同じく「StayHear Maxチップ」を採用しているが、軽量コンパクトなためか、装着感は多少こちらの方が良好となっている。

正直な話をすると、筆者は「StayHear Maxチップ」と相性が悪く、イヤホン本体が耳からこぼれ落ちてしまうのだが、「Sport Earbuds」だけは重心バランスがよいのか、しばらくの間ホールド状態が保たれ試聴し続けることができた。BOSEのイヤーチップが苦手、という人もぜひ一度は試してみてほしいところだ。

いっぽうで、不満な点もある。それは、バッテリーの持続時間が約5時間、専用ケースからの充電を含めても最大15時間と、最新モデルとしてはかなり心許ないスペックとなっていることだ。その代わりに、15分の充電で約2時間が使用可能なクイック充電に対応しているというから、使い勝手の面で大きな不自由はなさそう。また、スポーツモデルらしく、IPX4の防滴仕様も備わっている。そのほか、コーデックは、SBCとAACに対応。着脱に対応して自動的に音楽再生/停止される装着センサーも備わっている。

さて、肝心のサウンドはというと、カラッとしたドライな中高音と、ゆったりとしたボリューミーな低音が組み合わされたメリハリのよいキャラクターに仕立てられている。とはいえ、低域のバランスにそれほど違和感を感じさせないなど、ドンシャリ然としたイメージはなく、どちらかといえば低域がマスクされがちな屋外に強いポップなサウンド、いったイメージだろうか。女性ボーカルは、スッとしたスマートな声を聴かせてくれるし、男性ボーカルも低域の良好の多さに埋もれることなく、芯のある朗々とした歌声を聴かせてくれる。

バッテリー持続時間など、多少のマイナスポイントはあるものの、音質、装着感など、製品としての完成度は高い。まずまず良質な製品と言えるだろう。

イヤホン重量(片耳):6.75g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:トリプルブラック/バルティックブルー/グレイシャーホワイト

21. Bang&OlufsenBeoplay EQ」
Bang&Olufsenブランド初のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン

Bang&Olufsenブランドとして初となるANC(アクティブノイズキャンセリング)機能搭載完全ワイヤレスイヤホン。3万円後半の実売価格となっているだけあってか、充実した機能性を持ち合わせているのが特徴だ。

まず、最大の注目といえるANC機能は、フィードバックとフィードフォワードを組み合わせたデジタル・ハイブリッド方式を採用。さらに、イヤホン本体のデザインによる遮音性も加わることで、外部ノイズを効果的に遮断しているという。また、ビームフォーミング技術を採用した左右合計4基のマイクによってクリアな通話品質を確保するなど、テレワークの利用にも配慮されている。なお、スマートフォン用アプリ「Bang & Olfsen」も用意され、こちらを活用することでプリセットの音質調整が選べるほか、視覚的に音質カスタマイズを行うこともできる。ANCレベルを11段階で調整することも可能だ。

バッテリー持続時間については、ANCオフ時で最大7.5時間、ANCオンで最大6.5時間と十分なスペックを持つ。さらに、ワイヤレス充電に対応する専用ケースからの充電を含めると約20時間使用できるほか、20分の充電で約2時間の再生が可能なクイックチャージ機能も備わっているため、バッテリー切れで困ることはまずないだろう。このほかにも、IP54の防塵防滴性能を持ち合わせているほか、BluetoothコーデックはSBC、AAC、aptX Adaptiveに対応。機能性については最新、上級モデルにふさわしい内容となっている。

もうひとつ、「Beoplay EQ」にとって重要なセールスポイントとなっているのが、そのデザインセンスだろう。アップルでインダストリアル・デザイナーを務めていた経験を持つMiklu Silvanto氏が担当したデザインは、既存の製品とは一線を画すオリジナリティにあふれた造形となっている。まず、イヤホン本体は円を基本としたデザインを採用しつつ、イヤーモニター然とした良好な装着感も持ち合わせている。やや大柄なのと、装着センサーを活用した片耳モードを持つことから、かなりしっかりした装着を行わなければならず、最初はとまどったものの、慣れてしまえばとても便利に使いこなすことができた。いっぽう、ケースはシンプルながら美しく使いやすい造形となっていて、こちらも好感が持てた。

さて、肝心のサウンドはというと、メリハリのよいクリア志向のキャラクターが特徴。Xiaomi「Mi 11 Lite 5G」とはaptX Adaptiveで接続してくれるためか、解像感が高くメリハリのよいサウンドが楽しめる。特にボーカルは、キレのよいのびのびとした歌声を持ち合わせている。おかげで、Earth, Wind & Fireは普段よりノリのよい歌声と演奏を聴かせてくれた。Jポップも、YOASOBIや米津玄師などは疾走感のある心地よい歌声&サウンドを楽しめる。いっぽうで、fhana(特に「愛のシュープリーム!」)やTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDなど音場こだわり派の楽曲を聴くと、いつもとは異なる音の広がり感で定位感にちょっとしたクセがあるようにも感じた。

とはいえ、音質的には完全ワイヤレスイヤホンとして有数のクオリティを持ち合わせているし、メリハリのよいサウンドキャラクターはノリよい演奏が楽しめる。デザイン、機能性も含め、とても充実した製品といえる。

イヤホン重量(片耳):8g(右側、左側は約6g)
再生時間:最大7.5時間(ANCオフ時)/最大6.5時間(ANCオン時)/最大5.5時間(ANCオン時/aptX接続)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive
カラーバリエーション:ブラック/サンド

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