フロンティアファクトリーのブースでは、同社が取り扱うAcoustic Researchブランドを中心にブース展開を行っていた。なかでも目玉となっていたのが、Acoustic Research初のオープン型平面磁界駆動式ヘッドホン「AR-H1」。発表されたばかりの製品だが、9月末の発売に先駆け、ブースでは実機での試聴が行えるようになっていた。価格は79,800円(税抜)だ。
Acoustic Research初のオープン型平面磁界駆動式ヘッドホン「AR-H1」
このほか、4.4mm5極バランス端子を備えたハイレゾDAP「AR-M200」をはじめ、ベリリウム振動板を採用したダイナミックドライバー1発搭載の「AR-E100」、ベリリウム振動板を採用したダイナミックドライバーとBAドライバーのハイブリッドモデル「AR-E10」など、春のヘッドホン祭りでも展示されていた参考出展製品の展示も行われていた。いずれも、秋頃の発売を目指しているという。価格は、「AR-M200」が5万円前後、「AR-E100」が1万円台後半、「AR-E10」が2万円台後半を見込んでいるとのことだ。
4.4mm5極バランス出力端子を搭載するハイレゾDAP「AR-M200」。秋頃の発売を目指しているという
ダイナミックドライバーとBAドライバーを各1基ずつ搭載するハイブリッドイヤホン「AR-E10」
ベリリウム振動板を採用したダイナミックドライバーを1基搭載するカナル型イヤホン「AR-E100」
ブースには、「AR-E10」や「AR-E100」で利用できる2ピンタイプのBluetooth対応リケーブルなど、リケーブル製品も多数参考展示されていた
COWON販売のブースでは、ハイレゾDAPの新モデル「PLENUE R」と、PLENUEの名を冠した初のイヤホン「PLENUE X40」の展示が行われていた。
「PLENUE R」は、DACにバーブラウンブランド製の「PCM5242」をシングル構成で搭載したハイレゾDAP。内蔵メモリーは128GBで、ヘッドホン出力は3.5mmアンバランスと、2.5mm4極バランスの2系統を備える。PLENUEシリーズで初めてBluetoothを搭載しているのもポイントだ。韓国ではすでに発表されており、日本国内では8月中の販売を予定しているという。価格は6万円前後の見込み。
COWONのハイレゾDAP最新モデル「PLENUE R」
ヘッドホン出力は、3.5mmアンバランスと2.5mm4極バランスの2系統用意
「PLENUE X40」は、低域×2、中域×1、高域×1の計4基のBAドライバーを搭載したカナル型イヤホン。イヤホンケーブルは4芯銀メッキ銅線で、2ピンタイプのリケーブルにも対応している。こちらは韓国でも未発売となっており、投入時期は現時点で未定だが、価格はだいたい6万円前後になる見込みとのこと。
PLENUEの名を冠した初のイヤホン「PLENUE X40」も参考出展
日立マクセルのブースでは、グラフェンコート振動板を採用した「Graphene(グラフェン)」シリーズのイヤホンを、5月より実施している「銀魂」とのコラボキャンペーンと合わせて訴求していた。
「銀魂」とのコラボキャンペーンと絡めて「Graphene(グラフェン)」シリーズを訴求する日立マクセルブース
現行機種の「MXH-GD200」「MXH-GD100」のほか、秋頃に発売を予定している新モデル「MXH-GD300」を参考出品。「Graphene(グラフェン)」シリーズ最大径となる13mmのドライバーを搭載したほか、MMCXタイプのリケーブルにも対応した。価格は25,000円前後になる見込みだ。
Grapheneシリーズの最新モデル「MXH-GD300」も参考出展されていた
「MXH-GD300」は、Grapheneシリーズで初めてMMCXタイプのリケーブルに対応
FOSTEXブランドを手がけるフォスター電機ブースには、既発売のヘッドホン・イヤホン製品に並び、ウッドハウジングを採用した開放型ヘッドホンの試作機「TH 6xx」が展示されていた。「TH610」をベースに、細かくて複雑な造形をハウジングに施した非常に特徴的なモデルに仕上がっていた。今回は残念ながら試聴はできないモデルだったが、外形はほぼFIXしており、今後製品化することになった際は、この形を生かしていくことになるということだ。
ウッドハウジングを採用する密閉型ヘッドホン「TH610」(写真左)と、開放型ヘッドホンの試作機「TH 6xx」(写真右)
ハウジング部は、細部まで非常にきれいに仕上げられている